グリムガルのBL予約しました
二期情報はよ
「俺のパーティーを手伝え」
私はメリイさんの方を見る
メリイさんはこちらの視線に気づき「あなたが言われてるの」って目で見てくる
あ、やっぱり私ですよね・・・
「あの・・・どういうことでしょうか?」
レンジの言葉は私とのパーティーでクランを組み依頼を受けたいということだった
依頼内容はサイリン鉱山周辺でのコボルトの調査だ
コボルトはサイリン鉱山を占領している。しかし、最近オルタナに近い場所での発見が多くなっているためサイリン鉱山周辺でのコボルトの活動状態を調査する必要があるとのことだ。
「活動しているコボルトの討伐依頼もあるが、いるかいないかわからない物を受ける気にならん」
確かにコボルトの住みかであるサイリン鉱山の実態を確認してから討伐依頼を受けた方が無駄がない
「メンバーと相談するので回答は後日でいいですか」
「出発は4日後、明日またくる」
レンジはアダチ達の元に戻り二、三会話を交わし出ていった。あ、アダチさんが挨拶してきた。どうも~
「どうするの?」
「戦闘メインではなさそうなので受けたいと思いますけど・・・」
「あいつらのこと?」
「はい・・・実は同期なのですがちょっと荒っぽいというか~」
「血の気が多くて無茶しそうってこと?」
「はい・・・3人だけでは数が足りないので短期で2人ほど雇用します」
「その辺のこと言わなくていいわ」
「仲間なんですから言いますよ」
「あと、携帯食料の買い出しをしたいので明後日に一緒に市場に行きましょう」
「・・・いいわよ」
メリイさんは席を立ち出ていった。
「これはまずいですね」
私はハルヒロ達と街の外に行くための道具の確認をしている。ダムローでゴブリン狩りを始めて懐具合がだいぶ良くなったと聞いてはいたが、今回のことで街の外に出て活動するための道具は全て失っている
「鞄を中古で買ったとしても必要な道具が買えなくなっちゃうし、この周辺にゴブリンなんて・・・」
城塞都市オルタナ周辺はアラバキア王国の警備兵が巡回しているのでモンスターはほぼいない。あるとすれば組織だって行動してくる上位モンスターだ
「や、やっぱりこれも・・・」
5人は私を見る
「ハァ、わかっています」
「本当にごめん。絶対に返すから」
「返す前に正式な義勇兵になってください・・・」
「ははは・・・」
ここに来て話を聞くとマナト達はまだ義勇兵見習いだ
先生のお金で義勇兵になった私はあまり強く言えないですけど・・・
「でも、こんなに借りたらシオリさんに迷惑じゃぁ」
「でも借りなきゃ生きてはいけません。このままだと確実に路地裏の人たちになってしまいますよ」
オルタナのスラム外や人気のない路地裏にいる元義勇兵の姿を思い出したモグゾーは青い顔をした
「でも 、ほんまの話大丈夫なん?」
「これでもレンジ達より早く義勇兵になって稼いでいます。それにパーティーのために積み立てている資金があるので大丈夫ですよ」
「でも・・・」
「シオリがいいって言ってんだから借りちまおうぜ」
心配そうなシホルにランタが言う
「むしろ借りてもらって早く義勇兵になって欲しいです。だって私がパーティーを作っているのもみんなと一緒にいたいためにしているので」
「わかった。何が必要かは明日マナトと相談する」
「あと装備の修理ですよね・・・。3日後依頼で街を出るので買い出しは戻って来てからでお願いします」
その後、ザナク商会で報酬を受け取り、ダイさん、ステラさんに臨時のパーティーに入ってもらうようにお願いした
「どうする?」
「受けます」
私はシェリーの酒場でレンジとアダチと席を共にしている
「ありがとう。君のパーティーが手伝ってくれるのは心強いよ」
「そちらと違って固定メンバーは2人しかいませんし、私もまだまだですよ」
「では今回は3人で?」
「いえ、調査がメインのようなので狩人を2人雇いました」
「使えるのか?」
アダチとの会話にレンジが入ってくる
「大丈夫です。山道に強いので」
「そうか・・・」
感じ悪い・・・
「とりあえず今回はコボルトの姿を確認した場所を通ってサイリン鉱山へ、周辺の調査を行い、何もないようであれば戻ります」
アダチさんが気にせず喋り出す。レンジのこういうのは前からなんだろう・・・
「もし、コボルトが拠点を作っていた場合は?」
「規模にもよりますが攻撃します」
その後、アダチさんと話を詰めていった
「よろしくお願いします」
市場で頼んでおいた携帯食料を受け取り、北門前でレンジ達のパーティーと合流する
私のパーティーは
戦士:アディ
狩人:ダイ、ステラ
神官:メリイ
ネクロマンサー:私
レンジのパーティーは
戦士:レンジ
パラディン:ロン
盗賊:サッサ
神官:チビ
魔法使い:アダチ
簡単な挨拶のあと北門を出てコボルトの目撃があった地点へ
「そろそろ目撃があった地点です」
アダチが地図を見ながら言った
「ダイさん、ステラさん先行お願いします」
「サッサ」
3人が前に出る。ダムロー周辺の道と違いサイリン鉱山への道は急勾配で予想以上に体力の消耗が激しい。私達は小休憩をしながら移動する
「いたよ」
何度目かの小休憩の最中、先行してくれていた3人の内サッサがコボルトを見つけたと戻ってきた
「数は3。今は2人が見張ってる」
「無視して背後からやられると厄介だ。やるぞ」
レンジの言葉に私たちが頷く
「まずは2人が弓でその後、私とシオリさんで魔法攻撃、その後は数の有利で行きましょう」
2人と合流しアダチさんが作戦を提案する。みんなの準備が完了して
「しゅっ」「ふっ」
ダイさんとステラさんが弓を射る
矢はそれぞれ顔と肩に当たる
顔に当たったコボルトは倒れる
2人に気づいた無傷のコボルトがこちらに走ってきた
「ジール・メア・グラム・フェル・カノン」
「安寧を生きるものに死の告知を・死の宣告〈モータルレイ〉」
私のモータルレイは肩を射ぬいた方、アダチさん魔法は向かってくるコボルト
モータルレイを浴びたコボルトから魂が飛び出し倒れる
アダチさんの魔法はコボルトの足に当たり氷結する。足を氷結されたコボルトは足をもつれさせて転倒する。
「よっと」
倒れたコボルトの頭にダイさんの剣鉈が深く刺さる。ダイさんの使用する剣鉈は大型で刃渡り50センチ近くあり重量もある。こんなので頭を割られたら生きてはいないだろう。顔を射られたコボルトは痙攣して倒れてる。これはレンジがトドメを差した
「コボルトって結構みすぼらしい装備なんですね」
「そのコボルトは下級〈レッサー〉だからよ。サイリン鉱山上層部にいるコボルトよ」
私の疑問にメリイさんが答える
「レッサー?」
「鉱山の上層に住んでいるコボルトは体も身なりもひどいの。それで下級〈レッサー〉って呼ばれているの」
メリイさんがコボルトの前に座り、石がついた鼻飾りを持って見せ
「これがお守り〈タリスマン〉どのコボルトも絶対に1つ持っているの。このタリスマンは普通の石を削ったものだからいいわ」
「レッサーじゃないコボルトはもっといいのを持っているの?」
「ええ、宝石や鉱石や金属をタリスマンにしているわ」
「ふ~ん。レッサーは外れかぁ」
「レッサーでもたまに銀貨や銅貨をタリスマンにしていることはあるわよ」
「でも穴が空いちゃってますよね~」
硬貨に穴や欠け、深刻な傷があると価値が一気に半分位になる。銀貨だと交換できるが、銅貨だと数十枚集めてやっと銅貨1枚となるので割りに合わない
「そろそろ行くよ」
メリイさんと話しているとアディさんが移動すると言ってきた
酒場で話しかけても反応が薄かったけどたくさん喋れて嬉しかった。プライベートのことをあまり話したがらないのかなぁ
その後、私達はコボルトに出会わずにサイリン鉱山まで移動した
「キャンプを開きたいところですが狙われるのが怖いです。周囲のが確認できるまで野宿で行きましょう」
キャンプでこちらの位置を教えてしまうのはまずい。最悪囲まれて全滅する恐れがある
1日かけて周囲を探索し安全を確保した私達はキャンプを設営した
その後、盗賊のサッサさん、狩人のダイさん、ステラさんを中心とした3チームを編成しサイリン鉱山周辺の調査を行った
調査の途中何度かレッサーコボルトと遭遇したが1匹、2匹と数が少なかったため比較的安全に調査が進んだ
そして調査3日目の情報交換の際
「オークとコボルトが一緒にいた」
オークとコボルトの拠点を見つけた