東方騎士譚   作:城縫威

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馳走

ところ狭しと並べられた薄い大皿の上に、山盛りに盛られた中華料理、食堂の長テーブルの上に隙間なく置かれたそれらは、部屋中に香辛料の鼻孔を擽って惹き寄せるような香りを満たし、その中にいるのは二人の従者と、一人の主人である。言わずと知れた、執事(見習い)アルトリウスとメイド長十六夜咲夜、そして館主レミリア・スカーレットである。

 

「また随分と作ったわねぇ。」

 

一番奥の席、若干だが他の椅子とは装飾が異なり、やはり主が座る椅子だからなのだろう、綺麗に装飾されている。前に広がる十数種類の料理の数々に幾分か目を輝かせて、レミリアは言った。料理は麻婆豆腐から始まり青椒肉絲、酢豚、回鍋肉とポピュラーなものに続き、咲夜の持っていた料理本のうち、手間のかかる物以外、つまりは時間内に終わる範囲のものを全て作った。こんなに作れば最初の方に作った料理は冷めてしまうのではないかと疑問が湧くかもしれないが、その点は紅魔館の広さがカバーしている。この紅魔館は外見からも分かるように十人そこらの団体が来た所でパンクするような狭さではなく、さらに外見以上に、中に入ってみれば分かるのだが、明らかに外から見た広さより、館内の方が広いのだ。仕事上、最も接触する頻度の高い咲夜に一度、アルトリウスが聞いたことがある。咲夜曰く、自分の持っている時間を操る程度の能力というのは、空間そのものとかなり密接に関わりを持っているらしく、咲夜の能力を駆使し、時間軸上から空間に干渉しているとの事だった。付け加えておくと、咲夜は空間干渉により、何時も美鈴に投げつけている銀の短剣を、広くした衣服内に入れているのだという。それも沢山入れているとの事だったので、アルトリウスは一つの疑問が湧き、咲夜に質問した。質問の内容は、空間をいじり、広くしたまでは分かるのだが、沢山入れるとすれば、入れれば入れる分だけ重くなるはずだ、と言ったような内容である。咲夜はそれに、貴方が私のことを深く知る必要はないわ、とだけ言って、それ以上質問に答えることを拒んだ。アルトリウスは解決できない疑問にもやもやと釈然としなかったが、答える気のない咲夜の様子に、それ以上を聞くことを諦めた。

話が逸れたが、何故、紅魔館の広さが料理の問題を解決する一つの訳なのかと言うと、館全体が広ければ、それすなわち、調理場も比例するように広くなる。何時もはアルトリウスを含め、レミリア、美鈴の三人分しか料理を作っていないので、広く調理場を使うことなどないが、パーティーなどがこの紅魔館で行われる時は、色々な料理を作るために、調理場全てを使い、料理を作る。調理場がどれほど広いのか、部屋中央には金属製のボール、肉を叩いて繊維を断ち、柔らかくするミートハンマー等々、調理器具が引き出しに仕舞われ、表面が大理石で出来た、野菜などを切るための作業台が大きく置かれ、木炭の火力を使う焜炉が向かいに歩いて三歩程と余裕があり、焜炉の数も十を越えている。流石に焜炉全てを使うにはアルトリウス一人だけの力量では無理がある、が、時間の掛かる炒め料理は後回しにし、最初に数個の銀鍋に、主となる食材と調味料を入れ、軽く炒めた後に、予め作っておいた鶏ガラのスープを加え、煮込む。この時点で既に三品ほどは出来たことになる。麺を茹でるのは食べる時で良いし、煮込めば煮込むほど食材に味がしみ込むと同時に、食材自体の旨味が鍋全体に広がる。

次に作るのは野菜を主に使ったサラダの類を作っていく。その一つの例を出すとするなら、胡瓜を使った物が有名である。まず縦半分に胡瓜を切り、それを斜めに数回切り目を入れ、均等に切る。これは盛り付けの際に見栄えが良くなると共に、調味料が胡瓜に染みやすくするためである。次に、この胡瓜を軽く塩を振るって馴染ませる。この馴染ませている間に直ぐに別の、時間に融通のきく料理に移り、一段落したら、塩を馴染ませた胡瓜を水で洗い、よく水分をきっていく。この次は調味料を用意していくのだが、用意するものは赤唐辛子、醤油、ほんの少しの砂糖、そして多めのごま油。ごま油以外の調味料を全て胡瓜の入ったボールに入れ、全体に馴染ませたら、強火の焜炉で焦げる直前までごま油を熱する。それが出来たら、熱したごま油を胡瓜の中に全て入れる。何故ごま油をこうやって熱した後に入れるのか。それによって、中にある唐辛子の風味が増すとともに、ごま油の香りがより一層際立つのだ。しかも熱せられた食材というのは、熱が冷めて行く時が一番味を染みこむ時であって、風味も香りも、更には味の深みも増すという、正に中華料理を創りだした先人たちの知恵が詰まった料理といえるだろう。

料理の話しはここまでにして、要約するに、時間の掛かる物、また時間が経つほど味わい深くなる物を先に調理して、それらに比べて時間の掛からぬものは、複数の料理を並行して行い、出来上がりにむらがないようにする、ということである。しかし、言うは易く行うは難しとは言ったもので、正直なところ、これらの作業を一手に、ほんの数種類ならまだしも十数種類とまで数が増えていくとなると、初心者が行うには荷が重すぎる。しかしこれをやってのけられたのは、それは咲夜の指示の的確さと、アルトリウスの並外れた体力がなすものだ。料理というものは女性が作るもの、大雑把でぶきっちょな男には出来ない、そんなような偏見が何処かにあるかもしれないがそうではない。料理を作ることにおいて、一番大切になるのは、確かに包丁やそれ以外の調理器具を使う技量も必要なのだが、一番に体力が必要なのである。其れは何故か、具の詰まった鍋や重い道具、常に強火にしている焜炉の火、これらの中で時間内に全ての料理を作ろうとするということは、かなりの体力がなければ出来る事ではないのだ。実際に有名料理店などでのシェフは殆どが男と言ってもいいくらいに、料理というのは力仕事なのである。だから、初心者にとっては、やろうと思うと調理の途中から腕が上がらなくなってきて息も絶え絶え、焜炉の火で温度が上がった室内の中、汗だくになって終いには熱にあたって倒れてしまう。アルトリウスは初心者ではあるが、その無尽蔵とまで言える体力のおかげでこの量の料理を捌くことが出来たのだ。

 

「早くパチュリー達来ないかしら。料理が冷めてしまうわ。」

 

食べる時が待ち遠しいのか、今か今かと若干身体を料理のあるテーブルに寄せてレミリアは言う。

 

「本来、予定していた時間より、予想外だが少し早くできてしまったからな。もう少ししたら来ると思うが。」

 

レミリアの言葉にアルトリウスが答えた。

 

「ねぇ、アルトリウス、このたくさんの料理って本当に貴方だけで作ったのかしら、ちょっと信じられないんだけど。」

 

若干煌めかせた眼を懐疑の色に染めてレミリアはアルトリウスを見た。初心者であるアルトリウスが本当に作れるか、疑問に思うことは当然だろう。しかし今回の料理の全てを作ったのはアルトリウスであり、咲夜がやったことは、単に指示を飛ばすだけである。

 

「あゝ。ちゃんとここに並べられている料理の全ては私が作った。でなければレミリア、何時かの食事で君と交わした約束に違ってしまうだろう?あの時交わした約束の内容は、私の作った料理を、君にご馳走すること、流石に館の主との約束を違える勇気なんて、執事見習いの私には出来ないよ。」

 

「そう、ならいいわ。後で嘘か本当か咲夜に聞くから。」

 

約束を違えないと、嘘のない言葉でアルトリウスは言った筈だが、その言葉の全てを信じられないのか、レミリアはアルトリウスそう、返した。

 

「ふむ、確かに私はここに来てまだ日が浅いからか、まだ完全には信じられていないようだな。」

 

「だって貴方、執事”見習い”、なのでしょう?」

 

少しばかりしょんぼりとしたアルトリウスを見ながら、ニヤニヤと微笑みを浮かべながらレミリアが言った。

 

「この紅魔館には完全瀟洒なメイド長がいるのよ?自分で見習いなんて言葉を言っている者のことなんて信じられると思う?信じられたいならちゃんとした執事になってからにしてなさい。」

 

「いや、見習い脱却出来るかどうかは今回のこの食事で決まるんだが…。おや、待っていたお三方が来たようだ。」

 

開かれた食堂の門から見える三人の姿、ここへ来る途中で合流したのだろう。こぁと美鈴は楽しそうに会話をしているがパチュリーの顔には疲れや気怠さが滲み出ていた。

 

「遅いわよ、パチュリー、美鈴、こぁ。もうちょっと早く来なさい。」

 

「あら、時間にはちゃんと間に合っている筈よ。」

 

咎めるレミリアの声に、パチュリーが答える。

 

「もう料理は出来てるのよ、時間にピッタリ来るんじゃなくて、早め早めに来なきゃダメでしょ?」

 

「そんなの早く作るアルトリウスの方が悪いのよ、時間を定めたならそれ通りに事を進めればいいだけじゃない。」

 

「わ、私が悪いのか……?」

 

「ええ、勿論。」

 

思わぬとばっちりが飛んできたアルトリウスは若干の困惑を表情に出しながら答えたアルトリウスににべもなくパチュリーが言う。

 

「もう!そこで喋ってないで早く席に座りなさい、こんなに目の前に料理が並んでるのに、全部が冷めてから食べるなんてごめんよ、咲夜も、アルトリウスも、今はいちいち椅子なんて引かなくていいから早く座りなさい。」

 

お腹が減ったのか、主としての言葉だが、どこか子供っぽくて威厳に欠けるが、レミリアの促しに咲夜とアルトリウス以外の三名が席につく。

 

「あら?何で貴方達は座らないの?」

 

「私達はレミリア様やパチュリー様に料理を装わなければいけませんから。」

 

席につかない二人に、些か強い口調で唱えるレミリアに、咲夜が恭しく答えた。

 

「確かにそうね、なら咲夜、アルトリウス、貴方達のおすすめを私達に装ってくれるかしら。」

 

「了解した。」

 

「承知いたしました。」

 

両者ともに、レミリアに対して軽く一礼して、ワゴンの中段に重ねて入れてある、薄く広い皿に、上段にある釜からご飯を装い、中華料理の皿ごとにおいてあるお玉で、ご飯の装られている皿に麻婆豆腐を掛ける。咲夜がレミリアとパチュリーに、アルトリウスがこぁと美鈴に装った料理を配り、配り終えた後には自分達の分を皿に装うと、咲夜達も席についた。無論、アルトリウスの皿には皆に装った量よりも多めに装ってある。本来ならば館主より多く食事を取ると言うのは恥ずべき愚かな行為なのかもしれないが、この紅魔館ではそんな厳しい規律もマナーもないし、アルトリウスが多く食事を取ることは既に周知の事実なので、誰かがアルトリウスを咎めるということはない。

 

「この料理っていうのはどういう料理なの?」

 

「それはですね!これは麻婆豆腐と言いまして、豆板醤と甜麺醤の2つの味噌を使ったコクの有る味に味噌の辛さと、ピリッとした花椒が美味しい四川料理の代表の一つですね!この麻婆豆腐の麻婆っていうのは、あばたのおかみさんっていう意味がありまして、清の同治帝の治世に、成都の──。」

 

「あゝあゝ、要するに美味しい料理なのね?だったらさっさと食べましょう。」

 

咲夜に向けられた質問なのだが、まるで自分に向けられて言われた質問だと言ったように、美鈴が少しだけ身体を前に寄せて語りだす。その姿はまさに水を得た魚のようで、本場の知識を持ち合わせた美鈴が知識を語ろうとするのを、レミリアは無理やり制した。早く食べたいと言う思いが膨れあがってるレミリアにとっては料理の歴史なんてものは興味などあるわけがない。

 

「それでは。」

 

『頂きます。』

 

全員が手を合わせて挨拶をし、銀製のスプーンで各々の口に入れていく。

 

「あら、美味しいですね。」

 

なかなかに好評なこぁ。

 

「へぇ、初めてに作ったにしては出来たほうね。」

 

それとなく褒めながら食べるパチュリー。

 

「ちょっと甘いけど…まあ合格点かしら。」

 

咲夜の言葉に少しだけアルトリウスの顔にホッとした様子が現れる。

 

「美味しいですけど……結構甘めに作りましたね。」

 

流石に本場の中華娘からしたらアルトリウスの感じる辛さは甘いの範囲に入ってしまうらしく、若干物足りなさを感じながら食べる美鈴。

 

「……。」

 

無言のレミリア。

 

「どうしたんだ?先程から無言だが……。」

 

レミリアだけ何も感想を言ってくれないので、ついアルトリウスは聞いた。

 

「……っ!」

 

レミリアの身体が少しだけ、何かを溜め込んで我慢しているかのように震えている。

 

「…か……。」

 

「か?」

 

「かっらーい!!」

 

食堂全体に響く位に、目尻に涙を浮かべながらレミリアが金切り声で叫ぶ。

 

「辛い、辛いわ!何でこんなに辛いのよ!可笑しいでしょう!アルトリウス、貴方ちゃんと料理の味見をして作ったの!?あゝ……そんな事より咲夜、早く水を持ってきて!口から火を吹きそうだわ……。」

 

「はいただいま。」

 

咲夜が能力を使い、一瞬のうちに、ガラスのコップに水を注いだものを持ってくる。レミリアはそれをひったくるように取ると、一気に水を飲み干した。

 

「はぁはぁ……大分落ち着いたわ。」

 

レミリアは十数秒の間、口の中の辛さを落ちけた後、ギロリとアルトリウスを睨んだ。

 

「アルトリウス、この麻婆豆腐っていう料理、かなり辛いわよ。」

「え?そんなに辛かったですか?」

 

この麻婆豆腐にあまり辛さを見いだせなかった美鈴はついつい口に出してしまう。

 

「辛かったわよ!うう……パチュリー達も辛かったでしょ?そうでしょ!?」

 

「そう?私とこぁにとっては丁度良い辛さだったわよ?ねえ、そうだったでしょ?こぁ。」

 

「えっと、あの……はい…食べやすかったです。」

 

ちょっと馬鹿にしたような顔でレミリアを見るパチュリーとおどおどとしているこぁが言った。

 

「嘘よ!咲夜、貴方はどうなの?」

 

「えっと……先程言った時と同じく、私には少し甘いかな、と。」

 

一緒に辛いといってくれる味方がいないレミリアはすがるように咲夜に聞くが、咲夜はとても気まずそうに、一口食べた時と同じ感想をレミリアに述べた。

 

「もう!何だって言うのよ、皆して辛くないって、絶対に辛いわよ!お腹を空かせて待ってたっていうのに……こんなに辛いものを食べさせるわけ?あんまりじゃない!」

 

空腹を満たせぬ怒りと辛さに殆どヒステリックになってレミリアが言った。

 

「あ、あの、酢豚などいかがですか?こちらは辛くないので食べやすいと思いますよ?」

 

騒ぐレミリアを宥めようと咲夜がまた別の料理を皿に盛り付けてレミリアに渡す。

 

「そっちを始めに渡しなさいよ!」

 

そういって、渡された料理を少し恐れながら口に運ぶ。口に入れた途端、辛くなく、それなりに美味しいものだと思ったのか、アルトリウスに対して何か感想を言わずに、空いたお腹を満たすために黙々とスプーンを動かした。

 

「そうなに辛かっただろうか……。」

 

怒鳴られたアルトリウスは少しばかりしょんぼりとして、自分の分の料理を食べ進めていく。

 

「気にしなくていいのよ、アルトリウス。レミィのお口は子供の味しか受け付けないだけだから。」

 

アルトリウスの呟いた言葉に、近くにいたパチュリーがそう返した。

 

「パチュリー、何か言った?」

 

食べることから一旦意識をずらし、幾許かの怒気を含ませた視線をパチュリーに向ける。

 

「なんにも?ほら、早く料理を食べたらどう?お腹、すいていたんでしょ?」

 

「言われなくてもそうするわよ!」

 

レミリアはそう怒鳴り返してまた黙々と料理を食べだした。そんな様子を、アルトリウスは苦笑いを浮かべ、見ながら、今回の試験は、この様子だと不合格かもしれないな、と、そんな事を考えていた。

そんなこんなで、ちょっとしたアクシデントがあったものの、一応は、このアルトリウスの馳走会は皆がお腹いっぱいになってお開きになった。レミリアは最初の料理こそ辛くて食べられなかったが、それ以外の辛くない料理を沢山食べて、満足すると直ぐに眠気が彼女を襲ったので、咲夜が直ぐに寝室まで連れて行った。

パチュリー達は満腹になると、アルトリウスに、また今日みたいに料理を作るんだったら呼んでね、と言った後に、また気怠そうに、自らの根城の大図書館へ帰った。残った美鈴だったが、何時も体力仕事をしていた所為か、事前にお腹を空かしていた所為か、アルトリウスほどまでとは言わないが、かなりの量を食べた。食べた後の余韻に、まだ食事を続けているアルトリウスに、先程、レミリアに知識を公開できず不完全燃焼だったのか、まだ食事の続いているアルトリウスにテーブルの上に並べられた料理の数種類の薀蓄を語った後、満足してまた門番の任に戻った。今回残った料理は、言わずもがな、全てアルトリウスのお腹の中に収められた。しかし、思いの外、量が多く、最後の方は結構無理をしながら、料理を口の中に掻き込んでいた。

 

「お疲れ様アルトリウス、後は食器を片付けるだけね。」

 

全てからになった皿を重ねてワゴンの上に乗せていきながら、昨夜が言った。

 

「料理人としての最後の試験は使った食器と調理場を汚れ一つないくらいまでに掃除することだけど、貴方、掃除が得意だから特に問題ないでしょう。料理もそこそこ美味しかったから、アルトリウス、今回の試験は合格とします。良かったわね、執事見習いかられっきとしたこの紅魔館の執事となったわね。」

 

「ふむ、嬉しいのは嬉しいのだが…。」

 

どこか十分に満足のいかない様子のアルトリウス。

 

「どうしたの?アルトリウス、何か執事になるにあたって不満があるのかしら。」

 

そんな様子に、片付ける手を休めずに咲夜が聞く。

 

「いや、レミリアには悪いことをしたな、と。」

 

「あゝ、それ引きずっているの、あれは気にしなくていいわ。お嬢様が予想以上に子供の味覚だったってだけですもの。実際にそれ以外の料理は好評だったでしょう?むしろあれよ、辛いといって騒いでいた可愛いお嬢様を見れたのだからいい結果だったのよ。」

 

「むぅ…それならばいいのだが……。」

 

「そんなことよりもアルトリウス、貴方も料理を受け持つことになるんだから、これから日替わりで──」

 

全ての食器をワゴンに乗せた後、二人は調理室までワゴンを押しながら、これからどういうシフトで料理を作るかを話し合った。

何はともあれ、今回の試験を無事合格したアルトリウスは、執事見習いから執事になることが出来たのだ。




いやぁ……久しぶりですねぇ………なんだかこの久しぶりですね、を、続きを投稿する度に言っているような気がします…
今回は少しだけ料理の詳しい内容とかを書き入れて、少しですが文の方も多くなっていますね
まあだからと言って、前回から一ヶ月以上経っているのですが……
多分これからも更新は一ヶ月に一回くらいになると思いますが
こんな作品でも末永くお願いします
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