SIDE ほむら
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
もう何度繰り返したかわからない挨拶。
いつも通りまどかのほうに視線を向けると、
いつも通りまどかが恥ずかしそうに顔を背け、
いつも通り美樹さやかがまどかに耳打ちをする。
最近はこの繰り返しだ。私がここでする行動によってなにか変わることはない。
そう…
「ではもう一人新任の先生を紹介しまーす!槙島先生です!」
教室の扉から過剰なほど整った顔立ちの男が入ってきた。
「現国の授業を担当する槙島聖護だ。このクラスの副担任も任されている…皆宜しくね。」
芸術のような美貌から繰り出された笑顔は年頃の女子中学生の心を掴むのに十分過ぎ、
「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」
叫び声にも似た歓声が教室内に響き渡るのだった。
――――――――
―――――
――…
自己紹介も終わり教室に取り残されたほむらは顔には出さないものの混乱していた。
――あの男は何者なのか?
今までのループでマキシマという存在を確認したことはなかった。
あんな容姿をしているのだ…覚えていないなどありえない。
あのイレギュラーをどうするか。何もなければそれでいいが放置して置いていい問題でもない。どんな些細なことが計画を破綻させるかわからない以上、警戒はしておくべきだろう。
だが今はまどかに接触すること、警戒を促すことが先決だ…それ以外の事はあとで考えればいい。
…とほむらの心の中の雑念を振り払い、自分に寄って来る女子生徒に
SIDE槙島
自己紹介を終え職員室に戻った槙島だったが赴任早々授業ということはなく、黙々と事務仕事をこなしていた。ひと段落したので紅茶でも…と思ったのだが、残念なことに職員室にはコーヒーメーカーしかなかった為、仕方なく校舎内の自動販売機でインスタントティーを購入し校舎内を見回っていた。
まさかまた教師の真似事をすることになるとは思っていなかったが、この世界の僕に与えられた
「それにしてもあの少女、暁美ほむらと言ったか…いい目をしていたな。」
たとえどんな犠牲を払ってでも何かをやり通そうとするそんな目だ。
僕のいた世界であんな目をしたものがいれば即潜在犯として捕まったものだろう。
そういえば君も似たような眼をしていたね…
コ――――――――
彼はふいに目まいを感じた。またこれだ。過去の社会の事は思いだせても過去の人物の事を思い出せない。
困ったことだがこんなことを医者に話せば精神科に案内されるのがオチだ。時間が解決してくれることを祈るほかない。
それにしても…と、昨日部屋を物色して発見した自分の身分証明書、教員免許を確認しながら彼は考えた。念のため部屋にあった
文章を書くのは苦手です。
感想などでご教授いただければと思います。