魔法少女リリカルなのは〜第二の人生を受けた者〜   作:ヤンデレ好きの変態

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裁判

「被告人『雷門リュウ』。ロストロギア『ジュエルシード』の使用と犯罪者への協力。間違いはないな?」

「……ありませんね」

「では、なぜロストロギアを使用した?」

「その方が早かったから」

「なに……?」

 

 あ、目つきが変わった。

 だが関係ない。

 

「プレシアが作ったあの装置には、莫大の魔力を必要とした。そんな時に、ジュエルシードがあった。以上」

「……ほう?」

「まあ言い訳にしか聞こえないかもしれないが、プレシアが犯罪者だとは知らなかったし、何より蘇生が犯罪とは知らなかったね」

 

 肩の方まで両手を持っていき、やれやれ、と言った感じで振る。

 

「貴様……裁判官達を侮辱しているのか!」

「そう受け取ったならしょうがないよね。感じ方なんて人それぞれだ。だけど、俺から言わせてもらうなら」

 

 一拍置いて、奴の目を真っ直ぐ見詰める。

 

「っ」

「アリシアは別に、死んじゃない。濃度の高い魔力を浴びて意識不明となっただけだ。死者を蘇らせることが犯罪で、その罪があるとしたら、それは俺やフェイト、プレシアは冤罪だ」

「資料では、死亡と書かれているが?」

「んなの知らねえよ。俺産まれてねえし」

「貴様……ッ!」

 

 おーおー、激おこじゃないの。

 俺の弁護役としてクロノがいるが、あいつはなぜか頭を抱えている。

 

「それに、プレシアから聞いたことあるが、ロストロギアは管理局が保管するもんだろ? せっかくある技術を使わないなんて、勿体無いと思わないのか? こんな場所で口にするのは不謹慎だとか言われそうだが、そんなのは関係なしに言う。

 ロストロギアだって正しい使い方をすれば、極悪人を抹殺することだって可能だ。あんた等の……なんだっけ? 管理省? 管理屋?」

「管理局だ!」

 

 クロノからのフォローが入った。

 

「そうそう、それそれ。管理局は万人人手不足。だったら、別にロストロギアの十個や二十個使っても、別にいいだろ」

 

 無茶がダメなら無理を通せ。

 それが俺のやり方。

 

「……なら、貴様にならロストロギアを解折し、使用方法が分かると?」

「知らねえよそれは。やってみないと分からないし」

「〜〜ッ!」

 

 あ、顔が真っ赤になった。

 ざまぁねぇな!

 

「ロストロギアの使用者は死んだんだ。なら、拾った者がその使用者だろ。あと、ロストロギアの区別なんて分からねえよ」

 

 俺なんてプレシアに言われてフェイトに連れ去られて行ったからな。

 

「ぐっ……!」

 

 悔しそうな声をあげる裁判官。

 思いっきり頭を抱えるクロノ。

 どちらが先に胃が開きそうか良い勝負であります!

 

「それに、俺たちがぶっ壊したあの星。自然なんてほとんどなかったし、管理外世界だ。てめえらいい加減にしろよ。管理外として扱ってるくせして、それでロストロギアとかあったから管理するたか、甘えたこと言ってんじゃねえよ。んなことしてる暇あるなら、世界巡って子供を拉致って調教して、管理局の傀儡にでもしろよ。時間の無駄だ」

 

 かなり言いたい放題である。

 

「人間のクズのくせに……死ね……!」

 

 あ、裁判官が恨めしそうに呟いた。

 思わず口角が上がる。

 

「聞いていましたかクロノ執務官。裁判官は今さっき暴言を吐きましたよ。あいつもこれで犯罪者の仲間入りですね」

「……た、確かにそうだが」

「事件に小さいも大きいも無えんだよ。恨むなら、本性を簡単に表した自分を恨みな」

 

 そして、裁判官は取り押さえられた。

 さて、自分のペースに持ち込んだから良かったものの、ダメだったらかなり焦ったところだ。

 

「君は、なかなかの大物だな」

「そうでもないさ。それに、前々から言っていたたろ。あの裁判官には頭を悩まされている、と」

「だからと言ってあのやり方は……」

「暴力なら思いっきりやりたい放題だったんだけどなぁ……」

「さて、これで俺の罪は免除されるんだろう?」

「……まあ、君の罪は軽いからな。ほとんど足を引っ張り部下のストレスを溜めていくあの裁判官と天平に掛けたら、君の罪の方が軽かったんだ」

「嬉しいねぇ……これで俺も自由の身だ」

「あ、そうだリュウ」

 

 帰ろうと思ったら、クロノから呼び止められた。

 まあ帰ると言っても、まだ安静にしないとだから病院に帰るんだが。

 

「ん? どうかしたか?」

「いや、プレシア達の裁判の時に、また呼ぶが、構わないか?」

「ああ、大丈夫だよ」

「なら良い。帰っても大丈夫だ」

「ああ、そうか」

 

 さてと、どうするかなぁ……。

 どうせ病院に帰ったら色々と言われそうだしなぁ……。

 ああそういえば、アリシアにも会ったことないんだよな。

 お見舞いの一環として何かお菓子とか買っていくか。

 転移をし、地球に戻った。

 

 ☆☆☆☆

 

 真っ先に銀行へ向かうと、お金を降ろして通帳を見る。

 残高は億を超えていた。

 どんだけ振り込んでんだあの訳の分からない奴。

 まあいいや。

 スーパーなどに向かい、フルーツなどを買っていく。

 

「というわけで、調子どうよアリシア」

「リハビリが辛いけど、元気にしてるよ! それで誰?」

「俺は雷門リュウ。プレシア、フェイトと一緒に、お前の蘇生を手助けした人さ」

「あ、母さんが話してた! あとフェイトも」

 

 ほう、プレシアのことはどうでもいいが、フェイトが俺のことをどんな風に言ったのかが気になる。

 

「あ〜、まあ……そんなことはいいじゃん! それより、何持ってきたの?」

「ん? ああ、これよ」

 

 フルーツなどが入っている袋を机の上に置く。

 アリシアの病室も、俺と同じで個室だった。

 

「あれでも、リュウって私と一緒で入院してるんじゃ……」

「そんなの病室抜け出すに決まってるじゃん。それに、今日は裁判で外に出たからな、一時間や二時間帰りが遅くてもしょうがない」

「何という暴論」

 

 と言いながら、アリシアはフルーツバスケットを物色し、リンゴを取り出した。

 

「リンゴ食べたい!」

「いや食べろよ」

「切って!」

「えぇ……」

 

 まあ俺はほとんど完治してるからな。

 フェイトの姉ということで果物ナイフを倉庫から取り出し皮を剥いていく。

 

「え……今そのナイフどこから出したの?」

「企業秘密」

 

 なんか特典で貰った、と言っても理解出来ないだろうし。

 

「ほれ、そんな事よりリンゴだ」

 

 桂剥きにしたリンゴを渡す。

 

「リュウって結構器用なんだね」

「まあな。デバイス制作は精密でやるから、手先が器用じゃないと良いものは作れないよ」

 

 リンゴをもらったアリシアは、俺の話を半分くらい聞いてる程度だろう、リンゴにかぶりついた。

 

「デバイスの知識はあったんだ。構成、プロセス、作り方。けど、脳で理解していてもそれが実行できなきゃ意味がない」

「なるほど〜。聞いていると心が燃えてくるよ!」

 

 あ、アリシアは理系の人間だ。

 直感でそう感じた。

 

「アリシア〜、気分はどう〜?」

 

 と、俺がデバイスについて多少教えていたら、プレシアが入ってきた。

 

「あらリュウ、いつ退院したの」

「まだしてないわ。裁判からの帰りだよ」

「あぁ……そういえばそんなものがあったわね」

 

 忘れてやがるぞこの女。

 お前確か次元犯罪者だろう。

 かなり重い罪状が下るぞ。

 そう思っていると、プレシアはアリシアのベッドに歩き、徐ろにナースコールを押した。

 

「ちょ、何やってんの!?」

「何って、まだ退院できない病人を病室に運ぶために、人員を確保するのよ」

「くっそ! マジくっそ!」

 

 今バレたら、ナースさん達からグチグチ言われそうなので、窓を開けて足をかける。

 しかし、少し遅かったようだ。

 

「アリシアちゃん! どうかし……リュウくん!? こんな所にいたの!?」

「やべ! バレた!」

「帰りが遅いと思ったら〜!」

 

 逃げようと試みるが、体はバインドで縛られている。

 逃げ場はない。

 

「ほら! 病室戻るよ!」

「あ〜れ〜……」

 

 ナースさんに引っ張られ、俺は病室に戻されることになった。

 

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