灰と幻想のグリムガル~死霊術師の物語~   作:arc00

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1話再構成しました。その結果2話が消えています

予約投稿時間を間違って設定して途中の文を投稿してしまいましたすいません。

仲間集め編


第6話

レッドムーン事務所に入るとあの時と同じでカウンター奥に所長はいた

 

「あら、あなた生きていたの?」

 

全然目立っていなかったのによく覚えてる。もしかしてここに所属している人全員覚えてる?

 

「おかげさまで。団章を買いにきました」

 

私は所長の前に20シルバーを置いた

 

「あの子たちの中じゃレンジのパーティーが1番だと思ってたけど。その格好・・・」

 

所長目が鋭くなった。10シルバーしか持っていなかった人がオルタナにないギルドに所属しているので怪しんでいる。

 

「別にいいだろう。そいつは見習いで団章を買う金を持ってきた。違うか?」

 

私が所長の視線に固まっていると奥の方からロジェさんが出てきた。

あれ?何で先にいるの?

 

「ふ~ん。かなり無理したんじゃないの」

 

私とロジェさんを見て所長は笑いながら言った

 

「俺は知らん」

 

「まぁいいわ、おめでとう。あなたは義勇兵見習いから正式な義勇兵になったわ。私達はあなたを歓迎するわ」

 

所長はそう言って団章を渡してくれた

団章があればギルド公認の店で格安で物を購入できるし家も買うことができると説明を受けた

 

「所長。こいつは死者蘇生が使える」

 

「やっぱりネクロマンサー?ほんとどうやったの?」

 

「はは・・・」

 

これに関しては愛想笑いしかできない・・・

所長は笑顔になり

 

「でも嬉しいわ。新人とはいえ前線に死者蘇生が使えるのが来てくれるのは」

 

「こいつはパーティーを組んでもらう」

 

「そうなの。できれば街から出ないで欲しいのだけど」

 

「それは無理だ。だがこいつが死者蘇生を使えることを他の奴らに伝えておいてくれ」

 

「言われなくても、いくら?」

 

「2ゴールド」

 

「あら安い。1ゴールドで」

 

「1ゴールド50シルバー」

 

「1ゴールド25シルバー」

 

「1ゴールド50シルバーこれ以上は下げんと伝えておけ」

 

「いいわ」

 

私の許可もなく勝手に決まっていく・・・

 

「今は北門が活発よ」

 

「ダムロー辺りで何かあったのか?」

 

「ゴブリンが多くてあの辺りの収集がうまくいかないの」

 

ゴブリンは繁殖力が高く一定間隔で討伐依頼が組まれるのだか今回は依頼の食い付きが悪いとのこと

それが影響して北門周辺の狩猟・収集が高騰して人が集まっているらしい。

 

「でもゴブリン程度じゃ必要ないかもね」

 

ゴブリンはグリムガルド最弱の種族と言われている。都市ダムローの奥に行かない限り危険はほぼないらしい

その後、所長の薦めで部屋の奥にある掲示板にパーティーを募集している旨の紙を貼った。

 

 

 

「人が増えたと聞いていたが治安はいい方だな」

 

北門に移動して辺りを見渡しロジェさんはそう言った

治安の合格が出たので私達は北門周辺の部屋を借りた

お風呂とトイレ共用、水場なしだが部屋が広くテラスがある。扉もちゃんとした鍵も付いている。これで1日60カパー。ギルド公認店なので団章があれば40カパーだ

ロジェさんはここより高い部屋を借りた。今度見せてもらおう

ここに来て初めての1人の空間。ギルドにいたときは1人だったが多人数が寝泊まりする部屋だったので気分が違う

私は備え付けのベットに寝転がった。せんべい布団みたいなベットだ。ベットを買うときはフカフカのベットを買うぞ。せんべいという言葉を忘れながら私はそんなことを考えていた

替えの服や必需品を買っていると夜になった

私達は酒場で食事をしていた。初めてお酒を飲んだけど私には無理だった。

レッドムーン事務所や他のギルドで出される依頼には大きく分けて採取と討伐がある。私は採取のスキルがないため討伐で生計を立てていくことになる

仲間を探しながら日々の生活費を稼ぐ。私はちゃんとやっていけるのだろうか・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちゴブリン3人はペビーを捕まえるために息を潜めていた

ペビーは警戒心の強い動物だ。少しでも危険を感じると素早く逃げる

3人の中で小柄で瞬発力があるゴブリンが先頭に出てにじり寄る

ペビーは気づいていない。今日はペビーが食えるな。ここにきて肉はミルミしか食っていない。ミルミは肉も固くて臭い。俺たちゴブリンでもあまり食いたくない肉だ

元々俺たちはダムローで生活していたが最近人間に荒らされて森に移動してきた

最初の内は単独行動しているやつが襲われていたが最近は2、3人で行動しているやつも襲われている

俺たちはそこまで強くないから森に逃げた。多分もう少ししたら上位ゴブリン達が来てくれるのでそれまでの辛抱だ

そうこう考えているとペピィを仕留められる距離まで移動することができたようだ

剣を構えペビーを突き刺そうとしたとき急に長い何かが小柄ゴブリンにぶち当たった

何かが地面に転がる。小柄ゴブリンの頭だった。小柄ゴブリンの体から血のシャワーが出ている

あまりのことに呆然としていると人間が2人が出てきて矢を放ってきた

俺は肩を射ぬかれたがもう1人は足を射ぬかれた

俺は足を射ぬかれたゴブリンに先に逃げるように言い人間たちの前に立ち剣抜いて威嚇をした

せめてあいつが逃げるまでの時間稼ぎを・・・・・後ろからあいつの悲鳴が聞こえた。後ろを振り向くとあいつの頭にエストックが突き刺さっているのが見えた

 

「うおぉぉぉー」

 

人間の唸り声が聞こえ視線を戻すと血に濡れた両手剣が振り下ろされているのが俺が見た最後の光景だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう・・・」

 

最後のゴブリンが戦士の憤怒の一撃〈レイジブロー〉で倒したところで私は緊張を解いた

今私は都市ダムロー旧市街に近い森で採取クラン内の警護班の1パーティー内で働いていた。理由は名前を売るためだ

 

「すいません。射抜〈ピックショット〉の時、ペピィを離しておいた方がよかったですね」

 

ペピィはゴブリンの血で赤く染まっている。これでは売り物にならない

 

「このぺビーでだいぶ稼がせてもらったしいいよ。それにこれ以上するとゴブリンスレイヤーと呼ばれてしまう」

 

笑いながら両手剣についた血を拭っていた戦士でパーティーリーダーのトウジョウさんが言った。

ここ数日こうやってぺビーや穴熊を使ってゴブリンを誘いだし倒している

今回の警護報酬は16シルバーと警護中に倒したモンスターの身ぐるみ。私達はもうすでに持ちきれない位のゴブリンの剣や兜 、30以上のゴブリン袋が報酬として上がっている

 

「こんなことならガナーロを連れてきたらよかった」

 

「ばか。誰が面倒見るのよ」

 

狩人のダイさんとステラさんが近づいてくる。

ガナーロとは家畜のことで乳や肉、労働力になる万能選手だ

 

「剣はダメね。できが悪い」

 

ゴブリン袋を手に戦士のアディさんが言った

 

ステラさん、アディさんはグリムガルの人だ。義勇兵は私達のような記憶のない人間で構成されていると思っていたが中には義勇兵になりモンスターと戦う人もいる

 

「アディとシオリは拠点に戻ってくれ残りは引き続き周囲を警戒」

 

「もうこの辺のは狩り尽くしたんじゃねえの?」

 

「わかんないでしょそんなこと」

 

離れる私達の耳にダイさんとステラさんの喧嘩が聞こえる。あの2人はあれでも付き合っているらしい

私とアディさんは離れたところに置いておいた戦利品を持って拠点に移動した

 

「パーティーの件だけどいいわよ」

 

「ほんとですか」

 

しばらく歩いてアディさんはそう言った。

 

「今回一緒にやって稼がせてもらえるのがわかったしね」

 

「ありがとうございます。でもまだアディさんしかいませんし」

 

「わかってる。必要な時に言って」

 

以前からアディさんには個人的にパーティーに入らないか依頼をしていたのだが今回の件が決め手でアディさんは私のパーティーに入ることが決まった

私はウキウキした気分で残りの警護日数を消化した

 

本日の報酬16シルバー+31シルバー70カパー=47シルバー70カパーなり

財布と心が暖かくなった私は軽い足取りで酒場に出向いた




アディさんの出会いは別の形で投稿予定です。

投稿して6話目でやっと戦闘・・・・・
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