百三話
ユウキ家当主の閠炎とのバトルで最後の1体まで追い込んだ。
だが、その最後の1体は伝説のポケモンエンテイだった。
エンテイは擬人化し、更に武装してとてつもない力を引き出した!
俺のメタグロスはエンテイには負けたが、閠炎のポケモンを2体倒すことに成功した。
今はゆっくり休んで体を休めて貰おう。
「閠炎様のエンテイ。凄く強いですね」
「ありがとう。バロン君のメタグロスも凄かったぞ。俺のポケモンを1体で2体を倒すのだからな」
閠炎はガッハッハッハと笑ってる。
「さあ!次のポケモンを出すがいい」
「はい。出てこいブリガロン!」
「ブリガロン?タイプ的には不利だと思うが何かあるな?」
閠炎とエンテイは少し身構えた。
「勿論考え合っての事です。ブリガロン、進化の真骨頂を見せてやれ!擬人化!」
俺はブリガロンを出し、直ぐに擬人化に移らせた。
そうしないと炎技が弱点のブリガロンではエンテイの攻撃には耐えきれない。
魔法陣が展開し、ブリガロンは人型になり擬人化した。
擬人化時の能力は皆が知っている通り、格闘特化型魔法戦士だ。
魔法で強化して戦えば勝機はあるはず!
ブリガロンの擬人化が終わり、腰に携えている2本の剣を抜刀した。
エンテイも2本の剣を抜刀し構えた。
ユウキ家当主閠炎戦(バトル場大穴)
☆閠炎VSバロン☆
「エンテイ、空に飛べ!」
「飛ばすなブリガロン!岩雪崩れで上から攻撃だ!」
※岩雪崩れ※【岩】
空中から岩雪崩れを起こす。
地上からも出来る万能技。
エンテイの頭上に岩雪崩れが起こる黒雲を出現させ、岩雪崩れを起こした!
エンテイはその岩雪崩れごと黒雲に突っ込み、全く怯まずに空に飛んだ!
だが、ダメージは受けてる。
「くそ!空に飛びやがった!」
「バロン君のブリガロンは地上戦は強いが空は苦手だろう?」
「っ!?」
閠炎はあの時のバトルから大分研究と鍛錬をしてきているな。
空は確かに苦手な戦闘だ。
これは参ったぞ・・・どうする?
『マスター?エンテイが近づいて来たときに迎え撃つ感じで行きますか?』
「それしか無いが。エンテイは遠距離攻撃も可能だ」
『痺れを切らして接近してくるまで躱せば大丈夫です』
「大丈夫なのか?」
『勿論だ。なんたってマスターのポケモンだからな!』
「そうだな。ありがとう!」
閠炎達はニッと笑い・・・
「作戦は終わったな?では・・・参る!エンテイ、炎獄地獄!」
「ブリガロン!全ステータスを底上げし、攻撃範囲から逃げろ!」
※炎獄地獄※【炎】
地獄の炎を呼び起こす。
暫く炎は燃え続ける。
上空のエンテイはまた剣を鞘に収め、地面に向け技を放った。
『大地を地獄に変えろ。広範囲魔法・炎獄地獄!』
エンテイが手から真っ赤なレーザーを地面に放つとそこから広範囲に炎が燃え移った!
その炎はバトル場を覆う・・・
周りの炎を受けないようにエンテイは審判にも加護を与えていたので影響はなかったみたいだ。
ブリガロンはこの範囲からバトル場へと待避したが、バトル場の外。
場外負けと言われそうで審判と閠炎様を見た。
審判方は赤旗を挙げようとしていた。それを閠炎様が止め、バトルを続行させて貰えた。
「今回のルールでは場外負けは無い。ルールで決めたのはポケモンの交代だけだ。なので心配する必要はない」
「ありがとうございます」
「さあ、気を取り直してバトルの続きを使用じゃないか!」
「はい!ブリガロン、瞑想」
「エンテイ!炎帝・オーバーレイ!」
エンテイがオーバーレイを発動した瞬間!炎獄地獄の炎が反応した!
その炎はエンテイが発動したオーバーレイに吸収されるように集まっていき、やがて1つの大きな特大剣と変わった。
「馬鹿な・・・これだけの質量を有してなお炎獄地獄の炎が消えないだと・・・ブリガロン、武器に強化魔法を掛けておけ。エンテイが近づいてきた時に居合斬りだ」
『了解した』
ブリガロンは目を閉じたままそう言い、静かに武器を強化し居合斬りの構えに移った。
「ほう。居合斬りか。考えたなようだがこの特大オーバーレイを裁ききれるかな?攻撃せよエンテイ!」
『了解!特大剣。炎帝・オーバーレイ!受けてみよ!』
エンテイは2本の特大剣・オーバーレイを上空から急降下し、一気にブリガロンに迫った!
ブリガロンはまだ動かない。
「斬れ!」
「今だ!居合斬り・絶!」
※居合斬り・絶※【格闘】
居合斬りの高位技。
広範囲に入った者を一瞬で斬ることが出来る。
範囲は使う者により違う。
ブリガロンはエンテイがオーバーレイを振り下ろす前に居合斬り・絶をエンテイが装備していた翼を破壊して急行中のエンテイを落とした!
「なに!?」
エンテイは地面に凄い勢いで落ちて地面に陥没し、凄い土煙を起こした!
その土埃の中から怒り奮闘のエンテイが吠えた!
『貴様~!やるさんぞ~!!』
エンテイは閠炎が命令する前に動いた!
『滅殺剣技・殺戮無双!』
※滅殺剣技・殺戮無双※【悪】
相手を倒すことに執着し、相手が倒れるまでひたすら攻撃する。
この技を発動時、全てのステータスのリミッターを解除し大幅に戦闘力が上がる。
デメリット・・・技が解除されると壮絶な痛みが来る。体力の4割が一気に減る。
『間合いの範囲だ。居合斬り・絶!』
『きか~ん!』
ブリガロンが放った居合斬り・絶は確かにエンテイの胴体に当たった筈だったが、エンテイは全く怯む事無くこちらに迫ってきた!エンテイが持っている剣にも以上が出て来ているみたいだが、大丈夫なのか?
「閠炎様!エンテイの剣が黒く染まっていますが大丈夫ですか!?」
「なに?エンテイ!大丈夫なのか!?」
『無論、大丈夫だ!我に従え赤と黒の愛剣よ!我に力を貸したまえ!』
そう言った途端、黒く染まっていた剣が元の色に戻り、エンテイが制御した事が分かった。
それとほぼ同時に次は剣がエンテイに力を貸すかのように虹色の光りがエンテイを覆う!
剣がエンテイを強化しているのだ!
『我と我の剣に不可能は無い!滅殺剣技・殺戮無双を受けてみよ!』
『居合斬りはあまり効果がないか・・・』
「ブリガロン!2刀流奥義を使うぞ!」
ブリガロンにそう言い、構えさせた。
「ほう?2刀流奥義とな?」
「見れば分かりますよ。2刀流奥義・新爆絶居合斬り・刹那!」
※2刀流奥義・新爆絶居合斬り・刹那※【炎】
2本の剣で神速の速さ斬り、その後斬った相手を爆発させる。
ブリガロンは腰を少し落とし、2本の剣の柄に手を触れたその瞬間!
ブリガロンはエンテイの後ろに居た。
その後、『キンッ』と音が鳴った瞬間、エンテイを中心に爆発が起こった!
「なに!?」
閠炎は凄く驚いた。
それもそうだろう。今さっきまで立っていたはずのポケモンが一瞬で自分のポケモンの後ろに行き、その後爆発したのだから・・・
爆発の中に虹色の光りが更に強く光り、爆発で生じた煙を掻き消した。
そこには本当にダメージが通っているのか聞きたくなるような状態のエンテイが虹色の光りを纏いながら立っていた。
ブリガロンは確実に勝てた思っているので今は隙だらけだ!
「ブリガロン!そこから距離を取れ!まだエンテイは倒せていない!」
『え?』
ブリガロンが振り返ろうとしたとき、その後ろにエンテイがブリガロンの顔を掴んだ!そして・・・
「倒せエンテイ!灼熱地獄!」
『燃え尽きろ。灼熱地獄』
※灼熱地獄※【炎】
相手の体力が尽きるまでずっと燃え続ける。
『ぐわ~!』
「ブリガロン!」
俺は直ぐにモンスターボールに手を伸ばしたが、今はまだシャットダウンの効果が続いている・・・
「ブリガロン!剣戟乱舞!」
※剣戟乱舞※【格闘】
剣で相手を連続で攻撃する。
ブリガロンはまだ自由に動ける手で剣を持ち、エンテイに攻撃しようとしたが、その剣をエンテイは素手で止めた。
『大人しく燃え尽きるがいい』
エンテイがそう言うと炎の勢いが更に増した!
その炎がブリガロンを遅う度、悲鳴が聞こえる。
速く何とかしたいが、どうすれば!
『これでお終いか?実に呆気ない』
エンテイがブリガロンから手を離した時、擬人化が解けポケモン状態に戻ったブリガロンが戦闘不能で倒れていた。
「ブリガロン!戻れブリガロン。今はゆっくり休んでくれ」
これで俺のポケモンも残り1体になってしまったか・・・
閠炎様はやはり強い。
俺の最後の1体はミュツーだ。
頼んだぞ・・・ミュウツー