一夏が死んでる!?
…てのは嘘で一夏はグロッキーになっている
ISの授業は難しいからな、俺も付いていくのに必死なのに俺より頭がアレな一夏には相当くるだろうからな
それでも授業は当然進んでいく、俺も一夏を気にする前に頑張らないとな
「というわけでISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、発汗量、脳内エンドルフィンなどがあげられ―」
「先生、それって大丈夫なんですか?なんか、体の中をいじられているみたいでちょっと怖いんですけども…」
山田先生の言葉にクラスメイトの一人がやや不安げな面持ちで尋ねる。
「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですね、例えばみなさんはブラジャーをしていますね。あれはサポートこそすれ、それで人体に悪影響が出ると言うことはないわけです」
先生がこうなのは知ってはいるが、もうちょい周りを気にしたほうがいいと思う
俺と一夏がいることを思い出したのか、先生の顔が赤くなった
「え、えっと、いや、その、お、織斑君と天野君はわ、わからないですよね、この例え。あは、ははは…」
山田先生のごまかし笑いは教室を微妙な空気にするには十分だった
「んんっ!山田先生、授業の続きを」
流石は千冬さん、咳払い一つでこの空気をはらった
「そ、それともう一つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話―つまり操縦時間に比例して
、IS側も操縦者の特性を理解しようとします」
「それによって相互的に理解し、より性能を引き出せることになるわけです。ISは道具ではなく、パートナー
として認識してください」
キーンコーンカーンコーン
「あっ。えっと、次の時間では空中におけるISの基本制動をやりますからね」
「ねぇ、天野君しつもんー」
「部屋割りとかどうなったのー」
「今日一緒にお昼食べよー」
休み時間になるとクラスの女子たちが一気に俺の席に詰めかけた、いや一夏の方から「織斑君さー」「しつもーん」などと聞こえてくるからクラスの半分ぐらいか?
「ねぇ、一緒にお昼食べよー」「えー私と食べよー」食事の誘い多いな!?
「別に一緒に食べるぐらい構わんよ、ただ全員は席的に無理だろ」
確か原作では今日の昼に一夏と箒は代表決定戦に向けて二人で訓練する約束をするはずだからな、俺はいない方がよさそうだし
ただ、俺の「昼食を一緒にするのは限定数名ね」とそうとれる発言のせいで俺の周りの女子たちの空気が一気に
張りつった
「じゃんけんでいい?」
「いや、じゃんけんはすぐに決まらないからここはあみだでしょ?」
「何人選ぶ?」
「六人席確保できるとして五人?」
「いいでしょう、怨みっこなしよ?」
みんな声怖ぇー!?なにこの空気!?
俺の席の周りにいた子みんなが一人の女子の席に向かっていったため(あみだのために)俺の席の周りには誰もいなくなった
一夏は周りに女子がいるために近づこうに近づけない
…あれ?俺今ボッチ?
俺が新学年の洗礼(ボッチ)にあっていると一夏の方から、パアン!と聞きなれた音が聞こえた
見えなくてもわかるな、一夏がまた千冬さんに叩かれたのだろう
見えないから今どうなっているか確認出来ないでいると、突然一夏の周りが騒がしくなった
「ん?どうかしたのか向こう」
俺はちょうどあみだが終わってまたこっちに戻ってきた女の子に聞いた
「えっとね、織斑君が専用機用意してもらえるんだって」
なんだ、そのことか、俺は前からその話は聞いていたから驚かなかった、前に千冬さんに俺の部屋に案内してもらうときに俺の専用機を一夏の後になるが用意する、ということを聞かされたからだ
「すごいよね、一年生で専用機持ちだよ?…あれ、もしかして天野君も専用機用意されるのかな?」
「うん、一夏の後になるらしいんだけどね」
『えー!?』
一瞬世界が止まった後、周りのみんなが声をあげた
「その話本当なの!?」
「なんで織斑君と、天野君に?」
「やっぱり、世界で二例しかいない男性のIS操縦者だから?」
「ねぇ、どんなISなのかもう知ってるの?」
「天野く「あの人は関係ない!」、え!?」
周りのみんなが一斉に質問してくるなか突然箒の声が響いた
クラス中の視線が箒に向くと箒は「…大声をだしてすまない。だが、私はあの人じゃない。教えられるようなことは何もない」、そういって窓の外に顔を向けた
「さて、授業を始めるぞ。山田先生、号令」
いきなりの箒の声にみんな困惑していると千冬さんがそんなのを切るように授業を始めるよう促した
「それじゃあ、お昼楽しみにしてるよ♪」
みんなが自分の席にもどる中、あみだで選ばれたのだろう女子がさり際に俺に言った
俺かなりはやまったことしちゃったんじゃないか?
俺のランチタイムに安らぎがないことに俺は最近癖になりつつあるため息をついた