七十四話
俺はコルニとのジム戦後に事務所に呼び出された。
今は月が輝く雲1つ無い夜空が広がっている。
「さっきのバトルなんだけど」
「そうですよね・・・」
やはり先ほどのバトルの事か。
誤魔化すことは出来ないだろうから、どうすれば・・・
「バロン君が言っていた進化の真骨頂、擬人化と言っていたけど、それはどう言う事なのかな?」
「それは、ポケモンの力だけでは為し得ない事をするには、人の力が必要です。その力をポケモンと1つにするには、ポケモンが人に近づければいいと思い、修行の末に辿り着いたのが・・・」
「擬人化と言う訳ね」
「はい」
コルニは少し考えると、
「それは、どのポケモンにも可能性はあるのかしら?」
「今はまだ分かりません」
多分だが、レベルは少なくとも100は超えないといけないはずだ。擬人化は進化の先にある進化だから・・・
「バロン君のポケモンは皆、擬人化出来たりするの?」
「はい。皆出来ます」
「じゃあもう一回私とバトルしよ!違うポケモンで」
他のポケモンの擬人化でバトルしたいとの事だろう。俺も擬人化でのバトル経験は少ないから丁度いい。
「了解しました」
「ありがとう!」
コルニはバッと立ち上がり、伸びをしてから俺に言った。
「リベンジをかねて勝負だ!バロン君!」
「はい!」
俺達は事務所を出て、町の広場に来た。
審判の方は住人の観戦をさせない為に、避難警告を出し町から少しの間遠ざけた。
これはポケモンが擬人化出来る事を皆に知らせない為だ。
後、擬人化の時にフルパワーを使うとどうなるかが分からない為、本当に街規模の被害が出た場合の考慮もあるが・・・
町の住人がいないことを再確認してから、審判の方が赤い旗を掲げた。勝負が始まる・・・
「それではこれより!コルニVSバロンのバトルを始める!使用ポケモンは1体!それでは、始め!」
シャラシティ戦
☆コルニVSバロン☆
「出て来て!ルカリオ!」
「出てこい!ブリガロン!」
「先にしちゃうよ!ルカリオメガ進化!」
「俺も!ブリガロン、進化の真骨頂を見せてやれ!擬人化!」
コルニはルカリオをメガ進化させ、俺はブリガロンを擬人化させた。
ブリガロン擬人化の時の見た目は、剣士の少年。
茶色の髪色をしており、鎧は緑をメインとしたのを着ている。
擬人化の時の能力は【格闘特化型魔法戦士・能力アップ】
※格闘特化型魔法戦士※
基本戦闘は全て接近戦。
魔法はステータスアップの時に使う。
※能力アップ※
ステータス系統の能力を使うときの効果がアップする。
「ブリガロンの擬人化も可愛い~」
『可愛い言うな!マスター早く戦おう!』
「おう!」
ブリガロンは、腰に装着してある2本の剣を抜いた。ブリガロンは2刀流の剣士なのだ。
「攻撃、素早さ、防御を上げろ」
『了解』
ブリガロンは何の動作も無く、ステータスアップの魔法を掛けた!
「凄い・・・擬人化の時って何でも出来ちゃうの?」
『違うよ。僕の特性が特殊なだけだから』
ブリガロンはコルニにそう言ってから構えた。
『もうバトルは始まっているよ。仕掛けてこないなら』
ブリガロンは俺の方をチラッと見てから前を向いた。
言いたいことは分かっている。さあ、始めようか!
「ブリガロン、アタック開始だ!炎と格闘を剣に!行け!」
『了解!』
ブーン・・・
ブリガロンの剣にその音が鳴った時、左に炎の剣。右に黒い剣に変わった。この黒い剣が格闘の剣。武装した時に色が変わったのだ。
「ルカリオ!ボーンラッシュで対抗して!」
『おう!』
メガルカリオが動いた瞬間、ブリガロンも動いた。
ブリガロンはステータスアップの恩賜のおかげで素早さが段違いに早い!瞬く間にメガルカリオの懐に潜り込み、2本の剣で切り裂いた!
メガルカリオはその攻撃を受けよろめいた!
「追撃!」
「ちょ!早いって!」
ブリガロンは更にメガルカリオを切り裂き、ぶっ飛ばした!
メガルカリオはその攻撃を受け、地面に叩き付けられ戦闘不能になった。
その時にメガ進化も解けた。ブリガロンもバトルが終わったので擬人化を解きポケモンの姿に戻った。
「お疲れ様ブリガロン」
『お疲れ様ですマスター』
「手加減してよ~戻ってルカリオ。お疲れ様」
コルニは頬を膨らませ俺にそう言って来たが、これでも手加減したほうだ。
「今度からもう少し手加減しますね」
「う~ん。本気のバトルしたけど、したらバロン君のポケモンに無双されるし・・・困ったよ~!」
「あははは・・・」
確かに、本気バトルしていいなら無双出来るだろう・・・
だが、これじゃカロスチャンピオンに勝つのは無理だろう。今になって分かったが、カルネのサーナイトのレベル・・・600は軽く超えている。
この世界のポケモンバトルでいくつかおかしな点があるな・・・
ポケモンの最高レベルが1000。これを超えることは出来ないとされている。
ポケモンのステータス。これには上限自体が無い。なので、やり方次第で伝説の力に匹敵する。
ポケモンの特性。この世界のポケモンの特性は基本は1つ。希に特性を2つ以上もつポケモンも確認されている。
バトルの時、普通なら死ぬだろう攻撃もどこかで制御されている。
考えると切りが無いな・・・
バトルも終わったし、旅を続けるか。
だけどもう夜なのでポケモンセンターの宿泊施設で寝よう。
「バロン君。今日の止まる場所決まってる?」
「決まってないですがポケモンセンターの宿泊施設で寝ようと思ってます」
するとコルニは少し慌てて、
「今日の宿泊施設・・・埋まってるって報告があったんだけど・・・」
「え?」
俺は固まった・・・
宿泊施設が埋まる?
そんな筈無いよね?
「一応確認の為にポケモンセンターに行ってみます」
「分かった。一応私も着いていくね」
「はい」
俺はコルニを連れて小走りでポケモンセンターに向かった。
審判の方は片付けをしてから自宅に帰るそうだ。
ここからポケモンセンターまでは15分程で着く。それまで会話が無かったので俺から話しかけることにした。
「コルニさんはどうしてジムリーダーをしようと思ったんですか?」
「え?私がジムリーダーになろうとした理由?」
コルニは少し考えこう言った。
「私はバトルが好き。ポケモン達と共に修行するのも好き。それと、人に教えるのが好き」
「教える事が好きなんですか?」
「うん。チャレンジャー達が私を倒してジムバッチを貰う。その人達がポケモンリーグで会うことになる。その時、無知のままだと直ぐに負けるでしょ?だから助言を少しだけ言ってから旅をさせるの」
「俺には?」
俺は助言されてないぞ?
「バロン君は強い。ポケモン達にも信頼されている。後、誰にも為し得なかったポケモンが人になる擬人化。今のバロン君なら6個目のバッジの人にも勝てるよ」
ん!?6個目なのか!?
「コルニさん?俺の今の強さじゃそこまで何ですか?」
「そうだよ。6個目の人は平均レベル500。メガ進化もするし、伝説ポケモンも使ってくるよ。バトル相手に手加減しないジムリーダーとして近頃有名になったんだ」
手加減しないジムリーダーね・・・
俺の今までのジムリーダーも手加減してなかったような?
ん?ジムリーダーの手加減と俺の思っている手加減と少し違うのかな?
「先にバロン君は5個目のバッジだね!今のバロン君なら大丈夫だよ!」
「ありがとうございます!」
話していたらポケモンセンターに着いた。
俺達はポケモンセンターに入り、女医さんに宿泊施設の空きが無いか確認を取ったが、今日は空きがありませんと言われてしまった。
「だから言ったでしょ?」
「どうしよう・・・」
「バロン君。私の家に来ない?」
ん?今なんて言ったんだ?
「え~と?」
「だから~私の家に止まらないかって事」
「いいんですか!?」
「もっちろん!」
コルニは俺の手を引いて歩いて行った。
コルニの家は民家で家の中は必要な物以外は何も置いていなかった。
「何も無いけどゆっくりしていってね。と言っても寝るだけか」
コルニはニコッと笑いそう言って着替え始めた。
「え!?ちょ!ちょっと待って!ここで!?」
「バロン君慌てすぎ!」
コルニは俺の慌てように凄く笑っていたが、驚くに決まっているだろう!女性に対して免疫の無い俺にとっては!
「それじゃバロン君はそっちの部屋ね。私は自分の部屋で寝るからさ」
「分かった。ありがとうね」
とりあえず着替えるの冗談だったようで、寝室に行ってから着替えたみたいだった。俺ももう一つの部屋に入り、着替えてから寝た。今日は気付かない内に疲れていたのだろう。直ぐに寝むれた・・・
レックウザ LV224【ドラゴン・神】
ブリガロン LV224【草・格闘】
メタグロス LV224【鋼・エスパー】【メタグロスナイト】
ゾロアーク LV202【悪】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さあ、明日からヒヨクシティに向けて、出発だ!