東京行きたい
ジリリリリンジリリリリンと司令室の黒電話が鳴る。
「はい、横須賀鎮守府ですけ・・・、え?元帥殿!!!どうしたんですか?はい、はい、「あおば」の件で・・・、え?柿月中将が鹵獲しようとしている!?本当ですか!?分かりました。はい。対策を考えましょう。はい、はい、・・・・・・・・・・・・。」
横須賀鎮守府提督と松本元帥はしばらく電話で会話していた。
ー数日後ー
ー横須賀鎮守府会議室ー
「あの艦、我々に寄越せ。」
「柿月中将、それは無理です。あの艦はうちの重要戦力であり、横須賀鎮守府の機密情報が中にたくさん詰まっています。」
「機密情報?そんなの出せばいいじゃないか!!!」
「出せない物何です。」
「そんな嘘通用すると思ってるのか!!!中佐の分際で!!!」
「引き下がらないならこちらにも手があります。」
「なんだ?私を暗殺でもするのか?」
「海軍省に攻撃します。」
「どこから?」
「ここです。」
その瞬間、柿月中将が怒鳴った。
「そんな嘘通用すると思ってるのか!!!鹵獲だ!鹵獲しろ!!!」
「大淀、交渉決裂だ。予定通り攻撃する。」
窓の外を見ると兵士達が「あおば」に走っていく。
ー「あおば」ー
「軸ブレーキ脱、最大戦速!!!」
「最大戦速!!!」
中島の合図で「あおば」はガスタービンを唸らせながら動いた。「あおば」は方向転換済みだったので直ぐに出港出来た。兵士達は埠頭で唖然としてこちらを見ている。
「あおば」は出港してすぐ停船した。
「ハープーン、発射準備よし。」
「うちーかたはじめー。」
ハープーンが「あおば」から海軍省に発射された。ハープーンは海軍省に潜入していた自衛官により、GPSが使えない状態でもしっかり命中した。尚、ハープーンは爆発しないように設定したのだ。
ー横須賀鎮守府会議室ー
「なっ、鹵獲失敗しただと!?横須賀鎮守府に停泊中の駆逐艦2隻、軽巡1隻で囲め!!!」
柿月中将は無線に怒鳴っている。
ジリリリリンジリリリリンと会議室の黒電話が鳴った。
「はい、横須賀鎮守府です。あ、柿月中将ですか?居ますよ。はい、「自衛の為、これ以上やると攻撃します。」というこちら側の忠告を無視した為、予定通り攻撃しました。はい、はい、そうですか。はい、分かりました。」
黒電話を置くと、横須賀鎮守府提督は言った。
「柿月中将。貴官のせいで海軍省が危険にさらされた為、出頭命令が出ています。」
「くっ・・・。」
「松本元帥殿は激怒しながら言っていましたよ。」
「私は逃げるぞ!!!兵士達を集めろ!!!」
柿月中将が会議室を出ていこうとするとドアが開き、松本元帥と憲兵が沢山入ってきた。
「なっ、松本元帥殿、何故ここに!!!」
「君は海軍省の汚点にしかなっていない。艦娘達を兵器の様に扱ってる君には失望したよ。君に任せていた鎮守府は違う人に所属を替えた。」
「元帥殿、彼女らは兵器で「君は規律を忘れたのかね?「艦娘は人間である。兵器の様に扱った場合、その者は〝銃殺刑〟とする。」という規律を・・・。バレなきゃいいって物じゃない。連れていけ。」」
「分かりました。」
柿月中将は憲兵達に無理矢理連れて行かれた。
「孝広、障壁は取り除いた。」
「ありがとう、父さん・・・。」
「「あおば」の艦内を見学する事は出来ないかね?」
「艦長に聞いてみます。」
横須賀鎮守府提督もとい、松本中佐は舞風艦長を呼び出した。
「護衛艦「あおば」艦長、舞風1等海佐、入ります。」
舞風艦長はドアを開け、会議室に入った。
「向こうの世界では艦長が艦娘なのか・・・。舞風、君は何歳だ?」
「53歳です。」
「はい?」
「53歳です。」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
松本元帥の叫び声が鎮守府中に響いた。
家から半径5km以内には自販機と山と川と民家と田畑しかない。