【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

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どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

護衛艦3隻目。もう増やさない。多分・・・。


第64話 偵察飛行

「舫い放てー、出港よーい!」

 

横須賀鎮守府の埠頭では自衛官達の声が聞こえる。小笠原諸島で行われる大規模演習と、「さざなみ」と合流する為、横鎮の艦娘達を乗せた護衛艦「あおば」が出港した。出港から2日目、父島の小笠原二見港で第1護衛艦隊と護衛艦「さざなみ」と合流した。

 

「サンドレット送れー!」

 

「1番巻けー!」

 

自衛官達が「さざなみ」から「あおば」に投げ出されたロープを引っ張って暫く経つとガコンという音がして、「あおば」と「さざなみ」は接舷した。

 

「接舷作業、完了しました!!!」

 

「さざなみ」艦長の町島2佐は「あおば」に乗り移り、中島と敬礼した。

 

「久しぶりだな。大弛。」

 

「江田島以来か?しかし、お前が艦長になるとはなー。」

 

「お前も汎用護衛艦勤務だったら艦長だったぞ。」

 

「前までは艦長になりたかったが、この艦の舞風艦長についていけるなら一生艦長やらない事にした。」

 

「お前何があったんだ。あんな年齢詐称の艦「「「「「「敵の自衛官を発見!!!」」」」」」は?」

 

自衛官達が艦内から飛び出てきた。

 

「「「「了解!!!」」」」

 

「うるさい。お前ら。今から町島艦長と会議をするんだ。さあ、持ち場に戻った戻った。」

 

「「「「了解しました・・・。」」」」

 

そして、中島と町島艦長は「あおば」艦内に消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー父島から南南東に90km地点ー

 

そこにいたのは1943年の父島に偵察機を出したイージス艦、「みらい」だった。

 

「艦長、父島に偵察機を飛ばしますか?」

 

角松2佐は艦長に提案した。

 

「そうだな・・・。現在は1943年ではなく、自衛隊の存在する1979年だ。歴史が変わっていなければ森2尉の様になる事はない。もし、1979年だったら父島基地分遣隊が居るはずだ。危険だが、海鳥を12:30(ひとふたさんまる)に飛ばす。」

 

「了解しました!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ー後部ヘリ甲板ー

 

「佐竹1尉他一名、12:30、小笠原に向けて出発します。」

 

「航空機には注意して欲しい。森2尉の件があるからな・・・。」

 

「わかってますよ。今は1979年。同じ海上自衛隊の航空機に攻撃はしてきませんよ。」

 

佐竹1尉は林原3尉と海鳥に乗り込んだ。

 

「繰り返すが、これは偵察だ。交戦は許可しない。分かったな。」

 

「了解しました!!!」

 

『哨戒機発艦。』

 

海鳥がヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員が海鳥から離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「主翼展開後エンジンスタート。」

 

海鳥の主翼が開き、プロペラが動き出す。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

海鳥は「みらい」から飛び立ち、小笠原諸島方面に飛行し始めた。

 

「フォーチュン・インスペクター、シーフォール、発艦に異常なし。視界クリアー。」

 

佐竹1尉が無線に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シーフォール、父島上空まで20分!」

 

海鳥は順調に海上を飛行している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CICには梅津艦長、角松2佐、菊池3佐、CIC所属の自衛官達がいた。

 

「艦長、いくら自衛隊が存在するとしても、危険では・・・。」

 

菊池が梅津艦長に言った。

 

「危険は覚悟のうえだ。この時代の横須賀に入港するかどうかが偵察飛行で決定する。この世界のLIVE映像を自分で確認した上で隊員に判断を下して欲しい。」

 

 

 

「フォーチュン・インスペクター、シーフォール。目標インサイト、上空まで10分。雲量2、視界極めてクリアー。」

 

 

 

「おお、小笠原だ。」

 

「こうして見ると現代と変わらないな。見るのは2回目だがな・・・。」

 

下士官の自衛官達が下士官食堂にあるテレビで海鳥からの映像を見ている。

 

 

 

 

 

「父島二見港が見えます。現在高度2800フィート。」

 

佐竹1尉は無線に言うと林原3尉の方を向いた。

 

「尾根沿いに高度500フィートまで降下するぞ。」

 

「500は危険です!!!森2尉の様になりますよ!!!」

 

「それは分かってる!!!今は1979年!!!自衛隊は存在する!!!行くぞ!!!」

 

林原3尉にそう言うと佐竹1尉は無線に言った。

 

「シーフォール、これより湾内に降下しま・・・!」

 

『シーフォール、何があった!!!』

 

「湾内に軍艦が見えます!護衛艦や、巡視船がまだ見えません!!!」

 

 

 

 

 

 

『湾内に軍艦が見えます!護衛艦や、巡視船がまだ見えません!!!』

 

「な、何!?」

 

「艦種を特定する!!!柳1曹を呼べ!!!」

 

梅津艦長は直ぐに柳1曹をCICに呼んだ。

 

 

 

 

「あれは重巡洋艦「青葉」 軽巡洋艦「大淀」 駆逐艦「潮」 駆逐艦「雪風」です。しかし、そこに居る艦は全て解体されて居るはずです。」

 

CICに呼び出された柳1曹は言った。

 

「!?歴史が全て変わってしまったのか!?」

 

菊池は頭を抱えた。

 

『フォーチュン・インスペクター、シーフォール!!!護衛艦2隻を発見しました!!!艦首に〝180〟と〝113〟と、それぞれ書いてあります!!!』

 

CICのモニターに「あおば」と「さざなみ」が映る。

 

「柳1曹、あの護衛艦の名前は分かるか?」

 

角松2佐が柳1曹に聞いた。

 

「〝180〟と書かれた艦は「ゆきなみ」ですが、あの護衛艦は「ゆきなみ」ではありません。私にも分かりません。〝113〟と書かれた艦は()()()()では「やまぐも」ですが、あの護衛艦はどう見ても「たかなみ」型護衛艦です。」

 

「何がどうなっているんだ・・・。」

 

角松2佐は呟いた。

 

「海鳥は今すぐ帰艦せよ。」

 

梅津艦長は無線に言った。

 

『了解。』

 

「只今から本艦は父島二見港に向かう!!!」

 

梅津艦長はCICで叫んだ。

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