Fate/GloomyPhilosopher   作:ハメ原住民810号

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リハビリを兼ねた駄文。文章力元々無かったのがさらに落ちてて悲しい


第1話

ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス。

魔術世界のみならず、一般世界においてもなを残す大賢者。

彼が持っていたとされるAzoth剣は、師が弟子にその力量を認めた際に与えられる魔術礼装として広く人々に認知され、また彼が造り上げたとされる賢者の石は一般世界にも常識として知られている。

そんな彼は、類い稀なる道具作成技術を持っていたのだからーーーこうなることも、或いはあったのかもしれない。

 

◆ ◆

 

先生と、自分を呼ぶ声が背後からする。

振り向いて見れば、自分が受け持つ教科の教え子だった。

分からないところがあるので教えて欲しいと聞く生徒に“あぁ、そこはそうだ”と教授してみせると喜んで話を聞く。

――――――私が覚醒してからはや五百余年。私、ヴァン・ホーエンハイム・パラケルススは如何な事か、時計塔にて講師をしていた。

 

正確に言うのであれば、私はヴァン・ホーエンハイムとは言えない。

彼が己の知識・人格・記憶――――――そして魂すらも移植して造り上げた、賢者の石を燃料とする少しばかり特殊なホムンクルス。それが、私の正体。

賢者の石という燃料源はさぞ優秀なのだろう。五百余年という人間の意識にとっては遠大すぎる生を過ごして尚、肉体は若さを失っていない事から見て取れる。

 

「パラケルスス」

 

目を閉じ、暫し立ち止まっていた私の、隠匿している名を呼ぶ声。

気が付けば辺りには人の気配はなく、ただ目の前の女性のみが居た。

勿論、私の真名を知っている人間はそう多いわけではない。彼女の名は、そう――――――。

 

「吸血鬼倒滅の任はもう済ませたのですね。お早い帰還だ、バルトメロイ・ローレライ魔導大元帥」

「ふん―――死徒二十七祖と聞いて駆け付けてみたは良いが、只の雑魚だっただけだ。そう言う貴様は相も変わらず腑抜けた優男ぶりだな。貴様の時代はどうだったか知らんが、現代では生身の護身術は必修科目だ」

 

何故か、彼女はいつも私に少しきつく当たる。

……いえ、理由は恐らくオリジナルの私でしょう。記憶にも有る通り、私はかつて衆生に神秘を明かした大罪人。生粋の貴族たる彼女はソレが気にくわないのでしょう。

 

「他に、ご用件があるのでは?ただ帰還の挨拶をするためだけに貴方が私に話しかけるとはとても」

 

すこしばかりの皮肉を、無表情のまま受け取る彼女は、眉一つ動かさずに一つトーンと声量を落として言葉を続けた。

 

「……察しが良い奴だ。お前がかねてより心待ちにしていたアレの情報が新しく入った。開催は今年の冬、だそうだ」

「そうですか……予定通りと嘆くべきか、我が目的を達成できる日が遂に再び来た事を祝うべきか、迷うモノです」

「用件は以上だ。ではな、四元素使い」

 

それだけを手短に言い放ち、彼女は去っていく。

噂によると、分単位で人生のスケジュールを定めていると言う話ですが、どうやらそれは本当かも知れませんね。

 

◆ ◆

 

英霊クラスの魔術師と自負しているパラケルススが聖杯戦争に参加すれば、ほぼ確実に優勝かソレに迫る事は出来るだろう。

キャスターのサーヴァントが他の英霊を召喚するようなモノなのだから、単純に考えて、の話だが。

しかし、彼は今回、真っ当な英霊を召喚する積もりは端から無かった。

 

 

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が製作者、ヴァン・ホーエンハイム。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する

告げる。

汝の身は我が下に、我が運命は汝の剣に。

聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

 

ここまでは常道の召喚呪文。

しかし、彼はとある事情から聖杯戦争の根底から有る思想や術式を一度見た事がある。

故に、彼は己が身を触媒として、特殊な方法で英霊を憑依させようと試みる事を可能としていた。

 

「されど、汝は我。我は汝。同一たる我は道理にそぐわぬ故、肉を持たず。ただ幽体として我が身に還るべし」

 

オリジナルの詠唱。

彼は今、バーサーカーやアサシンが先決めで召喚できるようにするのと同様に、自分自身―――即ちヴァン・ホーエンハイム・パラケルススを己の魂と同化させようとしていた。

英霊と、それよりも脆弱な魂を持つ人間を魂レベルで憑依融合させると言う、本来ならば起こり得ぬ事象―――だが、彼に至っては話が違う。

本来の身は既に滅びているとはいえ、その魂・叡智は間違いなくヴァン・ホーエンハイム・パラケルススその人なのだから。

そう、元々の位置に還るだけ。

 

「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」

 

果たして、彼の思惑通りに賢者の石によって不老不死に限りなく近いサーヴァント、キャスターは誕生したのだった。

 

 

 

 




まぁ限りなく不老不死といっても、全身賢者の石ごと消え去ったら死ぬんですけどね。
あと、何で聖杯戦争の術式知ってるのか、とか時計塔にコピーとはいえガチ英雄、しかもオリジナルは魔術世界的に大罪人のパラさんが居て大丈夫なの?封印指定喰らうでしょ?
とか一応ちゃんと理由考えてあるんで、それを説明する日が来るまで少し待って欲しい。
感想に書いてくれたらある程度はネタ晴らしっつーか 返信するけど(´・ω・`)
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