キリトとユイのボーダー活動記(仮)【一時凍結】 作:倉月夜光
な作品である
なおユイちゃんを愛でる作品でもある
不定期更新、てきとう作者だがお付き合い頂けると助かります
序章:剣士の日常Ⅰ
―――街中。
辺りには建物が多くある普通のアスファルトの道の上。頭上を見ると少し曇が多くあり、お天道様は見ることが出来ない。その視線の中には当然電線が幾本も張り巡っており、ビルが辺り全ての空を見ることを不可能にするように立ち並んでいる。
今、黒衣の青年がそのなんの変哲もないアスファルトの道の上に一人立っている。
その右手には現代では誰も持ったことも無いような少し長めの片手用ロングソードを持っており、反対の左手には大きな盾が握られている。盾の大きさは体全てを一方向からの衝撃なら守ることが出来るだろうと予測できるくらいの大きさだ。それを持つ青年は重さを感じさせないようにゆらゆらと揺らしているのだが。
コートが風でゆれているその姿は、まるで映像の中のアニメや映画に出てくる騎士のようにも見える。最も、騎士のように白い潔白な姿とは正反対の全身真黒な存在なのだが。
その青年は街中にいるのは欠片も似合わない姿だが、十字路で立ち目をつぶっているその在り方は
数分が経過した。
特に青年が動いた様子はない。
周りに何かが現れた様子も無く、何をしているのかと問いたくなるくらいの無駄な行為、無駄な格好と認識できる。
だが、この周辺には
そんな異様な空間で青年は身動き一つしていない。いや、まれに少し体制を整えたり足や腕を少し動かしはするのだが目をつぶって立っているという点は一向に変わりない。
だが、
「―――!!」
青年はいきなり後ろを振り向くと振り向きながら後ろへ盾を突き出す。
その透明な盾の向こう側には、いきなり
その両手には槍と思わしき長い棒、素槍のようで穂先の部分には刃以外に特には何も無かった。耳にはヘッドホンを付けているのだろうか耳を覆う何かを装着している。
その男は急に姿を現すと同時にその手の中の槍を先ほどまで突っ立っていた青年に向かって突き出す。
その槍の穂先は黒の青年の突き出した盾とぶつかってその前進を止めるかのように見えたのだが、盾とぶつかった瞬間に
ぐにゃりと盾を避けるように進むその穂先は盾が槍の口金、穂先と柄の繋ぎの部分に当たった時にようやく動きを止めた。逆に言えば、その部分に当たるまでは槍はその動きを止めていなかったということである。
そんな物理法則も真っ青な動きを見せた槍を両手に持っている襲撃者は、いったん距離を置こうと思ったのかバックステップで黒衣の青年から距離をとろうとする。
だが、黒い青年はそれを許そうとは思っていないかったようで自分から接近。盾を体の前に構えたままシールドチャージともいえる突撃の態勢に入る。
後ろ向きと前向きで進む彼らはどちらが速いかなど明白で、盾を構えながら進む黒い青年が槍を持つ男にすぐに追いつく。
そのままチャージを喰らうかのように見える襲撃者はニヤリと笑うと槍を半回転する。
そうすると、槍は刃ではなく石突の部分が盾に向き合う形になるのは自明の理だろう。
刃のついていない石突を使うその攻撃方法は悪手のように見えるが、刃を使うよりも向いている攻撃のポイントがある。
「―――ハァ!!」
槍は声と共に再び突き出され、盾と正面から衝突する。
ガンッ!!
「グッ……!?」
盾を持って突撃していた黒いほうの青年は左手が痺れたかのように衝撃を受け、一端仕切り直しというばかりに距離をとる。
槍の石突は手加減などの時にもよく使われるが、刃先を物にぶつけるよりもより多くの衝撃の伝達を起こすのである。
平らで殺傷能力の少ない部分だが、今回の場合はこちらを使って攻撃したほうが刃をぶつけるかよりも効果的であった。
二人の男は距離をとって向き合うと互いに息をつく。今まで息つく間もなく攻撃を繰り出し繰り出されていたのだから当然だろう。
二人は向かい合い、顔を合わせるとどちらともなくニヤリと笑いあう。
「やっぱ普段使わないトリガーなんて使うもんじゃねーな。奇襲だったってのに簡単に止められちまったぜ」
「いや、そうでもないぞ。少なくとも攻撃の直前まで緊張状態で待ってたからな。無意味ではなかったと思うぜ」
先の言葉が槍使いの、後の言葉が黒い服装の言葉だ。先ほどまで相手を殺す気で攻撃していたのが嘘のように笑み交じりで言葉を交わし合う。
「それじゃ」
「ああ」
二人はその言葉を最後に直後、その場から物凄い勢いで勢いで飛び出し、
「「
再び互いの武器をぶつけ合う……!!
☆
『ランク戦終了。勝者、桐ケ谷和人』
機械的な無機質な声がホールに響く。
ここはボーダー本部内の個人戦スペース、先ほどまで戦っていた二人の姿も戦闘中はその大きなスクリーンに映っていた。
4年半前のある日、突然異世界への「
今では誰もが知っている『
こちらの世界に攻め込んできたネイバーは、こちら側には無い技術を用い、質量兵器がほとんど効果を示さない化け物を使い攻めてきた。
そんな絶体絶命の危機の中、突如現れた一団がその進行を止めた。
『界境防衛機関”ボーダー”』
自らをそう称する一団は現代兵器が効かない化け物を独自の技術で倒し、
以来、ボーダーの技術でこちら側の世界で開く化け物たちが出てくるゲートは日本の三門市でしか開かなくなり、たまに聞こえる戦闘音にも三門市民は慣れた。
今戦っていた二人もボーダーの構成員、より厳密に言えば戦闘隊員だ。
ボーダーや
戦闘員はトリオン器官、トリオンを生み出す機関の成長が大きいとされている未成年、学生が九割以上を占める。先の戦闘を行っていた二人も高校二年生として学生生活を送る身である。
「お疲れーー。いやー、最後は見てただけだけどやっぱカズは強いなぁ」
「いや、普通にビックリさせられたことも多かったし。特に”カメレオン”なんていつの間に使うようになったんだよ?」
「くぁーー、勝ち越そうと思って訓練してみたんだが。やっぱ付け焼刃じゃダメだなぁ」
「当たり前だろう槍バカ。お前は何も考えずに突っ込んどけばいいんだよ」
「なんだと弾バカ?お前を串刺しにした俺の槍を忘れたか?」
「そこまでにしとけよ二人とも。結構人集まってきたし」
今話しているのは先ほど対峙していた二人に加え、髪がクリーム色の青年。いや、ここにいる三人とも17歳の青年なのでこの紹介は少し適切ではないか。
とにかくこの三人は広いスペースで話していると人が遠巻きに集まってきたので、話す場所を変えることにする。
三人がやってきたのはボーダー本部内にあるカフェ。飲み物を飲んだり雑談をしたり、試験が近づくとここで勉強を教え合ったりボーダー隊員は誰もが一度は利用するパーソナルスペースだ。
ここで三人は飲み物を購入し、空いている席に腰を下ろす。
「で、今回もやっぱカズトップか」
「ちぇーー。せっかく隠し玉のカメレオンまで出したのになーー」
「いや、俺も二、三戦危ない勝ち方だったしな。それがちょっと下手してたら負け越してたよ」
「ま、槍バカはカズに4敗、俺も4敗、切り札を切りながらそうなったのは残念だったな」
「うるせー。今回は弾バカには負けたけど次は負けねーからな」
この三人、先ほど槍を使っていたのが米屋陽介。槍バカこと、敵にまっすぐ突っ込んでいく槍ばかり使う基本脳筋の馬鹿である。勉強もできないので救いようがない。弾バカこと、出水公平。こちらは戦術を考えることは出来るので考えられるバカである。基本、敵に弾をぶっこむのだが弾を組み合わせる”合成弾”を使いこなしたり敵を誘導してアタッカーに
そして最後、三人目は西洋剣を使っていた桐ケ谷和人。こちらも敵に突っ込んでいくのは全く同じだが、持っている”サイドエフェクト”の効果が槍バカより考えているように見える。が、戦闘の流れは切りながら考えればいいというような槍バカにも負けない脳筋だったりする。過去に色々な事件などに巻き込まれているが、ボーダーのスカウトに勧誘され、その金に目がくらみ入隊した男である。もちろんただお金が欲しかったわけではない。彼は過去の事件で親に多大な迷惑をかけていたので、少しでもその罪滅ぼしをしたいと思っていたのである。その結果、何の因果か現在アタッカーランキングで2位の地位にいる。現在三位の先輩に勝ち越しているのは完全に自分のサイドエフェクトが先輩のメタだからなのだが、その位置にいるのは事実なので何も言うまい。
「あーー!よねやん先輩にいずみん先輩じゃん!!かずやん先輩も一緒かー!!何してんのーー?」
その三人に声をかけたのは小さい男の子。子犬のような印象の子供である。(17歳も子供ということは言ってはいけない)
「おー、緑川。なんか用か?」
緑川駿。ボーダーの中でも若い14歳の隊員である。だが、その実力はボーダーの精鋭であるA級の隊員であるくらいである。
ボーダーの戦闘隊員の中にも階級があり、一番下がC級、中堅がB級、そして最精鋭がA級という風に分かれている。それぞれ約、30.100.400人という分かれておりその人数比からも緑川がただの小さな子供ではないことが分かる。まぁ、ここにいる三人もA級だったりするのだが。
そんな緑川は一年前にボーダーに入隊したばかりの結構、新人な隊員だ。桐ケ谷も同じときに入隊しているので一応同期とも言えるだろう。その時期の入隊で既にA級にいる時点で才能は証明されているようなものである。
「用はないけど、集まってたしなにやってんのかなって」
「今までやってたランク戦の反省会。今日は総当たりで10本ずつやったからな」
「えっ!?ずるっ!?」
「お前は今日防衛任務あるだろうが、だから誘わなかったんだよ」
緑川がぶーぶーいうが出水と米屋は取り合わない。この手の話になると緑川はしつこいことが過去の経験で分かっている。桐ケ谷も手を出さずに黙って飲み物を飲んでいるあたり緑川の業は深いようだ。
『パパ、私も実体化したいです。ダメですか?』
突然桐ケ谷の胸元のポケットに入っている携帯端末から声が聞こえる。
それは機械の発生した声でありながら本当に人がしゃべっているように抑揚に富んだ声だ。
「ああ、すまんすまん。今出すよ」
桐ケ谷の首からかかっているネックレス型のトリガーを手に取りトリオンを流す。
「トリガー、オン」
その発音と同時に四人の目の前でトリオン体が形成される。
現れたのは小さな少女。白一色のワンピースに身を包んだ黒髪の綺麗な女の子だ。
「パパ、ありがとうです。出水さん、米屋さん、駿君、こんにちわです」
「「「ういーっす、ユイちゃん」」」
その少女の名前はユイ、ボーダー公式のマスコットのような扱いを受けている女の子である。こう見えて
桐ケ谷和人、キリトはユイに現実の世界を見せてやりたいと願っていた。
その願いはトリガー、元をたどればトリオン技術で実現することに成功した。
このお話はそんなキリトがボーダーで送る、
キリト君はA級
ユイちゃん可愛い、hshs、prpry(血
なお矛盾生じはなるだけ減らすけど多少勘弁で
SAOキャラは数人ボーダーに所属っすね
他キャラも出番はきっとある(てきとう
感想貰うと多分更新速度アップ