後、多分タイトル変更します。
次もできるだけ早く投稿します。
所長の話の後、急にレンジがロンと喧嘩をして、ロンを含む5人でパーティーを組んでさっさと出ていってしまった。特に何もなかった3人はともかくいきなり喧嘩をしたロンとパーティーを組もうとする気が私にはわからなかった。
キッカワはいつの間にかいなくなっていた。コミュニケーション能力が高いので彼は彼なりに上手くやって行くだろう。
今レッドムーンの前には私、マナト、ハルヒロ、ランタ、モグゾー、ユメ、シホルの計7人がいる。
「えっと、今ここにいる7人でパーティーを組まないか。何をするにしても人数が多い方がいい」
マナトが提案し、皆流れでパーティーを組んだ。
「まずは情報が必要だ。みんな手分けして情報を集めよう」
ひよむーに案内された道を戻りながらマナトが言った。
「情報いうてもどんなんがいるん?」
ユメが聞く。
マナトは頷きながら
「うん。何でもいい。例えば物の値段や1日この銀貨何枚で生活できるかもわからない。見たこと聞いたことをみんなと共有するんだ」
「だけど、こんな広い街適当に歩いてたら迷子になるぜ」
ランタの意見には同意だ。私もこんと所やみくもに歩くと迷子になる自信がある。
「確かに危険があるけど僕たちが最初にいた塔を目印にして集合場所にすれば大丈夫だと思う」
なるほどだから塔に戻っていたのか。
しばらく歩くとそこそこ大きい十字路に出た。周りを見ると店や屋台が見え、住人や義勇兵らしき姿も見える。
「よし。この辺で別れて行動しよう。集合時間は夕方前で、それ以上は暗くなって何が起こるかわからないし、寝るところも確保しないといけない。もし、ここにたどり着けそうになかったら塔に向かってくれ」
マナトから集合時間や緒注意を受けマナトとモグゾー、ハルヒロとランタで班を作り行ってしまった。
「んじゃ。私達も行こか」
ユメが3人で行こうとする。
ん~。一緒に行動したいけど3チームだと一方向調べられないしなぁ
マナトは情報が欲しいと言っていたし、ここは4方向でいった方がいいかな。
「ユメ、シホルごめん。私1人で調べる」
「え?」
「1人で大丈夫?」
二人が心配してくる。
「1人だしそこまで遠くに行かないようにするし、もう日が出ているから大丈夫。それに今は情報が必要だって話だし。何か変なのに絡まれたらすぐ逃げるよ」
「ん~そこまで言うなら」
「無理しないでね」
私は二人と別れて情報収集を開始した。
全線基地と聞いていたけど街の様子はそんなことがないくらい活気に満ちていた。店や屋台も多いし、人も多く路地で子供が笑顔で遊んでいる。
「街の外に出るとまた違うのかな?」
私は適当に呟きながら歩いている。
「・・・それにしても・・・」
店や屋台からは食べ物のいい匂いがしてくる。こっちは目が覚めてから今まで何も食べていない。どこからか鐘が鳴ってたし、お腹はもうお昼じゃないか?と言っている。
「このまま何も食べないで調べるのは無理」
とりあえずお腹の機嫌を直すために私は適当な屋台の前に立った。
私が立ち寄った屋台は鉄板と端の方にパンが置いてあり、店主と思わしきおじさんがコテで肉を炒めていた。
「おう、嬢ちゃんどうだい?1つ3カパー」
むっ、カパー、銅ってことよね?銀より多分価値が低いからいけるはず。
「今銀貨しか持ってないけどいい?」
「シルバーね。いいぜ。」
私は銀貨1枚を渡し、おじさんから銅貨97枚をもらった。
なるほど銅貨100枚で銀貨1枚か・・・1食だいたい高く見積もって8カパーとして1日24カパー位かな?銀貨10枚って結構な大金かも。
銀貨が入った袋は受け取った銅貨を入れるとパンパンになってしまった。
銅貨がかさばる。銅貨用の袋がいるかも。
私がそんなことを考えている内におじさんはパンを手に取り、炒めていた肉を挟んではいよと渡してきた。
私は屋台の横に移動して手渡された肉サンド(命名:私)にかぶりついた。
ムグムグ、細かく切った肉だと思ったら内臓だこれ。私は大丈夫だけど人を選ぶ風味かも。
私が肉サンド改め内臓サンドを食べているとおじさんがニヤニヤ笑いながらこちらを見ていた。
「嬢ちゃん義勇兵見習いだろ?」
「えっ」
「珍しい服着てて、シルバーのこと銀貨って言うしな。それにそんな周りをきょろきょろしてたら誰だってわかるぜ」
「はぁ」
どうやら街の人から見ると私達が義勇兵見習いで、ここに来たばかりであることは一目瞭然らしい。
おじさんは私が内臓サンドを食べている間、色々と教えてくれた。
ここオルタナはアラバキア王国の1都市で流通している通貨はゴールド、シルバー、カパーの三種類。もちろんゴールドが1番価値がありカパーが1番下。各通貨は100枚で上の通貨に交換できる。
1日については早朝に鐘が鳴り7回鳴ると夜ということ。7回目の鐘がなる頃にはおじさんがやっているような屋台や道具を売っているような店は締めてしまうらしい。
「気を付けろよ。何も知らないと平気で騙してくるやつがいるんだから」
別れ際、おじさんが忠告してくれるので礼を言って立ち去った。
おじさんいい人だったし、また今度機会があればよろう。
私はそう思いながら情報収集を再開した。
私は歩きながら露天や店を覗き商品を見て回った。
ん~気分はまるで休日のウインドウショッピングの気分。ウインドウショッピング?窓買うつもりないのに何言ってるんだろ私。
この近辺は街に住んでいる人が多く利用するのか食料や衣服関係の店が多かった。
食料関係では塩が高く、衣服はただ単純に高かった。ただのシャツが8シルバー位した。
あまり離れすぎると迷うし、もうこの近辺で見るものはないかな?っと思っていると道が混雑してきた。
おそらく皆お昼を食べて家や店から出てきたのだろう。慣れない土地で人の波に逆らえる訳もなく私は流されていた。そして、
ドンッ
「おっ」
「きゃっ」
私はぶつかった。ぶつかった拍子に相手が持っていた紙袋が幾つか落ちた。
「すいません」
「チッ」
私が謝罪すると男は舌打ちで返した。
私はちょっとムッとして男の方を見た。男は体格が大きく金属プレートがあしらわれた服を身につけていた。身長は多分モグゾーより大きく、不機嫌そうな顔で私を見下ろしていた。
「何だよ」
「あ、いえ」
まずい、怖い人だ。身なりを考えると義勇兵ぽいけど下手にでて許してくれるかな?
「すいません」
私はもう一度謝罪して、落ちた紙袋を拾おうとした。
「てめ、物取りか」
男は紙袋を拾おうとした腕を掴んだ。
いえ、違いますあなたと同じ義勇兵なんです。見習いだけど。
どうしようかと混乱していると男の後ろから声が聞こえた。
「相手が謝っているんじゃ。そんなに邪険にせな」
私に助け船を出してくれた人はみすぼらしいおじいさんだった。
服がボロい、お金ないのかな?と失礼なことを考えていると
「フンッ」
男は腕を離してくれた。
「お嬢ちゃん、ワシの連れがすまないことしたね。もうお昼を食べたかね?お詫びに何かご馳走しよう」
どうやらおじいさんと男は連れのようだ。
お昼をご馳走と言っても内臓サンドを食べてそれほど時間も経ってないし。
「すいません。実は・・・」
ギロッ
男が睨んでた。えっまさか断るの?って顔だ多分。
「はい・・・是非に・・・」
意思の弱い私を許して。だって断ろうとするとすごく睨んでくるんだもん。
私とおじいさんと怖い男は近くの店に入って行った。
店に入り適当な椅子に座り各自料理を注文した。
私は量が少なそうなパンとスープのセットを頼むとおじいさんは遠慮することはないと言われ、男からは睨まれた。
この人は私に何か恨みでもあるのだろうか。
注文をしてしばらくするとおじいさんが聞いてきた。
「お嬢ちゃん。義勇兵じゃろ?クラスはなんだい」
「クラス?」
おじいさんは私の言葉にうん?となった。
「ほらギルドに所属してイロハや初期スキルを教えてくれたところじゃ」
「すいません、確かに義勇見習いですけど、クラスとかそういったこと全然知りません・・・」
「最近はそういうことまで自分で調べないといかんのか・・・」
おじいさんは納得してくれたようだ。だけど昔は色々と教えてくれたんだ。
私はおじいさんに現状を伝えると私にクラスや色々なことを教えてくれた。
因みにクラスとは職業のことでオルタナにあるギルドは7種類。
戦士
自分の肉体と武器で相手を倒す職業。色々な戦闘スキルを覚えられる。
暗黒騎士
暗黒神スカルヘルを信奉する。暗黒魔法や長柄武器を用いた暗黒闘法を覚えられる。ただし、一度入ったら他のギルドに入れないとのこと。
盗賊
盗賊達の共同体が元となったギルド。パーティーに1人しか入れない。盗みなどの盗賊行為、小物を使った奇襲や徒手空拳を覚えられる。
狩人
山などで狩猟していた者が元となったギルド。野外活動や罠を扱える狩猟術、弓や猟師が使う刀を覚えられる。
魔法使い
エレメンタルの力で魔法を行使する職業。火や氷といった4系統の魔法を覚えられる。
神官
光明神ルミアリスに帰依して癒しを行う。光魔法と杖などによる護身法を覚えられる。
聖騎士
神官と同様で光明神ルミアリスに帰依して癒しを行う。ただ神官より戦士寄り。神官のスキルに合わせて守護剣闘法を覚えられる。
オルタナから別の街に行けば上記7つ以外にギルドがあるらしい。そしてギルドに入るには8シルバーかかる。
なるほど 、それを含めての10シルバーだったか。
その後、食事をしながら私はおじいさん=ブノワさんの話を聞いた。
どうやらブノワさんはオルタナにあるギルド以外のギルドの人でオルタナにギルドを作ろうとし訪れたみたいだけどうまくいかなかったようだ。
因みに怖い男はロジェさんでブノワさんの護衛らしい。
「クラスについても自分で調べるようになってオルタナのみで活動しとる義勇兵はギルドが7つしかないと思っとるようじゃ。」
どうも失敗した理由は知名度不足のようだ。
そうこう言っている内に3人とも食べ終わりそろそろ席を立とうとしたときブノワさんは言ってきた。
「もしよかったらワシのギルドに入らんか?」
「え、でもオルタナにギルドはないって話じゃないですか」
ブノワさんのギルドはオルタナにない、おそらくギルドのある街まで移動したらギルドに入るお金がなくなる。
「そうじゃ。だから街への往復の運賃はワシが出そう。」
「何でそうまでして」
「今回ギルドを設置できなかったのはオルタナでの知名度が圧倒的に低かったからじゃ。じゃあどうするか。知られればよいのじゃ」
「まさか、広告塔・・・」
ブノワさんが頷く。
「でも、私来たばかりで何も知りません。ブノワさんの思っている通りにいくとは限りません」
「それでも構わん。現場の人間は他所でパーティーを組んでいて送り込みづらいし、現場から離れた者では意味がない」
確かに言っていることはわかる。
「それにお嬢ちゃんのパーティーは7人じゃ。1人多いぞ」
「へっ」
ブノワさんの話では神官のスキルの関係上最大6人が基本のようだ。もちろんそれ以上のパーティーはいるがスキルの関係上あまり好ましくない。6人以上のパーティーの場合はクランを組むのが基本のようだ。
「お嬢ちゃんが来てくれたらアドバイザーとして前衛1人は準備しよう」
さらに譲歩してきた。どうやらブノワさんはかなり本気らしい。ロジェさんも呆れている。
「ワシらは明後日4回目の鐘が鳴る頃にここを立つ。できればそれまでに返事がほしい」
結局私は答えを出せなかった。
店から出たあと2人 が宿泊している宿を教えてくれた。
明日以降にここに来て答えを聞かせて欲しいとのことらしい。
2人との別れ際、私は大切なことを聞いていなかった。
「そういえばブノワさんのギルドのこと聞いていないです」
ブノワさんへっ?て顔をして
「ロジェ、ワシ、ギルドのこと言ってたよのぉ」
「全く言ってない」
おお、ロジェさんが喋った。
ずっと黙りだったからあまり意識がいかなかった。
「おぉ、それはすまなかった。」
ブノワさんは私の手を取り、笑顔で言った。
「ワシは死霊術師〈ネクロマンサー〉のギルドをやっているブノワというものじゃ。お嬢ちゃんワシのギルドで学ばないかぇ?」