ロリコンが銀髪褐色少女にTSするのは間違っているだろうか 作:へたペン
愛ゆえに人はロリコンにならなければならぬ!!
愛ゆえに……
あの人と出会うお話です。
「キィミィはっ!! 迂闊にもほどがあるよっ!!」
ここ2日エイナさんのところに顔を出さずにダンジョンに潜り、一昨昨日に渡されていたエイナさん手製のダンジョン問題集を提出しに行ったらものすごく怒られた。
なんでも、一昨日はともかく昨日まで課題を提出どころか質問にすら来なかったことで心配して、ギルド本部の換金所と
「でもほら、一昨日の収入は1100ヴァリス、昨日の収入は1600ヴァリス。『夢と冒険はプライスレス』?」
「私の言ったこと全っ然っわかってないじゃない!! ダンジョンがものすごく危険だって、冒険者は冒険しちゃいけないって、しっかり教えたよね!?」
エイナさんは『おこ』だ。『おこ』を置いてきぼりにした知的な『カム着火インフェルノォォォォオオウ』だ。
だけどすぐにエイナさんは自分の胸に手を当て、深呼吸して気持ちを落ち着かせるよう心掛けてくれた。うん、これこそ知的だ。
「まったく、本当に君が無事でよかったよ……。お試しでダンジョンに行くのはまだいいとしても、せめて最初の探索結果の報告くらいしてもらわないとアドバイスのしようがないじゃない。ナズナちゃん、それはわかってくれるよね?」
本当にほっと息をついてくれていた。問い合わせまでして探してくれたのだから相当心配したのだろう。幼女少女が危険な目に合ってると知ったら俺ならダンジョンの中どころか、例え火の中でも行けるし、暴走した太陽にだって突撃する覚悟はある。『ああ、ロリだ。ロリは綺麗だな』。自分に何か出来たかもしれないのに、何も出来ず幼女少女が危険な目に合っているかもしれないと思うだけで胸は張り裂けそうになるのだ。真のロリコンとはそういうものなのだ。自分がロリっ子であることを自覚してもっとエイナさんのことを考えてあげるべきだったと今更ながら後悔してしまう。
「疲れて課題をやり忘れてたから、報告は課題出す時でいいと思っちゃいました。エイナさん、心配を掛けて本当にすみません」
「わかってくれたならいいの。その顔を見ただけで十分反省したことはわかったから私もちょっとだけ安心したかな。ナズナちゃん、ダンジョンに行った感想や聞きたいことはある?」
「超怖かった。ソロ無理。5人とは言わないけど基本の3人パーティー。そうでなくてもせめてペアで行かせてっ!! 不意打ち一回で終わるかもしれないってスリリング通り越してマゾい! 超マゾい!! 超頑張ってるのにスコアが伸びない!! 頑張ってるのに【基本アビリティ】も最大12ってなんで!? なによりも経済に優しい癒し系ロリっ子『ヒーラー』が欲しいですエイナさん! もしくは俺に【回復魔法】覚えさせて! 『壁ヒーラー』やるから『アタッカー』プリーズッ!!」
【基本アビリティ】と呼ばれている『力』『耐久』『器用』『敏捷』『魔力』の熟練度は
【
当然数値が上がれば上がるほど熟練度は上がりにくくなってくるが、くたくたになるまで頑張ったのに最大値がたったの『器用12』だ。最低値なんて『敏捷2』である。重装なのに『スニ―キングミッション』して不意打ちをし続けたのがいけないのだろうか。大盾を『段ボール』の代わりに被って通り過ぎるゴブリンをやり過ごしたのがいけなかったのだろうか。その後鼻が効くコボルトに気付かれたのに対してひたすら足をちくちく狙って動けなくなったところにトドメを刺していたのがいけないのだろうか。もっとガチバトルをしろと?
「相変わらず変な言い方だけど、正直でよろしい。ダンジョンはすごく怖いところだってこと忘れちゃダメだよ? 【回復魔法】は使えないけど、駆け出しの冒険者でよければ紹介出来るから」
「もう見つけてくれたの!? エイナさん『マジ有能』ッ!! 大好き愛してる同い年まで若返ってっ!!」
「最後の若返ってて何!? それは私が同い年の友達だったらいいよねって意味だよね!? 私はまだ19だからね!? そうだよねナズナちゃん!?」
ニャル様のことでパーティーが組みにくかったはずなのにもう見つけてくれるだなんてエイナさんは本当にロリのことを大切にしてくれる素敵な女性だ。ちょっと女性に年の話はマナー違反だったというか本音がこぼれてしまったのでフォローしておこう。
「一緒に買い物出来たらよかったなって思ってさ。でもエイナさん面倒見がいいから、なんだか俺と同い年でもすごく心配されちゃいそうかな」
「……よかった。同い年でなくても一緒にお買い物行ってあげられるから。今度余裕が出来た時に一緒におしゃれしてみようね。だからナズナちゃんも私に心配掛けないよう気を付けてちょうだいよ?」
「人生の大先輩のコーディネイト期待してやすッ!」
「ははは、その言い方だと何だか私が若くないみたいに聞こえちゃうから出来ればやめてもらいたい、かな」
エイナさんに苦笑させてしまった。女としての大先輩という意味であって本当に悪気はなかった。『北痘神げんこつ』のように言語変換が難しい。放たれる言葉が俺の感情に左右されすぎる。本当に悪気はなかったんです。この子はオレっ子だけど無邪気なだけなんです。ロリコンなだけなんですッ!!
言い方が悪かったことを素直にごめんなさいすると、気にしないでと笑って許してくれるエイナさんは大人である。
「えっと、話を戻すけどさ。俺とパーティーを組んでくれる人ってどんな人?」
「君がここに来る前に私が担当することになった子なんだけど、【ファミリア】のこと含めてこういう子なんだけどどうかなって一昨日話したら快く引き受けてくれたんだよ。問題を起こしたり人を偏見で差別するような子ではないから安心して。どんな人かは実際に会って話し合ってみた方が早いかな。それで気が合いそうだったらパーティーを組めばいいと思うよ。だけど君が【ニャルラトホテプ・ファミリア】だと有名になったら、組んでくれているその子にも迷惑が掛かっちゃうから本当に気を付けてね?」
「それは大丈夫。ルカの姐御……あ、うちの団長からも注意されてるんで。こんなにも早く相手を見つけてくれて本当にありがとう、エイナさん」
エイナさんから紹介されていなければ思惑があって俺とパーティーを組んでくれるのではないかと多少疑うが、俺のことを本気で心配し相手のことも心配しているエイナさんが大丈夫だと判断した子なら大丈夫だろう。
「どういたしまして。もうすぐその子が来ると思うから……」
エイナさんの言葉に割り込むように「エイナー。担当の子来たよー」と他の職員の声が聞こえて来る。エイナさんは「ちょうどよかったみたいだね」とクスリと笑い、「少しだけ待っててね」と来てくれたもう一人の担当している子を迎えに個室から出ていく。
俺とパーティーを組んでくれるのはどんな人だろう。ロリっ子だと嬉しい。幼女でも嬉しい。お姉さんでもこの際贅沢は言わない。男でも俺を襲ってこなければ問題ない。男なら『元コマンドー』のようにキンニクムキムキなダディーが理想的だ。敵を引きつけている間にバッタバッタと
『世紀末ハーヴィン』もといパルゥムでも構わない。小さくても『退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!』と叫ぶ帝王を『オヤジ』と慕うのも悪くない。
そんなことを期待する中。
「は、初めましてベル・クラネルですッ! 冒険者になって一週間しか経っていない未熟者ですがよろしくお願いします!」
雄の子兎が緊張した様子で自己紹介をしてきた。
赤目白髪小食系男子。女の子の手を握るのも恥ずかしがりそうな子兎が目の前にいる。実に頼りなさそうだ。エイナさんが付いていなければすぐにお陀仏してしまいそうなくらいに頼りなさそうだ。聞くところによると彼ベル(14歳)が所属する【ヘスティア・ファミリア】は出来立てほやほやで団員がベル一人しかいないそうだ。
そんな小動物系の頼りなさそうなベルだが、エイナさんによると主神にプレゼントをする為、たった1人でダンジョン探索を頑張ったらしい。
そして見事少し値の張る髪飾りを買う実力はあるようだ。
そのことをバラされたのが恥ずかしいのか慌てふためいているが、そのことが本当なら実力も人間性も問題ない。無言のままエイナさんとベルのやり取りを見ている俺をベルは不安そうにちらちらと見ているが問題ない。あの顔は自分が粗相をしていないか不安がっている顔だ。不意に女の子と二人きりになって気まずくなっている男子の顔だ。彼は自分に自信を持てていない謙虚な男だ。
まさに小動物。男にしておくのが惜しいロリっ子人材だが、男に生まれてしまったのだから仕方がない。おどおど系なロリっ子なら最高だったが信頼出来る相手だ。
「桜咲なずな。名がなずなで、姓が桜咲。ベルが優しい人だってわかって安心した。色々問題のある【ファミリア】に所属している俺とパーティーを組んでくれる気になってくれて、本当にありがとう」
俺がそう言って握手を求めると、ベルは顔を赤くしつつ一瞬だけ至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーに触れてもいいのかと躊躇してしまったが、しっかりと俺の小さな手を取ってくれた。
「よろしくお願いします、桜咲さん」
「なずな、でいい。それとこれからパーティーを組むんだから敬語もなしだ。最低限のマナーだけ守って仲間として気を許してくれると助かるよ。よろしくな、ベル」
「そ、そうだよね。これから一緒にダンジョンに行く仲間なんだよね。うん! 改めてよろしく、ナズナ」
こうして男にしておくにはもったいないヒロイン属性を持つベルとパーティーを組むことになった。
実は俺が女であることをベルの主神は知らず、ベルが俺のことをアマゾネスではなくヒューマンだと思っていたのはまた別の話である。
そんなこんなでベル君登場しました。
ベル君の本格的な活躍は次回からとなります。
【ネタまみれの用語解説】
『夢と冒険はプライスレス』:ケンタは勇気で戦った。
お金で買えない価値がある。買えないものは『MasterCard』で。
『おこ』:激おこぷんぷん丸のバリエーションの一つ。
『カム着火インフェルノォォォォオオウ』の上には神が存在するという。
『ああ、ロリだ。ロリは綺麗だな』:『ああ、地球だ。地球は綺麗だなぁ』のパロディ。
まさかこの最終回からあのような結末になろうとは。
ひとまず終わった最終回。アトムが帰ってきたらまた見てね
『ヒーラー』:ゲームの回復役のことを指す用語。
パーティーに1人は欲しいのに、打たれ弱く攻撃力もない為
ネットゲームではその人口は少ない場合がある。
インフレしすぎた場合いらない子になることもあるが
他者を支援することに快感を覚える人達もいるようだ。
『そう、僕だ』
『タンク』:ゲームの壁役のことを指す用語。
敵の攻撃を引きつけてくれるのでパーティーに1人は欲しいのに
攻撃力が少なく派手さがないので人口が少ない場合がある。
インフレしすぎた場合いらない子になることがあるが
敵の攻撃を引き受け味方を守り
殴られ続けることに快感を覚える人達もいるようだ。
中には『ヒーラー』には及ばないものの支援を持った
ハイブリットな者もいる。
『殴られる』『守る』『支援してあげられる』と
3つの快感を得られるので強いかどうかは別として
お得だと思う人達もいるようだ。
『そう、僕だ』
『アタッカー』:ゲームの攻撃役のことを指す用語。
とにかく殴って敵を倒すのが役目だが
考えなしに殴るとダメージが大きいあまり
壁役が引きつけてた敵がアタッカーに漏れてしまう。
火力はわかりやすい強さなので最も人口が多いだろう。
強くなり過ぎると全員がアタッカーになり
ボスが瞬殺されてしまう。バランスとは難しいものだ。
そんな高火力に快感を覚える人達もいるようだ。
『お前だったか』
『段ボール』:最強のステルス迷彩。
特殊任務でスニ―キングミッションをする時にどうぞ。
『北痘神げんこつ』:1が1歩ずつしっかり噛むのが極上です。
エキサイト先生に頼んだらものすごいことになった
北斗の拳である。
まるで北斗百裂拳のように怒涛に放たれる謎和訳により
声真似が上手いこともあり視聴者の腹筋を崩壊させた。
『元コマンドー』:来いよベネット、銃なんか捨ててかかってこい!
楽に殺しちゃつまらんだろう。
『世紀末ハーヴィン』:ハーヴィンとは『グランブルファンタジー』に出て来る
成人でも100cm程度の種族である。
幼く可愛い子だらけで『ぷにあなちゃん』と一部で
言われていたせいか
どう見ても『世紀末ヒャッハー』なハーヴィン達が
暴れまわる世紀末イベントがゲーム内で実装された。
どう見てもジャギ様とサウザー様である。
だがしかし100cm未満の頭身である。
それでいて話は大真面目でその完成度は高かった。
『退かぬ!媚びぬ!省みぬ!』:北斗の拳の帝王サウザーの台詞。
退きません!こびへつらいません!反省しません!