灰と幻想のグリムガル~死霊術師の物語~   作:arc00

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28話

ハルヒロside

 

宴会ももうほぼお開き状態、女性達は風呂に入るみたいで女子部屋に移動していった。マナト、ユート、クザクの3人はアディとメリイを家に送りに行った。ぶっちゃけた話アディさんがいれば問題はないと思う。

ランタ、シュウ、ヒロトの3人は酒を片手に談笑。モグゾーは空の皿を片付けようとしている。

 

「モグゾー、後片付け手伝うよ」

「ううん。空のお皿を水に浸けておくだけだからいいよ」

「そう?ごめんね」

 

俺は3人の方に向かう。4人と他愛ない話をする。

 

「・・・そろそろか」

「んっ、どうしたランタ」

 

ランタが宿舎の2階を見ながら呟く。そして「行くぞ」と言って歩き出した・・・その方向は沐浴室?

 

「ランタ!お前まさか!」

「ふっ、俺からのお前たちへのサプライズだ」

「「?」」

「危険な賭けだったがシホルに助けられたぜ」

 

こ、こいつまさか義勇兵宿舎で祝おうって言ってたのは・・・

 

「俺達は団章を買い男になった・・・だがまだ子供の部分はある。そして!今女達は風呂に入っている・・・俺の言いたいことは分かるだろう」

「「・・・!!」」

 

シュウとヒロトの2人はランタのやろうとしていることに気がつく

 

「まさか覗き・・・」

「だ、ダメですよそれは」

「バカ野郎!俺達は普段どんだけ我慢して生きていると思ってる。ちょっと位還元してもらってもバチは当たらねぇ」

 

訳のわからないことを言い出して2人を説得し始める

 

「ランタ俺は行かないぞ」

「ふん。前回失敗したから日よりやがったか」

「「失敗したんですか!?」」

「チッ」

 

舌打ちって、まさか1人だとあれだから共犯者が欲しいとかじゃないだろうな

 

「確かに俺達は1度失敗した・・・だが俺達は解散せずやっていき団章を購入した・・・この事から!女というものは心の奥底では覗かれたがっているんだよ!」

「「いや、それはない」」

 

ランタの訳もわからない演説に手を振って否定する2人

 

「とにかく!俺は行く!俺と共に行ってくれるやつはいないか?今なら絶対にバレない方法もある」

「・・・俺は行く」

 

えっ!?シュウ行っちゃうの?今の何処にそんな要素あったの?

 

「本当にバレない方法があるんだな」

「ああ、任せろ。お前こそ本当のパートナーだ。ありがとう」

「へへっそんなことないですよ」

 

シュウはランタの隣に並び2人でヒロトを見る。

 

「「お前はどうなんだ?男になるのか?」」

「・・・俺そんなことできませんよ」

 

そりゃそうだ。ヒロトのパーティーはヒロト以外全員女性だ。覗きがバレてしまうとヒロトの居場所はない。っていうか何でそんなにシンクロしてんだ・・・

 

「何だよ。ヘタレが。シュウ行こうぜ」

 

ランタとシュウは沐浴室の方に消える。残されたのは俺とヒロトだけだ。

 

「ど、どうしましょう。ハルヒロさん。かなりまずいですよ」

「・・・はぁ。止めに行ってくる。ヒロトはモグゾーと一緒に行動するか、部屋に戻るかして怪しい行動を取らないようにして」

「はい」

 

俺はヒロトと別れランタ達を追う。沐浴室の前まで行き、入口に入らずに横の草むらに入っていく。暫く進むとランタとシュウがうつ伏せで隠れているのが見えた。

 

「ランタ!シュウ!」

「「・・・ハルヒロ(さん)」」鼻血ダラ~

「!?」

 

こちらを振り向いた2人は鼻血を流していた。「どうしたんだよ?」と聞くと2人は沐浴室の方を指さす。

 

「うん・・・ひゃぁ・・・あっ・・・」

「!?」

 

沐浴室の方に耳をすますとシホルのあえぎ声が聞こえてきた。

な、何が起こっているんだ?シホルもしかしてアレをしているんじゃ・・・いや、女性達で沐浴室に行ったはずだ他のみんなは?頭の中ではシホルがアレしちゃっている姿が出ては否定することでいっぱいになり混乱する。

 

「や、チョコさん・・・」

「・・・固くなってきた」

 

どうやらチョコがシホルの胸を触っていたみたいだ・・・。でも、「・・・固くなってきた」ってどこが?あそこだよね?あそこなんだよね!

 

「・・・ハルヒロ」

 

何だよ俺は忙しいんだ。俺は渋々ランタを見るとランタは鼻を指さす。鼻を拭うといつの間か鼻血を流していた・・・

 

「ふっ。やっぱり来てくれると思っていたぞ」

「俺は・・・」

「しー。こんな刺激的な話、無視できねえよなぁ。やっぱりお前も男だ」

 

確かにこれは刺激がすごすぎる。沐浴室ではシオリのウエストの細さの話になっている。

 

「え~でも掴めますよ」

「私も摘まめるよ」

 

男達がいないからなのかさっきからきわどい言葉が聞こえてくる。その言葉を聞くたびに俺の頭の中ではいけない想像図が出来上がっていく・・・。こんなの外で耳をすますだけで充分だ・・・。今回はマナトとモグゾーのような体の大きいやつはいないし、この中で一番大きいシュウが台になっても届かない。ランタ達も満足したら戻るだろう。それまで俺もこの・・・

 

「・・・よっと」 ゴトッ

 

ランタはどこからか台を持ってきて窓の下に置いた

 

「ランタ!お前いつの間にそんな物を!」

「しー。へへっ、パルピロ興奮するなよ。順番だ」

「そんなことじゃ・・・」

「あ?ああ、モグゾーがよく廃材で人形作ってるだろ?それを少し貰って作ったんだよ。いや~俺は何やらしても完璧だから」

 

モグゾー!何やってるんだよ。もうちょっと考えろよ!相手はランタだぞ!

 

「おし。1番は作成者の俺な」

「・・・ダメだ」

 

シュウがランタの肩を掴みながら言った

 

「んぁ?俺が準備してやっ・・・お前まさかあの中に好きなやつがいるとか?」

 

ランタ指摘にシュウの顔が赤くなる

 

「はは~ん。図星か」

「べ、別に・・・俺はチョコなんて・・・」

「あっ・・・」

 

俺の声で自分が口を滑らせてしまったことに気づいたシュウは耳まで真っ赤になる

 

「へ~、チョコか~、ふ~ん。俺はあんなチビッ子興味ねえから安心しろ」

 

ランタは台に足をかける

 

「それでも俺以外にチョコの裸を見せる訳には!」

「おま!別に付き合ってる訳じゃねえだろ!」

 

ランタとシュウが取っ組み合う。その音はかなり大きい。

 

「お、おい。そんな暴れると・・・」

「もしかしてまたランタが覗きにきたん!」

 

ヤバい覗きがバレた!逃げないと

 

「おい!バレたぞ!今逃げたらまだ・・・」

「うるせえ」

「うるさい」

 

ダメだ。こちらの言うことを聞かない。2人は揉み合いながら壁にぶつかり・・・

 

ガラガラッ!!

 

「わぁ!」「うわ!」

 

壁を破壊してしまった。

沐浴室内では浴槽に入っている5人は体を何とかタオルで隠せてるけど・・・浴槽に入っていないユメはタオルに手を伸ばした状態で固まっている。

お湯で濡れた髪に体、胸の膨らみ。そしてピンクのアレに大切な人にしか見せないであろう場所。その全てが俺の目に入る。

 

サッ!

 

「あ、・・・ごめん」

 

ユメが顔を赤くしてタオルを手に取り隠す。その行動で我に帰りユメから視線を外す。

 

「イテテ・・・シュウ何やってんだよ」

「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」

 

ランタが肩を押さえながら立つ。シュウは謝罪を口にし、倒れた体勢のまま動かない。シオリは無言でランタを指差し。

 

「安寧を生きるものに死の告知を・死の宣告〈モータルレイ〉」

 

シオリの指先から丸い輪が飛んでくる。ちょっと待って、あれに当たるとランタが・・・

 

「どわっと!」

 

ランタ大きく避ける

 

「お前!いくら甦らせられると言ってもなぁ。やって良いことと悪いことがあんぞ!」

「安心してください。これを受けて死ぬと甦らせられません。完全に死ねます!」

「なおさら悪いわ!逃げるぞシュウ・・・チッ。ハルヒロ!」

「えっ、ちょ」

 

ランタは俺の手を取り走り出した

 

「アホ!バカ!も~、1度ならず2度も~もうゆるさん~!」

「これシュウ・・・よね?」

「・・・そうですね」

 

ユメの怒声が聞こえる。シュウは逃げずに女性達に捕まった。そう言えば俺2人を止めるためにここに来たんだよな。でも結局覗きに参加しちゃったし、今は逃げてる・・・はぁどうしよう・・・





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