暗殺する教室で生きていく   作:SiriusSTAR

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真っ暗の時間~prologue~

真っ暗な場所、光りも指さない場所に自分は落ちていた。

 

なんで自分が落ちているのか、自分はどこから落ちてきたのか

落ちて行く先はどこなのか、着地出来るのか

 

 

じぶんはシヌのだろうか

 

 

自分の考えているそれに気持ちは動かない。

 

ただただ自分は落ちているということ

上も、下も分からない。ただ落ちるという感覚なのだ。

 

恐怖も、疑問も本当は抱いていない。

自分は落ちている。考えているそのことを無心に意味もなく受け止めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

風を感じた。鳥の(さえず)りに葉のこすれ合う音。

ゆっくりと瞼を開けると自分は寝ていたのかと気付く。起き上がるとまるで体が眠いと言ってるかのような重さで拒否反応を示す。

それでも無理矢理起こして周りを見ると、森。自分はいつ森の中に入ったのだろうか。

 

耳を澄ませてみると別に人の声も生活音もしない。魔物(モンスター)がいる様子もない。

体の重たさに、今の状況判断よりも寝ていたい気持ちが大きくなり後回ししようと再び体を地面に預け瞼を閉じる。

考えるのは後にしよう。今はどこか疲れているのだろう。後3秒も経てばきっと眠れる。

 

そう、思った。

 

「×◎」

「!?」

 

頬に何かが触れるのと同時に人の声で一気に起き上がる。刀の(つか)を手にし警戒態勢を取る。鞘からいつでも抜く事が出来る状態、いつでも辻斬りが出来る状態だ。

それにしても気配に全く気付けなかった自分が悔しいと思った。相手によってはあそこで殺されている可能性もあった。

確かに疲れはあったけれど、それも言い訳にすら出来ない自分の甘さがあった。

 

改めて相手を見据える。何もして来ないのはおかしい。

 

「△×□▼●……」

「……?」

 

喋る空気だと察して怪訝そうにも喋り始めてくれたがどうにも言葉が聞き取れない。なんなんだこれ……

まるで全く見に覚えのない言語を聞いているかのよう。喋り終わったにも返事を返せずにいる自分にイラついたような表情。

……一応、話してみよう。

 

「お前は、なんだ。敵、なのか?ここは、どこなんだ」

「……◎◆○……」

 

頭に手を添える仕草。こちらの言葉も通じないようだ。

どうしようもないことに堪え兼ねたのか突然柄を手にしている手を掴む。

 

「何を……!」

 

鞘から抜こうと決めた瞬間、一瞬にして意識は途絶えてしまったのだ。

 

 

 

 

Another side

 

 

 

どさっと倒れ込んでしまった異文化人さん。

別に俺何もしてないんだけどなぁ、と倒れ込んでしまった人の顔を覗き込む。随分と顔色が悪そうだった。が、俺の意識は違う方向に向かった。

 

「え、この人女の子だったの……」

 

まるでRPGのゲームに出てくるようなスピード型のアサシン職業みたいな服装(装備?)のこの人は黒髪のショートヘアーでその姿からは女っ気0の格好。

胸は……肩を押して仰向けにさせ一応服の上から触れてみるけど、一応膨らみはあるという感じかなー?

 

それにしてもこの人起きないな。突然倒れ込んじゃった事だし一応運んであげるかぁと俺の珍しい良心で、一先ず危険物の刀を押収する。

 

「……これ本物?」

 

女の人の腰に提げていた刀を持ってみると意外と重みを感じる。やっぱりあのゴムナイフとは違うもんねと思い耽、好奇心で刀を抜いてみる。

柄を手にした瞬間、バチッと静電気のような物が起きて刀を落としてしまう。強烈な痺れに数秒声にならない声が出る。

 

なんだよこれ……不良品?でもこの女の人普通に柄握ってたよね……

恐る恐る痺れた手の拳を開けてみるが火傷のような外傷はない。

 

それでもあまり柄をもう一度持つ気にもなれず、先に女の人を抱き上げ落ちた刀の鞘部分を持つ。

地球を消滅させるタコの次は魔王討伐のパーティーメンバーかなー?

もうこの世界有り得ない事もないんじゃないのかなんて思いながら女の子抱えてみんなのいる校舎へと向かった。

 

 

 

Another side fin

 

 

 

 

また、真っ暗な世界に独り佇んでいた。今度は落ちている感じもしない。一体なんなんだかもう訳が分からなくて、ふとなんだかこの一連も全て夢だったらいいのに、と思う。

 

 

 

ゆめだったらいいのに……

 

 

 

 

 

ユメだったらいいのに

 

 

 

 

 

夢、だったら……

 

 

 

 

 

「ゆめだったらいいのに

 

アンタァそれで何が救われるのォ?」

 

 

空間に響くような耳に響く高い、けれど萎縮してしまうかのような声。でもそれがどこからか発しているのかが分からない。

 

「誰……?」

 

自分の声もまた、空間に響く。ここは、夢の中じゃないのか?

 

「きゃははは!いいのォ?アタシのこと聞いちゃってェ。アンタ絶望するよォ?」

「……」

「でも教えちゃぁう〜!アタシ絶望する顔だぁいすきぃー!」

 

返事をする間もなくどんどんと声だけが響いていく。

 

「アタシはァ、大変なトラブルに巻き込まれちゃった可哀想なアンタを助けにきた神様ァ!」

 

神、様……

神様と名乗る人は私を放ってただただ高い声で笑う。

 

 

が、それは突然止まる。

 

「……アンタつまんない」

「……は?」

「あーぁー!外れくじ引いちゃったァー!もっとォ絶望で泣き叫んでくれたりしないのォ?」

 

無茶ぶりを言ってくる彼女。その神様はまるで純粋でふざけた悪意で、まるで子供のようにも思える。

心底詰まらなそうな溜め息を吐く音がした。

 

「言葉のとぉーり心ここにあらず、ね!ちゃっちゃと話しちゃうよォー!

アンタは違う世界に移転しちゃったのォ!言葉も文化も当たり前もぜぇんぶ違う世界!

 

まァ来ちゃった事にアンタの罪はないからァアタシが来たってわけェ!」

 

違う世界に、移転……随分とスケールの大きい話に巻き込まれてしまった。

考える暇も与えずにどんどんと神様は話を進めて行く。

 

「ほォんとならァ神は人に干渉しちゃいけないんだけどォ!しょうがないからこれだけあげるわよォ!」

 

そう言われて突然首筋に熱くなる物を感じた。襟を掴み見てみると小さくて赤い石がついたネックレス。

これがなんの役に立つんだろう。疑問のままに問うと

 

「興味でてきたァ?これは聞こえる言葉を勝手に翻訳してくれる宝石ィ!まァそれさえあればなんとかするのが人間ってもんねェ!

 

 

さァてと!アンタは暫く向こうに帰る事が出来ないしィ?アタシに助けを求めることも出来ないのォ!

精々足掻きなさいねェ!」

「暫くって……いつまで」

 

その問いも虚しく、ただただ空間に響くだけの言葉になった。




初めまして、今回連載を書かせていただきます。
初めての投稿なので色々編集など多いかもしれません。

処女作ということで異世界から違う世界へ来てしまったという状況。
作品のテーマとしてはタグにも付けています、生きる事。

どうやって主人公の生き方を描くか、頑張って行こうと思います。
まだプロットは未完成ですが完結していけるよう頑張りたいです。
至らぬ点もありますが宜敷くお願いします。

それではここまで読んでくださりありがとうございました。
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