ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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ポケットモンスターXY バロンの旅 百六十六話 リーグ2回戦の朝

百六十六話

 

翌朝目が覚めると疲れが全て取れたかのように体が凄く軽かった。

きっと、メイビスが戻って来てくれたからだ。ずっと追いかけていたから・・・

 

「みんなおはよう。今日も1日よろしく頼むね」

『うん~』

 

メイビスが寝込みたいな伸びをしながら返事をしてくれた。

他のみんなはまだ眠たいのかゴロゴロしている・・・

 

「今日ってリーグの日だから早く行きたいんだけど?」

 

その瞬間、ゴロゴロしていたみんなが一斉に立ち上がり、直ぐに洗面台に向かって行き、整った顔で戻って来た。

 

『おはようございますマスター!』

『お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ございません!』

「いいよいいよ。俺達は友達なんだから」

『マスター!』

 

メイビスが勢いよく抱きついて来たのでしっかりと受け止めた。

 

「メイビス・・・今日はすまないがリーグ中はボールの中で待機していてくれよ」

『うん!その後はマスターにくっつくよ!』

「うん。その時は大丈夫だよ」

『やった~!』

『メイビス・・・俺達もくっつきたいが・・・周りの目が気になってしまうから、気を付けてくれよ?』

『勿論!マスターを困らせないように、控え室って部屋に着いたら直ぐに抱きつくから!』

 

メイビスは満面の笑みでそう答えボールの中に入った。メタグロスもやれやれと言った感じでボールに入った。

紅皇龍とエルドラドは空を飛ぶと目立ってしまうので、今はまだボールの中で待機だ。

リーグ優勝するときには3体とも表に出るから隠すことはしなくて大丈夫だが、それまでは我慢だ。

 

青竜王以外がボールに入った後、扉をノックされた。

 

「バロン様。朝食の準備が整いましたので、こちらにお届けしましょうか?」

「え?あ、待って!みんなで食べよう!」

 

バロンはまだ10歳。咄嗟の反応が完璧に子どもになってしまった。

メイドの方もクスクスと笑っていたが、失礼しましたと言ってご飯が置いてある居間まで案内してくれた。

 

一応俺の城だから大方の場所は把握しているが、城の長だからと言う事で俺専属のメイドと言う事でこの町一番のメイド長を俺に着けたようだ。

俺はメイド長の後ろに着いて行きながら居間に入る扉を開いた途端、他のメイド達や執事達が一斉に頭を下げた。

 

「「「おはようございます。ご主人様」」」

「お、おはよう」

 

バロンはぎこちなく挨拶をして、席に着いた。

すると、この城のコック長が挨拶をしてくれたのでこちらも挨拶を返した。

朝のフルコース料理には、高級食材だと分かる物が次々と皿に出された。

 

「ごちそうさまでした」

 

バロンはフルコースを食べ終えると居間を出て行った。

まさか、この町の人達がここまでしてくれるなんて思ってなかった。

時刻を見るとリーグの受付まで後1時間しか無かった!

 

「青竜王!直ぐに出発する!行くぞ!」

『はい!』

 

バロンはサッと青竜王の背中に乗り、青竜王は飛び立った。

 

「青竜王、もっと飛ばしてくれ!」

『了解マスター!加護だけ付けます』

 

青竜王はバロンに加護を着けて神速を使った。

青竜王が着けた加護は、どんな速度でも自分にしがみついていれば振り落とされないと言う加護。更に、スピードが速すぎて人間では呼吸すら出来ないのも防ぐ事が出来るようになったいる。

 

普通なら1時間は掛かる距離を青竜王のおかげで5分で着いた。

 

「ありがとう青竜王。凄く助かったよ」

『マスターの為なら何処へでも行きます』

 

青竜王はそう言うとボールに入った。

 

「さて・・・受付するか」

 

バロンはリーグの受付の行き、ポケモンの交代はしないと伝えた。

大会が始まるまでは自由時間になる。

 

「さてと・・・後40分はあるぞ」

 

バロンは2回戦が行われる試合会場を見に行った。

そこは1回戦とは違い、バトル場が固定だった。周りはコンクリートで囲まれており、地面は人工芝。

 

「ここが2回戦の会場か。なかなか殺風景だな」

「あ~!バロン!!」

 

聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。この声は俺の好きな人の声だ。

バロンが振り返るとユウキが抱きついてきた!

 

「ユウキ!?久しぶりだな!」

 

バロンはしっかりとユウキを抱きしめてゆっくりと話した。後ろにお父様と執事の方がいたし・・・

 

「すまないねバロン君。ユウキがどうしても君に会いたいと言う事で」

「構いません。ユウキに会えて良かったです。ユウキパワーでどんな敵にでも勝って見せますよ!後、自分の城が昨日出来たので、お父様。僕がこのリーグで優勝すれば、ユウキさんを俺の嫁に貰わせてください!」

 

この発言にはユウキ家が皆、びっくりした。

 

ユウキは堂々とプロポーズを超えて結婚させて欲しいとお父様に申し込んだバロンに対して。勿論、ユウキもバロンの事が好きで結婚はしたいが。

 

お父様は、バロンが既に我が屋敷を超える城を持っていると言った事と、ユウキを嫁に欲しいと言った事だ。

 

執事は、両方の事で驚いていた。

 

「バロン君。私も君の事は好きだが、娘を嫁に送るのは」

「ユウキ家は強さが全てとお父様が言いましたよね?僕はこのリーグで絶対に優勝します!」

「バロン様・・・」

 

執事が何かを言おうとした時、お父様に止められた。

 

「そこまで言うなら、俺も覚悟を決めよう!ユウキを嫁にするならリーグ優勝が一番の力!」

「それこそが!」

「「ユウキ家の掟!」」

 

バロンとお父様は互いにニッと笑い、大声でお互い笑い出した。

 

「バロン君!私も応援するよ。君の優勝を!」

「私も応援するよ!ダーリン!」

「わたくしも応援させて頂きます」

 

ユウキ家の人達から応援される喜びと、大好きな人との結婚が掛かったこのリーグ戦。必ず優勝してみせる!

 

その後は、雑談を楽しみながら時間が来るまで楽しんだ。

試合開始5分前になった所で俺は選手専用入り口に行き、アナウンスが流れるまで休憩場で待った。

そして漸く、試合が始まるアナウンスが流れた。それと同時に2回戦の最初の相手、サナとトロバがそれぞれの控え室から出て来た。

 

「バロン君。3回戦は私と当たるかもよ?」

「サナ君。君は僕を倒せるとでも?」

 

俺の目の前で火花が散る程の睨み合いが始まり、係員が来て会場の方に案内した。

 

「さて。2回戦の試合を見ようか」

 

俺は控え室に戻り、テレビモニターを見た。

 

『マースター?もういいかな?』

「今なら良いよ。おいで」

『やった~!』

 

メイビスがボールから出て来て、擬人化状態の愛おしい姿で俺の膝の上に座った。

 

『始まりますね試合!』

「うん。楽しみだ」

 

他の友達も皆、ボールから出て来て近くにあった椅子に座り、テレビモニターを見た。

いよいよ2回戦の始まりだ!

 

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