魔法少女リリカルなのは〜第二の人生を受けた者〜   作:ヤンデレ好きの変態

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愛する人への想い

「訳の分からない人物だと思っていたが、真の姿は女だったか」

「違うわ。私は男。まあ、この姿だと、おち○ち○は付いてないけど」

「…………」

 

 俺の下ネタ発言で顔を真っ赤にするシグナム。

 どんだけ初心なんだ。

 俺が汚れ腐ってるだけかもしれないが。

 

「それじゃあ、始めましょうか。この前の続き」

「ああ」

 

 互いに笑い合い、刹那の時間で激突した。

 

 ☆☆☆☆

 

 四人の男女が、ビルの屋上で経っていた。

 

「私とクラールヴィントがいれば、結界を壊されることはないと思うわ。あの女の子の砲撃で無い限り」

「あぁ。ただの魔導師風情なら、俺だけでも片付けることは出来る」

「あたしも、ピンクの奴と金髪の奴だけならなんとかなる」

「やはり……一番の敵は雷門か」

 

 シャマル、ザフィーラ、ヴィータ、シグナムの順で話し合っている。

 シグナムの言葉に、シャマルが問う。

 

「そんなに凄いの? その雷門リュウっていう子」

「ああ……。咄嗟の判断力、状況に応じた戦い。どれを取っても申し分ない」

「あのシグナムを唸らせるなんて、どれ程の相手なんだ」

 

 シグナムの感想に、ヴィータが突っ込む。

 

「とりあえず、雷門の相手は私がする。シャマルとザフィーラは影で魔導師たちからリンカーコアを入手。ヴィータはあの二人を頼む」

「元から、そのつもりだ。あの金髪女からは、リンカーコアを奪ってないしな。けど、どうやって引き離すんだ?」

「簡単だ。雷門の戦術を予想し、こちらが動く」

「……? つまり?」

「私とヴィータが一緒にいれば、引き離そうと考え、何かしらの攻撃をしてくるだろう。その攻撃を利用して、ヴィータと私が離れる」

「……分かった。それで行こう」

「では、始めるぞ!」

「うむ」

「はい!」

「おう!」

 

 シグナムの合図に、三者三様に答えた。

 

 ☆☆☆☆

 

 剣と剣がぶつかり合い、鉄と鉄が擦れ、甲高い音が辺りに鳴り響く。

 

「づあああぁぁぁ!!」

「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

 互いの雄叫びと同時に、また剣がぶつかり合う。

 右手で鍔迫り合いをし、左手で追撃を掛ける。

 だが、攻撃はシグナムには当たらず、宙を切るだけ。

 

「ちっ……!」

 

 こちらが追撃を入れると、奴は直ぐに後ろに下がるため、攻撃が当たらない。

 互いに未だ無傷である。

 

「雷門」

「なに?」

 

 唐突に名を呼ばれた。

 

「貴様、どうやってそこまでの力を身に着けた?」

 

 身に着けた、か……。

 

「決まってるじゃない。大切な人を守るためよ。大切で、大事で、愛してるから。あの娘がいない世界なんて堪えられないから、自分なりに努力したの」

「……なるほどな……なら、更に問おう。その人を、どれだけ愛している?」

 

 何を知りたいんだこいつは。

 俺がフェイトのことをどれだけ愛してるとか、そんなの──

 

「どれほど愛してるかは分からないわ。でも、あの娘が誰よりも好きなのは胸を張って言えるわ。あの娘の血も涙も汗も唾液もおしっこも、全部飲めるほどには好きよ」

「……後半、おかしいのがあるんだが」

「気のせいよ。それより、続きを始めましょう」

「ふっ……ああ!」

 

 そして、俺たちはまたぶつかり合う。

 

 先制攻撃をするために、右の剣を振るうと、シグナムは鞘で受け止めて来た。

 

「鞘……!?」

「甘い!」

 

 レヴァンティンが襲ってくるが、直ぐに左手を使い、攻撃を防ぐ。

 

「はぁ!」

「なっ……!? ぐぅ!」

 

 防ぐと同時に蹴りを与える。

 奴は後方に飛び、距離が生まれた。

 追撃はせず、こちらも一旦距離を取る。

 

「凄まじい蹴りだな」

「魔力強化してるからね」

「そうか……雷門」

「今度は何?」

「この勝負、預けたぞ」

 

 シグナムの言葉と同時に、結界が消えていった。

 

「なぜだ……? っ!? ま、まさか!」

 

 俺はすぐにフェイトの所に飛んだ。

 

 ☆☆☆☆

 

「フェイト……」

 

 あれから、なのはに抱かれたフェイトを発見。

 なのはを強引に引き離し、フェイトを連れてアースラに飛んだ。

 後遺症だとか、色々と不安の種が混ざっていたが、リンカーコアを取られただけと知り、フェイトの病室にやって来ている。

 

「ごめんな。護れなくて」

 

 愛する人を護れないなら、こんな力いらない。

 なのはや司郎、プレシアにアリシア……奴らがどんなに怪我をしようと欠損をしようと、俺にとっては関係ない。

 あいつ等を守ろうとは、思わないからな。

 だけど、フェイトを護れないと……。

 

「くそっ!」

 

 ベッドを強く殴る。

 衝撃を吸収するような音が鳴った。

 

「闇の書だって、あと少しで完成してしまう。完敗じゃねえか……」

 

 守ってばかりじゃ、防戦一方じゃ、駄目なのは分かってる。

 今ここで、八神家に行き、はやてを殺すことだって出来る。

 けど、それじゃあだめな気がする。

 

「リインフォースだって、救わないとだしな……」

 

 と、そこで、意識が朦朧としてきた。

 女体化は身体に多大な負荷を掛ける。

 そんな状態で、あれだけ戦えばこうもなるか。

 

「フェイト、ごめんな」

 

 眠気にも逆らわず、ベッドにもたれかかり瞼を閉じた。

 ただずっと、フェイトの手を握り締めながら。

 

 ☆☆☆☆

 

「……う……う! ………………リュウ!」

「ッ!」

 

 誰かに呼ばれ、飛び起きると、

 

「おはよう、リュウ」

 

 そこには、俺に笑いかけているフェイトがいた。

 

「フェイト……」

「ん? どうしたの?」

「フェイト!」

「え? き、きゃあ!」

 

 ベッドの上にあがり、フェイトを押し倒しながら抱き着く。

 

「良かった……無事で良かった」

「だ、駄目だよリュウ……」

「フェイト……!」

 

 抱き締める力を強くし、より一層フェイトのことを感じる。

 

「んっ……! い、今は駄目だって……みんなが……」

「……ん? みんな?」

 

 上体を起こし、周りを見てみると、

 

「お前、どんだけだよ……」

「ふぁぁ……リュウくんすごい……」

「あぁ……! フェイトが可愛いわ!」

「お母さん、少し黙ろう?」

 

 司郎、なのは、プレシア、アリシアがいた。

 だがしかし、俺には関係ない。

 上体を戻し、またフェイトを抱き締めた。

 

「ふぇ!? も、もう……!」

 

 それから、作戦会議をするためにクロノがやって来るまで、ずっとフェイトを抱き締め続けた。

 

 




リュウだって時には真面目になるらしい
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