六十六話
俺は白龍をセキタイタウンのポケモンセンターで回復させていた時、
『我の力はまだまだ弱かった・・・我をアルマトーレに預けてくれないか?』
「え?」
白龍の回復中にそう言われ、俺は戸惑った。
「な、なんで?」
『アルマトーレには、この世界より強いポケモンが沢山いる。俺はもっと強くなりたい。アルマトーレで鍛えたいのだ』
白龍から真剣にそう言われたが、俺は迷っていた。
いつも白龍と白龍と旅をしていたのに、別れるなんて・・・
『強くなればマスターの所に必ず戻ってくるから、頼む!』
「わかった・・・必ず戻って来いよ」
『ありがとうマスター』
白龍はそう言うと体力を回復させるために眠りについた。
半日経つ頃、白龍の体力は完全に回復して、アルマトーレに修行に行った。
「行っちゃったか・・・強くなって戻って来いよ。さて!俺はシャラシティに向け、出発するか!」
俺はポケモンセンターに止めておいた自転車に乗り、シャラシティに向け出発した。
その時、古民家の近くの木に、黒い影がバロンを見ていた。
「やっと白龍がいなくなったか・・・やるなら今か?」
黒い影は少し考えたが、行動は起こさなかった。
「疲れているときにでも襲うか・・・」
黒い影はそう言い、消えて行った。
セキタイタウンを出ると11番道路に出た。
ここから現し身の洞窟に入り、シャラシティに抜けることが出来る。
※11番道路※【ミロワール通り】
左側がセキタイタウンへと行ける道。
中央の山の穴が、現し身の洞窟に繋がる道だ。
右側には空を飛ぶポケモンだけが行ける場所がある。
※現し身の洞窟※【うつしみのどうくつ】
1階・地下1階・地下2階と階層が別れており、入り組んだ道になっている。
1階は11番道路とシャラシティに繋がっているが、シャラシティに行くためにはその手前の大穴を塞げる位の大岩が必要だ。なので、11番道路から行ける地下1階からの道で行くことになる。
地下1階も入り組んだ道になっている。
地下2階にはそこまで入り組んで無く、貴重なアイテムが落ちている事がある。
俺は自転車を漕ぎながら11番道路を走り、何事も無く現し身の洞窟に辿り着いた。
「もう少しでシャラシティだ。頑張ろう」
俺はそう言ってから、自転車を降り、現し身の洞窟に入っていった。
(この世界では自転車は降りると自動的に小型化し、鞄に入る。乗りたいときは、鞄から出して、軽く投げると自転車化する)
現し身の洞窟は外と違いひんやりとしていた。
「以外と湿気とか無いんだな。動きやすくていいけど、暗い・・・」
俺のポケモンには光を照らすポケモンが・・・
レックウザはまず出来ないし・・・
メイビスは出来るのかな?
メタグロスは出来そうだけど、大きすぎて洞窟の道で挟まる・・・
ゾロアークは出来ないし・・・
ブリガロンも出来ないか・・・
「メイビス、出て来てくれ!」
『は~い!』
メイビスはデオキシスの姿ではなく、擬人化状態で満面のスマイルで出て来た。
正直、超可愛い・・・
じゃなくて!他のトレーナーに見つかると面倒だから、止めさせないと!
「メイビス、直ぐにポケモンの姿に戻ってくれ」
『あれ?マスターはこの姿嫌い?』
「擬人化のメイビスは凄く好きだ。だけど、今はポケモンの姿にしておくれ」
『マスターがそう言うなら』
メイビスは渋々擬人化を解除して、ポケモンの姿に戻った。
「あ。メイビスはこの洞窟を照らせる?暗くて前が見えなくて」
『出来るよ~出て来て!光の妖精ライト!』
メイビスは片手を上に向け、ライトを召喚した。
※光の妖精ライト※【メイビス専用技】
妖精を召喚しる。それぞれ異なる効果を持つ。
ライトは、辺りを照らしたり、相手を目眩まし状態にしたり出来る。
(この小説のみ)
「凄いじゃないかメイビス!」
『えへへ~アルマトーレで修行した成果だよ』
メイビスはそんな事までしていたのか・・・
偉いぞメイビス!
『ライト。マスターの周りを照らしてあげて』
『了解です!』
ライトは俺の隣に来て、周りを照らしてくれた。
光のせいで目が見えないかと心配したが、特殊な光みたいで、全く目が痛くなく、心地良い光に感じられた。
『僕のライトマジックは凄いでしょマスター?』
「うん。正直驚いた。メイビス、ライト。ありがとうな」
『『うん!』』
メイビスとライトはそう言い、俺達は再び地下に向け歩き出した。
道なりに進んでいくと左右に分かれる道にさしかかった。
「どっち行けばいいんだ?」
『私に任せて!』
メイビスは目を閉じ、周囲を索敵した。
暫く索敵し終えると、メイビスは静かに目を開いた。
『この道は右に行ってくださいマスター』
「了解。ありがとうね」
俺達は右の道をまっすぐ歩いて行った。
暫く歩くと階段があり降りて行くとまた、左右に分かれる道があった。
『この道は左です』
「ありがとうメイビス!」
俺はメイビスに言われた通り、左に進もうとしたが、メイビスが俺の前に立ち、前方を睨み付けた!
『ライト。光をマスターにだけ効果付与にして』
『了解です』
ライトは黄色い光から緑色の光に変化した。
この状態だと、ステルス効果も発揮し、自分の方は遠くの方まで見えるようになる。
メイビスが出す妖精は、俺と俺のポケモンにしか見えないようになっている。
「ありがとうメイビス、ライト。あの角にいるのが敵か?」
『うん。あの人、ずっとマスターを追って来てた。どうやって先周りしたか分からないけど、あの人で間違いないよ』
俺のことをずっと追って来た?
何が目的だろ?
まさか・・・俺のアイドル、メイビスが目的か!?
それとも、俺の自慢のポケモン達が目的なのか?
とりあえず・・・
「メイビス、ステルスにしてくれてありがとう。メイビスは影分身を使って相手を攪乱、メイビス自身は自慢のスピードでその人が逃げた場合捕獲。俺はこのステルス状態で敵に接近する。俺は武術の心得があるから大丈夫だ」
『了解しました』
『了解です』
※影分身※【ノーマル】
自分の分身を出す。
熟練度が上がれば分身の数も増える。
『影分身・シャドー』
※影分身・シャドー※【ゴースト】
分身のゴースト版。
影や暗闇で使うと分身の量が比較的に上がる。
光とかがあると分身は消える。
メイビスは影分身・シャドーを使い、洞窟内に大量のメイビス(デオキシス)を出現させた!
更にこのシャドーは、伝説ポケモンの場合、攻撃も出来るようになるのでえげつない・・・
『行け!私の分身達よ!』
シャドー達は隠れているその人物に向かって一斉に襲いかかりに行った。
「流石伝説・・・だが、出てこいオンバーン!爆音波!」
※爆音波※【ノーマル】
音波で相手を広範囲に攻撃する。
威力は140と高い。
オンバーンは爆音波をシャドー達に放ち、掻き消して爆発した!
『私のシャドーを容易く消すとわ・・・』
メイビスは追撃しようと技を構えたが、
『ん?気配が消えた?オンバーンも!?』
「確かに・・・俺も索敵を使っているが、全く気が感じられん」
その人物は突如消え、俺達の前から消えた。
「とりあえず、俺達はシャラシティを目指そう!」
『うん!』
俺達は洞窟を進むことにした。
その頃、洞窟の外の岩陰に先ほどの黒い影が突如現れた。
「まさか場所を感づかれるとはな・・・」
そろそろボスにバロンのポケモンを見せなければ・・・
俺のポケモンを取られてしまう!
俺は洞窟をもう一度見て、目を瞑った。
その瞬間、その影は消えた。
瞬間移動・・・
その影は再びバロンの背後に迫ってきていた・・・
白龍 LV224【神】
メイビス LV204【エスパー・神】
レックウザ LV204【ドラゴン・神】
ブリガロン LV205【草・格闘】
メタグロス LV202【鋼・エスパー】【メタグロスナイト】
ゾロアーク LV187【悪】
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白龍が修行の為、離脱しました。