そして、絶対正義を入れたハードを忘れてしまったせいで、明後日まで上げれないという……ごめんなさい。
「ちゅーわけや、よぉわかったかいの?」
「わかりません。ごめんなさい」
今、僕の目の前には巨大な――全長十メートルほどにもなる魚が、威厳がありそうな 重い声でその威厳をぶち壊すような方言を使って話しかけている。
何故こんな非常識な事になったのだろうか?
僕こと、沢田有紀(さわだ ゆき)近くの県立高校に通う、ちょっと女の子っぽい名前に コンプレックスを持つ一般的な男子高校生である。
いつも通り次の日の学校の準備をして、お風呂に入った後、寝間着に着替えて自分の部屋で眠ったのだが・気がついたら一面真っ暗な空間に寝間着姿でこの巨大魚と対面していた。
「あぁん? 人の言う事はよぉ聞けや?」
あんた人じゃないでしょ? つーか、その顔に走る善良な人(魚?)には付きそうにな い、ヤバ気な刀傷は何ですか? 普通に怖いんでそんなに顔を近づけてほしくないですですが・いえ、なんでもないです。ごめんなさい。許してください。
仕方たないという顔をして、また目の前の魚は僕に同じ話しをしはじめた。
この魚曰く、僕は死んだらしい。
うん、意味が分からない。というかわかりたくない。
僕はただ寝ていたはずだしね、死ぬわけないよね?
「せやから、寝とった時に心不全になったゆうとるやろ」
いやいや、僕別に心臓に持病とかないし、超健康だったし。体脂肪率も普通だし、血液もさらさらだったし。健康診断で問題何も無かったし。
「せやかて、実際死んだんやからそんなん仕方ないやろ」
健康ってなんだろう?
それでこの魚は何でも偉い神様らしい。・やっぱり夢かな。
こんな顔にヤバ気な傷持ってる神様がいるはずが「なんか文句あるんかいのぉ?」 ヒィ、無いです。勘弁してください。
何でも僕の家系は元々この魚の神様を奉っていたらしいが、僕の母が父と駆け落ちした事で自分に仕える巫女がいなくなってしまったそうだ。母が巫女になるはずだったがその前に駆け落ちしてしまい、その後他の候補者もいなく母方の家系は絶えてしまったそうな。母は僕が小さい頃に死んでしまっていたが、そんな事になっていたとは知らなかったな。
それでなんでこの神様が僕の所に着たかというと
「生き返らせてやるから、巫女になれや」
とのことらしい。うん、やっぱり意味が分からない。
「あぁん!? 何度同じ説明させる気や、えぇ加減にせぇよ! 頭沸いとるんかいのぉ!?」
「ひぃ! あ、あああの、僕、男、なんです、けど?」
怖いです。ただでさえ巨大な魚の前にいるのも食われそうで怖いのに、顔が凶悪的に怖いです。
「知っとるわ。ワシかてむさい男の巫女なんて欲しゅー無いわ」
むさいって。僕はどちらかというと中性的って言われるんだけど。
じゃあ、なんで僕なんですか?
「さっき、お前の母親の家系が途絶えたといったじゃろ? このままやと、ワシを奉る者がおらんなってしまっての~、色々と困った事になるんや。本来ならお前の子孫に女子(おなご)が生まれてきたら巫女にするつもりやったんやけど、お前が死んでしもうたから予定が狂ったやないか!」
僕も死にたくて死んだんじゃあ無いんですけど。
「お前しかおらんのやから、ワシも嫌々ながらもお前を巫女にする事にしたんや」
嫌々ながらもって、なにげに酷い。そこまで言われるとむっとくる。
「なんや嫌なんか? なんならこのまま死んどくか? ワシはお前にチャンスを与えてやっとるんやで? 困るちゅーても今まで使えてた物が使えんなったぐらいのもんなんや、別にどうしてもちゅーわけでもあらへんしな」
「うっ」
それは嫌だ。僕はまだ青春のまっただ中で、人生の半分も生きていない。このまま死んでしまうのは寂しすぎる。
なんだかんだで、この神様は死んでしまった僕を生き返らせてくれると言ってくれているのだ。感謝こそすれ文句を言う筋合いは無いはずだ。
「お、お願いいたします」
多少の不安を抱きながらも、頭を下げて了承の意を示す。
「それでええんじゃ。最初からそういった態度を示しといたらワシも悪いようにはせんからな。それにワシに仕える巫女になれば、ワシの力を借りていろんな事ができるようになるしの」
「いろんな事ってなにができるんでしょうか?」
「ワシは海の神じゃからの、基本的には水に関する事がほとんどじゃが、それ以外にも多少の事はできるのぅ」
無駄に心に響く重い声で語りかけてくる姿を見ていると、偉い神様というのも納得できるような気がしてきた。
あらためて見ると、その体に並ぶ鱗は深い海の色をして美しく光っているし、淡い水色の尾びれもどこか神々しい雰囲気もある。恐かった顔の傷もこうしてみるとどこか威厳が
「あぁ、それとなお前、見た目は女子にして転生させるからの」
一ミリも無かったな。
「どういったことでしょうか? 生き返らせてくれるのでは?」
「あぁ、じゃから転生させて(生き返らせて)やるけんの」
字が違うんですけどぉ!?
「そこは普通、死んだ僕の体に生き返らせてくれるという意味では無いんですか? そして何故見た目女子なんですか?」
「あぁ~それはの、ワシの領分じゃないからじゃ。神にもそれぞれ縄張り(しま)ちゅーのがあってのう。お前はワシに仕えてるもんの一族やから、多少の無理はできるが今の世界に生き返らせるちゅーのはちょいと問題が出るんじゃ」
今、縄張り(しま)って言った。しまって言ったな、このや○ざ魚。
「それでの、ちょっと横にずれた世界。何というたかの、パ、パラソルワイルド?」
パラレルワールドのことかな?
「無限に近くある世界の一つにならお前の魂を持って行き、もう一度生まれ変わらせることぐらいはできるけんの。見た目女子にするんのはな、ただでさえ男に仕えられるんじゃ、見た目ぐらいワシ好みにしときたいからのぉ。最近の流行りの、男の娘というやつじゃったかの?」
どんどん僕の中でこの神の株が下がってくな。
「女になりたいわけではないですが、生まれ変わらせるなら女にするのはいけないんでしょうか?」
男の娘よりはましな気が・いや、やっぱりどっちも嫌だな。
「性別変えるんのもワシの領分じゃあ無いんや。勝手によその島荒らすのは仁義に反するんけんのぉ」
神様の世界って嫌な世界だな。
「あぁ、男なら行くと決めたら、ごちゃごちゃ言っとらんでさっさと行ってこいや! 信仰に必要な様々な事は、お前の頭の中に突っ込んどくからの」
色々って結構大変なんだろうか?
後、この体が徐々に消えて行くのすごく怖いですんが、どうにかなりませんか?
「言い忘れとったんじゃが、ワシの事信仰するのやめたら死ぬからの」
「えっちょ!?」
なにそれ怖い。
昔、絶対正義を書き始めたときに、お蔵入りした作品です。
原作のげの字も無いって? まぁ、途中で書いてやめて絶対正義書いてたので、このころは瀬戸の花嫁はまってたのに、せとはなのSSないから書いてみたかったんですよ。
まぁ、取りあえず生存報告だけなんで、続かない。
因みにこの作品のヒロインは巻きちゃんです。