百五十七話
翌日、バロン達はリーグ中央の広間に集まり開会式が行われるのを待った。
「いよいよ本番か~ドキドキしてきたよ」
「サナ大丈夫か?」
「なんとか・・・」
サナは緊張しすぎでカチカチに固まっている。
バロンの方を見ると目が爛々と輝いている。凄くバトルしたそうだな・・・
丁度その時に、プラターヌ博士が卓上に上がりマイクを取った。
「お待たせしました!これよりポケモンリーグ戦を始めたいと思います!司会を勤めるプラターヌです。よろしく!実況は、ギャラクシーさんと言う方が行ってくれます」
『ギャラクシーだぜ!実況はま~かせろ!』
スピーカーから甲高くテンションMAXの声が会場中に響き渡った。
「長話はしようと思わないので早速始めましょう!対戦相手を発表しますのでテレビモニターに注目してください!」
テレビモニターには挑戦者10人の顔写真が映っていた。
その写真が回転し裏向きになると、トーナメント表が出て来て、それぞれの線の場所に移っていった。
「それでは!オープン!!」
裏返しの写真が表にひっくり返ると、それぞれの対戦相手の顔写真が移った。
1回戦
セレナVSモモ
2回戦
トロバVSリョウ
3回戦
サナVSルーマ
4回戦
ティエルノVSエーギル
5回戦
バロンVSダルク
このように分かれた。
初戦から知り合い同士のバトルは免れたが、初戦から負ける訳にはいかないぜ!
絶対勝ち続け、俺はチャンピオンのカルネさんと戦う!
「それでは早速始めますので、1回戦以外の選手は控え室に戻ってください。」
それぞれの選手が控え室に戻って行った後、1回戦の選手がそれぞれ所定の場所に移動した。
「1回戦のバトル場は岩山になります!バトル場!セットアップ!」
プラターヌの言葉と同時に会場の中央が底に沈んでいき、岩山のフィールドが地上に上がってきた。
正直に凄いと関心する・・・
ガシャンと金属と金属が合体した音がした後、
「それでは舞台が整いましたので、1回戦を始めます!」
ポケモンリーグ戦
☆セレナVSモモ☆
「出て来て!ルカリオ!」
「出番ですわよ!ハピナス!」
『ルカリオは相性的に有利です!ハピナスは不利か!?』
最初にセレナが動いた!
「ルカリオ!波導弾乱れ打ち!」
「ハピナス!ムーンフォースで吹き飛ばしなさい!」
ルカリオは波導弾をハピナスに放ったがハピナスのムーンフォースにより相殺され爆発した。
『お~と2体の技は互角か!?』
「互角ですか・・・」
「ルカリオ!ボーンラッシュ(鋼付与)」
『了解した』
ルカリオは目を瞑り、波導でハピナスの位置を把握し、先ほどのバトルで爆発した煙に突っ込んだ!
「ハピナス、相手の場所わかる?」
『全くつかめないで!?』
『もらったぁ~!』
モモとハピナスが話している時にルカリオが煙から出て来て、ハピナスをボーンラッシュで連撃した!
『煙の中から突如ルカリオが!この攻撃は痛い~!!!』
「ハピナス!?」
「ルカリオ!トドメの一撃を!」
ルカリオは遠心力を活かして、ボーンラッシュ大きく振りかぶりハピナスを吹き飛ばした!
ハピナスはバトル場の壁まで飛んでいき、戦闘不能で倒れた。
「ハピナス!?」
『おおーと!!物凄いラッシュ攻撃に耐えきれなかった~!ハピナス戦闘不能です!』
「戻ってハピナス・・・」
流石に強いな~でも!私もここまで来たんだから!次のポケモンは・・・
「出て来て!リザードン!」
『お~と!モモ選手のポケモンはリザードンです!これはルカリオ不利か!!』
「そんなことないと思うけどなぁ~」
「強がるのは今も内だけだよ!リザードン!大文字!」
「ルカリオ!地面にボーンラッシュ!」
リザードンから放たれた大文字はルカリオに迫っていき、ルカリオはボーンラッシュを地面に勢いよく振り下ろし、土を舞上げた!その舞上げた土埃に大文字が当たり再び爆発した。
『な~んとぉおおお!ボーンラッシュで大量の土埃を舞上げて大文字を防いだぞぉおおお!!!』
「何て事よ・・・リザードン!空を飛んで!」
「やっぱりそう来るよね。ルカリオ!波導弾!」
ルカリオはリザードンが飛ぶ先に波導弾を撃ち放った!
「リザードン!ドラゴンクローで弾き返せ!」
リザードンはドラゴンクローを使い、放たれた波導弾を打ち返しルカリオの方に飛ばした!
ルカリオは数歩隣に移動し攻撃を躱した。
『今度はドラゴンクローで弾き返したぞぉおお!!』
「いちいちうるさいなぁ!」
「本当うるさい!」
選手2人にダメだしされた実況者・・・
『う!?すまない!』
ゴンッと渋い音がしたが2人とも気にしてない様子だ。
本当にうるさかったから、バトルに集中出来ないので静かにしてくれた方が見てる方も、戦っている方も助かる。
もう喋らなくていいよ実況の人・・・
「さて、仕切り直していきましょうか?」
「そうですね」
ポケモン達も最初の位置に戻っていた。
会場が静まりかえった時、最初に動いたのはモモだった。
「リザードン!日本晴れ!」
「ルカリオ!波導弾!」
リザードンが日本晴れした直後、ルカリオが放った波導弾がリザードンに当たり爆発を起こした。
「リザードン!?」
『平気だ。それよりも早く指示を!』
「はい!リザードン!大技行くよ!ブラストバーン!」
『ウォォオオオオオ!』
リザードンは雄叫びを上げ、地面に拳を勢いよく振り下ろし、炎を発生させルカリオの方に向かわせた!
「ルカリオ!守る!」
ルカリオが直ぐに守るを発動した直後!守るの下から先ほどのブラストバーンの炎が噴き上げ、ルカリオの守るごと上に飛ばした!
「リザードン飛んで!ドラゴンテール!」
『ウォォラァァア!』
リザードンがルカリオの上に着いた時、運悪く守るの継続時間が切れてしまった!
「あ!?」
「いっけぇええ!!!」
リザードンの渾身の一撃をルカリオに当てる直後に、ルカリオは咄嗟に腕を前に交差させ衝撃に備えた!
ドラゴンテールがルカリオに当たった瞬間、ルカリオの腕がミシッと音を立て骨が折れた。
ルカリオはそのまま急降下し地面に激突し広範囲に土埃が舞い上がった!
リザードンは静かに地面に降りた。
『強烈な一撃が決まったぁあ!ルカリオはどうなったのか!?』
会場全体が静まりかえり、土埃が晴れるのを待った。
バトル場の周りは通気口があり、係員が開閉している。今回は土埃の影響力が凄かったので係員が動いてくれて、ある程度の土埃を吸い込んだ。
おかげで、30秒ほど待つと土埃が晴れて、バトルの結果が分かった。
ルカリオはバトル場の真ん中で戦闘不能になっていた。
『ルカリオは・・・戦闘不能だぁあ!リザードンがルカリオの猛攻を止めたぁあ!』
観客席からも拍手喝采が起こったが、セレナは・・・
「私の時は何も無かったのにな~」
そう独り言を呟いた。
「戻ってルカリオ。彼奴を絶対に倒してやる!出て来て、ギャラドス!」
『ルカリオ様を良くもぉ!』
ギャラドスは大きな咆哮を上げ、リザードンを睨んだ。
「さあ、行くよ!ギャラドス、ハイドロポンプ!」
「リザードン!避けて!」
リザードンは素早く上空に飛んでハイドロポンプを避けたが、
「ギャラドス!そのまま放ちながら上に方向を変えて!」
「え!?」
ギャラドスが放ったハイドロポンプはそのまま上に方向を変え、リザードンに迫っていった!
「甘いよ!リザードン、ハイドロポンプを避けながら、ドラゴンテールを当てなさい!」
リザードンは一気にギャラドスの上に飛んでいきドラゴンテールを急降下しながらギャラドスに向け攻撃した!
「ギャラドス!アクアテール!」
ギャラドスの尻尾から大量の水が流れ出し、急降下しながら攻撃して来るリザードンのドラゴンテールにアクアテールをぶつけた!
だが、リザードンの方が急降下と体重の関係で威力はギャラドスを完全に上待っている!
2体の攻撃がぶつかった瞬間、ギャラドスのいた地面が、円形状に少し陥没し亀裂が入った!
「ギャラドス!今のうちにハイドロポンプ!」
「やばい!リザードン!鋼の翼で身を守って!」
ギャラドスの攻撃が来る直前にリザードンは鋼の翼を使い身を守った後に、ハイドロポンプの攻撃が当たり、大きく吹き飛ばしたが、殆どが鋼の翼で防がれてしまった。
「貴女、なかなか強いじゃない」
「貴女もね・・・」
2人と2体は互いにニヤリと笑い合った。