落第騎士の英雄譚–力の求道者–   作:黒乃 柳

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メモ帳機能を駆使して書き上げいざ何文字あるかと見てみたらまさかの20,000文字超えしていたので前編と後編に分けました(苦笑)

前編はまさにタイトル通りですが他ラノベのネタ拝借、エロネタ、急な過去回想突入、ギャグノリが苦手な方は御閲覧注意ですm(_ _)m


デート前編–楽しい時間と出逢いの記憶–

「漸く着いたな…二人とも、今日はデートなのだから俺が荷物を持とう…疲れてるだろ?」

 

出発から2時間弱、エーデには変装道具で変装してもらい新幹線を用い目的地である海の見えるリゾート地に辿り着いた三人、最初は悠騎は役目ではなく純粋に彼女等の荷物を持とうとするが二人はやんわりと断る

 

 

「いえ、大丈夫ですよ?悠騎は優しいですね」

 

 

「私も大丈夫よ、ありがと?」

 

 

「……そうか…なら、先ずはホテルに行こうか?荷物を置いて必要最低限のものを持って室内プールで泳ごう、あ、映画館もあるみたいだから映画も良いかもな?」

 

しゅん、と項垂れるが直ぐに立ち直り微笑む悠騎…元々…幼少期はこういう面もあったのだろう、所謂微わんこ属性だ、無論心を開いた人物限定の。

 

 

(…可愛過ぎます、悠騎…)

 

 

(ハルキが首輪を嵌めようとしたのが解るわね…何だか良い意味で意外かも…)

 

 

くすくすと笑う二人、ステラ個人は彼の瞳の色がカラーコンタクトで偽装されているのは知っているが悠騎が隠したい事を"今は"無理矢理吐き出させるつもりは無いらしく、気付いていない体を装っている

 

 

「…ん…此処か?何だか実家を思い出すな…」

 

 

暫く歩き一際大きな建物が見えぽつりと呟く、昨日迄の悠騎なら此の建物を見ただけで泣いてしまう程精神的に病んでいただろう…。

 

だが、ステラの必死な呼び掛けに拠り僅かではあるが自分の心を取り戻した今の悠騎には昔を思い出させるだけで拒絶反応は示していない…寧ろ、懐かしむ余裕すらある程だ

 

 

そうこうしている内にステラの「お腹空いた〜…」という訴えによりホテルの中にあるレストランで食事を取る事になったのだが…。

 

 

「…悠騎はかなり育ちの良い方の方だったんですね…矢張りテーブルマナー等も幼い頃から?」

 

窓から絶景の景色が見える位置の椅子を引きエーデとステラを座らせ自分は後で座らせる悠騎にエーデが問い掛ける、基本的には左側からというのが一般的な考え方らしいが此の時の悠騎の判断は適切且つイメージに囚われぬ大胆さがあったからだろう

 

 

「ただ奥に座らせれば良いってものでも無いと母さんがな…母さん側…要は彼奴(宗我)の妻の遠い御先祖にヨーロッパ圏で高貴な女性が居たらしくその名残だろう…其れに…二人には愉しんで欲しいから…な?」

 

 

成る程、幼少期の教育もその者を構成する一部かと納得するエーデ…子育てに於いて彼と一緒なら問題無いと頷く中ステラも会話に混ざる

 

 

「そういえば…前も私が座る迄座らなかったりお肉の切り方とかも洗練されてるわよね、ユウキの御先祖様かぁ…逢ってみたいな、なんて」

 

 

彼女は知らないだろう…《クロノス》に縁ある土地に生を受けた悠騎の始祖…彼は自らを鍛える為に各地を転々としてヨーロッパのとある国の姫と恋仲になった、まぁ結果的には身分違いの恋故に実る事は無かったが…その始祖の子孫たる宗我と結ばれたのは姫の子孫である没落した貴族の女性である。

 

そしてその女性は分家筋でも末端のほうへ衰退はしたが歴史を辿るとヴァーミリオン皇族の血を引き継いでいるのだ。

 

 

平たく言うと、かなり遠い親戚同士である…この二人(悠騎とステラ)は。

 

 

まぁ、日本の法律上結婚は従兄弟姉妹(いとこ)同士から出来るので問題は無いが…知らぬとはいえ遠い御先祖に逢いたいとは物好きな姫である

 

 

「…俺も、ステラの家族に逢ってみたいな…っ…」

 

 

無意識の内に呟くと隣に座るエーデが太腿に指を這わせてくる…指遣いは厭らしくねっとりとしたもの、肉を頬張り七杯目の丼飯(どんぶりめし)を食べているステラからは机の下では何が起きているのか解らない

 

 

「…ふふ…悪い子ですね、妬いちゃいますよ?」

 

 

嫉妬の炎を内で燃やすエーデは冗談交じりに微笑むが指は更に過激に蠢く、愛している女性が与える愛撫に本人に自覚は無いが気に成る女性を前に心配掛けまいと制止を求む言葉を紡ぐが悶えまいと耐えるだけで精一杯だ

 

 

「ゃ…っ…ス、ステラも見てるんだから…な…?」

 

況してや、公共の場での行為等以ての外だ…と平静を装い微笑む、此の時にステラは二人が……正確にはエーデが何をシているのか気付き嫉妬した様に二人を見詰める

 

 

「…エーデ?」

 

にこにこと微笑む表情(かお)だが青筋が走っている、自分の気持ちを認めた彼女(ステラ)に最早躊躇いは無い

 

其れこそ、隙さえあれば欲しいもの(悠騎)を力づくで手に入れる覚悟すらある、自分が好きになった男とは其れ程の覚悟が無ければ手に入らない男だと理解してしまったからだ。

 

尤も…彼女の性格上素直に甘える等出来ず未だ想いは告げていない、それが現在進行中でエーデとの間柄を可笑しなものにしている

 

 

簡単に言えば

 

 

 

 

「はい、何でしょう?」

 

 

「…私達の戦争(デート)…始める?」

 

 

「——良いでしょう、貴女が望むなら…戦争(デート)をしましょうか…ね?悠騎(アナタ)?」

 

 

最強の剣士である魔王と竜の姫君による壮絶な戦争(デート)、勝っても負けても被害は甚大である事は容易に想像出来る戦争(ティタノマキア)の発端たる(悠騎)は水面下で火花を散らす二人に頷くしか出来ない…関係無いが何時の時代も最終的には女に舵を執らせた方が家庭は上手く行くものだ、そしてこの場合も余計な水をさすよりは遥かにマシである。

 

 

(あァ…折角の休みなのに…)

 

 

平穏な時間は無いのか、と脱力する悠騎…尤も其れは贅沢な悩みだという事を彼は無自覚ながら理解している。

 

 

…理解しているからこその葛藤なのだろう、今迄なら人目も気にせずいちゃついていたエーデとの触れ合いを"初めて"自分の意思で宥めようとしたのだから。

 

—————

———

 

「デートといえば映画ですが…ステラ、先ずは前哨戦としてカラオケ等如何でしょう?」

 

 

「良いじゃない、どっちがユウキの入れた曲を上手く歌えるか勝負よっ!」

 

 

「否…俺はカラオケなんぞ子供の頃以来行った事も無いんだが……取り敢えず青狸の歌でも…1回くらいは誰でも聞いてる筈だし…」

 

 

かなりパワフルな二人に振り回される形で連れて来られたカラオケ店、何故か自分と機材のシステムである採点機能に勝負の命運を掛ける…お互いに日本の歌は良く知らない筈だし悠騎自身も最近の歌は解らない。

 

ならば世界的に有名なアニソンでも入れれば文句は無い筈だと思った結果が…

 

 

「あ、この曲知ってるわ!」

 

 

「私もです、眼鏡の主人公が青い狸に毎回泣き付くアニメですね」

 

 

いや…和気藹々としてないで歌ってくれ…と、流れる曲を他所にアニメ談義を起点に最近のTV事情に花を咲かせる二人を見詰め肩を竦めながら微笑む悠騎。

 

 

(この二人…基本的には仲が良いのだろうな、何だか可笑しな話だが…)

 

 

其れからカラオケ店では二人の会話に相槌を打ち子供の頃好きだった歌を歌ったりをしていた

 

 

「…悠騎、今の歌は何というアニメの歌ですか?」

 

 

「……トレーディングカードのアニメだ、今は当時の主人公じゃなく別の主人公に代わってるみたいだな、曲の中にそのカードゲームに関する色々な用語が入っている…騎士やドラゴン等色んな生物がカードになっていて好きなゲームだったよ」

 

 

「へぇ、悠騎にも普通の男の子みたいな時期があったのね…」

 

 

曲を通じ幼少期の悠騎に想いを馳せる(つがい)、悠騎自身は最早朧げだが仮に何事もなく成長すれば何処にでもいるカードが好きな学生として生きている未来(もしも)もあっただろう

 

 

(…尤も…今は今で幸せだ……最愛の女性(ひと)となにものにも変え難い大切な_____が居るから……?…)

 

 

他愛の無い話…だが、嬉しそうに微笑む彼は静かに内に秘める…自分を救ってくれたステラと一輝を幸せにする覚悟、兄の様に慕ってくれる珠雫と掴みどころの無い昔からの悪友の様なアリスを護る覚悟…エーデを…自分に愛を教えてくれた彼女を愛し続ける覚悟を、以前の様に悲しい覚悟ではない……ステラが灯してくれたヒトとしての暖かみを内包した強い覚悟だ。

 

 

—惜しむべくは…既に、ステラ自身が彼を選んだ事にも気付かずにいる事

 

何より彼女に対する見方が変わっている事に気付かない彼自身の気持ちだろう。

 

 

————

———

 

 

其れから、大型プールが隣接したホテルのチェックイン可能時刻を見計らい各人充てがわれた部屋に荷物を置こうとしたのだが…

 

 

『私と悠騎は結婚を誓い合っているので同室でも問題ありませんよ?——夜の方も、ね?』

 

 

と、先程まで和気藹々と話していたステラを煽りに煽るエーデ…エーデとしては悠騎の心を救ってくれたステラを認めてはいる

 

 

…いるのだが、矢張り自分が一番で在りたいと願う気持ちは止まらない。

 

 

無論、ステラも黙ってはいない。

 

『学生騎士に手を付けるなんて《比翼》とあろう人が随分と淺ましいのね、心配だから私が悠騎と一緒の部屋で泊まるわ』

 

と、売り言葉に買い言葉とばかり煽る…此れはもう一触即発だと感じた悠騎は、こほんと咳払いをし

 

 

『…なら、折角プールがあるんだから水泳で勝負を付けるのは如何だ?…一人一部屋ずつあるんだから態々同室にする必要は無いと思うがな?』

 

 

妥当な提案を出す、エーデが態々同室になる利点は一つしかないがまさかステラ迄乗る理由は無かろうと高を括った軽い発言だった…然し…

 

 

『良いですね、ならステラ…着替えてから参りましょうか』

 

 

『上等じゃない、絶対負けないんだから!』

 

 

 

予想を裏切られた、エーデは…まぁ、理解出来る。

 

然し、ステラは何故乗ったのか理解出来ないと一先ず一部屋だけ取り一足先に水着に着替え今現在頭を抱えながら二人を待っているのだが…。

 

 

「………」

 

 

「ちょろちょろと煩いわね…退きなさいよ」

 

 

「良いじゃん、ちょっとだけで良いからさぁ?」

 

 

プールサイドでエーデとステラがナンパされていた、チャラそうな男だが二人なら問題無く撃退出来るだろう

 

寧ろ男の方が憐れだ、出来る事なら彼女等の逆鱗に触れる前に止めておくべきだが…

 

 

「——…失せろ」

 

 

その前に、もっと危険な悠騎(悪魔)の逆鱗に触れてしまった。

 

 

「ね?ほんのすこげぼォッ!?」

 

 

バチャッ!チャッチャッチャッ!!

 

本人としては小さな子供が蟻を軽く突っつく程度に男の背中を指先で突っついただけだが顔面からプールに飛び込む様に倒れ剰え水切り石の様に反対側迄吹き飛ぶチャラ男。

 

 

「……俺が愛する女性(ひと)達にちょっかいを出すな…ッ!さっさと往ね……じゃないと…」

 

 

最近では相手が死なない程度の加減が出来る様になった為死んではいないが一瞬で水切り石と化した男を追い抜き反対側のプールサイドに移動、その後漸く追い付いてきた男の首を掴み"自分が愛している女性達"と自覚も無く大声で口にしながら脅しを掛ける

 

 

 

「げひゃっ…わ、わかりやひたァッ!?」

 

 

己が身に何が起きているのかは解らない…が、目の前の男(怪物)の怒りをこれ以上買いたくないと、竦み上がった男を更に逆怨み等考えぬ様鋭利に研ぎ澄まされた殺気を近距離から叩き付け再びプールへと放り投げ先程の様に反対側のプールサイドへと戻った悠騎は二人を心配し視線を上げるのだが…

 

 

「…すまない、気付くのが遅れ、た…?」

 

 

「…っ……っ」

 

 

「何だか…面と言われると照れますね…」

 

 

顔を赤くしているステラと珍しく照れているエーデ…無意識に口走った言葉、然し其れが意味する言葉に気付き彼にしては珍しく慌てる

 

 

(っ……俺は何て事を…ステラには一輝と結ばれて貰わなければ成らないのに…其れに、俺にはエーデが…ッ)

 

 

昨日の一件以来自分がステラに対し何らかの感情を抱いてしまったのは何となく気付いていた、だが…其れは初めて出来た友に対する明確な裏切りであり(つがい)に対する裏切り…牽いては一輝を取り巻く人間関係にも……彼等の未来にも大きな歪みを齎す、其れがどんな未来にしろ幸せそうな彼等を引っ掻き回す様な事は出来ないしやってはいけない…と、二人の覚悟(おもい)を知らぬ悪魔は思い悩む。

 

 

…既に、手遅れであるというのに。

 

 

「ほ、ほら…何かないの…?に、似合ってる…とか」

 

「そうですね…似合っていますか?悠騎…?」

 

 

黒いホルターネックのビキニを身に纏うステラと白のチューブトップのビキニを着こなすエーデ、何方も絵から出てきた様な…否、女神の様に神々しい姿だ…と恋愛事やファッションに疎い悠騎でさえ思う程だ

 

 

「…其の、凄く似合ってる…というか…ステラもエーデもまるで現代に蘇った女神の様だ…さっきの男が声を掛けても仕方が無いな…此れ程美しければ…」

 

 

嘘の無い賛美の声、周りを見れば男性客の視線を二人が奪いカップルらしい男女はある者は喧嘩、ある者は同時に見惚れてしまう程

 

そんな二人と一緒に居れる事を喜ぶと同時に罪悪感を覚える

 

 

(……一輝…御前も居たら…)

 

 

自分がエーデと一緒に居るのは解る…だが、ステラは一輝と共に居るべきだと思いながら、同時に…普段見ない彼女の姿に不思議な動悸を覚える悠騎…準備運動はしたんだがな…と…エーデに唇を奪われ交わう時にも似た昂揚感を覚え自己嫌悪に浸る

 

 

「め、女神っ?!…ユウキって割と女誑し…なのね…ま、まぁ……その…(ありがと)…」

 

 

(…英雄色を好むとは言いますが…(クロノス)も妻の他に愛人が一柱…いえ、悠騎達のルーツを紐解くと人間の女性を含め(まぐ)わったのは二柱と一人居ましたからね、覚悟はしていましたが…)

 

 

「…有難うございます、悠騎…(監禁、しなくては)

 

 

女神という形容詞に慌てふためくステラと心の中で此れも運命(さだめ)か…と思い悩みぽつりと本音を漏らすエーデ、両者ともに頬を染めている…当の本人は首を傾げているが目のやり場に困る水着に…否、彼女等の魅力に当てられ俯いている

 

 

「…その、そ、そうだ…今から勝負するのだろう?審判は俺がやるとして今更だが二人とも泳げるのか?未だ初夏だし海でビーチバレーなんて肌寒いだろうし…もし泳げないなら他に勝負方法を考えてみようか?」

 

 

そんな自分を認めぬ様に本当に今更且つ泳げなければ着替えてこない筈の二人に問うが二人としては悠騎が出す勝負方法というものに興味が湧いた、まぁ幼い頃から荒事ばかりの人生だったのだ、大抵予想は付くが。

 

 

「一応、聞いてみようかしら?泳げるけどね」

 

「私も問題無く泳げますが…周りの方々に迷惑が掛からないものであれば私は悠騎に従いますよ?」

 

 

其処まで言われ悠騎は脳内でかなりあり得そうな予想を組み立てる

 

 

『きゃ…っ』

 

『っ…!』

 

……予想の中では水中格闘技をする二人、(はだ)ける水着…周囲の視線……何故か…とても嫌な気持ちをする自分。

 

 

(エーデなら解る…妻を晒し者にしたい男等居ない…だが…)

 

 

涙目のステラ…好奇の視線……彼女を救おうと英霊集イシ冥界ノ星刻剣(エリュシオン)を顕現させ暴れ狂う自分……何故?と問うは自分自身の内から出てきた予想であり答え(おもい)…あり得ないと首を振る悠騎に二人は首を傾げる

 

 

「どうしたのよ…ユウキ…?」

 

「…何かありましたか?」

 

 

心配そうに見詰める4つの瞳、相変わらず目のやり場に困る水着だが大好きな此の二人を心配させる訳には行かない…と何かがまた引っ掛かりながら微笑む悠騎

 

 

「…否、矢張り良い案は思い付かなかったよ、二人の話し合いに従うべきだな…此処は」

 

痛みに耐える為の笑みじゃない、慈しみと愛おしく想う気持ちが内包された笑顔に二人は内心安堵する

 

 

(良かった…楽しそうで、私も楽しいけど……負けられないわ…!)

 

 

(…少しだけ複雑ですが…悠騎が楽しそうなら私も嬉しい限りです……勝負には勝ちますが)

 

 

…安堵する中、闘志を燃やすのは伐刀者(ブレイザー)としての本能だろうか…普通に伐方者(ブレイザー)として戦うのではエーデが勝つが此の戦いは"先に50メートル先のレーンに到達し再び戻って来る、此れを10回繰り返す"というシンプルなものだが能力の制限は特にされていない、つまり間接的な妨害も可能ではある。

 

ステラが此れに気付けば充分に勝機はあるが…如何だろうか、珠雫辺りの頭脳プレイヤーなら或いh

 

 

「何だかまた今朝の声が聞こえるわ…嫌ね、新種の猛獣か何かかしら…退治しないと」

 

 

「?霊装(デバイス)なんて顕現(抜い)て如何かしたのですか、ステラ?」

 

 

ん"ん"……さて、此の勝負…果たして如何なる事やら、続きは複雑に絡み合う三人の視点から

 

—————

———

 

「………速いな、二人とも…」

 

俺は今、二人の競争を見守っている…早くも3往復目、最初はエーデの圧勝かと思われた此の試合だがステラは予想を軽く裏切り彼女(エーデ)に食い付いている

 

二人の表情は真剣そのもの、ならば俺も…真剣に二人を応援するのが夫として____として……?

 

?…俺は…ステラの…

 

 

(………ステラは…親友…だよな?)

 

一瞬頭を過ぎった言葉に首を振る…アリエナイ…アッテイイハズガナイ…!

 

 

世界最強の剣士であり高貴な白を冠する彼女(エーデ)

 

 

その優しさで人々を救う気高い彼女(エーデ)

 

 

…俺に…人を愛する悦びを教えてくれた…愛しい彼女(エーデ)

 

 

(うん、正しい………)

 

 

ヨーロッパの小国、ヴァーミリオン皇国の第二皇女である彼女(ステラ)

 

 

一輝のルームメイトであり俺や珠雫達の友人である彼女(ステラ)

 

 

…そして…俺の家族()の為に泣いてくれた彼女(ステラ)……俺の……き…な…!

 

 

 

(ッ!…俺は……っ…)

 

 

ゴッッ!

 

 

「ッ…」

 

 

唇を噛んだのか血が垂れる…口の中に鉄臭い味がするが此れじゃ全然足りない…ッ!

 

 

(…あってはならない…っ…"二人とも愛している"等…不誠実だ!認める訳には行かないし何より…ッ…一輝の気持ちを踏み躙る…ッ!それに…)

 

 

…ステラの……彼女の幸せを害するなら…俺は…ッ!

 

 

—————

———

 

 

(絶対…負けない…ッ!)

 

隣で聞こえていた静かに…だけど力強く水を蹴る音が遠ざかるのを感じる、負けない…!喩え勝負に負けても…!

 

(私自身が…負けを認める事自体が"本当に負けた事になる"…だから…っ)

 

 

負けられない!負けたくない…っ、…ユウキを…彼を諦める事だけは絶対に嫌ッ!

 

 

(私自身の全力で貴女(エーデ)に挑まないと…負ける事になる…ッ!)

 

 

後4回…っ、何が何でも食らい付いてやるッ!

 

—————

———

 

 

(やりますね…ですが!)

 

後3回、彼女…ステラの気概を甘く見ていた訳ではないですが…予想以上です、私の速さに適応出来る人間等(悠騎)や宗我以外に居ないと思っていたのに

 

(負けません…ッ!彼を…悠騎の(絶望)を祓うのは…!)

 

 

不意に悠騎との馴れ初めを思い出してしまうのは余裕では無く私の内から溢れる想い…、私が…彼を想うに到った始まり…

 

 

 

 

 

今から2年前の事。

 

『……私を襲った処で意味など無いでしょう…聞いていた以上の獰猛さですね、貴方(悪魔)は』

 

とある国の貧困街の外れ、誰も来ないであろう場所で白き翼は黒いローブを纏い二本の槍を巧みに扱う襲撃者と相対していた、何合目か解らぬ打ち合いに襲撃者の槍から感じ取った"感情"に気付き剣を収めようとするエーデルワイス。

 

 

『未だだ…ッ!未だ俺は貴様の全力を見ていないッ!』

 

白銀と黒金の鋒を交差させ力一杯振り抜く《悪魔》、同時に真空波を起こし建物を斬り裂きという妙技と"観察眼"に口許を弛ませながら微笑む高貴なる白(エーデルワイス)

 

 

『…其れが解るのも強さの一つですよ、貴方は見た目の幼さの割には熟練の騎士の様に腕を磨いているのですね?』

 

 

『ッ…馬鹿に…するなッ!』

 

 

彼女は確かに手を抜いていた、だが其れは"裏側"の力を持つ者としてだ…表側だった頃の自分等圧倒する勢いでプロの騎士の想像を超える技を繰り出し続ける目の前の少年に興味を抱き始める

 

 

(…此の一突き一突きに宿るのは…"祈り"…力に対する飽くなき執念と渇望…抑圧された何かに抗う様に…まるで祈る様な姿勢はまるで…)

 

 

魔人(デスペラード)側の人間だ…と、瞳を閉じる

 

 

『……そろそろ終わりにしましょう…!』

 

『く…ッ!……!!』

 

 

確かに《悪魔》は強い、恐らく《十二使徒》と同等かそれ以上に。

 

 

 

何より此の人物の武技には孤高な迄の矜持(プライド)が籠っている…騎士として此れ程の相手と戦える機会は滅多に無い

 

 

——だからこそ、この人物が自身に足りぬものを自ら見出し更なる高みに登ってから…全力の戦いをしてみたいと願ってしまった。

 

 

此方を見て僅かに眼を見開いた眼前の少年を双剣で斬り付けるが、其の全力の剣戟を紙一重で躱し防ぐ辺りも中々だと内心舌舐めずりする、だが…彼女としては早々に終わらせて楽にしてやりたいとも思っている

 

 

然し…彼女の思惑は悉く覆される

 

 

(…何故、貴方は…ッ!)

 

 

何故此処まで食らい付くのか、自分は決して手を抜いていない…寧ろ本気を出しているにも関わらず目の前の少年は何十…何百と斬り付けられ血みどろになりながらも力強くも繊細な槍捌きを以て彼女の剣を受け止め徐々にではあるが《比翼》を押し始める。

 

 

(ッ…何て強い"信念"…祈り……磨き掛かった戦技の数々…ッ!)

 

 

此処で漸く気付いた、彼は自分(比翼)を見ていない…斬撃で斬り裂いた建物の方へ…つまり"自分(比翼)が背中を向けている方"へと脚を踏み込もうとしている事に。

 

《悪魔》と呼ばれし少年の底力に不覚にも感銘を受けていた彼女だが戦士同士の戦いからしたらあり得ない事態に僅かに視線を後方にやると…其処には衣類を引き裂かれ鎖に手を繋がれ血が髪にへばり付いている女性…恐らく少年より一つか二つ歳上だろう白髪の少女がぶつぶつと何やら呟いている事を

 

『なんだてめェ…ガキは帰り…な…ッ!?ぐぎャあァァッ!?』

 

『……あんた…大丈夫か…?』

 

 

『…………こ…し…っ…』

 

何時の間にか繰り出される閃光の閃きの中を突破した彼の背中を見守る白き騎士、最強の剣士たる彼女に背中を向け女性へと歩み寄る《悪魔》…最強相手に背中を向ける等愚の骨頂、彼女が本気なら今此の瞬間でも彼は数十回と殺されている…だが、彼女は攻撃の手を完全に停止している。

 

中にいた柄の悪い男…恐らくは伐刀者(ブレイザー)であろう人物の心の臓を黒金の鋒で抉る姿は正に《悪魔》…だが、彼を悪魔と呼ぶのであれば…名も知らぬ誰かを命を掛けて救おうとする彼の姿を見たからこそ気高き白の名を持つ騎士は完全に攻撃の手を停止したのだ。

 

 

彼は…少女を縛る忌まわしきその鎖をその槍の鋒で両断する

 

 

『わた…を…ろ…てっ…』

 

 

『……すまない…其れは…出来無い…』

 

 

『…………』

 

 

女性に自分が羽織っていたローブを掛け彼女を抱き寄せる背中を見詰める…斬り込むには…あまりに無粋過ぎる…何より

 

 

(…騎士として…今の彼を害するのはあまりにも……ッ)

 

 

『私を…殺して…っ…!』

 

 

『すまない…俺には…殺せない……殺したら…彼等の誇りある死を無駄にする…ッ…すまない…あんたを…あんた達を救えなかった俺を…怨め…ッ!』

 

 

涙を流し血に塗れながら己が死を望む女性を力一杯抱き締め自殺願望を殺意へと変えて自分を怨めと言う少年は…今、此の時…見ず知らずの女性の為に…否、恐らく貧民街で貧しくとも共に笑い合った家族だろう…彼女を庇う様に辺りに転がっているボロボロの死体(家族)達の為に涙を流している…恐らく彼女の中に自分と同じ何かを見たのだろう

 

 

(《悪魔》…ですか、彼なりの世界を皮肉った嫌味でしょうね……ですが、——(比翼)に初めて食らい付いてきた彼に興味が湧きました)

 

 

彼が流すその涙は……自らが傷だらけになっても倒れぬ精神(優しさ)は…彼女(エーデルワイス)に彼を雄として意識させる程綺麗だったから

 

 

 

 

 

(私は…負けません…ッ!あの日垣間見た彼の(優しさ)を包み(絶望)を祓うのは……彼を護るのは…ッ!!)

 

 

悠騎()の一番は…私なのだから…ッ!

 

 

—————

———

 

 

(勢いが上がった…!?)

 

 

ラスト一周となりエーデの勢いが更に増した、私も全力だったのにまだこれ以上上がるの…!?

 

 

(ッ!?あ、脚が…ッ!)

 

 

最初から飛ばした侭だったからかも…脚が攣り溺れると意識した私…同時に…負けを確信してしまった…

 

 

(っ……せめて…さい、ご…ま…で…)

 

 

泳ぎたかった…最後の最後迄…馬鹿みたいに肩肘張る暇あるなら…さっさと伝えれば良かったなぁ……あなたが……ユウ、キ……が…す…き…って……

 

—————

———

 

友人の為に自分の中に芽生え始めた気持ちを必死に否定しようと自らを罰していた悠騎、ステラより早く上がりスイムタオルで身体を拭くエーデに声を掛けられ我に帰る

 

 

「悠騎…?何か?」

 

 

「…否、おかえり…エーデ……?」

 

 

おかしい、と辺りを見渡す素振りにエーデも

漸く気付いたのか直ぐ後ろに迫っていた筈のステラの姿を探す

 

 

「…!ステラァァァーッ!!!」

 

 

途端、悠騎が叫びプールに飛び込む後ろ姿に何故かあの時の……自分が彼を愛するに到った時の過去を思い出すエーデ、《比翼》並みの速度で疾る彼の背を何処か慈しむ様に見守るエーデ。

 

 

彼女には…解っていたのだ

 

 

悠騎が自分と同じ様に彼女(ステラ)の事も愛しつつある事に、無論…他の女なら断固拒絶しただろう、斬り捨てるなんて生温い位に。

 

 

だが、昨日のやり取りで認めてしまった以上悠騎の行動は寧ろ誇らしくすらある

 

 

(…他の誰かの為に自らを投げ出す…貴方の悪い処であり…美点ですね…昔も…今も…)

 

 

 

 

 

(ッ…ステラ…ッ!)

 

 

水深2mという水中で意識のないステラを抱き抱える悠騎、冷たい身体…溺れて2、3分といった処か…2分以内なら心肺蘇生を行えば充分助かる時間である。

 

が、3分以上ならば水中でも可能であるなら心肺蘇生を行うべきであり悠騎には育った地域上の問題でその技術がある

 

 

(…すまない、一輝…だが……ステラを救う為なら…後で殴ってくれて構わんっ…!)

 

 

急ぎ浮上して焔の様に美しい後ろ髪を痛めぬ様後頭部に腕を回し気道を確保。

 

そして…彼女の濡れた唇に唇を重ね息を吹き込む

 

 

(生きろ…ッ…ステラ…ッ!死ぬなッ!!)

 

 

何度か其れを繰り返し彼女を抱えた侭足の力のみで泳ぎ切り今度はプールサイドで心臓マッサージを行い再度息を吹き込む

 

 

彼女を喪うかもしれないという…春姫を喪った時と同じ位の恐怖を覚えながら

 

 

「かふ…っ、ごほ…ごほッ…」

 

 

何回目かの心臓マッサージで漸く息を吹き返した彼女、本来なら水を吐き出した時点で気付く筈だが彼の気が動転していた事とタイミングが悪過ぎた

 

 

「ッ!?」

 

 

「けほ…けほ…っ…ちょ、ユ…ンッ…ん……」

 

 

唇が重なる、血の気の戻りつつある柔らかな唇と命を救おうとした結果誤って重ねてしまった唇…前者(ステラ)は直ぐに血の気処か林檎の様に…後者(悠騎)は背後から忍び寄る最強…否、今此の時は"最恐"の妻に対する恐怖で青ざめている

 

 

 

「ま、待て!話せば解るッ!」

 

 

「ふふ……貴方の能力を使えば造作も無く助けられたでしょう?」

 

 

ぁ…と間の抜けた声、前述した様に動転していた事と先程迄の鬱にも似た思考では思い付かなかったのだろう、気付けば助けた筈のステラもわなわなと震え何時の間にか立っていた…慌てて立ち上がり後退るが最早手遅れだ

 

 

「…ば、ばばばッ!ばかぁーーッッ!?」

「…御覚悟を」

 

 

ドスゥッッ!!

 

 

此の時、悠騎は悟った

 

 

(…コークスクリュー・ブロー…痛いし…ヒトは頑張れば宙を舞えるんだな……然も二人とも顎の斜め下を的確に狙っ)

 

 

ドボォン

 

 

…見事な正妻…ではなく制裁である、水面にぷかぷかと浮き上がり気絶している愛しいひとを引き寄せスイムタオルで身を覆う姿は見事と呼ぶに相応しい

 

—————

———

 

 

「……結局、こうなりますか…」

 

「…まぁ…此れは此れであり、よね…?」

 

あれから、打ち所が悪かったのか二人で半裸の悠騎を担ぎホテルのフロントに向かったのだが悠騎が一向に目を覚まさぬ事もありステラは罪悪感から、エーデは勝者としての特権で一部屋に三人で泊まる事になる、無論部屋自体は変えて貰ったが。

 

 

「……貴女があんなパンチなんて打たなければ…」

 

 

「な!あ、あれはエーデだってしてたじゃない!?」

 

 

啀み合う二人、だがエーデはこの機を逃すまいとばかりに悠騎に近づく

 

 

「全く……私の可愛い悠騎の唇が…ん…っ…」

 

 

気絶した悠騎の唇を舐め上げ妖しく微笑む表情(かお)は淫靡そのもの、唾液に濡れた唇とその唾液の発生源たる舌を持つエーデを真っ赤に見詰めるステラは彼のとてつもない力を秘めた身体に興味津々だが姫としての自分が邪魔をする。

 

 

「ちょ、…私の前で…はしたない…っ」

 

 

「ん……なら、出て行ってくれても構いませんよ?私達下賤で下々の者の——(ぴー)等高貴な貴女には興味が無いでしょうし…」

 

 

「ッ…だ、大体ユウキはソウガさんの孫なんでしょ!?その気なら国家を動かせる位の財力があるなら貴族以上じゃない!」

 

 

「いやですね…宗我のものは宗我のものですが悠騎には一切関係ありません、私は悠騎個人を愛しているのですが貴女は違うのですか?」

 

 

「そういう事言ってんじゃないわよ!私の目の前で——(ぴー)なんて…ふ、ふふ…ふしだらな、こ、こここ…事ッ!」

 

 

「あら…知らないんですか?彼が帰依している宗派は男根と——(ぴー)を接合した様な創造物もあるのですが…?其れもふしだらと糾すのであれば貴女は悠騎もふしだらと言うのですね。」

 

 

「なッ!?なななな…ァッ!?それこそ関係ないじゃない!?」

 

 

 

…何とも姦しい限りである、頬を真っ赤にしているステラは一先ず放っておいて…今現在(悠騎)が保有する霊装(トリシューラ)も破壊とその後の再生を司る(シヴァ)の持つ神造兵器の一つでありその神の権能の幾つかを内包しているのだが強過ぎる力には代償がつきもの

 

 

彼は(トリシューラ)を取り込んでから割と凝り性になった、元々料理は好きだが物作りにしろ破壊神(シヴァ)の凝り性が乗り移ったかの様に。

 

そして、エーデの言葉に遂にステラの理性はぶっ飛ぶ事と相成る…今の内に言っておくがエーデの言葉は嘘を含んでいる、凝り性とはいえ彼にも理性があるからだ。そして、それはまたの名をエーデからステラに対する発破とも言う。

 

 

 

 

 

 

「…72時間程休まず(まぐ)わった時は流石に腰が砕けましたね、彼の能力で"1カ月間外部に居る誰にも悟られず"強くなった貴女達なら意味が解るかと…」

 

 

「!?!?」

 

 

下腹部を摩りながら微笑むエーデに意味を悟ったステラ…ぷるぷると身体が震えているが…やばい、目がイってる。

 

 

 

ぶち…ッ!

 

 

…そんな音がしたと思えば怒れる竜が吼える…ッ!!

 

 

「……ッ…!うがーーッ!!触る!揉み解すなんて生温いッ!揉み(しだ)いてやるわッッ!!」

 

 

「!…少し、焚付け過ぎましたか…72時間は嘘なのですがね」

 

 

…意識を失った悠騎の身体に馬乗りになり跨り五指を…否、指処か掌を這わせるステラ、服の下からは解らぬ程繊細且つ強靭な肉体は内側の筋肉が発達しており柔軟性と剛性を恐ろしい次元で共存させている。

其れは一輝と同種のものだが悠騎の場合は神族の末裔という事もあり内包する(パワー)は未知数…否、(まさ)しく測定不能…!

 

 

怒髪天を衝かんとばかりに滅茶苦茶に胸板を揉み拉くステラの指遣いに時折「ん……ゃ…っ…!」等と悶える悠騎の姿は無理矢理襲われている者のそれに近い…いや、実際そうなのだが…

 

 

 

 

 

——敢えてステラ(彼女)の名誉の為に言おう、良いぞ…もっとやれ…!

 

 

 

 

「言われなくたってやってやるわよッ!?バカバカバカバカバカアァァッ!誰の所為でこんなに悩んでると思ってるの!?」

 

 

人が悩んでる時にエーデとこ、ここ…子作りなんてーーッ!と吼える…胸板を一頻り堪能した後は今度は太腿をと方向転換するのだが…

 

 

「……交ぜて下さい、私以外の愛撫で悶えるなんて…一度調教(御仕置き)し直さないといけません…!」

 

 

先に左側の|内腿に指を這わせているエーデが居た、二人の急所を的確に撃ち抜く殴打で暫くは眼を覚ます気配の無い哀れな贄は「そ、こ…や…ァ…っ!」と目尻に涙を浮かべている…此れで()というのだからなんともはや…。

 

 

「…良いわ、此の際はっきりさせましょ?ユウキは私達の____って事。」

 

 

 

「…ふふ、私としては悠騎が私を愛してくれるのであれば此の際ステラ一人が交ざっても良いですよ、その代わり…」

 

 

 

 

 

 

「「悠騎は私達の所有物(もの)よ(です)!」」

 

 

…如何やら二人の中では完全に話し合いが纏った様である…本人の知らぬ間に怖い二人だ、悠騎がかなり悩んでいるにも関わらず。

 

 

然しながら、宗我の企みは彼女達の…否、今はそれはまた別の話である、ついでに七星剣舞祭にも今年から…というか昨日からとてつもない異変がありそうだが…。

 

 

彼女達にとって、今は残る砦となった悠騎の(絶望)の一つを祓う事が最優先事項である。

 




次回はシリアスモードガンガンいきます、が、今回は此の場を借りてある方々に御礼を述べさせて頂きます


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私の様な稚拙な文章しか書けない者の更新を楽しみにしてくれている事、誇らしく思います!何分作者が遊びの過ぎる処があり到らない点はありますが…此れからも読んで頂ければ幸いです(^o^)
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