灰と幻想のグリムガル~死霊術師の物語~   作:arc00

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ギルド訓練編終了です

見切り発車で書いた1話とかが酷いできなので平日に少しづつ直していきます
主人公が受け身よりなんで原作組とそこまで絡むような修正は行わないと思います。

修正しながらの投稿になりますが、話の流れは決めているんで投稿は大きく空けるつもりはないです。

活動報告を書いていこうと思うのでもし文字数が少ないとかありましたらそちらの方にお願いします


5話

5日目、目が覚め早めの朝食を取った私は訓練開始の鐘が鳴るまで瞑想で魔法力を回復していた。

1日寝れば魔法力は問題ないと知っていたが、その知識の出所についての記憶がないので念のため瞑想を行った。

訓練開始の鐘が鳴り私はギルド内の1部屋で訓練を受けた。

 

「いいか。死者蘇生の魔法は魂を肉体に戻す魔法じゃ。肉体に戻すだけだから傷や欠損は直らんし、毒などで蝕まれていた場合、せっかく戻したのにその毒でまた死んでしまうのじゃ」

 

昨日ゴブリンにソウルリボーンを使ったあと暴れたのは逃げようとしたのではなく傷の痛みで暴れていたのか

それに魂を戻すだけで傷や毒の治療ができないんじゃかなり使い勝手が悪いんじゃ

 

「なのでほとんどの場合、戻す前後で傷の治療や神官や聖騎士の光魔法で治癒してやるのが一般的なのじゃ」

 

なるほどそこでパーティーの出番か

そう言えば暗黒騎士以外のギルドは自由に所属を変えたり、条件はあるが他のクラスのスキルを学べると聞いた。神官の治癒魔法を学んで1人で蘇生できるようにのも悪くないかも

そうこうしている内に先生のこの世界の死者の仕組みとソウルリボーンについての説明が終わった。

 

 

大昔、不死の王〈ノーライフキング〉ってのがゴブリンとかの種族を率いて帝国を作り、人間族やエルフ族に戦争を仕掛けた。

仕掛けられた種族は互いに同盟を組んで対抗し、ノーライフキングが死んで帝国が崩壊、分裂した混乱に乗じた結果、今のアラバキア王国やその他同盟種族の国家ができた。

だけどノーライフキングは死んでもその呪いは残っており、死んで5日ほど死体を放置しているとゾンビとなり人に襲いかかる。長い年月かけて体が腐り、肉が落ちてスケルトン。もしゾンビを倒しても浄化せずに放置するとゴーストかスケルトンパーツとなってしまう。

なので神官や死霊術師や呪医〈シャーマン〉はゾンビやスケルトン倒した後、浄化を行う。ゴーストの場合は直接浄化を行うのがルールになっている。

因みに死霊術師の浄化は神官と違い魔法力を行使するためスキル扱いとなり、ギルドにお金を払って学ぶ必要があるとのこと。

呪医はエルフの国で学べるクラスで先生もあまり知らないらしい。

ここで重要になってくるのは死んで5日以内に蘇生させないとゾンビとなり蘇生できなくなるということだ。

余談だが、ノーライフキングについては死亡説、生存説が今なお盛んに話し合われているらしい。

 

 

ソウルリボーンについては、人が死ぬと魂と肉体は分離してしまうが、新鮮?な内は何かの形で結びついている。これは人によって見え方が様々で、私の場合はヒモみたいなもので繋がって見えている。

この結び付きは時間と共に弱くなっていき最終的には見えなくなるらしい。

要するにこの肉体と魂の繋がりを引っ張って、もう1度魂を肉体に入れ直す魔法がソウルリボーンだそうだ。

モータルレイで死んだ死体は結び付きがなくなっているので蘇生はできない。

また見えなくなった場合の蘇生魔法は、あることはあるのだがそこまで放置されていると、逆に蘇生中にゾンビになり襲われる危険があるのと学ぶのにお金が必要だということだ。

 

 

先生は大きなかごに入れられた鶏をを持ってきた。

鶏はもちろん死んでいる。体に切り傷があるのでそれが死因だろう。

先生から詠唱を教えてもらい私はかごの前に座り、ソウルリボーンを唱え鶏に触れた。

触れた瞬間酷い目眩がして目のピントがぼやけ何も見えなくなった。

うわ、なにこれ・・・やば・・・

私はよろけてかごを倒してしまった

しばらくして目眩が治り、私はかごの中身を確認するが鶏は死んだままだった。

 

「もう1度、魂を肉体に入れるようなイメージを心がけなさい」

 

先生のアドバイスを元にもう1度詠唱しようとするができない。たった1回で魔法力が尽きたのだ。

瞑想を行い魔法力を回復してからもう1度詠唱した。

鶏に触れた瞬間また酷い目眩がしてよろけそうになる。

私は目眩に耐えながら鶏から出ているヒモをひたすら引き寄せるイメージをするがうまくいかない・・・・・失敗した。

 

 

もう1度・・・・・失敗

 

 

もう1度・・・・・おお、今少し動いた?

目眩が覚め鶏を見る。かなり弱っているが生きている。

先生の方を見ると先生頷いてくれた。

先生は交換してくると言ってかごを持っていた。

訓練のためとはいえ大丈夫なのかと思っていたら休憩中に命を奪った家畜はギルド間で消費することを教えてもらった。

休憩後も同じように練習したが、成功率はだいたい4回に1回位だった。

訓練終了後、先生から残りの日数は4日目のようにひたすら魔法の訓練をすることを告げられた。

 

 

 

訓練が終了して私はネクロマンサーの服を着て杖と荷物を持ってギルドの前で先生を待っていた。

残りの2日は先生が言っていた通りひたすら覚えた魔法を使った。

モータルレイは使用回数が増え高確率でゴブリンにも効くようになった。

クリエイトゾンビは激しい動きはまだ怪しいが何とか戦わせることができるようになった。

ソウルリボーンはあまり変わらなかった。

後は実践等で練習していくしかない。

それにしてもネクロマンサーの服は全体的に黒い。多分墓地とかそういった感じを出そうとしている気がする。

 

「最初先生を見たときボロボロだと思ったけど自分が着るとは思わなかったな」

 

それに私訓練の時一切杖使わなかったけど本当に必要なのかなぁ

ネクロマンサーの衣装について思っていると先生とロジェさんの2人がきた

3人で馬車まで移動すると先生が私に硬貨が入った袋2つ、

あの粉末が入った袋、折り畳まれた紙を渡してくれた。

粉末は魂を見やすくする薬でソウルリボーンの成功率を上げるために使用しなさいといわれた

 

「さて、ワシはここまでじゃ。その2つの袋は馬車の運賃と餞別じゃ。そしてその紙を見るのじゃ」

 

私は折り畳まれた紙を開いた。紙には文字が書いてあった内容は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

                       請求書

下記魔法の支払いがいまだされていませんので

至急支払いをお願いします。

・死体操作〈クリエイトゾンビ〉

・死者蘇生〈ソウルリボーン〉

 

合計10ゴールド、80シルバー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ!!??」

 

自分でもびっくりするぐらいの大声が出た。

 

「すまない。本当はこんなことするつもりはなかったのじゃがギルド間のルール上無料にすることはできなかったんじゃ」

 

先生はすまなそうに言った。

広告塔として死霊術師らしい魔法を教えてくれたのはいいが、スキルを覚えるための費用を無料にすることがどうしてもできなかったらしい。

支払いは事情が事情なので待ってくれるそうなので少しずつ返していくしかないようだ。

実は後払いもバレるとかなり不味いのだか、これはギルドの人たちが少しずつ出し合って私が支払ったことにしているらしい。

 

「・・・わかりました・・・できるだけ早く返せるように頑張ります・・・」

 

『気を付けろよ。何も知らないと平気で騙してくるやつがいるんだから』

 

騙されたわけではないが屋台のおじさんの言葉を思い出していた。

 

「本当にすまない。アドバイザーとしてロジェにしばらくついてもらうようにしたら彼に色々と教えてもらうのじゃ」

 

どうやらアドバイザーとしてロジェさんがついてくれるらしい。

その後、馬車の発車時間になり先生と別れた私はロジェさんと馬車に乗り込んだ。

 

「シオリ、このパーティーはお前がリーダーだ」

 

馬車に揺られてしばらくしてロジェさんが言った。

 

「えっ?」

 

ロジェさんはあくまでアドバイザーなので教えることを教えて問題がないと思ったらさっさと帰ると。

そんなロジェさんがリーダーだと、後々問題が出るため仲間集めから私がやれと言っている。

 

「私まだ見習いです。そんなのに入ってくれるとは思えません」

 

「ブロワからの餞別を見てみろ」

 

ロジェさんに言われて見てみる。ゴールドとたくさんのシルバーが見える。

 

「まずオルタナに着いたら団章を買え。その後宿を取ったら次の日から仲間探しだ」

 

ロジェさんはどこまで先生と決めているんだろ・・・

 

 

 

セルティからオルタナまで5日かかった。

その5日間私はロジェさんからパーティーについて色々教えてもらった。

まず前提として戦士と神官は必須。

戦士と言ってもタンク役を任せられる人を入れないと私のような自衛できないクラスや神官が狙われてすぐにパーティーが崩壊するらしい。

タンク役は聖騎士もできるがその場合は光魔法の援護は諦めるしかない。

ロジェさんはアタッカーよりなのでタンクはできないとのこと。

私の安全性を考えるとタンク1人~2人、アタッカー1人、神官1人、魔法使い以外のクラス1人がいいと言われた。

私ことしか考えていないのではないかと言うとリーダーが死ぬのは神官が死ぬ以上に危険なことを教えられた。

ほとんどの場合、神官がリーダーを兼任し、神官を守りながら戦うのが多いらしい。

まぁ最初の方はそこまで危険な場所にいくつもりはないから6人集める必要もないか。

6人といえばマナト達はどうしているだろう。もう団章を買うことはできたのだろうか。

そう思っているとオルタナの街を走っていた馬車が止まった。

 

私はオルタナに戻ってきた 

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