ロリコンが銀髪褐色少女にTSするのは間違っているだろうか   作:へたペン

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オレ達のロリコンロード!


貴様にも見えるはずだ、見果てぬ先まで続く(ry

 俺の感覚だが『恩恵』のエネルギーは胸の中心に炎のように灯る核から体中に広がっている。

 

 その『恩恵』という強大な力は俺の器では全部を受け止めきれず、まるでコップに水を灌ぎ続けているかのように溢れてしまっていた。おそらくLVが上がればこの器が大きくなり、より多くの『恩恵』のエネルギーを使いこなすことが出来るのだろう。

 

 このエネルギーをこぼさずに凝縮して体の中に止めれば『スーパーサイヤ人ブルー』のようになれるかもしれないが、いきなりそんなハードルの高いことはしない。

 まずは『恩恵』を掌に集めて『かめはめ波』を撃つところから始めようと、一階層で遭遇した数匹目の怪物(モンスター)相手に思ったのがそもそもの間違いだった。

 

 

 意外なことに『恩恵』の一点集中は成功した。

 

 

 しかし、いざ発射しようとすると体から漏れ出しているエネルギーと同じく、集めたエネルギーが無駄に漏れ出してしまうだけだった。

 これがただ不発しただけならまだしも、隙だらけのところをゴブリンの膝蹴りを食らってしまったのが痛い。恥ずかしいという意味での痛いもあるが、文字通り超痛い。掌にエネルギーを集中させた結果『恩恵』による物理保護が薄まっており、この時の俺の体はほぼただの至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーになっていた。ゴブリンの膝蹴りで俺の体を吹き飛ばされて息が詰まる。地面に落ちた時にバックパックからまだ数個しか集まっていない魔石の欠片が散らばるがそんなことに気を配る余裕なんてなかった。ベルが何かを叫んでいるところで俺の意識は途切れてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 この日俺は『恩恵』がなければゴブリンの攻撃でも痛いだけではすまないことを知ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「という訳で今日は4階層に行こうと思う」

「さっき死に掛けたばかりだよね!? 何で行く階層増やしてんるのっ!?」

 そんなこんなで俺はベルに摩天楼施設(バベル)の医療施設に運び込まれて治療を受けたことでギルドへの借金が増えてしまった訳だ。

 

 ベルがものすごく心配してくれているが、治療のおかげで俺の体はいたって健康状態だ。だから今度は変なことを試さず安全に探索をしようと思う。

 至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーで無理駄目、絶対ッ!

 

「いやさ、借金増えてやばいんだ。借金あるとそわそわするんだよ。まだ一回もローン返済してないのに増えちゃったよ。これ稼ぐしかないだろ。稼がないと『2000万の借金』返済してみんなで温泉いけないし」

「それ泥沼になるから! また怪我して泥沼になっちゃうからっ!! エイナさんが『冒険者は冒険しちゃいけない』って言ってたよね!? それに治療費だって2000ヴァリスですんだからっ!?」

「だけどほら、俺のポカでベルの稼ぎも0やん? 『おっまえー! ゴブリンがなー! ロリっ子をなー! ゆるさーん!』って仕返ししたいやん? ベルの稼ぎ分は働かないと悪いと思うし」

「気にしてないから! 稼ぎなんかよりもナズナの方が大切だからっ!」

 

「いきなりの告白。これはもうダンジョンでゴブリンを『ムッコロス』しかないですわー」

 

「か、か、からかわないでよ! 本当に危なかったんだよっ!?」

 意外とベルは頑固なようだ。ロリを大切にしているというよりは女の子を大切にする優しい人なのだが、真のロリコンの素質は十分にある。

 本当にもう大丈夫だから再戦したいだけなのだが、これ以上心配掛けても悪いだろう。

 

 

 これは俺が至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーを傷つけるという大罪を犯してしまったせいなのだ。

 

 

「わかった。今日は2階層までで我慢しとく」

「いやいやいやいや、それわかってないからっ!」

「冗談だよ。迷惑掛けてごめん。それと心配してくれてありがとう。助けてくれたのも、心配してくれたのも嬉しかったよ」

 ここで不意打ちでロリっ子スマイルをするとベルが顔を真っ赤にさせて口を金魚のようにパクパクとさせている。

 

 本当に女子に免疫のない子兎君だ。

 

 ベルには真のロリコンにはなってもらいたいが、『てめぇの頭はハッピーセットかよ』や『テリーの頭はワンダーランド』と言われても仕方がないような勘違いをされてはごめんだ。ここはしっかりと注意しておこう。 

「俺で妄想するのはいいけど、実際に襲って来たらエイナさんに訴えるからな」

「してないからっ! しないからっ! ナズナは僕のことを何だと思ってるの!?」

 

 

 ――――――そこでベルに背を向け数歩だけ歩いて――――――

 

 

「小動物系子兎君だとは思ってるんだけど……ベルだって一応男の子だしさ。簡単に肌を許す女の子だと思われたら嫌じゃん?」

 

 

 ―――――完璧な『シャフ度』から悪戯っぽく笑って見せる―――――

 

 

 カメラ操作が出来なくて自分で自分を見れないのが実に惜しい。

 遠まわしに男としては興味ないと言いながらも可愛さをアピールすることで好感度をぎりぎり保ちつつ、その愛らしさを見せつけることでベルをロリコンへと目覚めさせる。

 俺の『シャフ度』作戦に隙は無い筈だ。さあ目覚めるんだベルよッ!!

 

 

 

 

 

 

「家族の為に頑張ってるナズナのこと、そんな風に思える訳ないじゃないかっ……」

「あ、うん。ありがとう?」

 あるぇ~。何この空気。なんでこんなしんみりとしてるのぅ?

 

 

 

 

 

 

「とりあえずエイナさんに俺がポカしたこと報告かな。わかってること怒られるの嫌だなぁ」

「はははは、エイナさん厳しいからね。僕も一緒に怒られてあげるから、無茶な戦い方しちゃったことを一緒に謝ろう」

 苦笑するベルからは先ほどの妙な雰囲気は感じられない。

 だけど俺に対しての『この子を守ってあげなきゃ』オーラが激しくなっている。

 

 ベルが俺に対して本格的に恋愛感情を抱いてしまったのではなく、ただ単にロリコンとして目覚めただけだと信じたいところだ。

 




ベル君から見ると、これって一生懸命すぎるオレっ子な女の子ですよね。
下手すると男言葉で冗談を言うのだって強がっているようにも見えなくもないかも……
アアアァ---♂
次回この【経験値(エクセリア)】から素敵な【魔法】が発現します。


  【ネタだらけの用語解説】
『超サイヤ人ブルー』:元々は名前が出てなかったので
           スーパーサイヤ人ゴッドの力を持ったサイヤ人のスーパーサイヤ人
           と長ったらしい説明通りの表記がゲームで行なわれた。
           要は青いけどただのスーパーサイヤ人である。
           アニメドラゴンボール超の戦闘作画はアレだが
           超サイヤ人ブルーが出た後も普通に金髪形態になったのは
           私はものすごく嬉しかったりする。
           ブルーの穏やかな神々しさも嫌いではないのだが
           トーン張りがめんどくさくて?生まれた超サイヤ人が
           一番シンプルで好きです、ええ。
           あ、物語の中では名前長いんでウィスさんが
           超サイヤ人ブルーとつけました。

『2000万の借金』:不幸な主人公ルドガーが理不尽に背負わされた借金。
           全額返済するとおんにゃのこキャラクター達の温泉シーンが見れる。
           だけど返済タイミングのせいでエルのお風呂シーンは見られない。
           解せぬ。

『ムッコロス』:そんな概要書いてみろ。オレァ クサムァヲ ムッコロス (<::V::>)

『てめぇの頭はハッピーセットかよ』:オンラインゲームのマナーが悪い人が生み出した迷言。
                  あまりの語感の良さから一部では有名である。
                  人をバカにした言葉なので
                  こういう汚い言葉を使ったらダメだぞ☆

『テリーの頭はワンダーランド』:二文字加えるだけで酷い意味合いに聞こえるドランゴ引換券。
                当然のように姉さんを素通りします。
                だからってこういう汚い言葉を使ったらダメだぞ☆

『シャフ度』:アニメ制作会社シャフトがよく用いる振り向き、謎の首角度をする演出。
       『シャフト角度』の略称であり『シャフトターン』と表現することもある。
       なんか不思議だったり可愛い。
       髪やスカートがふわりってするのいいよねッ!

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