キリトとユイのボーダー活動記(仮)【一時凍結】 作:倉月夜光
BBFが楽しみ過ぎてやばいなぁ
はよ来い来い(ワクワク
これは防御に際して予測が非常に難しい攻撃である。もともと、鞭は縦横無尽に動くその性質のせいで毎回毎回違う動きをすることから扱いも難しいが、その分キチンと扱うことが出来たならば強力な武器となる。
だが、ある程度のパターンを
その攻撃が通ると予測される先に
続けて逆の手によるしなる斬撃が再び飛んでくる。こちらは外側からしなりながら飛んできており、もし先ほどのように剣で正面から受け止めるとする。すると、そこで斬撃は止まることは無く、自分の体にその刃を通らせるのだろうと予測することが出来る攻撃だ。故にその斬撃は受け止めずに、下からすくい上げるように剣を振り上げる。鞭状の斬撃を
そして、連撃がやんだ瞬間に腰の鞘のようなモノから剣を引き抜く。それは引き抜いた瞬間は持ち手だけだったのだが、すぐに刀身が現れる。そして今度は今抜いた物も含め
先ほどまで迎撃一方だった男子はそれを両手に携え、距離を詰める。
逆に先ほどまで攻撃一方だった男はそれを歓迎するように笑う。
「っは!流石じゃねぇか桐ヶ谷ぁ!!さぁ!こいよ!!」
その叫びに西洋剣の剣士はニヤリと笑うことで返す。二刀流のその青年は走りながら剣を
その構えをとった瞬間、
『『スラスター
二つの剣が
―――二つの影が交わる……
☆
「かぁ!負けた負けたぁ!!」
ボサボサ髪の男が声を上げる。先ほどまでの模擬戦でしなる斬撃を操っていた男だ。
「お前が声を上げると怖いんだぞ、カゲ」
「あぁ?雑魚のことなんて知ったことかよ」
細めの青年が声をかけるが、カゲと呼ばれたボサボサ髪は取り合わない。
「まあまあ鋼さん。カゲさんも悪気があるわけじゃないんですから」
「そうですね。影浦さんはいい人です」
「まあ、それは分かってるよ」
「鋼の奴は俺に勝ち越せなくてしょげてんだよ。察してやれよ桐ヶ谷」
「そんなことはないんだが……」
「あははは……」
この三人、影浦雅人、村上鋼、桐ヶ谷和人の三人はボーダー内でも比較的仲のいい組み合わせである。
影浦の持つ『感情受信体質』の影響や本人の雰囲気から影浦と仲のいい人物は多くはないのだが、その少ない例外がここにいる二人と言えるだろう。
影浦隊の隊員や同年代の似た者である村上、自分より強く認めているキリトらのみの交友関係は寂しいと言われれば寂しいものだが、本人が気にしていないので問題はないだろう。
そして、村上の気質は「来る者拒まず、去る者追わず」スタイルだ。
昔から『強化睡眠記憶』を持ち「場」を壊してきたと思っているが故の性質といえる。
そして最後にキリトだが、彼もサイドエフェクトの持ち主である。
能力名は『強化直感』。
それだけを聞くとあまり凄そうに聞こえないが、ボーダーのランク分けでSランクの分類されている能力である。
ボーダーではサイドエフェクト、意味は副作用を表すものを四段階に分けて評価している。そもそもサイドエフェクトとは、トリオン能力が優れている人が脳や感覚器官に影響を及ぼして稀に超感覚を発現するという、トリオンの”副作用”により何か特定のことに秀でていたり特技があるという物である。
Cランクが最低で強化五感、Bランクが特殊体質、Aランクが超技能、そして、最高ランクのSランクが超感覚である。
そしてキリトのサイドエフェクトはSランクに振り分けられる通りに非常に強力なものである。
具体的に例を挙げてみれば遠距離射撃で狙われれば直感で危険を感じ取り、射線を避ける。銃手と相対して弾幕をはられれば、弾幕の薄い所へシールドモードのレイガストを構えて突っ込む。基本的に彼は無事である。
現在アタッカーランキング三位の風間蒼也の戦闘スタイルは「カメレオン」という透明化トリガーを用いての隠密戦闘である。風間がそれを使い攻撃を仕掛けてもどこから攻撃が来るかを直感で感じ取れるキリトへ一撃で決着をつけることは難しい。それでも対戦成績はキリト:風間で6:4や7:3の間を行き来しているのは純粋に風間蒼也の実力だろう。流石としか言いようがない。
こんな強力なサイドエフェクトを持っているキリトだが、彼も過去に苦労している。
『強化直感』は一見完璧なサイドエフェクトに見えるのだが、
例えば一人で何の変哲もない道路を歩いているとする。電柱や電線に何匹の鳥が止まっているのか、そのうち今から飛び立つのは何匹なのか、鳴いているのはどこにいるのか。車がこちらに向かっているのか否か。風が吹いてくるのか。このようなどうでもいいような情報が全てキリトの頭の中に流れ込んでくる。人と話していれば相手に害意があれば即座にそれを見抜いてしまう。自分に害があるのかどうか直感で感じ取ってしまう。他にもスポーツをするとなってもその影響は大きい。例として野球をあげる。野球で守備についていればどこにボールが飛んでくるかわかるというなんとも反則なスペックを誇り、相手の作戦(スクイズや盗塁など)を事前に察知してしまう。打者として打席に立てばピッチャーの投げる球種はもちろんストライクを狙うかボールを狙うか、どのコースに投げようとしているのか、全て、全て知ってしまうのだ。
その情報の多さに脳がついていかない。人間の脳処理能力を超えた量の情報はただの苦痛にしかならなかった。スポーツが彼に決定的に合わなかったのもすべてを理解してしまう故に好きになれないのであった。
脳処理については人間が普段使っている脳のスペックは何パーセントという話もあるが、それを越えた処理能力など脳は使うことがない。体を守っている生物としての防衛本能がそんなことを許すはずもない。
そのようなこともあり、今ではほとんどコントロールできるようになったのだが昔はひどいものだった。
上記のような経験や両親の死という精神的ダメージを受けて部屋にこもりきりになったキリトの反応はごく自然なものだったのだろう。SAO事件が起きるまで彼は自分から外に出ることはほとんどなかった。
ただ、それまでの辛い経験がきっかけとなり脳処理速度が大幅に上がったのも事実であり、今では昔のトラウマとして少し記憶の片隅に残っている程度のものだ。
「カゲさん今日防衛任務でしょ、迎えに来たよ」
髪が長く片目が隠れている男子が影浦のことを呼ぶ。
「あー?ユズルか。わーってるよ」
彼は、絵馬ユズル。影浦隊所属の
「おーおー。カゲが友達と一緒にいるなんて、ゾエさんうれしいよ」
「うるせーぞゾエ!!」
もう一人、ユズルと一緒に影浦に近づいてきたのはぽっちゃり系男子、北添尋。ただのぽっちゃりと思うことなかれ、彼は動けるぽっちゃりである。ボーダー内でも生身の運動能力ならトップクラスの運動神経を持つとは一目ではわからない。昔影浦と衝突して、七本の全力勝負をしたという男気もあふれる聖人である。聖人とは性格的な意味で、だ。
『はいはい、お前らケンカやめろよぉ』
ユズルの手の中の携帯端末からはゆるい声が聞こえてくる。
「っち。わーったよ、今行くから待ってろ」
『ほんとーにあたしがいないとだめだなぁ』
「はいはい、本当にそうだね」
「うんうん、ゾエさんはいつも感謝してるよ、光ちゃん」
携帯端末から声を届けているのは仁礼光、影浦隊のオペレーターである。ちなみに影浦隊の隊室にあるコタツの主でもある。グダグダするのが好きな女の子ではあるが、オペレーターとしての仕事はきちんとこなしている。というか、ゾエさん得意のてきとうメテオラを実践利用したり、ランク戦で影浦を効率よく動かすために必要不可欠な存在でもある。
「ああ。カゲもゾエもユズルも頑張ってな」
「はいはい。行ってらっしゃい、カゲさん、ゾエさん、ユズル」
「ユズルさん、ヒロさん、ヒカリさん。いってらっしゃいです」
『鋼さんもカズもあたしには一言もないのかー』
「「お前は部屋でゆっくりしているだろう」」
『あはははー。あたしはランク戦で本領を発揮するから問題ないのさぁ』
それが事実であることを二人は知っているため、これ以上は何も言わず、キリトも村上も肩をすくめるに留める。
影浦隊の面々は仲良く(?)防衛任務に向かったようだ。
「あいつはよく隊長になれたな」
「カゲさんはまぁ、どこかの隊の隊員になるような人でもないですからね。逆に隊長しか務まらないですよ」
「影浦隊長が誰かの指示で戦っている姿は想像できないです」
「まぁ、それもそうだな」
三人(村上、キリト、ユイ)でボーダー基地内を歩く。特に目的もないが、村上は鈴鳴支部所属のためあまり本部へ足を運ぶ機会がない。なので本部のカフェでも利用しようかという話になった。村上が本部に来るのは、緊急事態のときやB級ランク戦のときくらいなものだ。あとは、今日のような自分からランク戦をしにくるくらいなものなのである。アタッカーランキング上位にいる二人が一緒にいるからか、一か所にとどまっていると人が集まってきたのでこうして人気の少ない道を歩いているのである。
「おーい。そこの三人ーー」
声が聞こえたので三人は振り返る。
そこにいたのはいつものサングラスを額の定位置に装着し、左手にはほとんどデフォルトになっているぼんち揚げの袋。
「おー。鋼に和人、ユイちゃんじゃないか。ぼんち揚げ食う?」
後ろからやってきたのは
キリト君過去ちょい改変(?)
というわけでキリトのSEは『強化直感』でした
イメージはFate/の青ペンの直感スキルっすね
あそこまで便利ではないけど大体そんなもん
昔はどんなことでも捉えてしまって大変だったという過去話
そのおかげでSAOの反射とかGGOの超反応という考え(オリジナル)
次回から原作(ワートリ)に掠められるかな?
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