魔法少女リリカルなのは〜第二の人生を受けた者〜 作:ヤンデレ好きの変態
「……逃げたか。まあいい」
招待は知ってるしな。
それより──
「フェイトのところに行かないと」
魔力を爆発させ、フェイトたちの所に向かった。
☆☆☆☆
「リンカーコア消失。レイジングハートは破損。おまけに、バルディッシュもか」
あれから、なのはが倒れたり、ボロボロになっていたフェイト。
少しだけ傷を負っていた司郎などを連れて、アースラにやって来た。
すぐに三人を医務室に送り、異常検査をし、診断結果を見る。
「よくもまあ、こんな状態でスターライトブレイカーなんてぶっ放したな」
「そうだねぇ〜。まあそこは、若さじゃないかな」
「まあ、それもそうか」
緑色の髪をした女が一つの可能性を答え、ゼロじゃないのでそれで納得した。
てか誰だ。
「自己紹介がまだだったね。私の名はマリエル・アテンザ。気軽にマリーって呼んでね」
「……ああ、うん」
そういえばいたな、こんな人。
フェイトしか見てなかった。
「それで、君は無事なの?」
「まあ、頬に少し傷を負ったくらいだが、あいつ等に比べたらかなりの軽傷。それより……」
「うん……。正直、この二機ちゃんは、かなりまずい状態だね」
「はぁ……マリー」
「ん? どうかした?」
「徹夜の経験は?」
「最大一週間ほど、徹夜したことならあるよ」
「おけ。さて、修理するか」
「おっけー。それより、君はデバイスについて詳しいの?」
「いんや? あまり詳しくない。だから、マリーの助手みたいになると思う」
「分かった」
余談になるが、
この時、デバイスを点検する部屋から、不気味な笑い声が漏れていたらしい。
☆☆☆☆
「あぁ〜……生き返る〜」
「ふふっ。デバイス、ありがとうね」
あれから、レイジングハートとバルディッシュを修理(ついでに強化)したあと、意識を取り戻したなのはとフェイトに集まってもらい、強化されたことを説明。
それが終わり、アースラ内にある庭園にやって来て、ベンチでフェイトに膝枕をしてもらっている。
「バルディッシュ、直してくれてありがとうね」
「ん。気にするな。デバイス弄りは好きだし」
あ、バルディッシュで思い出した。
アリシア用のデバイス、完成させないと。
レイジングハートと、バルディッシュを修理してから、時間があったからマリーに手伝って、残りはあと少しなのである。
それから、会話のない時間が続いたが、不意にフェイトが呟く。
「……ねぇ、リュウ」
「ん? どうした?」
「どうして、人は争うんだろうね」
「それが人だからだよ」
ボクチンはフェイトたんと、ベッドの上で争い(意味深)をしたい。
「戦争を始めとした、昔から続く連鎖は、今もなお続く。続く理由はただひたつ、自分たちが有利になるためだ」
「有利?」
「そう。被害を生み、死者を生み、それで戦争に勝ったとき、莫大な財産と資源を手に入れることが出来る。だから、人は争い合う。まあ、今俺たちのような戦いは、自分たちの中にある正義を信じて、戦ってるんだろうね」
守護騎士たちも、本当は戦おうとはしないだろう。
はやてと、のんびり幸せに暮らしたいとか言ってたし。
「私は、どうしたいんだろ……」
「どうしたいかは俺には分からない。けど、これだけはフェイトに言える」
「え?」
「戦いたくないなら戦わなくていいし、戦おうとするなら一緒に戦おう。俺は、フェイトの味方だよ」
「……うん!」
俺今、凄く良い事言ってるけど、膝枕されながら言ってるんだよね。
「リュウ」
「ん?」
「ありがとう」
「例を言われるほどのことは、してないよ」
それだけを伝えると、徹夜漬けの疲労がやって来たのか、意識を失った。
☆☆☆☆
「……ん……? あれ、さっきまで……っ!?」
意識を取り戻し、辺りを確認すると、そこには女神がいた。
否、女神だとか天使だとか
そんな
もっと素晴らしいお方だ。
「すぅ……すぅ……」
そんなお方が、無防備な寝顔を晒し、裸でいる。
ぶっちゃけ襲いたい。
「なぁ、フェイト」
フェイトの頭を撫でながら、言葉を紡ぐ。
「本当は、フェイトには戦ってほしくないんだ。フェイトの怒った顔、悲しむ顔、泣いた顔。どんなフェイトも好きだけど、フェイトが怪我をするのが、一番嫌いなんだ。でも、戦うのを止めてくれって言っても、止めないんだろうな。誰よりも優しいことは、俺が一番理解してることだから」
ジュエルシードのときも、そうだった。
戦う道を、自分自身で選んだ。
「友達を助けるためだけに、自分がボロボロになって……愛機だって。まあ、バルディッシュはフェイトの為なら、喜んで壊れることを選ぶだろうけど」
まったく、とんでもない主人公気質だ。
普通、転生者である俺達が、主人公じゃないんですかねぇ。
「……よし。フェイト成分、充電完了。それじゃあ行くとするか」
名残惜しさを残しながら、フェイトを撫でるのを止め、俺はフェイトを置いて歩き出した。
☆☆☆☆
「なのはちゃん! フェイトちゃん! リュウくん! 司郎くん! あの人たちの魔力を感知したよ!」
「はい!」
「うん!」
「出撃、めんどうだなぁ……」
「マイペースだなおい」
女二人の真面目チームはちゃんと応答したが、男二人である不真面目チームは、ダラダラしていた。
「リュウ! 出撃するぞ!」
「へいへい……」
司郎に言われたが、俺はそんなことを言わなくてもちゃんと動く。
愛する人を守るためにな。
「んで、場所は?」
「同じ市街地だよ」
「おけ。あ、そういえば」
俺達のことを見守る、一人のお姉ちゃんに話しかける。
「アリシア、受け取れ」
「ふぇ? ……え、これって」
「お前用のデバイスだよ。ハルバード」
【初めまして】
「え!? い、インテリジェントデバイス……?」
「いや、ただのアームドだよ。挨拶インテリジェントなんて作ったら、費用が高くてシャレにならん」
あとどうせ使いこなせない。
「流石に初めてのデバイスを使って、実戦はキツイだろうから、そこで見ててくれ」
「う、うん……」
「撃退したら、模擬戦をして経験を積んでいこう」
「うん!」
本当は、使いたくてうずうずしてるようだが、一応フェイトの前だからか、お姉ちゃんぶってる。
俺はなのはとフェイトと司郎に声をかける。
「行くぞ、三人共」
そして、俺達は転移をした。
☆☆☆☆
「これで、少しはページ数が溜まるだろう」
「ああ。早く完成させないと」
「そう慌てるなヴィータ。お前の気持ちも分かるが、焦って失敗したら、全てが水の泡だ」
「分かってるよ、それくらい」
シグナムとヴィータの話し声が聞こえる。
ファントムとシルヴァーを起動させ、バリアジャケットを着る。
銃口をヴィータに向け、躊躇いなくトリガーを引く。
「っ!?」
「もう来たか!」
二人が分裂したのを確認してから、フェイトたちに念話を飛ばす。
(なのは、フェイト、司郎、二人が離れた。今のうちに攻めるんだ)
(分かった!)
(リュウも、気をつけてね)
(躊躇いなく撃ちやがった……)
三者三様の言葉を聞き流し、銃をしまい剣を取り出す。
「もう一度、お前と手合わせをすることになるとはな……」
「俺だって、本当はこんなことしたくない。けど、仕事なんでね。さっさと終わらせてもらうよ」
「ほう? 私に勝てる策でもあるのか?」
「あぁ、あるさ」
【覚醒モードに入ります】
シルヴァーの機械音が聞こえると同時に、俺を中心に爆風が巻き起こる。
「なっ……!?」
驚くシグナムを尻目に、
【状態……異常なし。魔力……異常なし。覚醒モード、開始】
刹那、俺の体を光が縦に走り、空に浮く雲を両断した。
そして、光が収まると、
「そ、その姿は……」
驚くのも無理は無かろう。
先程までとは変わり、腰まで伸びる黒い髪。
筋トレで鍛えたガチガチの筋肉は、柔らかい筋肉になり。
顔の輪郭は丸く整い、優しい目つき。
そう、女体化したのである。
「見せてあげる。本当の力を」
さっきまでは片手剣だったが、今は二刀流だ。
この姿は、あまり長い維持は出来ないので、早く戦いを終わらせないといけない。
余談だが、この姿をクロノと司郎に見せたときは絶句していた。
リュウ(こいつ)が本気出すとシリアス感が消える不思議
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