IS ーー秀才は刃向かうーー   作:ひひー

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カイチョーエンカウント

「お帰りなさい♡私にします?私にします?

 

……そ・れ・と・も、わ♡た♡し?」

 

 

バタンッ

 

俺は静かに扉を閉めた。

 

 

 

▲▼▲▼▲▼

 

 

突然のことで皆困惑しただろう。

だが考えて欲しい。被害者の俺が1番困惑しているという事を。

 

まあ、何が起きたかを説明するにはまず、少し前に遡る必要がある。

 

 

「部屋割り?」

 

「はい!、織斑君と御剣君の寮の部屋割りについて言いますね。」

 

「でも、入学後の一週間は自宅からの登校じゃなかったんですか?」

 

一夏が首を傾げて聞く。確かにそう通達されているんだが

 

「色々と問題があってな、早い方が良いという決定になった。

安心しろ、お前達の荷物はもう運んできている。」

 

「それなら仕方ないか」

 

と一夏は納得したようだ。だが、次の発言で顔色が変わる。

 

「織斑、お前の荷物は衣類に洗面用具、充電器。それぐらいで良かったな?」

 

「ちょっ!?俺ちゃんと荷物まとめて置いといたじゃないですか!?」

 

「あんなにいらん、生活には今の道具で事足りるだろう。」

 

「なんてワイルドな!?」

 

本当に女性なのかを疑わしく感じるほどのワイルドさだ。確かに女子に好かれるのも納得が行く。スパンッ

 

いっ…つ…

 

「失礼な事を考えよって…寧ろ御剣、お前は所持品が少なすぎる。無駄な物を持たない性格なのは前からよく知ってるが、それにしても少ないんじゃないか?」

 

「必要ないさ。それよりも、書類の類は捨ててしまっていないだろうな?」

 

「流石にそれは捨てたりはしない。お前の荷物の中に入れておいた。」

 

「感謝する。」

 

俺は千冬さんの言葉に安堵する。"アレ"を捨てられたらたまったものではないからな。

そんな安堵の表情を浮かべる俺とは対照的に顔を青くさせる一夏。どうしたのだろうか?

 

「なんかその言い方だと俺の私物たち捨てられてるようにも捉えられるんですがこれは…」

 

「捨てた。」

 

「イィィィィヤァァァァァァァア!!!?」

 

ああ、世の中とはなんと残酷なんだろうか…おいたわしや…

 

「で、部屋は一夏と俺が一緒という事なのか?」

 

「オイ!!なんか心配した様に見せかけてしてないだろお前!?」

 

「いえ、それが違うんです。織斑君と御剣君は女の子と同じ部屋となります。」

 

「…何?」

 

一夏ガンスルー

 

は、置いといて、この死活問題ともなりえる宣告をされてから俺はその自分の部屋にやって来た訳なんだが。

 

「ちょっと!無言で閉めるのは酷いんじゃないかな!流石の私も傷ついちゃうな!」

 

パッと開いた扇子には『屈辱』と書かれていた。意味がわからない。

 

「世の男性なら必ず虜にするであろうこの裸エプロンを見て動じないとは、あなた男色ね!?」

 

「全力で否定させてもらう。どうせそのエプロンの中では水着でも着ているんだろう?その程度でこの俺を欺けると思うなよ。生徒会長、更識楯無。」

 

「あら、もう気づいてたの?」

 

また先ほどの扇子を開くと今度は『生徒会長』と書かれていた。めっちゃ欲しいなそれ。

 

「朝方の入学式で見たばかりだ。忘れるはずがない。

それよりも、何故俺をわざわざ上級生であるあなたの部屋に組み込んだ。」

 

「なんでだと思う?」

 

「対暗部用暗部の当主が直々に来たんだ。どうせ俺の監視だろう。」

 

「私の個人情報ダダ漏れで戦慄したわ、一体どこからそんな情報手に入れてくるのかしら…まあいいわ、あなたの言う通りよ。御剣くん、あなたはただの男子と言うには色々とおかしいのよ」

 

「ISが扱える時点でただの男子では無いのは分かるだろうに。」

 

「そういう事じゃないわよ。いくらなんでもあなたの情報が少なすぎると言っているの。あまり言いたい訳では無いけど、幼少期の頃に親が蒸発、その数年後に孤児院に入り中学に入学、そして今に至る…これぐらいしかないのよ。」

 

「なんだ、十分あるじゃないか。何もおかしくない。」

 

「おかしいわよ。いい?親が蒸発するなんて私達からすれば珍しい事じゃないわ。でも、"無い"のよ!その情報が!」

 

「一体何がだ」

 

「親の詳細よ!こっちは対暗部用暗部の情報網をフル活用してるのよ?なのにかすりもしないのよ。まるで、"そんな人間はこの世に存在しない"とばかりに!!」

 

その言葉に俺は少しビクッとする。

 

めんどくさいのに目をつけられたものだ。

 

 

「それに変なのはそれだけではないのよ?どうして物心ついたばかりだったあなたが数年間もの間1人で生きていけていたの?たまたまと言うには無理があるわ。」

 

「こういった輩の対策をしないとは…俺も焼きが回ったか…」

 

「そんな年じゃないでしょう」

 

全部を話すわけには行かない。だがこのまま無視することも出来ない…仕方ない、少しは話すしかないか。

 

「更識楯無」

 

「え、はい」

 

「君が見た目通りのいい気性を持つ淑女と信じて全てとはいかないが話そう。」

 

「ふぇっ、は、はい。」

 

俺は威圧感を出すために彼女の顔に俺の顔を近づけて言う。すると彼女は顔を赤らめ…あれ?おかしいな…

 

まあいいや

 

「俺に親はいない。蒸発なんて理由ではなく、君の言う通り元々そんな存在は居ないんだ。俺という存在もな。」

 

「…御剣くんも?」

 

「ああ、俺は突然何も無い場所で生まれた。そして、その時には俺の頭の中には自我があり、様々な記憶があった。すまないがこれ以上詳しいことは言えない。何せ君の事を情報としてしか知らないからな、信用し切れない。」

 

「じゃあ信用してもらえるように努めるわ。」

 

「そうだな。言っておくが今さっきの事も他言無用で頼むぞ。」

 

「分かってるわよ。家にも言わないわ」

 

一見口が軽そうにも見えるが実は固いのだろうな。安心した。

 

「感謝する、ありがとう。」

 

「…!…不意打ちの笑顔とか………」

 

「なんだ?」

 

「何でもないわ!」

 

そう言って楯無はベッドに飛び乗ってしまった

 

 

気のせいだろうか?何か旗をどこかに建ててしまったような気がするのは………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▼▲▼

 

【御剣白夜】

髪 グレー

職業 学生

所持品 IS

スキル フラグ一級建築士(尚本人否定)

 

▲▼▲▼








なあ、今更だけどヒロインどうする??
(今更すぐる)
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