百三十二話
スフィアと共にヒヨクシティに戻った私は直ぐに戦闘を開始する事になった。
『ジファは下がって!妖精の息吹!』
※妖精の息吹※【妖】
妖精の力を風に乗せ全体を攻撃する。
当たれば魅惑状態になり攻撃が出来なくなる。
スフィアはジファに加護を使用し空中に移動、妖精の息吹を使い、ヒヨクシティ全体を魅了状態にした。
『さて・・・派手に行きますか!』
スフィアは急降下した後、高速でヒヨクシティを駆け巡りポケモン達を峰打ちしていった。
その途中、チャーレムを見付けたので峰打ちでは無く、倒した。
僅か三秒でヒヨクシティはスフィアの力で取り返したのだ。
「凄い・・・凄いじゃないかスフィア!」
『えへへへ~次は何処に行く?』
「そうだな。とりあえず、隣のシャラシティに行こう。コルニ様に会いに行きましょう」
『了解!』
同時刻クノエシティでは、ブレインが送り込んだルカリオ、アブソル、ヘラクロスとその仲間達の攻防戦が繰り広げられていた。
「タブンネ!ムーンフォース!」
『ラスターカノン!』
クノエシティのジムリーダー、マーシュを筆頭にバトルがあちこちで繰り広げられており、マーシュは野生ポケモンのまとめ役のルカリオとジムの前で戦っていた。
他のポケモン達はマーシュの仲間であるトレーナー達に戦って貰っている。
タブンネのムーンフォースはルカリオのラスターカノンで押し返されるが直ぐにタブンネは回避し、
「火炎放射!」
『波導弾!』
火炎放射を放ったが波導弾で相殺される。
相殺した時に発生した煙の中からルカリオが急に現れた!
『ドレインパンチ!』
「守る!」
ルカリオは勢いよく攻撃してきたが、タブンネの守るにより弾き返される。その時にルカリオは多少よろけたのだが、直ぐにバックステップを取り後退し構えた。
「流石はリーダーって事ね。タブンネ!メガ進化!」
『メガ進化~!』
マーシュはタブンネをメガ進化させ、ルカリオもメガ進化をした。
「1人でメガ進化出来るとは」
『行くぞ!』
『来い!』
ルカリオは波導を脚に纏わせ瞬発力を上げ、タブンネに突貫した!
「タブンネ!ドレインキッス!」
※ドレインキッス※【妖】
相手に与えたダメージの3/4の体力を回復する。
ルカリオは手に波導を纏わせ、ドレインキッスを弾き飛ばした!そのままの勢いでルカリオは手を硬化させ、
『バレットパンチ!』
『守る!』
ルカリオはタブンネが守るを発動する前に辿り着き、
『遅いな』
バレットパンチをタブンネの顔面に思いっきり殴り、吹き飛ばしジムの壁を破壊して漸く止まった。
「タブンネ!?」
『波導弾!』
ルカリオは直ぐに波導の弾を作り、タブンネがいる場所に波導弾を連発で撃ち込んだ!
タブンネは瓦礫が上に乗っているので身動きが取れない!無数の波導弾は容赦なくタブンネを襲う!
10発位打ち込んで漸く止めた時にはタブンネはぐったりと倒れておりメガ進化も解け戦闘不能になっていた。
『次はどいつが相手だ?』
「少し待って!タブンネを戻させて!」
『ならぬ。俺達はポケモン完全自由計画の為に動いている。お前が持っているモンスターボールは檻みたいな物だ。俺達には窮屈でしかない』
「確かにポケモン達からすれば檻で合ってると思う。だけど!私はそうは思わない!」
ルカリオは静かに怒る・・・
「ポケモンをGETして、一緒に旅して、一緒に強くなって、一緒に戦う。モンスターボールに体を休める事だって出来るよ」
『体を休めるのも旅もバトルも全部モンスターボールが無くても出来る事じゃないか。ボールはポケモンを手に入れて檻に閉じ込める為の道具。俺達はそんな物に入りたくは無いんだ!』
ルカリオはマーシュの袖に隠しているモンスターボールを波導で捕らえ、波導弾を放った!
波導弾は真っ直ぐにマーシュの袖に向かって行き当たった。
「きゃっ!」
袖に隠しているモンスターボールは波導弾に当たり壊れ、中にいたポケモン達が出て来た。
『あれ?野生化してる?』
『どうなってんだ?』
マーシュは壊れたモンスターボールを拾い上げルカリオを睨んだ。
「よくもやってくれたわね!クレッフィー!ラスターカノンよ!」
マーシュは勢いよく手をルカリオに向けて降りそう言ったがクレッフィーは技を出さない。
「クレッフィー?」
『もうマーシュのポケモンじゃ無いからね』
『だそうだぞ?さあ、次は何をしてくれるのかな?』
ルカリオは面白そうにそう言い、マーシュの言葉を待った。
マーシュは出来ることを封じられ何も出来ない。大人しく降参するか助けを呼ぶしかない。
「私はまだ負けた訳じゃない!だれか!助けて!」
『まだだ。ここはもうドータクンにより結界が張られている。声が漏れることも入ることも無い』
マーシュはその場で崩れた。もう何も出来ない。もう降参するしか生き残る事が出来なくなってしまったのだ。
「私の負けです」
『うむ。では、この手錠を手首に付けて連行する』
ルカリオはそう言い、マーシュの手首に手錠を付けて連行した。
『クレッフィー、本当にこれで良かったのか?』
『この街の人達が捕まっている場所を探すためにマーシュ様を使った。助け出した後で謝る』
『そうだったのか。わかった。俺も手伝う』
『よろしく頼むクチート』
クレッフィーは密かにマーシュを助ける為、クチートに作戦を説明し行動を開始した。
『やはり主に忠実だな。野生でも変わらないものだな』
近くの木にいたヘラクロスはアブソルの元に向かった。
トレーナーと反抗したポケモンの監視を担当しているのはアブソルだからだ。
人間や反抗したポケモン達は、この街のポケモンセンターに連れて行かれる。
神支配計画のエネルギーを溜める施設に改良しているので、電力は反抗したポケモンから取り、人間の生命エネルギーを糧にエネルギーを溜めている。
強いトレーナーほど沢山のエネルギーが溜まるのでジムリーダーは打って付けだ。勿論、エネルギーを吸収し終われば処分されるが・・・
マーシュはポケモンセンターの一番デカい装置の中に入れられ、機械の触手がマーシュを襲う。暫くすると触手はマーシュの体を固定し、生命エネルギーを吸い取りだした。
「あああぁぁぁあああああ!!」
生命エネルギーは命そのもの。吸い取れると体中に激痛が受ける。
暫く30秒ほどエネルギーを吸い取るとマーシュは体に力が入らなくなり、地面に倒れた。
『おいおい。まだ30秒だぜ?もっと絞り出せ!』
『ですが!このままだとこの女性が死んでしまいます!』
『最後は処分するんだ。吸い取り終わればそれで役目は終了。他の者たちもそうしただろう?』
アブソルはこの機械の操作を任しているユンゲラーにそう言い、操作を再開させたその時!
通気口の蓋からポケモンが2匹出て来た。
『マーシュ!大丈夫か!』
『どけ!噛み砕く!』
クチートは自慢の顎でマーシュを捕らえている装置を攻撃しようとしたとき、その装置から硬質化した機械の触手が出て来て、触手が噛み砕くを受け止めた。
クチートは噛み砕くに力を更に込め、噛み千切ろうとしたが全く歯が立たない。
『クチート!後ろ!!』
『え?』
クチートは後ろを振り返ると硬質化した先が尖った触手に体を貫かれた!
クチートからは赤い血が大量に流れ出てそのまま動かなくなった。
『クチートぉぉぉおおおおおお!』
クレッフィーは叫び触手を睨み付けたその時、
「あああぁぁぁあああああ!!」
マーシュの叫び声が上がった!またエネルギーを取られているのだ!
『このままじゃ・・・2人を救えない・・・俺は、俺は・・・』
その時、頭の中に声が聞こえた。
『まだ諦めるのが速いですよ』
その瞬間、クレッフィーの体が黄金に光り輝いた!