6つ子が吹奏楽部へ   作:ボコ砂糖野郎

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次期パートリーダーたち

「……というわけで次期パートリーダーはこちらの人たちです。」

 

狭い音楽室にずらっと人が並ぶ。

 

「じゃあそれぞれ短く挨拶を。」

 

次期パートリーダーたちは緊張した顔で喋り始めた。

 

「クラリネットパートリーダーのユウナです。この吹部をもっといいものにしていきたいです。」

 

うん、さっきの通りこの人は妥当だと思う。とチョロ松は思う。

 

「フルートパートリーダーのリンです。頑張ります!」

 

この人かぁ。正直意外。

 

「サックスパートリーダーのヒロキです!赤塚吹部に栄光あれ!」

 

大丈夫か、この男子。

 

「トランペットリーダーのユウスケです。毎日を大切にしていきたいです。」

 

男子のパートリーダー2人目キター!

 

「トロンボーンのチヒロです。えっと…気持ちが早いですけど定期演奏会に力を入れたいです。」

 

確か定期演奏会って三月の予定だよな……

 

「ホルンパートリーダーのエチ子です!毎日唱えている部訓を忠実に実行していきたいです!」

 

うん、ホルンはこの人しかないと思ってた。

 

「低音パートリーダーのモモカです。思ったことはしっかり言っていけるようにしたいだす。」

 

コントラバスの人かぁ…。

 

「ダブルリードパートリーダーのマトイです。OBにしっかり顔向けが出来るような部活にしたいです!」

 

あぁファゴットの方の先輩かぁ…。

 

「パーカッションパートリーダーのホナミです!要領のいい練習をしていきたいですね!」

 

パーカスはこの人かぁ…、まぁドラムメジャーやってるあたり薄々察してたけど。

 

 

「以上の9人!まずは拍手!」

 

パチパチパチ〜

 

「ではこの中から部長と副部長を選びたいと思います。」

 

部長は「ちなみにコンマスはクラリネットパートリーダーね。」と付け足した。

 

「じゃあ立候補する人、挙手。」

 

「はい、副部長立候補します。」

 

手を挙げたのはサックスパートリーダーだった。

 

「他にいる?」

 

「はい、副部長やります!」

 

パーカスパートリーダーだった。

 

「部長立候補者はいる…?いないと困るん……」

 

「はい!」

 

よく通る声がミサキ部長の声を遮った。

 

「ホルンパートのリーダーのエチ子、部長に立候補します。」

 

三年生たちはふふっと笑った。

 

「他にいる?」

 

しばらく待ったがそれ以上手は上がらなかった。

 

「じゃあ次期部長はホルンのエチ子、副部長はサックスのヒロキとパーカスのホナミで異論ない人は拍手。」

 

パチパチパチ〜

 

「じゃあそれぞれ意気込みをどうぞ、ヒロキくんから。」

 

先輩は緊張しながら息を吸い込んだ。

 

「俺は中学からアルトサックスを吹いてきた。本当はトランペットが吹きたかったんだけどクジで負けてサックスになった。でも今はあのときクジで負けてよかったって思えるくらいにサックスが大好きなんだ。きっとみんなも自分の楽器が好きだろうし、まだ好きになれてない一年生も絶対に好きになる。そんな好きな楽器でしっかりてっぺんを目指せる部活にしたいです。以上!」

 

「私はやっぱり、礼儀正しくて秩序がある部活にしたいです。全てはそこから始まるだろうし、そこに全てたどり着くだろうし。ほら、吹奏楽ってモロに『1人はみんなのために、みんなは1人のために』じゃないですか。だから礼儀を大切にしていきたいです。」

 

「じゃあ部長、どうぞ。」

 

「私はここにいる誰よりも吹奏楽が好きな自信があります。だから部長になったまでです。それから、二学期からは人に演奏する機会がグンと増えます。私が所属している吹奏楽部に『下手だった』と言われたくないです。言わせたくないです。そのためにはもっと練習を頑張っていきましょう。」

 

拍手が起こった。

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