灰と幻想のグリムガル~死霊術師の物語~   作:arc00

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ゾンビクリエイトの描写を変更します
今:特になし
新:紐のような物で繋がる
今後の展開で描写が分かりにくくなる気がするので早い内に修正しておきます←予定休日中に

合流編



9話

ハルヒロside

 

「ハァ!!」

 

マナトのスマッシュがゴブリンの頭に命中。兜が大きくへこんだゴブリンはよろけると倒れて動かなくなった

 

「よっしゃーまたまた悪徳〈ヴァイス〉ゲッ~ト」

 

倒れたゴブリンにランタが飛び付く

ゴブリンは意外にしぶとい。さっきみたいに頭がへこんでいてもしばらくすると何もなかったかのように起き上がる

初めてのゴブリンを倒した時も急に起き上がりランタが襲われた

マナトのスマッシュではゴブリンを気絶させることはできても殺すことはできない。だからああやってトドメを差す必要がある

もっぱらランタがヴァイス狙いでやっちゃうけど

 

「いい時間だし、そろそろ休憩しよう」

 

マナトの号令で俺たちはいつも休憩に使っている場所へ移動した。しばらく歩くと教会が見えてきた

この教会は他と比べ損傷が少なく、もし見つかっても裏口から逃げれるという理由でいつも利用している

朝からゴブリンを狩り続けてまともな休憩は取っていなかったがみんなの顔は明るい。それもそのはず、今までは何日もゴブリンを探して少ない稼ぎで貧乏生活だったが、ここダムローに来て俺達の懐具合はかなり良くなった

いや、まだ貧乏なんだけどね

今日の昼飯は野菜やハムがたっぷりと挟んである大きなサンドイッチ、モグゾー作である。固いパンにジャーキーが昼飯だった頃と大違いだ

 

「いい感じのパーティーになってきたね」

 

「えっ?」

 

「初めは単独行動しているゴブリンを狙っていたけど今は3匹は余裕で行けるし、やり方を変えたら4匹、いや5匹はいけるんじゃない?」

 

マナトはみんなを一人一人見て

 

「俺もみんなも個性が出てきた。これからもっと強くなるよ」

 

「ここまで行けたのはマナトがいてくれたからだよ」

 

本当に感謝しているマナトには・・・

 

水を飲もうと皮袋の水筒に手を伸ばす

 

 

 

ドスッ

 

 

 

肩の辺りに衝撃を感じた。目の前のユメが大きく目を見開いている

 

肩を見たら矢が刺さっていた。

 

「ああああああっ~!!」

 

痛い。だんだん痛くなってきた。刺さってるって理解した瞬間めちゃくちゃ痛くなった

 

「ハルヒロ!?」

 

それと同時にゴブリンが乗り込んでくる。多い10匹はいるんじゃないのか?

 

「早く裏口へ!」

 

マナトが叫ぶ。俺はモグゾーに担いでもらいながら急ぐ

 

「ギャギャ」

 

ヤバい、裏口にもゴブリンが

 

「憤概突〈アンガー〉!」

 

ランタがアンガーでゴブリンを突き飛ばす。ナイスランタ!

裏口に出るとゴブリンに囲まれていた。いったい何匹いるんだ?教会を背にしてゴブリンと対峙する。モグゾー、ランタ、マナトがゴブリンと対峙してくれているけど・・・

 

「早くしないと挟まれる」

 

みんな冷や汗をかく。さっき4匹、5匹は行けるのではないかと話していたが、目の前にいるゴブリンは少なく見ても5匹以上はいる。そして後ろから10匹以上のゴブリンが近づいてくる

ヤバい詰んだ。どうする?どうにもできない。死んだ・・・死ぬの?頭が混乱する・・・何にも考えられない

 

「ぬがー」

 

ボロボロのモグゾーがどうも斬りじゃないレイジブローでゴブリン1匹を倒し包囲に穴が開いた

 

「みんな!早く!」

 

マナトが叫ぶ。みんながむしゃらに走る・・・ダムローから出て森に入る。気づいた時にはみんなとはぐれてしまった・・・そこから1日位かけてマナト以外と合流した。物音がする度、ビクッとなりゴブリンの恐怖に怯えた

 

「みんな・・・」

 

そして、マナトが林から出てきて

 

「ごめん・・・」

 

倒れた

 

「・・・ッ!」

 

俺はマナトを呼べなかった。背中に無数の切り傷、そして矢が刺さっている

 

「マ、マ、マナト、ケガ!治療。そうだ早く魔法を」

 

「うん・・・光よ、ルミアリス・・・の加護をの元に・・・癒し手〈キュア〉」

 

「なんで俺にしてるんだよ!自分にだよ!」

 

マナトは自分ではなく、俺の肩にキュアをした

 

「ご、め・・・んな。ハル、ヒロ」

 

「何が!早く魔法で直さないと!」

 

「た・・・の、む」

 

「頼むって何を!マナト!マナト!」

 

「包帯だ!」

 

ランタ叫ぶ

 

「包帯なんて・・・」

 

モグゾーの顔が沈む。鞄はみんなあの教会に置いてきた。俺達は着ている服を包帯がわりに使った

 

「魔法、魔法やったらなんとかなる!」

 

「ルミアリス神殿か」

 

「僕が連れていく」

 

モグゾーがマナトを背負う

みんなオルタナ北門に1番近いルミアリス神殿に向かって走る。途中シホルやランタがついていけずにはぐれるが俺達は一身不乱に走った

神殿に到着すると俺達の様子から直ぐに部屋に通されマナトを台の上に乗せた。そしてシホル、ランタが到着する位に神官がきた

 

「お願いします。マナトを助けてください。お、俺、何でもするんで、どうか頼みます・・・お願いします」

 

神官はマナトを見て

 

「・・・輝かしき光明神ルミアリスと言えども、死したものを救うことはできぬ・・・マナトよ。才覚に恵まれておきながら簡単に命を散らすとは何事か!」

 

シホルが崩れユメが支える。モグゾーとランタは呆然としている

 

「このうえは、丁重に葬ってやることだ・・・ノーライフキングの呪いによりグリムガルで適切に埋葬されぬ者は、やつの従者になってしまう。長くても5日、聞いたところでは3日でゾンビになっという話もある」

 

「・・・それって、マナトを燃やせってことですか?」

 

「郊外に焼き場がある。呪いに蝕まれぬよう亡骸を炎で浄化したのち、丘の上の墓場に葬るのだ」

 

「・・・・・・」

 

「持ち合わせがなければわしが払「いいよ!!」」

 

「いいよ・・・足りなくても、どうにかするし。マナトは・・・マナトは、俺達の、大事な仲間だから・・・」

 

「そうか・・・ならば別れが済んだら呼びなさい・・・」

 

神官が部屋から出ていった

 

「あの~すいません。ハルヒロ君?何かありました?」

 

声の方を見るとシオリが扉の前にいた。服装は魔法使いっぽいがところどころボロボロで悪趣味な杖を持っている。おそらく1人で頑張っていたのだろう。そしてシオリは心配そうにみんなとマナトを見ている

 

「マナトが・・・死んじゃって・・・」

 

「えっ?」

 

シオリがマナトに近づき触る

 

「あ、おい!何やってるんだよ」

 

ランタが我に返り叫ぶ

 

「背中に切り傷・・・毒で死んでいないのですよね?でも神殿だから毒ぐらいは浄化できるか・・・」

 

「やめろよ!」

 

俺はシオリをマナトから引き剥がす

 

「何でそんなことができるんだよ!」

 

「当然でしょ!蘇生させるんだから」

 

「ハァ!?意味のわからないこと言うなよ!死んだ人間は甦らないんだ!」

 

「できますよ。ネクロマンサーですから」

 

「ネクロマンサー・・・」

 

『どうも死んだ人間を甦らせることができるみたい』

 

あのときの記憶が甦る・・・そうだネクロマンサーは神官にはできない死者蘇生ができるんだ!

 

「そうだ、ネクロマンサーなら死んだ人を・・・マナトが・・・甦る・・・」

 

モグゾー、ランタ、ユメ、シホルがこちらを見る。

 

「シオリ!知っているんだろ!ネクロマンサーのいる所、教えてくれ!マナトを甦らせなきゃ!」

 

俺はシオリの肩を掴んだ。一瞬痛そうに顔をしかめると手を上げて

 

「私、ネクロマンサー。死者蘇生、使える。」

 

「えっ?」

 

「だから、私がマナトを甦らせて神官の人に治癒してもらえば問題なしです」

 

「ウソ・・・」

 

「本当ですよ。料金は1ゴールドと50シルバー。諸事情でまけることはできませんがツケときます」

 

「あ、うん。でも、治療費・・・」

 

「やっと合流できたんですもの私が払います」

 

「いや、そんな・・・悪いよ」

 

「じゃあ、これもツケで私達で折半しましょう」

 

「うん・・・」

 

トントン拍子に話が進む。シオリはあの後、神官を呼んできて自分がネクロマンサーであることを告げ、マナトの治療の依頼をした

 

「ここにきた者から聞いてはいたがまさか北門を拠点にしていたとは。師であるわしからも頼むマナトを甦らせてくれ」

 

神官が言う。あの人マナトのお師匠だったのか

そしてシオリは何度かの魔法の失敗後、魔法を成功させた

俺達のリーダーマナトは甦った・・・

 

ハルヒロside end




書きたかったことが1つできました

見習い卒業編をやるべきかメリイ編をちょっとやるべきか・・・
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