百五十八話
ポケモンリーグ戦1回戦の戦いは白熱していた。
「先に行かせて貰うわよ!ギャラドス、雨乞い!」
「ちょっ!それ面倒くさいやつ!リザードン、日本晴れ!」
「それも面倒くさいけど!」
2人は互いに技を掛け合い、ギャラドスが雨乞いをして雨を降らせた後直ぐに、リザードンの日本晴れにより雨雲が消え去り熱い日差しが入り込んだ。
「こっちが有利ね!リザードン、ブラストバーン!」
「こうなったら・・・ギャラドス!私達の絆の元に、メガ進化!!」
『メガ進化!』
リザードンの技はメガ進化中の虹色の光りにより遮られた!
光りが収まるとギャラドスはメガ進化していた。
「ちっ!リザードン!メガ進化!!」
『メガ進化!』
リザードンも虹色の光りに包まれ、メガ進化した。
メガ進化した事により日照りが発生し、炎タイプの技の威力が上がってしまい、水タイプの技の威力が下がってしまう。
「やっぱりメガ進化、出来るのね」
「貴女のギャラドスもね」
2人と2体はまたニヤリと笑い合うと、セレナから動いた!
「さあ、行くよギャラドス!雨乞いからの波乗り!」
「リザードン!空に飛んで!」
ギャラドスは雨乞いを発生させ日照りを遮り雨を降らせた。これにより今度は、水タイプの技の威力が上がり、炎タイプの技の威力が下がる。
ギャラドスは直ぐに上空に飛び上がり、雨乞いの雲の上に行った。波乗りの技は当たらないが、フィールドは雨乞いの効果も合わさり、水かさが3cm出来た。
雲の上はまだ日照りが続いているので、炎タイプの技の威力は上がる!
「今度はこっちの番だよ!リザードン!大文字!!」
リザードンが放つ大文字は日照りの効果も合わさり技の威力が上がり、大きさも広がった!
デカくなった大文字は雨雲を突き抜け、ギャラドス目掛け落ちて行く!
「相当デカいわね・・・でも、ギャラドス!ハイドロポンプ!」
ギャラドスが放ったハイドロポンプは雨乞いの効果が合わさり技の威力が上がり、攻撃範囲も広がった!
2体の攻撃は雨雲の直ぐ側でぶつかり合い大爆発し、雨雲が消し飛んだ!
威力が互角だったのだ!
「今よ!フレアドライブ!」
「迎え撃ちなさいギャラドス!アクアテール!」
リザードンが爆煙の中から炎を纏い急降下して来たのを、ギャラドスはアクアテールで迎え撃った!
ギャラドスのアクアテールが当たった瞬間、日照りの効果で水が少し蒸発し威力が半減してしまった!更に!
リザードンの急降下した速度が加わり、ギャラドスが押し負け思い切り吹き飛ばされた!
地面にまで激突したリザードンのフレアドライブは辺り一面の水を一気に蒸発させ、蒸し暑い状態になり元の位置に戻った。
ギャラドスの方を見ると、メガ進化が解け戦闘不能になっていた。
『凄い白熱したバトルの結果は!リザードンの勝ちだ~!モモ選手が大手を掛けたぞ!』
「戻ってギャラドス。お疲れ様。私の最後のポケモン。出て来て相棒!アテナ!!」
『このバトル、仲間の為にも勝たせて貰います!』
「あの姿はポケモンなの!?」
『おお~と!!!私も見たことが無いポケモンだ~!!!名前はアテナと言っていたぞ!!』
会場からもザワザワと会話が聞こえるが、もう気にもしない。
アテナはこの世界で1体しかいない私だけのポケモンなのだから。
姿は上級神になった時から、擬人化のままで登録上はポケモンだけど、姿は人間に近い。
始めて見た人達なら当然の反応だよね・・・
「アテナ?大丈夫?」
『大丈夫よ。こうなることは予想していたし。何より、私はセレナがいればそれだけで良いもの』
「アテナ・・・ありがとう!バトル、始めるよ!」
『はい!』
アテナは炎の杖を出現させた。
『おい!しっかりしろモモ!このバトル場に出た来たのだから、相手はポケモンと思え!後、今はまだバトル中だ!』
「あっ!はい!ごめんさい!」
「薄々気付いていたけどモモさんもポケモンと会話が出来るみたいだね」
「はい!小さい時からポケモン達と遊んでいましたので」
モモは無邪気な笑顔でそう言ってくれた。
「教えてくれてありがとう。私もポケモンと会話出来るよ。それじゃバトルの続きしましょうか!」
「はい!」
アテナは炎の杖を地面に突き刺した!
「アテナ!炎の楽園!」
「リザードン!とりあえず空に飛んで!」
『お~!新しい技、炎の楽園だ~!いったいどんな効果があるのか!?』
アテナが突き刺した炎の杖が一気にバトル場全体に広がり、燃えさかる炎がバトル場を覆う。
アテナはバトル場中央にゆっくりと歩き出した。
「どんな効果か分からないけど、攻撃あるのみ!リザードン!フレアドライブ!」
「アテナ、燃えさかる劫槍(ごうそう)!」
『了解!』
アテナは手を前に翳し、炎の槍を出現させ空中に浮かばせた。それに反応するかのように、炎の楽園が槍に炎を纏わせていく。
劫槍は炎の楽園とセットの技。少しだけ時間が掛かるが完成した。
『来た来た来た~!合体技だ~!』
「発射!」
劫槍は一気にリザードン目掛け飛んでいった!
「リザードン!フレアドライブを維持したまま大文字発射!フレアドライブを強化して!」
『おう!』
リザードンは大文字を使い更にフレアドライブを強化した。更に日照りの効果も合わさりフレアドライブは更なる強化が施され、隕石みたいな大きさになった!
『こちらも合体技だ~!デカい!デカいぞ~!!!』
リザードンのフレアドライブ(隕石並)と劫槍が空中でぶつかり合う瞬間!
「アテナ!楽園の炎を全て劫槍に回して!」
『はい!瞬間転移!楽園よ、劫槍に力を渡せ!』
その瞬間、バトル場の炎が一瞬で消えた!
その消えた炎は劫槍の先端部分に移動していた。凝縮した炎は高出力だ!
「「いっけぇぇぇええええ!」」
2体の渾身の一撃は空中でぶつかり合い、大爆発が起こった!
その爆煙の中から赤い光りが見えると、そこからリザードンがフレアドライブでこちらに来ていた!
「な!?今の攻撃で相殺すら出来なかったの!?」
リザードンのフレアドライブは更に出力を増して、加速しアテナを攻撃して吹き飛ばした!
「アテナ!?」
アテナは焼け野原になっている地面に強く打ち付けられぐったりしている。
『これは戦闘不能か!?』
「リザードン!トドメの一撃よ!渾身のブラストバーン!!」
『ウォォォオオオオオオオ!!!』
「アテナ!逃げて~!」
セレナは叫んだが、アテナは動けない。
リザードンのブラストバーンは真っ直ぐにアテナに向かって行き、そのまま攻撃して戦闘不能にさせた。
『決着がつきました!今の攻撃がトドメとなりアテナは戦闘不能!第1回戦の勝者は~モモ選手だ~!!』
「そ、そんな、ばかな・・・アテナ、戻って・・・」
「勝った・・・リザードン!私達勝ったよ!!やった~!!!」
『ウォオオオ!!』
リザードンは雄叫びを上げてからモモの方に戻って行った。
セレナは下を向き、控え室の方に向かって行った。
モモのその後自分の控え室に戻っていった。
ポケモンリーグ第1回戦は、まさかのセレナ初戦敗退だった。
セレナの知人達は結構驚いたが、バロンは技の選択等に原因があると直ぐに分かった。
セレナは1回戦だからと手を抜いていたんだ。本当ならリザードンが飛んだ時にビッグバンを使い攻撃して、もし耐えきっていたら、灼熱地獄を使い永久的に炎の攻撃を続行。それでも耐えきっていた場合、永劫地獄・ブラストバーンを使えば確実に勝てただろう。
もったいないな・・・