内容は題名な通りですよw
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僕は窓から入ってきた心地よい日の光で目を覚ました。
起きてすぐに分かったことはどうやら僕は執務室の椅子に座ったまま寝てしまったという事だ。
次に得れた情報は酒臭さだった。
ここで僕は昨日の夜、酒を飲んでそのまま寝てしまったのだと分かった。
そこまでわかると、体を起こした。
「っう・・・」
体を起こしたと同時に、頭に痛みが走った。
思わず手を当て、目を瞑った。
どうやら相当飲んだらしい。
というのも実際飲んでいた時の記憶どころか、飲む前の記憶も若干危うい・・・。
もともと疲れていたというのもあるのだが。
「司令、おはようございます」
「ん?」
その聞き覚えのある少女の声に反応し、頭を抱えながらも前を向くとそこには陽炎型二番艦、不知火が掃除しながらこちらを見ていた。
「ああ、不知火か。・・・えっと、だいぶ散らかしてしまっていたようだな。すまない」
そう、言った通りだいぶ散らかっていた。
どれくらいかというと、隼鷹や千歳が酔いつぶれて寝ているほど散らかっている。
それを不知火は一人でせっせと掃除していたのである。
なんか物凄い申し訳なくなってきた。
「・・・うん、ほんとうすまない」
「いや、謝られる必要はない。不知火は秘書艦だからな」
ああ、不知火ってば本当にいい子。
・・・ん、秘書艦?不知火が?
あれ、確か僕の秘書艦は暁だった気が・・・。
「今日からしばらく不知火が秘書艦となります。司令、よろしくです」
今日から?
昨日なんかしたかな・・・。
確かに秘書艦は今日から陽炎にしてあるな。
昨日の、多分飲む前の僕がそうしたんだろう。
まあ、たまには気分転換に秘書艦変えるのもありか。
秘書艦経験を多くの艦娘にさせるというのも大事だしな。
「ああ、そうだな、今日から頼むよ、不知火」
「はい、・・・それとこの二人はどう掃除すればいいでしょうか?」
・・・ほんと、どれだけ飲んだんだ?
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不知火は今日から秘書艦となった。
昨日の夜に大淀さんから話を聞いた時にはとても驚いた。
・・・でも正直嬉しい。
その話を一緒に聞いていた陽炎からはものすごく羨ましがられた。
「司令、その、頭は大丈夫か?」
嬉しかったあまりに早く置きすぎて執務室に行くと三人の酔っ払いが酔いつぶれていた。
事情を聞かなくてもわかるのだが、司令は昨日の夜に飲み過ぎたらしい。
おかげで今も頭を抱えてうなっている。
因みにほか二人の酔っぱらいは邪魔だったので出撃させた。
「ん、ああ、ちょっとやばい。頭痛薬取ってくれないか?そこの棚に入ってると思うから」
「わかった」
正直なことをいうと秘書艦初日はやることが多くなりそうだ。
何せ司令がこのありさまなのだから。
「司令、これでいいのか?・・・その、本当にダメなら休んだ方がいいぞ?」
「ん、ああ、ありがとな。不知火は本当に優しいな」
司令はそう言うと撫でてきた。
・・・嬉しい、などとは思っていないぞ、ほんとだからなっ!
「まあ、酒飲んで頭痛くなったんで休みます、とかだと上に何言われるかわからないし、休みはしないよ。大丈夫、不知火が手伝ってくれれば平気だ」
「・・・そ、そうか。なら、いいんだが」
司令は不知火のことを買ってくれているのだな。
期待に応えるように頑張らないとな。
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ふう、秘書艦初日だったが、何とか終わった。
不知火は立派にやり遂げました。
これからずっと司令官のそばで補佐をするのですね。
「・・・ふふっ」
っと、つい笑みが・・・。
浮かれてはいけませんね。
さて、早いところ司令に挨拶をして陽炎に会いに行ってあげなくては。
陽炎が寂しがってしまいますからね。
「司令、また明日もよろしくお願いします」
「ん、ああ、ありがとね」
司令に礼をすると部屋から出るためにドアの方を向いた。
すると、そこに誰かがいた。
ドアが少しだけ開けられていてそこから目が覗きこんでいるのが見えた。
だが、誰かまではわからなかった。
だからドアを開けるために素早く動いた。
「誰ですかっ!!」
そして素早くドアを開け放った。
が、そこには誰もいなく、真っ暗な廊下があるだけだった。
「おい、どうしたんだ不知火?」
「あ、いえ・・・。っ!」
廊下の先で気配を感じてその方向を見てみた。
するとそこには人影が見えた。
だが、明かりがついていないせいで誰かまでは判別することはできなかった。
「・・・それでは司令、また明日」
「ん、ああ、そうだな」
司令から返事をもらうと、執務室から出た。
そして一瞬さっきの人影についてが頭によぎったが、すぐにそれをかき消し、陽炎の待つ駆逐艦寮へと足を向けた。
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それから数日間、不知火はすっかり仕事を覚えた。
その数日の間司令はありとあらゆる種類の仕事を不知火に仕込んだ結果である。
おかげで不知火は初日にみた人影について気にならなく、気付かなくなっていた。
それは司令もであり、お酒で記憶が飛んだ夜から秘書艦であった暁が姿を見せ無いことに深く考えることをしていなかった。
だが、仕事もひと段落し、暇な時間ができるとふと、そんなことを考え始めた。
「んー、なんで暁と俺はここ数日顔を合わせていないんだ。いくら秘書艦じゃなくなったからってあの暁のことだし、顔ぐらいは見せに来るだろうに・・・」
そんなことを思いだした。
何せ暁は僕が着任して初めて建造できた艦だ。それ以来こういっちゃ初期艦の電にはもうしわけないのだが、ずっと一緒にやってきたのだ。
僕だって別にノリだけで秘書艦を変えたわけではない。
これからのために秘書艦経験艦を増やそうとしていた。
・・・と、思いたい。何せ記憶が飛んだ時に替えていたからな。
まあ、多分そうなの、だろう・・・うん。
「よし、ここは様子を見に行くか。何せしばらく暁に会ってなくて僕が寂しい」
という事で私利私欲のために椅子から立ち上がった。
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ふう、しかし、元秘書艦に用があるからとはいえ、幼女といえるぐらいの小さい女の子たちばかりがいる駆逐艦寮に男の僕が入るとは・・・。
暁に久しぶりに会うためと考えたらそんなちゃちなこと気になんないぜ!
ふ、今の僕なら暁に会うためなら女湯にだってマッパで入れる気がするよ。
・・・いや、さすがにそれはやばい。
「あれ、司令官さん、どうかしたのです?」
「あ、電か。いや、ちょっと暁に用があってな」
電は今から訓練なのか、艤装を装着していた。
多分他の娘たちはもう先に行っているのだろう。
暁には不知火の場所に入ってもらっているから電は雷と深雪、初雪たちと艦隊を組んでもらっている。
電は先を急いでいた様で少し口ごもったがそれ以上は何も言わずに例だけすると走って行ってしまった。
そう言うわけで僕も早速駆逐艦寮へと入っていった。
提督なのだから大丈夫だろ。
ていうか提督だからこそ普段のみんながどうしてるか見るべきだよな。
これからちょくちょくやろうかな。
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少し迷ってしまった。
まあ、無事暁の部屋へとたどり着いた。
迷ったついでに最近の暁について聞いたのだが、僕だけじゃなくて同じ駆逐艦娘とも付き合いが悪いようだ。
・・・どうしてしまったんだ?
とりあえず部屋をノックしてみた。
だが、返事はなかった。
他の娘たちの情報だと部屋の中にいることは確かなのだが・・・。
「おい、暁、入るぞ」
「・・・え?」
いることが確認できたから了承も取らずに部屋のドアを開けた。
そうすると部屋の隅で体育座りをして縮こまっているが、僕が来た事に驚いた暁の姿があった。
何故かどことなく暗く感じた。
「なんで、司令官が・・・?」
暁は顔だけこちらに向け、不思議そうに、だが、どことなく元気なさげに言った。
「ん、いやあ、暁が最近顔を見せ無いなぁって思ってな。どうしたんだ?」
僕は素直にそう言った。
ついでに暁の前に座って暁の話を聞く態勢を整えた。
やっぱ話すときは相手に目線を合わせないと。
僕の言葉に暁は少し困った感じにしたが、微笑み返したら顔を背けられた。
だが、口は開いてくれた。
「だって、だって・・・司令官が不知火と一緒に業務こなして、それ見てたら、何だが、なんだか私、持っちゃいけないような感情が生まれちゃいそうで、だから、だから・・・」
んー、暁は嫉妬をしていたのか。
かわいいじゃないか。
・・・なんかちょっとやばい気もするけど。
「それで、それでね、司令官、暁やっぱりれでぃーじゃないや。だって、司令官が言ったこと、できなかったもん」
暁は涙目でそう言ってきた。
何だそんなことで落ち込んでいたのか。暁はレディーじゃなくても十分魅力的だからな。
・・・で、司令官の言った事?は?僕なんか言ったっけ?
「ヤンデレって、難しいね。ヤンデレだったら司令官と暁の中を邪魔する不知火の消さないといけないのに、司令官と不知火を見てると、私、死にたくなって・・・。私じゃダメなんだって、私ダメなんだって・・・いっそのこと司令官と心中も考えっちゃったよ」
暁はハイライトの消えた目で司令官のことを覗き込むようにそう言った。
その目には涙が溜まり、体は震えていた。
ん~、んんん~~~。
あっれ~、僕何言ってんだぁ。
ていうか暁~、さらりと恐ろしいこと考えちゃってるし、それ、難しいとか言ってるけど合ってますよ~。
・・・いや、そう言う問題じゃない。
事態は思ったより深刻だったようだ。
いやほんと僕何言ったんだよ。
バカじゃねえの僕。疲れてんじゃねえか?
という事ことでそんな暁にかけてやる言葉が思いつかなかった。
「っ・・・」
「え、し、司令官!?」
だから、抱きしめてやった。
かける言葉は思いつかなかったが、震えている暁を見ていて、こうすることはできた。
はたからみたら偉く見えるだろうが、正直内心混乱してる。
いや、暁は僕がヤンデレになってみろって言って、そうしようとしてこうなったという事だろ。
いや、ほんと僕何思ってそんなこと言ったんだよ。
まさか不知火の秘書艦もそのためだとかいうんじゃねえだろうなぁ。
「暁、ごめんな、悲しい思いさせたな。僕の負けだ。暁、聞いてくれ」
「しれい、かん?」
僕は頭を切り替えることにした。
正直もし本当にそんなこと言ってそれ忘れてたんならもう死んだ方がマシな気がするが、そんなことこの状態で言ってもどうしよもない。悪い方にしか行く気がしない。
だからとりあえずそのことは忘れて、目の前の暁にだけに向き合う事にした。
理由はともあれ、暁と長く離れていて僕は気付いた。
「僕の秘書艦は暁、お前だけだ!!これからまた僕の秘書艦になってくれ!!!ていうかケッコンしてくれ」
「!!!」
僕は叫んだ。
ほかの駆逐艦の艦娘たちに聞こえるかもしれないぐらいの声で。
恥ずかしかったが、それよりこんなに消え入りそうに弱った暁を見てしまい、こういってしまった。
最後の奴は本当に口走った。
「・・・司令官ってば、ほんとうに、もう・・・。いいに決まってるじゃない」
そう天使は笑いかけてくれた。
もうこれで死んでも悔いはないだろう。
いや、これからが本番か。
そして暁は僕のことを抱き返してくれた。
僕はそのお返しだといわんばかりにさらに強く、優しく抱きしめた。
実際には短かったかもしれないが、その瞬間を僕はとても長く感じた。
そして抱きしめるのをやめると、自然と暁の口元を見た。
暁自身も嫌がる様子はなく、逆に進んでやってくれそうだった。
・・・その時、
「暁!!!」
そんな大声とともに部屋のドアは開け放たれた。
そこに仁王立ちしていたのは暁型二番艦、響である。
あれ、なんで響さんがココニー?
なんか怖いよ、まるでクズを見るかのような目だよー?
「司令官、ちょっと隼鷹からと不知火からいろいろ聞いたんだけど、ちょっと、イ イ カ ナ?」
「・・・ハイ、モシワケゴザイマセンデシタ」
響にはバレていたようだよ。
このあとこのクズな司令官がどうなったかは定かではない・・・。
暁は完全に病まさないでこうなりました。
これで第六駆逐隊全員分のヤンデレ小説が書き終えました。
やりきった!w
感想評価、待ってます~