魔法少女リリカルなのは〜第二の人生を受けた者〜   作:ヤンデレ好きの変態

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トレーニング法

「いや、ほんと、すみません。はい、私が悪かったです」

「もう……! すごく恥ずかしかったんだからッ」

 

 嬉しさの抱擁(ほうよう)が終わり、プレシアたちが帰ったあと、三十分ほどお説教された。

 ぷんぷん怒るフェイトが可愛かった。

 

「ああいうのは、二人っきりの時だけだからね?」

「はい……ん? え? していいの?」

「二人っきりの時だけだよ?」

「フェイト〜!!」

 

 今は二人っきりだから、思いっきり抱き付いた。

 

「きゃ!? も、もう……」

「フェイトちゃーん、お話終わったー? ふぇ?」

「あ」

「……」

 

 なのはがやってきた。

 なんというタイミングの悪さ。

 フェイトの顔が真っ赤になったのは、言うまでもない。

 

 ☆☆☆☆

 

「そういえばリュウ」

「なんだ全身真っ黒腹黒王子」

「なんだそれは!? あと僕は腹黒でも王子でもない!!」

 

 全身真っ黒は自覚があるようだ。

 まあバリアジャケット黒いしな。

 フェイトのお見舞いを終わらせ、食堂でご飯を食べてると、クロノが相席してきたのである。

 

「んで、どうしたよ」

「いや、この前の戦いと、前回の戦いを見てると、リュウはすごく状況判断、思考、判断力が高いと思っていてな」

「伊達に嘱託魔導師やってないからな。んで?」

「どうトレーニングして、そこまで強くなったんだ?」

「……やってみるか?」

「え?」

「俺がやって来た、トレーニング」

「……ふむ……分かった。やらせてくれ」

「了解」

 

 お昼ご飯をさっさと食べ終えて、俺とクロノは俺の家に向かった。

 

 ★★★★

 

「はぁ……はぁ……」

 

 地べたに座り、疲れ果ててる腹黒王子。

 

「案外保ったな。んで、感想はどう?」

「こ、こんなことをしていたのか……?」

「今はしてないよ。ただ、トレーニングはこれだけ」

「大体、なんなんだあいつ等は。まるでゾンビじゃないか!」

 

 俺のトレーニング法にイチャモンをつけてくるクロノ。

 冷静に対処。

 

「まあ、ゾンビだからな。人間、ピンチに陥ったら、なんでも出来るし。ゾンビを使い、恐怖心などを煽り、本来の力が出せるように設定してある」

 

 まあ、これはやり過ぎた感が凄いけど。

 

「というか、街中を走っているだけじゃ、逃げれる訳がないだろ!」

「いやむしろ、なんで逃げてんの? 戦えよ」

「無茶を言うな! 武器も魔法も使えない状態で、戦えるわけないだろ!!」

 

 本当に執務官なのか? こいつ。

 ああでも、魔法があったから、魔法無しの戦いを知らないのか。

 

「じゃあ、俺が少しだけ見せるよ」

 

 このトレーニング、かれこれもうやってないんだよな。

 俺はクロノの前に立ち、合図を出す。

 刹那、背景が一瞬で変わり、廃墟が目の前に広がる。

 

「んじゃ、見ておけよ」

 

 そう言い残して、俺は地を蹴った。

 

 ☆☆☆☆

 

 走る。

 ただ真っ直ぐ。

 後ろを振り返ると、ゾンビの大群が迫って来ている。

 柵を掴み、体を持ち上げ、一気に飛び越えると、そこにもゾンビがいた。

 周囲を確認すれば、近くにバスがある。

 

「っ!」

 

 ゾンビの目の前で跳び、両肩を踏みつけ、バスに手を掛ける。

 バスの窓に足を運び、一気に力を入れ、体を回転させてバスに乗った。

 

「ふぅ……さて」

 

 背後を振り向けば、ゾンビがバスに乗ろうとしている。

 足を振り、奴らの頭を蹴り飛ばす。

 首が飛んでいき、動かなくなる。

 

「……なにか武器は……」

 

 現段階で、使えるものは特に見当たらない。

 

「くそっ」

 

 毒を吐いた瞬間、俺の足が掴まれた。

 

「ッ!?」

「がぁぁ……!」

 

 凄まじい力で、大群に吸い込まれていく。

 

「ッ!! だぁらぁぁぁ!!」

 

 バスの取手に手を付き、力を使いゾンビの方向に行く。

 

「がっ……」

 

 物理の法則で、ゾンビは後ろに倒れ、俺はそいつを下敷きにした。

 掴んでいた手が外れ、俺はすぐさま駆け出す。

 柵を飛び越え、屋根に飛びつき、クロノの元に帰ってきた。

 

「よっと。どう? こんなもんよ」

「……ぁ……」

 

 その場に固まり、絶句していた。

 お手本見せたのに、無反応というのは寂しいもの。

 

「り、リュウ……」

「お? どうした?」

「君は、こんなトレーニングをしていたのか……?」

「小さい頃、だけどな」

 

 ちなみに、トレーニングのし過ぎで体が傷だらけになったので、変身魔法の応用で、常日頃から無傷状態にしている。

 

「確かに、これは慣れると強くなる」

「ちなみにこれ、魔法強化とか一切使わず、自身の力で逃げたり戦うぞ」

「そ、そうなのか!?」

 

 そりゃそうだろうに。

 クロノには、身体強化魔法を使ってのトレーニングだったけど、すぐやられたし。

 

「まあ、素人が直ぐに出来るものじゃない。このトレーニングには、数週間掛けて、強靭的な身体を手に入れないとだからな」

「……そう、か……」

「んじゃ、帰ろうぜ」

 

 フェイトのお見舞いをしないと。

 このトレーニングでフェイト成分が不足したから、摂取しないといけない。

 そして、俺達はアースラに戻った。

 

 

 

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