灰と幻想のグリムガル~死霊術師の物語~   作:arc00

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明日暇なんでもう1話投稿できたらいいなぁ

原作で出てくるネクロマンサーとここで出てくるネクロマンサーは全く違うと思います。
チートにならないように気を付けます




3話

ブノワさん達と別れたところで5回目の鐘が鳴った。

私は戻りながら先程の出来事のことを考えた。

 

「死霊術師〈ネクロマンサー〉かぁ~」

 

ネクロマンサーは魂を操る職業のことで、相手を呪い殺したり、死体を操って戦わせたりすることができる。そして神官や聖騎士にはできない死者を蘇生させることができるらしい。

死者蘇生の力のせいでそれが生業となり、現場から離れる者が多いらしい。

そりゃ、自分の家族や友達が死んだ時にいなかったら嫌だもんね。他のパーティーとかから近くにいてくれと頼まれるんでしょう。

自分の仲間に甦らしてくれる仲間がいたら抜けないでくれと強く引き留めると思うけど何でだろ?

それにしてもどうしよう。私はギルドに入るお金だけ準備すればいいだけで後は全部ブノワさんが用意してくれる。私が返事をすればオルタナにほぼ誰もいない珍しい職業に就くことができる。

それにパーティーの人数のこともある。見習いの間はいいかもしれないが、正式な団員になったら必ず問題が出てくる。そうした場合、果たして新人の私たちにベテランの人が入ってくれるのだろうか。答えはいないと思う。だって新人に任せて危険な仕事や稼ぎの少ない仕事はしたくないと思う。そう考えると死んでも蘇生できるという特典は入っていいと思える特典なのかもしれない。でも死霊術師かぁ・・・みんなに言ってもいい顔をしてくれないかも。

私が悩んで歩いている内に集合場所に到着した 。

ユメが私を見つけて手を振ってくれて他の皆が私のことに気づいた。

どうやら私が最後のようだ。

その後、みんなで安く泊まれるという宿に移動して夕食は近くの酒場で取った。

夕食を取りつつ各自持っている情報を報告し合った。

そしていつしかクラスの話題になった。

 

「パーティーには戦士、神官が必須なんだけど戦士になってくれる人は・・・」

 

私はモグゾーを見た。ロジェさんに及ばないがモグゾーも大きい部類に入るし、後衛というよりかは前衛向きだと思う。私だけじゃなく他の皆もそう思ってたらしく皆モグゾーを見ていた。モグゾーは皆の視線に耐えられなかったのか「それじゃあ・・・僕が・・・」と手を上げた。ごめんさいモグゾー

 

「それで神官だけどこれは僕がなるよ。治療だけでもなく前衛もできるようだし」

 

マナトが神官に手を上げた。

 

「ユメは狼犬っていうの飼いたいわぁ」

 

ユメは狩人に

 

「戦士とか無理そうだし、魔法使いって感じでもないし盗賊になるよ」

 

ハルヒロは盗賊

 

「じゃあ俺は暗黒騎士だな」

 

ランタは暗黒騎士に絶対名前の響きで選んだな

 

「私、戦うのダメだし神官に」

 

シホルはマナトと同じ神官に優しそうだからいい治癒者になるよ多分。

 

「シオリはどうする?できれば魔法使いか前衛ができるクラスになってくれると嬉しいけど」

 

マナトが聞いてくる。

ブノワさんは明後日までって言ってたけどそんなわけにもいかないかぁ・・・

 

 

 

 

 

翌朝、私はブノワさんが宿泊している宿の前にいた。

皆に実は他の街にあるギルドの人にスカウトされた。そこのギルドで学ぶので暫くは一緒に行動できないことを伝えた。クラスは後衛職とだけ伝えた。

皆で話し合っていたのに勝手に決めていて、個人的には居心地がかなり悪かった。

翌朝、朝食をさっさと食べた後、適当なことを言って皆と別れた。

 

「2人とも起きてるかなぁ」

 

宿を覗くと1階部分は食堂になっており、2階部分が宿泊施設になっているようだ。

ブノワさんはいなかったが、ロジェさんが朝食を食べているのを見つけた。

ロジェさんは近づく私に気がつくと目線で席につくよう促した。

 

「もう決めたのか」

 

朝食を食べ終えたロジェさんが聞いてきた。

 

「はい」

 

ロジェさんは何も言わずに座っていた。しばらくするとブノワさんが降りてくるのが見えた。ブノワさんが席の前まで来るとロジェさんが外に出ていった。

ブノワさんが朝食を食べ終えるのを待ち、ブノワさん達についていくことを言った。

その後、宿泊している部屋まで移動し、私の簡単な自己紹介の後ブノワさんは準備するものがあると言って部屋から出ていった。

 

 

 

窓から見える景色や道を歩く人を見て時間を潰しているとブノワさんが紙袋と水差しを持って戻ってきた。

 

「本当は移動中にでもできたら良いと思っていたのじゃが、思いも早くに良い返事をくれてワシも嬉しいよ」

 

ブノワさんが笑顔で私に話しかけ、荷物から色々な道具を取り出し、紙袋の中身を砕き始めた。

 

「さて、シオリよ。ワシらネクロマンサーは魂に干渉する魔法を操る。したがって魂が見えるようになるのがネクロマンサーになる第1歩じゃ」

 

砕いて粉末状にした物を秤でより分け

 

「しかし、普通は魂なんて見えん。」

 

別の紙袋から出した幾つかの粉末と混ぜ合わせ、私に渡してきた。

 

「だから最初は皆これを飲んで魂を見えるようにするんじゃ」

 

どうやらこれを飲むと魂が見えるようになるらしい。でも、なんか苦そう

私は粉末と水を飲んだ。

飲んで少しすると目の奥が痛くなっていき頭がクラクラしてきた。気持ち悪くて吐きそう。

 

「初めはみんなそうなる。そこのベットで横になりなさい」

 

私が気持ち悪そうにしているとブノワさんがベットで横になるよう促した。

言われるがままベットで横になり、気持ち悪さと戦っている内に私は寝てしまった。

 

 

 

目を覚ますと外はすっかり暗くなっていた。

部屋にはブノワさんがいて軽食を出してくれた。

お腹が減っていたが食欲がない状態の私は少し残した。

 

「苦しいと思うが、しばらくは飲み続けるのじゃ」

 

そう言うと私にまたあの粉末と水を渡してきた。

無理やり水で流し込む、するとあの感じが甦り私はベットに戻った。

 

 

 

 

翌日、朝食の後また粉末を飲んで動けない私をロジェさんはおんぶしてくれた。どうやらギルドに移動するようだ。

おんぶされている時に街の人を見ると薄い湯気が出ているのが見えた。

多分、あれが魂なのだろう。

馬車での移動中もあの粉末を飲み続けた。

馬車に乗り合わせた乗客に心配され、大丈夫だと応対するのも億劫だった。だけど話しかけてくれた人から湯気が見えるので粉末の効果が出ていると確信した。

馬車で揺られること数日、粉末のせいで実際何日経ったかわからないが目的の街に到着した。

この頃には粉末を飲んでも風邪程度のダルさで過ごすことができるようになった。

 

 

 

都市セルティ

 

 

 

私がネクロマンサーを学ぶ街だ。

オルタナと比べるとセルティは大きさも活気もやや小さい。と言っても 街を散策するには1日じゃとても足りない。

馬車から降りた私たちはブノワさんを先頭にギルドに向かって歩いた。

説明によるとギルドで訓練している最中は衣食住を無料で提供してくれる。

訓練時間は早朝の鐘から最後の鐘が鳴るまで(鐘の感覚、回数はオルタナと一緒らしいどうやって合わせているのだろう)

歩きながらその他説明を受けている内にギルドに到着した。

 

 

 

 

ギルドに入るとレッドムーンと似たようなカウンターがあり、そこで簡単な情報の記入と加入料8シルバーを払った。

部屋に通され、体のサイズを測定され衣服を何着か手渡された。ここに来るまでの苦行でお腹回りが細くなっている気がする。

その後、寝泊まりする部屋に案内され、部屋のルールや集合場所についての説明を受けた。どうもここに入って3日は訓練はなくギルド内で待機しなくてはいけないようだ。因みに受け取った服はそのまま貰えるらしい。確かに2シルバー以下しか持っていない見習いに日々の衣服は買えない。衣食住が確保され、衣が貰えることを考えると8シルバーは結構安いかもしれない。

私は部屋に入ると早速受け取った服に着替えた。服は半袖短パンで動きやすそうだ。

入った初日は訓練はなく、夕食までの時間私はギルド内を見て回った。

ギルド内は人が少なく何人か集まって座学を受けている班が2、3組見えた。

夕食の時間、量は少な目だった。当然だ。食器を乗せたお盆の横に例の粉末がある。私は少ない夕食と粉末を飲み部屋に戻った。

朝、朝食と粉末を飲んだ後、部屋で時間を潰しているとブノワさんがノックをして入ってきた。

 

「調子はどうじゃ」

 

「はい、問題ないです」

 

「本来ならギルドに入ってからは薬を飲んで3日はまともな訓練はできんが、シオリはここに来る間に飲んでいるから暇していると思ってな」

 

「確かにもうあれを飲んでも初日のようになりません」

 

ブノワさんは笑顔で頷きながら

 

「ならば特別に今日から訓練を始めようかのう」

 

 

私のネクロマンサーとしての訓練が始まった。

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