魔法少女リリカルなのは〜第二の人生を受けた者〜 作:ヤンデレ好きの変態
やっべ……。
制作してどれくらい経っただろう?
リニスは経験が豊富なので、彼女のアドバイスではかなり役に立つ。
嫁にしたら口うるさい女ナンバーワンかもしれない。
しかし、あんな美女からお仕置き(意味深)とかされるなら、ウェルカムではあるんだが。
しかし俺はフェイト一筋なわけでしてね。
なんてくだらない思考ができるほどには、まだ余裕はあるようだ。
「やべ、目眩もする……このままじゃヤバイな……」
まあ学校も無いし、キリの良いところまで来たし、そろそろ休憩するか……。
そう思って腰を上げようとしたら、バランスを崩し倒れた。
起き上がる気力は……ない。
「ベッドの上で寝ないとか、風邪引きそう」
意識が遠くなっていくのを感じる。
自分で発した声も、どこか他人の声に聞こえ、瞼が重くなる。
「……ムリ」
俺は意識を手放した。
★★★★
「……んん?」
目を覚ますと、ベッドの上で寝ていた。
倒れてからどれくらい寝ていたかは分からないが、起き上がろうと両手を使おうとしたとき、何かを下敷きにした。
「おうふ? なにがあ……た……?」
なんとそこには、下着姿のフェイトが寝ていた。
フェイトが寝ていた。
……なんで!?
脳の処理が現状の事態に追いつき、思わず突っ込む。
「おいおいおいおい、なんてことしやがる」
まだ小学生だから良いものを、これが中学生だったら手を出してるぞ、結構マジで。
「しかし、なぜこんな事に……」
というか、目の前に好きな女の子が表れもない姿で、無防備に寝顔を晒しているこの状況、世の中の男性諸君は耐えることはほとんど不可能に近い。
つまりは、だ。
「今しかない……!」
フェイトを強く抱きしめる。
性的な意味で襲うのは、第二次成長か何かが来た時だろ。
俺は今この時間を堪能する!
……まあ多分、ハグくらい頼めばやらせてくれるだろうけど。
それから俺は、フェイトが起きるまでずっと抱きしめたままだったのは言うまでもない。
★★★★
「いやほんと、すみません」
「んー? 聞こえないよー?」
「ですから、えっと……」
どうしよう。
まさかこんな事になるとは思わなかった。
フェイトが起き、俺が抱きついている状況を見て、俺のことを突き放し激おこになった。
……何がイケなかったんだろう。
「……ズルい」
そんな中、フェイトから聞こえた小さなつぶやき。
リニス辺りなら聞き逃すことはないだろうが、俺とプレシアなら聞き逃すことなんて、天と地がひっくり返っても有り得ない。
「えっと……ズルいってなにが……?」
「私も、寝てるリュウに抱きつきたかったのに……」
…………………………。
何この娘! めっちゃ可愛いんですけど!!
世界中の誰よりも可愛い!!
なぜこんなにも可愛い生き物がこんな所にいるのか……!!
「いや別に、抱きつきたいなら抱き着けばいいじゃん」
「でも、それだとリュウに迷惑が掛かる」
「えぇ……」
隣で俺の腕に抱き着いたり、背後から抱き締めたりするのに、なにその理由。
もう遅いだろ絶対。
「えっと……今はデバイス制作してるから、なんとも言えないけど、制作をしていない時は、別に抱き着いてもいいよ?」
あ、髪の毛がピクッてなった。
まるで犬みたい。可愛いぞ。
「……本当に?」
「本当だよ」
「迷惑にならない? 嫌わない?」
「何を言ってるんだか」
フェイトを嫌う方法か……。
何やられても許す自信がある。
というか自信しかない。
むしろ俺が聞きたい。どうやったらフェイトのことを嫌いになるのか。
「それはそうと、どうして俺のベッドで寝ていたんだ?」
あとなぜか服も変わってるし。
「母さんにリュウの居場所を知らないか聞いたら、作業部屋にいると聞いて向かったら、リュウが倒れててね……それで……」
ああ、まあそんなものか。
まったく、誰だよそんな倒れるまでやるなんて。
俺だよ知ってる。
「しかし、ありがとうな。何とか風邪とか引かずに済んだよ」
「え? あ、うん」
俺はフェイトに背を向けて、作業部屋に向かう。
「リュウが倒れて、二日経ったから、少しは休んで欲しいのに……」
後ろでフェイトがブツブツと何か呟いたような気がするが、生憎聞こえなかったので返すことも出来ない。
★★★★
「出来た……」
部屋は真っ暗で、外からの光は遮断されている。
時計も無いので、今はどれくらいかも理解出来ない。
だが、確かに完成した。
「近接用アームドデバイス」
ちなみに、ベルカ式である。
フェイトや俺が使っていたのはミッド式だ。
ミッド式は遠距離。
ベルカ式は近距離。
そう思っておけば困ることはない。
「さて、訓練所に行って試してみるか」
てか、デバイス名なんて名前にしようか。
ミッド式のは『ファントム』という名前だが……。
「『シルバー』でいいか。よろしくな、シルバー」
【こちらこそ、よろしくお願いします】
最低限な受け答えは出来るようにしている。
右手にファントム。左手にシルバーを持ち、俺は訓練所に向かった。
なお、二つとも腕輪の形をしている。
★★★★
「シルバー、セットアップ」
【セットアップ。スタンバイレディー】
体が光に包まれ、光が収まると右手に剣を持ち、肩からマントを下げている状態となった。
シルバーにバリアジャケットの術式は組み込んでいない。
だってファントムいるし。
「さて、やりますか……!」
その声と同時に、地面から傀儡が現れる。
全部の傀儡が出てきたのを確認し終えると、俺は床を蹴り一気に距離を殺しに掛かった。
「うおおおおっーー!!!」
次話辺りにキャラ設定を作ろうかと思いまする