ロリコンが銀髪褐色少女にTSするのは間違っているだろうか 作:へたペン
エイナさんを含めて軽い打ち合わせをした後、さっそくベルと初めての冒険に赴いた。
ダンジョンへと続く螺旋階段を下りている最中、ベルはちらちらと何度も目線を俺に向けている。可愛すぎる至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーが気になって仕方がないのだろう。
ベルからにじみ出るオーラはロリコンのそれではなく、守備範囲が広いおどおど系小食男子だ。女の子が大好きなのに声を掛けられない男子だ。まるでいつか王子様が迎えに来てくれると信じている乙女のごとく、いつか理想の女の子に出会えると信じている子兎ちゃんだ。
なぜ14歳で可愛い顔立ちをしているのに男なのだろうか。
ショタや『男の娘』も嫌いなジャンルではない。子供は愛でるものであり可愛いは正義なのは変わらない。幼女少女に劣るだけだ。だがしかし、なぜこうもおどおど系ヒロインの素質を持った奴が男なのだ。一瞬女装させれば背は高いけど行けるんじゃないかと思ったが、既に声変わりしてしまっている為俺のモチベーションは変わらないだろう。
ああ、惜しい。実に惜しい。惜しいが仲間としてなら申し分ない。
この守ってあげたい系子兎君が立派なロリコンになれるように導いてあげるとしよう。
「どうした、ベル。俺と上手く連携出来るか不安なのか?」
「あ、いや、その、うん……。僕は弱いからさ、ナズナのことしっかり守ってあげられるかちょっと不安になって来て」
「そんなこと心配するな。俺の方がもっと弱いけど、一人の時とは違って互いにカバー出来るんだ。守り守られフォローし合う。安全第一に考えながら気楽にいこうや」
そう笑顔を見せてあげると案の定ベルは輝くロリ笑顔に赤面してしまう。
「そうだよね。よしっ! 一緒に頑張ろうナズナっ!」
だけどそれでベルのテンションは『超強気』になった。このやる気を敵にぶつけ『ボーナスステップ』で
「その意気だ。今回はサポーター用のバックパックを持ってきたから期待してるぞ、ベル」
「サポーター用のバックパックってその背中の大きなバックパックだよね。魔石やドロップアイテムを多く回収できそうだけど、それ背負ってたら戦いにくくない?」
今日の俺は教会の倉庫で長年使われることなくしまわれていた、サポーター用の大きなバックパックを背負っている。昔はまだ小さな子供はドロップアイテムや魔石の回収や消耗品の管理をするサポーターという役で探索係の冒険者について行っていたらしいが、敵対【ファミリア】に襲撃された時に守り切れないことからサポーター役を連れて行かなくなったらしい。
非戦闘員を狙うとは何たる外道。俺が『てつを』だったら未来から自分を三人引き連れてフルボッコにしてやりたいところだが、残念ながら俺は一般ピーポー。至高のロ☆リ☆ボ☆デ☆ィーだけではどうにもならない。
しかしせっかく大量にアイテムを収納出来る物があるのに使わないのはもったいないので、探索係の俺自ら背負っているのだ。一人でロリが大きなバックパックを背負っていたら人目につくが、ペアならば普通の冒険者とサポーターに見えるという目論見もある。
「ベルは知らないと思うけど、世の中には大きなバックパックを背負ったまま、たった一人で『不思議なダンジョン』の奥深くまで潜った商人がいるのさ。それに重い物を背負ったまま修行すれば、その重りを外した時の戦闘力が上がる。武術の神とまで謳われる『
どれも実在しない人物だがベルがすごいと目を輝かせている。
14歳なのに『戦う商人』や『
俺を異性として見るのも忘れて簡単な説明を楽しそうに聞いてくれている。
何この子兎可愛いんですけど。性格が超可愛いんですけど。なんでロリっ子でないん?
「そしてその極意が『かめはめ波』と呼ばれ、体内の生命エネルギーを一点に凝縮して【魔法】のように撃ち出す必殺技だ」
「必殺技!? それって僕にも出来るかな!?」
「武術を極めた極意だからどうだろうな。こいつは『
俺がそう告げるとベルはガックしと肩を落としてしまった。
まるで散々練習した『二重の極み』が現実では不可能だと知ってしまった小学生のようだ。
「だけどまあ、『
「僕だけの?」
「そうだ。必殺技で女の子を守ったら最高にカッコいいだろ? だから一歩一歩ロリの為に頑張ろうぜ」
螺旋階段を下り切ったので拳で『ハイタッチ』をしようとベルの真横で右こぶしをそっと差し出すが、それがどんな意味かわからないのかベルは首を傾げてしまう。
「ああ、拳カツンの奴は知らないのか。まあ有ったとしてもバリエーション多いからなぁ。『うっうー! ハイ、ターッチ!』はわかるか? パンって互いに手を合わせる奴。もしくは『ハイファイブ』」
「あ、えっと……。嬉しい時とかにやるあれだよね? 普通のハイタッチで合ってるんだよね?」
「そうそう。それには色々バリエーションがあってさ、こう横に並んで肘を横に曲げるじゃん? そして拳同士を軽くカツンと合わせる。そうするとカッコいいだろ? 何も語らなくても仲間だって感じがして」
「わっ、なにそれカッコいい! なんかこう後は任せた! とか、やってやろうぜって感じがするっ!」
このベルまさに純粋無垢である。
これは色々と教えがいがありそうだ。
「どうせなら、もっとサイコーにカッコいい仲間と仲間の挨拶を教えてやるよ。正面に立って握手するだろ。で、一度放して斜めに握手。また放したら拳を正面に突き出して合わせ、互いに上下になるよう二回拳を上下に合わせる」
「なんだかよくわからないけど凄い! これはなんていうの?」
「『友情の証』といって仲間になった奴とやるんだ。敵だろうが嫌な奴だろうが相手を認めて、相手に自分を認めさせた証。当然既に認めてる奴や何かを成し遂げた後にもこいつをやるんだ」
これを覚えれば君も『仮面ライダー部』だ、とは流石に言わない。
ベルは頬を赤めながらも嬉しそうに「やってみたい!」と子供のように目を輝かせて笑う。本当になぜロリでないのだろうか。無邪気に人を信じる綺麗な心を持つベルがロリだったらまさしく天使だったというのに非常に残念である。
「という訳で改めて今日の探索頑張ろうな」
「神様の為にもナズナの【ファミリア】の為にも沢山稼げるように頑張らないとね!」
タイミングを合わせるのが難しいのにぶっつけ本番で出来るなんてベルは中々に筋がいい。
こうして二人で初めての『友情の証』を決めたのだった。
ベル君可愛いよベル君ッ!!
戦闘込みにすると地味に長くなりそうだったので『友情の証』で区切ります。
無垢なベル君に色々教える(意味深)だけのお話でした。
【ネタまみれの用語解説】
『男の娘』:女装ではなくどう見ても女の子な男の子。
だが男である!(だが構わん!
『超強気』:必ずクリティカルになるスーパーハイテンション状態。
Gジェネ0のモビルファイターはEN消費0なので攻撃が届けば
ずっと俺のターンが出来る。
ボーナスステップがずっと続くとかなにそれ怖い。
『てつを』:その時不思議なことが起こった。
仮面ライダーBLACK およびRXの中の人。
※スーツアクターは別の方です。
一部の人にとってはてつをとしか言いようがない
敵にとって理不尽な現象や歌の評価段階に使われる。
『不思議なダンジョン』:様々なシリーズがあるがここでは戦う商人トルネコを指す。
時にはくさったパンですら食わなければならない。
アイテム所持数や空腹に悩まされながらも進むトルネコは
まさに冒険者の鏡と言えよう。
ちなみにももんじゃが蹴り出してくれるのは1だけである。
『
悟空にある程度の常識を教えてくれた偉大な武道家。
ただし上には上がいるという教訓は生かされなかった模様。
カカロットさんはサイヤ人だからしかたない。
『かめはめ波』:夢のでかさで張り合おう。
幼い頃練習した子供は数知れず。
なんだかんだで『
気の圧縮能力技術は素晴らしいと思います。
『二重の極み』:フタエノキワミアアアアアアアアアアアアッ!!
練習した人は数知れず。だけど現実を知ってアァ……。
『うっうー! ハイ、ターッチ!』:イエイ!
13歳もしくは14歳のロリっ子アイドル
元気で真面目な6人兄弟姉妹のお姉さんと
ハイタッチするにはどうすればいいですか?
本場ではハイファイブって呼ばれていますが
そんなことよりやよいちゃんお膝に乗せたいです。
『友情の証』:仮面ライダーフォーゼの主人公が行う友情の証。
転向初日から全ての生徒と
リーゼントは超カッコいい。
仮面ライダー部もこの作品のものでありどんどん仲間が増えて賑やかになる。
ちなみに作者はやってくれる人が居なくて『友情の証』を練習出来なかった。