百五十三話
バロン達はそれぞれ目の前に来た伝説ポケモンと向き合っていた時、シンテイが放った大技により大地が一気に緑に変わった!更にはミュウの大技とぶつかり合った瞬間、その規模は更に広がり、そのミュウがシンテイの技に敗れ世界樹みたいなデカい木に変わった時にはミアレシティ全土が緑に変わってしまっていた。
これにはブレインも動きを止め・・・俺達も、ポケモン達も動きを止め、全能神の力の一部を知った感じがした。
バロンは直ぐに我に返り、目の前にいるゼルネアスを見た。
ゼルネアスもバロンに向き直っている。
『では、始めますか!』
「ああ!いくぜ!」
ミアレシティ大決戦
☆バロンVSゼルネアス☆
「エルドラド!裁きのつぶて!」
『ジオコントロール』
エルドラドが球体を上に放つ間、ゼルネアスは自身を強化した。その後、球体が弾け裁きのつぶてがゼルネアス目掛け降り注いだ!
だが、強化済みのゼルネアスに並大抵の攻撃など通じる訳も無く、簡単に全ての攻撃を躱された。
「ちっ!青竜王!紅皇龍!エルドラド!一斉攻撃だ!」
『『『おう!』』』
バロンの後ろにいたウルップとセレナはやっと我に返り戦いに参加しようとしたが、四天王のゲノセクトに止められた。
『お前達では邪魔になる。ここで大人しく見ておれ』
「でも!」
『あの戦いを見て力になれるとでも?』
ゲノセクトの言うとおり、バロンが戦っているのは普通じゃかなわない相手、ゼルネアスと戦っている。
でも!私にはアテナがいる!
「私にはアテナがいる!アテナと一緒にこの戦いに参戦させて貰うよ!」
『いいや、ダメだ。アテナの今のレベルでは話しにならない。どうしてもと言うなら俺が力になってやる』
ゲノセクトはセレナの方を軽く叩いた。
「本当に!?」
『ああ。ゼルネアスには相性が良いしな。では・・・始めるとしようか!』
「はい!アテナは待っててね」
『了解しました』
こうしてセレナは、ゲノセクトと手を組みバロン達と一緒にこの戦いに参戦した。
直ぐにバロンの方に行くと丁度バロンが、3体に指示を出した時だった。
「セレナとゲノセクト?」
「私達も一緒に戦うよ!」
「ありがとう!ゼルネアスは今、自身を強化している状態で素早さと特攻が凄く高くなっている!」
「了解!」
『了解した』
ゲノセクトは直ぐに戦闘態勢に入りセレナの指示を待った。
「ゲノセクト!エルドラド達と強力してゼルネアスを倒すよ!」
『心得た』
ゲノセクトは宙に浮くとエルドラドと逆側に飛んでいった。
『む?ゲノセクトか』
『強力させて頂きます!』
「ゲノセクト!ラスターカノン!!」
「エルドラド!オーバーエンド!
青竜王!オーシャンセイバー!
紅皇龍!オーバーレイ!」
ゲノセクトはラスターカノンを放ち、エルドラドはオーバーエンドを上から勢いよく振り下ろし、青竜王は蒼剣に海の力を纏わせ横に振り払い斬撃を飛ばし、紅皇龍も紅剣に太陽の力を纏わせ横に振り払い斬撃を飛ばした!
『4方向同時攻撃か、ミラーフォース!』
※ミラーフォース※【エスパー・神】
虹色のバリアを張る。このバリアに当たった攻撃は全て跳ね返される。
ゼルネアスの周りにミラーフォースが張られ、4体の同時攻撃が当たった!
だが、ミラーフォースの効果でそれぞれの技が跳ね返り、自分達の方に技が返って来た!
4体はそれぞれ返って来た技を避け、バリアを壊しに掛かった。
『新・阿空切断!』
『呪縛!』
エルドラドは尻尾を勢いよく振り下ろし新・阿空切断を放ち異空間の刃をゼルネアスに放った!それと同時に紅皇龍が呪縛を使い、バリアを締め付け逃げれないようにした。
『ちっ!あの技を食らうのはキツいな・・・時空振動!』
※時空振動※【エスパー・神】
次元を揺るがし大地震を起こす。
ゼルネアスは自身の角に重力を纏い振り下ろした!
その時、重力を下に降ろした事により、ポケモン達や今放たれた技が地面に落ちた!
ゼルネアスの角が地面に当たった瞬間、その地面が地中深くまで陥没し、その余波が周りに行き緑一色の大地は全て吹き飛ばされた。その時、大地が大きく揺れた!
技を放ったゼルネアスも体勢を崩し地面に倒れ、他の者たちも体勢を崩し地面に倒れた。
唯一干渉を受けなかったのは、全能神であるシンテイのみ。
この大地震により大地の至るところが割れ始め、崩壊していく・・・
建物は割れた地面に飲み込まれるように沈んで行き、バロン達は必死に地面にしがみつき、落ちないようにした。
ポケモン達もトレーナーを守りたい気持ちはあるが、重力が下の方に強制的に向けられており、飛ぶことが出来ない!それどころか、ポケモン達には効果が高いのか、地面に強く引き寄せられている。
『動けねぇ・・・』
「エルドラド・・・青竜・・・紅皇・・・無事か?」
『俺達は大丈夫だ。マスターの方は大丈夫か?』
「今は大丈夫」
他を見るとそれぞれのトレーナーが互いのポケモンの無事を確認していた。
ブレインはと言うと、サーナイトが張った特殊結界の中でエルレイドと一緒にいた。しかも手には先ほどの機械を持っていた!
「やばいぞ・・・あいつの手に持っているのが設置されたら・・・」
『分かってはいるが動けないんだ!』
紅皇は怒鳴ると、無理矢理体を動かそうとしたその時!
目の前に白い光線が飛んでいきゼルネアスに当たった!
光線元を見るとシンテイがゼルネアスに向け手を翳していた!
『シンテイ様!』
『お前達は黙れ。我の造った大地を汚された罪は重いぞゼルネアス』
シンテイは更に白い光線をゼルネアスに打ち込むと、打ち込まれた所が光りの粒子になっていき、体が消え始めた!
『な!?俺の体が!』
ゼルネアスの体は抵抗出来ないまま完全に消えた。
ゼルネアスが消えた事により技は解除されこれ以上酷くなる事は無くなったが・・・
現状は・・・
ミアレシティの至る所に大地が割れて出来た大穴があり、建築物などは全て倒壊し瓦礫の山と化していた。その瓦礫の殆どは、先ほどの重力により大穴に殆ど落ちていた。
ミアレシティの町人半数以上は、今回の大地震により亡くなった。
生き残りは5カ所から集まったバロン達と町人の三割ほどだ。
『極大魔法・アース・ユグドラシル!』
シンテイは町に再び巨大な魔法陣を展開し、ユグドラシルを再び使い町全土に緑を広めた。
瓦礫の山や割れた大地には緑が生い茂り、大穴からは大樹が生え、割れた大地の場所には川が流れた。
「凄い・・・これが全能神様の力か・・・」
「おいおい・・・どんなけ力が有り余っているんだよ・・・」
「アレだな!流石はトップクラスの伝説だな!」
『お前達なぁ・・・一応言っておくが、我はポケモンではないからな?まあ姿を見れば分かるはずだが?』
皆は今一度シンテイを見つめ直した。
「え~と・・・擬人化じゃなかったって事ですか?」
『え?ずっとそう思ってた感じか?』
「「「はい」」」
「アレだな!人間でも伝説になれれば最強になれるんだな!」
ウルップは豪快は笑い始めたがまだ、戦いは終わっていない・・・