ゼロの使い魔~白黒の自称普通の魔法使い~ 完結   作:WryofuW

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第九話 特訓後編と土くれのフーケ

 さっそく魔理沙の指導の下、練習を始めることに。

 

 「ほんじゃまぁ私の魔力弾を浮かせるからそれを狙ってみてくれよ、キュルケとタバサは気になったことあったら言ってほしいな」

 

 「はいはい任されたわぁ、ルイズ?魔理沙の期待に応えるのよ?」

 

 「わ…わかってるわよ!見てなさい!上手すぎるって言わせてやるんだから!」

 

 

 あまり気を張りすぎるのは良くないがルイズはこうなってからが本調子のようなものだ、このままにしておこう。

 

 魔理沙の魔力は黄色く輝いており、的としては分かりやすくて便利なものだ。

 ルイズは夜でも見やすい的に向け適当な詠唱を唱えつつ狙いを定める。

 最初は上手くいかず手前で爆破、地面を爆破しており夜と言うのもあるのか距離感が難しいようだ。というよりどういう原理で爆発しているのだろう。

 普通ならばれるであろうこの行動だが何故か反応はないためそのまま続けているが生徒はおろか先生も来る気配はない。平和ボケというものだろうか。

 

 しかしその練習を遠くから隠れるように見ているフードを被る人影が。

 撫で肩でフードの隙間から長い髪が垂れている。

 

 「誰だかは知らないけどこんな時間に鍛錬とはやる気のある学生もいたもんだ、まぁあんなもの障害にすらならないさ・・・さてちゃちゃっと貰う物もらっていこうか」

 

 

 フードを被った者は杖を下から上へ一線すると巨大な岩の塊のゴーレムがあっというまに生成されその肩へ乗るとゴーレムに指示を出し宝物庫へその拳を叩きつける。

 がびくともしていないのか衝撃すら無効化しているかのようでフードの者は舌打ちをする、しかし下のほうに何故かひびの入ったところがあり首を傾げつつチャンスと思いさらにもう一度その場所一点を狙うため振り子のように腕を後ろまで引き力を込め振りぬく、するとその場所だけが固定化が弱化されているのか簡単に突破してしまう。

 何故ひびがあるのかというとその出来事は数分前に戻る。

 

 

 

 少し肌寒くなってきたためそろそろ止めようと考えていた魔理沙。

 ルイズはやる気十分だがキュルケもタバサも座り込んで眠気と戦っていた。

 

 

 「なぁそろそろ終わりにしないか?また次の機会つくればいいじゃないか、2人とも眠そうだぞ?」

 

 「ったくだらしないわね!・・・けどここまで付き合ってくれたわけだし文句は言えないわね・・・じゃあ次ラストでいい?」

 

 

 あいよ と返事をし魔理沙は魔力を適当な位置で固定し少し離れる。

 ルイズは序所に力を込め魔力弾へ向け呪文を放つ。

 

 

 「ここよ!ファイアーボー・・っくしゅっ・・・ル!」

 

 「わっ馬鹿!あぶなっ」

 

 

 なんとタイミングの悪い時にくしゃみをするのか。

 杖は握ったままだがくしゃみをすると同時に下を向いてしまい杖の方向がまったく関係ない方向へ向いてしまいそのまま力を解放してしまう。

 しかも力んだのか魔理沙を召喚したときのような力で放つ。

 1秒後ほどで本塔の下のほうが大爆発し、その衝撃でキュルケもタバサもびっくりし眠気が吹き飛び、目が覚めてしまう。

 

 

 「なにこの地響き!?ってまたルイズぅ?」

 

 「爆発は私だけど地響きは私じゃないわよ!」

 

 「いやな予感がする・・」

 

 「タバサのいうとおりだ 普通じゃないぜこれ そっちか・・・?」

 

 

 といった出来事があり謎のひびはルイズの行ったものである。

 魔理沙たちが着いた時に、何者かが穴から出てくる様子を4人は目撃する。下から見ている4人をフードの者は、振り返り少しだけ観察するとそのまま翻し逃走を計る。

 

 フードの者が逃走を計る瞬間にゴーレムは役目を終えたように腕の先から砕け地面へと落下していく。

 貴族のプライドなのか慢心なのかゴーレムに近寄っていたルイズは、気がついたときにはゴーレムの真下付近にいた。

 フードの者がゴーレムの操作を止めたのか砕けていき、岩が落下してきている。落下してくる岩から逃げるルイズは、一目散に逃げているようで前方しか見えていない模様。

 このままだとルイズに直撃すると予想出来た為、魔理沙はタバサに一言、キュルケはまかせた、指示を出し自身はルイズのため、箒に乗ると同時に八卦炉を後方にセットする。

 

 フルスピードでルイズを追いかけ、あと3秒ほど遅れていたら・・・というぐらいぎりぎりだったが何とか救出に成功する。ぐぇ、とか聞こえたが私は聞いていない。

 そのまま飛ぶのを続けるとルイズが暴れるので仕方なく降ろすことに。この体勢はきついったらありゃしない。

 

 

 「っ・・・はぁはぁ・・っ魔理沙あんたいきなりなにすんのよ!」

 

 「何といわれてもルイズを助けてあげただけだぞ?」

 

 

 はぁ? と言われてしまうが魔理沙は、ルイズのいた場所を指しつつ軽く何があったかを説明する。するとすぐに顔色を悪くしボソッと謝ってくる。

 魔理沙が目線をあわせ、ルイズが助かってよかったよ 怪我はないか?、と笑顔で言うとルイズは顔を赤くしそっぽを向いてしまう。

 

 ルイズはキュルケたちと合流し安堵しているが、この事態を決めかねたルイズは、とりあえず明日報告しよう と提案する。

 

 普通なら今報告するべきと考えるが、今のルイズたちは強い眠気に襲われており正直ここで寝てもいい というくらい限界のようだ。

 思考も働いていないのかふらふらしながら自室までの道を歩いている。

 自室につくとそのまま倒れるように寝てしまう。とここでルイズはふと考える。 あれ魔理沙は? と、しかし眠気には勝てなくそのまま意識を手放す。

 

 ここで魔理沙の動向はというと・・・。

 

 

 ルイズとキュルケの背中を見つめる魔理沙は、追いかけず別の方向へ行こうとし振り向こうとしたが、タバサがこちらを見ている。無言の圧があるような気がした。

 

 しかし魔理沙はビシッと親指を立てると、タバサは何か察したのかそのままキュルケたちを追う。

 ふぅ と一息はくとそのまま宝物庫のほうへ。

 

 

 「こりゃあ大きな穴あいてるな、あいつ盗人だったのか もしかしてだがあれ盗んでないよな・・・?」

 

 

 少し高い位置に穴が開いており、中へ入るため箒とともに空中へ、ゆっくり内部へ入るとまだ埃っぽく顔をゆがませる。

 がそのまま進み、ある一点を見ると魔理沙は愕然とする。例の宝、守護の札が無くなっていた。

 

 

 「そ・・そんな・・・やはりあいつか、フードの奴・・・こんなところで諦めたくはないけど・・」

 

 

 とそこでこんな時間だが人の声が聞こえた為、そのまま穴から出ることに。さすがにこの騒ぎで起きたのだろう。起きなかったら無能すぎるか。

 ばれない様慎重にこの闇夜の中を飛び、ルイズの元へ。部屋近くまで来るとドアも開いていた訳で、これほどまでルイズはよほど疲れていたのか・・と思う魔理沙だった。

 

 そして早朝は、何事もなく起きることができたがまぶたが重く、洗濯中はシエスタに怒られながらもなんとか終わらしていた。涎なんてたらしてないからな。

 

 ルイズを起こすまでの間は、森のほうまで(勝手に)足を運び食料調達も含め調査をする。キノコはあまり無かったな・・・。

 そろそろ時間だと思われるので、魔理沙はすぐに戻ることに。 兵士が、こんな朝早い時間に流星を見たとか可笑しなことを言っていたようだが、信じてはくれなかったようだ。

 

 

 「ほらルイズ朝だぜ いろいろあったのはわかるがそろそろご飯もくるだろうし起きようぜ?私が適当に食料調達してきたから食べさせてあげるぜ?」

 

 「んー・・・いや、いらない」

 

 「ガーンだな、出鼻を挫かれた」

 

 「なによそれ・・・まあいいわさぁ早く着せ・・・いや自分できるからいいわ」

 

 「おっそうかそうか、まあ髪くらは梳かしてやるから着替え終わったらそこ座ってくれ」

 

 

 着替え終わり座ったのを見計らい髪を梳かしていく。

 

 

 「ルイズの髪きれいだな、櫛がつまらなく梳かしやすいもんだ」

 

 「そう?それより魔理沙の髪綺麗よね けっこう雑な生活してそうなのにね」

 

 「うわ、そりゃないぜルイズ これでも髪と肌には気をつけてるんだぜ?」

 

 

 他愛も無い話も終わりご飯も食べ授業が始まるが、授業の最後で先生から全員に聞こえるように伝える。 夜中に合った出来事について知っている人は学院長室へ、とのこと。

 魔理沙たちはもちろん知っているので昨日のことはばれるがそれ以上の出来事なので素直に向かうことに。

 

 

 とりあえず生徒で集合したのは現場にいた4人だけで代表なのか先生は、オスマン、コルベール、シュヴルーズ、そして風を扱うギトーという先生の合計4人集まっている。

 詳細をルイズのほうから話し先生方は集中して聞いているようだ。

 話し終えると罪の擦り付け合いなのかギトーはその日の当直をサボったシュヴルーズを責め立てている。 生徒がいる目の前でこういう事をする大人は碌な人じゃない、と魔理沙は思う。

 

 とここでオスマンからこれを奪ったのは土くれのフーケという盗賊の仕業だということをルイズたちに伝える。

 

 

 「そいつが私の守護の札を・・・」

 

 「??、魔理沙大丈夫?」

 

 

 はは、なんでもないぜ とルイズに笑みを見せ再度話しを聞くことに。 ちょうどいいタイミングだと言わんばかりに緑の長髪にメガネをした秘書、ロングビルが急いだ様子で到着する。

 ここで魔理沙は何か気がついたのか首をかしげている。

 

 

 「遅れました・・・土くれのフーケについて周辺で聞き込みをし終了しましたので報告に来ました。」

 

 「おお!これはさすがミス・ロングビルじゃの、じゃ早速良いかね?」

 

 「はい、農民へ聞き込み調査をしたところ顔は見えなかったがフードをした者が急いで先にある小屋へ入るのを見かけたそうです、その農民に分かる範囲で人物像を描いてもらいました」

 

 

 その描いた紙にはルイズたちが見た月明かりで見えた人物と同じであった。

 ルイズはすぐに返事をし、間違いない と答える。

 

 

 「では学院長、今すぐに王室へ要請し派遣してもらいましょう」

 

 「コルベール君、その行動がどのくらいかかると思うのじゃ、その間にさらに遠くへ行かれてしまうじゃろう? だからここでフーケ捕獲の任務を言い渡す!杖を掲げその勇士を見せるのじゃ!」

 

 

 オスマンはそうはっきりと言うが先生は全員左右どちらかを見ておりオスマンと視線を合わせないようにしている。

 その様子にオスマンは困惑しておりルイズもこんなにも逃げ腰の先生を見ていられず自ら杖を取り出し高く掲げる。

 魔理沙もルイズの勇気を賞賛しつつ杖は無いので箒を少し上げて参加の表明をする。 それにつられキュルケ、タバサも杖を掲げる。

 

 

 「え?タバサあなた・・・どうして」

 

 「心配・・・私がついていないと」

 

 「タバサ・・・ありがとう」

 

 

 この行動にオスマンは満面の笑みを見せ、君たちならそうしてくれると思っておったよ とロングビルに指示を出し準備を整えるよう伝える。

 ここで異を唱えるのはギトー、相手は大盗賊のフーケ、こんな子どもたちを向かわせるのは危険だ ともっともな意見を言う。

 が逆に、君が行けばよいのでは?とオスマンに一言いわれモゴモゴいいながら一歩後ろへ下がりそれっきり何も言わなくなる。

 

 

 「本来であればわしが行くのが普通だろうがわしがここを守らねばならぬ・・・しかし大丈夫だとわしは確信しておる。なんたってこの子達は君たちには無い才能も勇気もある」

 

 

 そう言い続けて説得するように力強い言葉ではっきり伝える。

 

 

 「おぬしらは知らないだろう、ミス・タバサはこの年でシュヴァリエの称号を持つのじゃぞ?、さらにミス・ツェルプストーはゲルマエニアの優秀な軍の家系で見たことはあるだろうか?火の扱いならこの年で右に出るものはおるまい。そしてー・・・ミス・ヴァリエールはー・・・優秀な魔法使いを輩出した家系であり将来優秀な魔法使いになるであろう!しかもその使い魔は、みな見てたじゃろう?あの巧みに操る魔法を、強力かつ美しい魔法を!使い魔はその主人を象徴する物だ、期待せずはおれないじゃろう?」

 

 「気のせいかしら・・・私だけのけ者にされたような気分だわ」

 

 「気のせいだろルイズ、そう思うならこのチャンスを物にしようぜ!」

 

 

 魔理沙の鼓舞が効いたのかさっきまでの下がったテンションでは無くなった。

 オスマンが ではすまぬがよろしく頼む と言うと3人は杖を斜めに掲げ 杖に懸けて! と言う。

 遅れて魔理沙も、箒と八卦炉に懸けて! と。

 満足そうな顔をしオスマンはこの場を解散する。

 

............

 




ロングビルってアニメ内で髪の色変わってるような・・・気のせいか
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