このスバラシイ神機使いに祝福を!   作:トメィト

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何だこれ。
……何だこれ。


この強敵とか物語とか色々なものに決着を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 今俺、樫原仁慈は全速力で駆けていた。森の中を。

 

 

 

 「うぉぉおおおお!!なんでさぁあああ!!」

 

 

 何故俺がこうして叫びながら森の中を爆走しているかといわれれば、今朝意気揚々と倒しに行こうとした魔王軍の幹部、ベルディアがどうやら待ちきれずに俺が今拠点としている町へわざわざ行ってしまったからである。あいつ割りといい人だから、むやみやたらに人は襲わないと根拠のない自信があるが、カズマと愉快な仲間達(特にアクア)が余計なちょっかいを出す可能性がある。

 そうなったら多分戦いは避けられない。いや、あいつらならなんだかんだで勝ちそうな気もするけど、念のためね?

 

 

 「グォオオオオオオ!!!」

 

 

 「道をお開けくださいぃぃぃ!!」

 

 

 「GUAAAAAAA!!??」

 

 

 急に目の前に出現したモンスターを、疾走の勢いを乗せた攻撃で切り伏せる。そして、そのモンスターのやられた姿を確認せずにそのまま自分が来た道を逆そうして町まで向かった。キャラ崩壊?気にしていられるか!

 

 

 

 

 

             ―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 意外!俺が町に帰ってみれば、そこには大量の水と崩壊した正門があった。

 いったいどういうことなの……。

 

 

 冒険者達はずぶぬれになりながらも地面に横たわっており、ベルディアも乗っていた馬をどこかにやってしまったようだった。ついでに頭も。

 

 

 「あ、仁慈」

 

 

 「何!?何でこうもタイミングが悪いんだ貴様!!」

 

 

 声のしたほうを見てみれば、そこには頭をボール代わりにされている憐れな魔王幹部の姿が。

 頭が離れすぎた結果なのか、蹴られまくって意識がむかないのか体すら動かなくなっている。

 ………なんていうか色々ひどい。これもう俺の出番ないでしょ。

 

 

 「はぁ……」

 

 

 なんなんだろうなぁ。この感じ。言葉にするとすれば、萎えたの一言に尽きる。やる気満々で倒しに行ったときに限ってこの状況だもの、そうなっても仕方がないと思うんです。まぁ、カズマ達が無事だったのはいいことだけどさ。

 

 

 「お、おい狂戦士!この者たちを止めろ!そして俺と戦え!」

 

 

 「それは俺に言うべきことなんでしょうか……」

 

 

 魔王の幹部を倒す絶好の機会だし、誰も止めないと思うんですよ。俺は。

 ダクネスだってそろそろ止めをさしてあげようとか言ってるし、カズマもそれに対して頷きアクア声をかけているし………ぶっちゃけ、何もかも手遅れだと思うんだ。

 

 

 「ベルディアすまん!多分言ってもこの人たち止まらないと思うから、そのまま成仏してくれ!」

 

 

 「はぁあああ!?ゲフッ……ちょっとさっぱりし過ぎじゃないか貴様!?あの戦いを通じて再び剣を交えたくてこの町まで来たんだぞ!」

 

 

 「でも、もう詠唱入ってるぞ?」

 

 

 「え?」

 

 

 俺の視界には、町の中から飛んできた杖をキャッチして、ベルディアの体に対アンデットの浄化魔法を唱えるアクアの姿が映る。

 そして、彼女はそのまま詠唱を終えると杖を前に突き出し、魔法の名前を口にした。

 

 

 「セイクリッド・ターン・アンデット!」

 

 

 「うぇあ!?ちょ、マj――――オォ……」

 

 

 

 魔方陣から出た光の柱はベルディアの体を光の分子にまで返還させて跡形もなく消し去った。

 その光の柱はそれで収まることはなく、空まで突き抜け、一面を覆っていた雲を霧散させた。

 その場に居た冒険者達が両手を挙げて喜ぶ中、俺は静かにベルディアの冥福を祈ったのだった。なんか、本当にすまん。だが、戦場にことの善悪はなく勝てば官軍なんだよ……。

 見上げた空ではベルディアがこちらに向かって親指を立てた……そんな気がした。

 

 

 

 

 その後、魔王軍の幹部を倒したということでギルド内の酒場で打ち上げのようなものが行われていたが、ぶっちゃけ俺は何もしていないので物凄く居心地が悪かった。なので挨拶もそこそこに一人足早に宿屋に帰る。

 ちなみに、この町の壁を壊したときに発生した借金の返済は俺も入っていた。解せぬ。結果的に戦うことこそなかったものの、全速力で駆け回ったこともあり俺はすぐに眠りについてしまった。

 

 

 

 

 

 

            ―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 目が覚めると知らないところに居た(三回目)

 もう色々いい加減にして欲しい。一体俺はどれだけ別空間に移動すればいいのだろうか。

 と、頭で考えつつも周囲の把握をほぼ無意識でやってしまう。慣れって怖い。マジ怖い。そして周囲を見渡してみた結果、この空間は俺が始めてアクアとであった空間に近いものであることが分かった。

 二つしかない椅子とか物凄い見覚えがある。ということは、俺はまた寝てる間に死亡したのだろうか?

 

 

 「いえ、貴方は死んだわけではありません。今回は睡眠中の貴方をお呼び出ししました。体ごと」

 

 

 「体ごと!?」

 

 

 そんなこと出来るんですか!?

 というか初対面ですね。新しい神様か何かだろうか……。ここで働いていたアクアはカズマにつれられて異世界へと旅立ってしまったわけだし。

 

 

 

 「察しがいいですね。私はエリスです。今回は貴方にお話しがあってこちらにお呼びしました。体ごと」

 

 

 「それはもういいです。それで、話っていうのは……?」

 

 

 そう尋ねてみれば、エリスと名乗った新しい神様は

 

 

 

 「この度は、本当に申し訳ありませんでした」

 

 

 「はぃ?」

 

 

 しまった。あまりに不意打ち過ぎて右京さんみたいな声が漏れた。あわてて口をふさいでエリスさん……エリス様のほうを向いても頭を下げたままであった。どうやら聞こえていないようである。 

 ほっと一息つきつつ、何に対しての謝罪なのか問うてみる。

 

 

 「それは、何に対する謝罪なんでしょうか……」

 

 

 「もちろん、死んでもいない貴方を他の世界に送ってしまったことです」

 

 

 そういえば、俺は臨死体験中に異世界に送り込まれたんだっけ……。あの世界で割りと濃い毎日を送ってたから若干忘れてたわ……。

 

 

 「そのことですか……」

 

 

 「はい。私がここの担当になって、今後の参考にするために過去の資料等を見直していたら、貴方のことを見つけて………神々の間でも問題となっています。まだ生きている人間を魔王討伐に向かわせるのは流石にアレということで、今回ここにお呼びさせてもらった次第です」

 

 

 「それは分かりましたけど……」

 

 

 謝罪をもらってどうしろというのだろうか。まさか元の世界に返してもらえるとかそんなのかな?

 

 

 「まさにその通りです。今回お呼びしたのは、貴方を元の世界に戻すためです」

 

 

 「MAJKA」

 

 

 「MAJIです」

 

 

 急展開過ぎる……。いきなり自分の世界に帰れるといっても……いっても……何も問題はないな。特にあの世界でやりたいことはないし、そろそろ帰らないと、残してきた肉体が何されるのか分かったものじゃない。

 カズマたちのことは少々気がかりだが……カズマが知力と幸運で何とかするだろう。

 

 

 「じゃあ、お願いします」

 

 

 「は、はい!(よかった。下手に残られて、敵味方問わずキチガイにするんじゃないかという懸念からさっさと追い出すことに決めたとかいわなくて本当によかった……)」

 

 

 今物凄く失礼なことを思われた気もするが、そこは気にしないことにする。

 

 

 「それでは今から、貴方の世界に送りますが……最期に一つお願いを聞いてもらっていいですか?」

 

 

 「なんですか?」

 

 

 今から送り返されるとい状況のなかでするお願いとは一体何なのだろか?

 そのようなことを思いつつ首を傾げると、エリス様の隣に黒いもやのようなものが突然吹き出し、一気に膨れ上がった。

 

 

 大量の酸素を一気に受けた炎のように広がる黒いもやはしばらくの間出ていたが、やがてそれらすべてがフッと跡形もなく消えた。

 しかし、黒いもやの変わりにそこにはどこか見覚えのある黒い鎧で全身を覆っている人型が立っていた。

 

 

 「ahh………」

 

 

 「何だあれ……」

 

 

 人の言葉を発さずにうめき声のようなものを上げた黒い鎧は虚空からこれまた見覚えのある剣を取り出してこちらに突きつけた。

 

 

 「ahh……aaaaaaa……ジン゛ジィィイイイ!!」

 

 

 そのまま叫び声をあげてこちらに剣を振り下ろす。

 振り下ろされた剣は空を裂き、かまいたちのように俺の体に飛んできた。マジか。

 間一髪体を斜めにしてその斬撃を回避すると、既に目の前にまで黒い鎧は接近していた。回避は間に合わない。

 俺は振り下ろされた剣に対して一か八かの白刃取りを決行。なんとか自身に迫る凶刃を受け止める。

 

 

 「すみません!これなんですか!?」

 

 

 頭がぱっくりいかれるかいかれないかの瀬戸際に、この状況の全貌が分かっているであろうエリス様に半ばというか殆ど叫び声のような声で尋ねる。

 

 

 「えーっと、実はその方……ついさっき浄化された魔王軍幹部のデュラハンなのですが、よほど未練が強いのか生前の姿で復活して戦おうとしてたんですよ。貴方と」

 

 

 「お前ベルディアかよぉ!」

 

 

 ランス〇ット見たいな恰好と声しやがって。どこが騎士だ。お前のほうが狂戦士じゃないか。

 

 

 「お願いというのはほかでもありません。彼の未練を晴らして欲しいのです」

 

 

 「そういうのはもっと早く言って欲しかった……ッ!」

 

 

 俺も不完全燃焼だったからいいけどさ。

 とりあえず、剣を弾き返して鎧の腹を蹴り飛ばして距離を稼ぐとあいつがやったように自分の武器を思い描く。

 半ば適当だったがしっかりと自分の手に握られた神機の刀身をロングブレードに変えると、こちらも構えを取った。

 

 

 

 

 

             ――――――――――――

 

 

 

 

 白銀に輝く両手剣とクロガネ性のロングブレードが火花を散らしてぶつかり合う。お互いに一歩も引かず、普通なら崩れるはずの両手剣もその切れ味と形を保っていた。しかし、そんな事は関係ない。お互いがお互いの全力を尽くして武器を交える。

 

 

 「アアァアアアアア!!」

 

 

 「どぉりゃぁああああ!!」

 

 

 交えるたびに速度を増していく。もはや常人には刀身が見えず斬撃が一度に複数出ているようにも見えるだろう。

 一瞬でも気を抜けば瞬く間に細切れになりそうな斬撃の嵐の中、仁慈は確かにその口の端を釣り上げて笑みを作っていた。黒い鎧、ベルディアも表情こそ見えないものの笑っているようにも感じられる。

 もう100合にも到達する衝突で同時に後方に吹き飛ばされる。ベルディアは地面に剣を刺すことでその衝撃を殺し、仁慈は身軽な装備だからこそ出来るバック宙でで衝撃を受け流してから着地する。

 武器がぶつかり合う甲高い音はなりを潜め静寂が空間を支配する。

 この場にちゃっかり居座っている女神エリスは目の前で行われる尋常じゃない戦いに目を奪われ、物凄くキラキラした視線を2人に送っていた。

 まるでヒーローショーを前にした子どもである。

 

 

 「………」

 

 

 「ahhhhh……そうだ。これだ、これだよ。俺が貴様と望んでいた戦いは、こういうものだ!は、はは……ハハッハハハハ!!そうだ、これこそが俺が求めていたものだ!この戦いこそが!」

 

 

 「………なんかすまんね。色々」

 

 

 思いっきり見捨てたしと仁慈は続ける。

 そんな彼にベルディアは気にするなとでも言うかのごとく手を振り払った。

 

 

 「構わん。あの状況はしょうがないものだと割り切っている。雑魚だと見下し、油断した俺が悪いのだ。戦場にことの善悪はない。過程がどうだろうと、結果が全てだ。それに……」

 

 

 ここでベルディアは言葉を切る。

 そして、地面に刺していた剣を引き抜くとその剣を眺めながら、続きを紡いだ。

 

 

 「俺の願いはあの世であろうと、叶った。魔王軍の配下となり、盛大に暴れた俺にはもったいないくらいの結果だ。だからこそ、無粋な感情は捨てろ。純粋に向かって来い!」

 

 

 「…………分かった」

 

 

 仁慈は一回顔を下に向ける。そして、数秒してその顔を上げた。

 そこには、かつてマルドゥークを屠ったときと同じ表情を浮かべていた。犬歯をむき出しにして獣のように笑う様はもうラスボスである。

 

 

 「いざ――――」

 

 

 「尋常に――――」

 

 

 『――――勝負!』

 

 

 エリスから見たら2人が瞬間移動したようにしか見えなかっただろう。先程までの静かな空間はすっかり変貌し、再び甲高い音が連続して聞こえる死の空間へと変貌した。

 

 

 ベルディアの薙ぎ払いをギリギリのラインを見極めて背面とびのように回避し、捻った体と重力を加えた一閃を放つも、腕を捻って剣の向きを変えて受け止められる。逆に宙に上がって無防備となっていた体に蹴りを受けて吹き飛ばされる。お返しとばかりに今まで使うそぶりを見せなかった神機の銃形態を使いベルディアの左腕を吹っ飛ばした。

 

 

 「貴様!それ剣じゃないのか!?」

 

 

 「残念だったなぁ!トリックだよ!」

 

 

 こんなことをいいつつお互いに笑顔である。

 

 

 

 このような戦いを何時間続けたか、お互いに息が切れ始めた頃、ベルディアがふと呟く。

 

 

 「………次で最期としよう」

 

 

 「お約束だな」

 

 

 「そういうことは言うな」

 

 

 

 軽口を叩きつつも、いつでも相手を倒せるように武器を構える。

 そして、

 

 

 「――――――」

 

 

 「――――――」

 

 

 お互いの体が交差し、位置が入れ替わる。

 そのまま武器を下ろし、振り返ったのは仁慈だった。

 ベルディアは剣を落として地面に倒れこむ。

 

 

 「………完敗だ。俺は結局、お前に致命打を与えることは出来なかったな……」

 

 

 「………まぁ、改造人間みたいなものだし」

 

 

 「そうか……」

 

 

 キラキラと、ベルディアの体が光の粒へと変わっていく。

 それは未練が晴れたときに起きる、消失だった。

 

 

 「だが、よい。満足だ。魔法も、何もなく純粋に剣技で挑んだのは初めてだった。お前は銃を使ったがな」

 

 

 「勝てばよかろうなのだ」

 

 

 「……やっぱり、お前はあいつらの仲間だわ……」

 

 

 そう口にするベルディアであったがそこには暗い感情は含まれていなかった。純粋に賞賛しているようである。

 

 

 「……まぁ、よい。これで俺はなんの未練もなく逝ける。感謝するぞ、樫原仁慈」

 

 

 その言葉を最期にベルディアの体は完全に消失した。

 それを見届けた仁慈は神機を担いで肩に乗せる。

 

 

 「すごいたたかいですね!私、興奮しっぱなしでした!」

 

 

 「それはようござんした」

 

 

 両目をキラッキラさせたエリスが仁慈にいう。彼はその言葉におざなりな返事を返しつつ、自分を元の世界に返すように視線で訴えた。

 その意図を汲み取ったエリスは両手を仁慈のほうに向けると両手に神様パワー的なものを集めて放つ。

 

 

 「それでは樫原仁慈さん。もう遭うことはないでしょう。精一杯自分の生を謳歌してください」

 

 

 その言葉を最後に意識が遠のいていった。

 

 

 

 

 

 

 

             ――――――――――――

 

 

 

 ふと目を開けるとそこは何度かお世話になった極東の病室の天井だった。

 

 

 「よかった。見知ってる天井だ」

 

 

 しっかりと帰ってきていることに安心し、体を起こそうと思うと、何故か起き上がらなかった。

 ずっと寝てたから起き上がんないか?でも俺の体そんな柔じゃあないしな……。

 そう思いつつ、体を見てみると色々なコードが体につながれていた。

 

 

 「なんじゃこりゃ!!」

 

 

 俺の体がスパゲッティ絡めてるフォークみたいになってるんですけど!?俺があげた叫び声に気付いたのか看護師のヤエさんが入ってきた。

 

 

 「あ、目が覚めたんですね。よかったです」

 

 

 「俺は全然良くないんですが!?目が覚めたらスパゲッティってどういうこと!?」

 

 

 「知らないほうが身のためですよ?ラのつく人とサのつく人が」

 

 

 「聞かなきゃよかった!」

 

 

 ヤエさんとそんなくだらないやり取りをしながら、あぁ極東に帰って来たんだなぁとしみじみ思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ――――――その数日後

 

 

 

 

 「やっぱり貴方の理不尽さはいざというときの切り札になるという結論が神々の間で出まして……」

 

 

 「………そいつら纏めて喰らいつくしてくれようか」

 

 

 

 例の空間でそんなやり取りがあったとかなかったとか。

 仁慈の異世界での生活は、まだまだ続く………かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




……文句があるのは分かる。あの人もはやベルディアじゃあねーよという文句は最もです。反省してます。後悔はしません。


まぁ、それはともかく。とりあえずこの短編はこれで完結ということで、お付き合いいただきありがとうございました。

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