ストーリーをジパングからどんどんずらして行きます。
「巡洋艦らしき艦影を5隻視認!!!目標まで2000!!!」
東進丸の見張り員が叫ぶ。
「河本兵曹長、貴官の所見は?」
「はい。60年後云々と言う話については私には理解できません。確かに、初めて見る種類の艦ですが・・・。明らかに戦闘艦です。」
「私も見るまでは馬鹿げた話だと思っていたが・・・。」
津田大尉は5隻の護衛隊を見た。
東進丸の甲板には18人程の船員が居た。
「高雄よりもデカイ艦だ。なんだかさっぱりしているな。」
「見ろよあのマスト。嵐で転覆するぜ。」
「巡洋艦のくせに砲が1門とは寂しいが、あれで戦えるのかね・・・。」
「おかしな話を聞いたぞ。」
「「「?」」」
「あの重巡、この時代の艦じゃないらしいぞ。」
「はぁ?なんだそりゃあ!!!」
その瞬間、5隻の主砲が東進丸に向けられた。
「!?主砲が!!!」
「何考えてるんだあいつら!!!」
「同じ海軍なのに砲を向けやがって!!!」
すると艦内から多数の自衛官が銃を構えながら出てきた。
「おい!よく見ろよ!!!あいつら、俺達と違うかっこをしているぞ!!!」
「兵隊がドイツ陸軍のような鉄兜を被っているぞ!」
「持っているのも三八式じゃない!!!」
自衛官らは銃口を東進丸の乗組員に向けた。
「!?」
「あいつら、海軍じゃないぞ!」
「各部要員、配置よし。」
「サンドレット送れ!!!」
「1番巻け!!!」
自衛官らが東進丸から飛んできたロープを引っ張った。
ガシャコン!!!と言う音と共に東進丸は1番後方にいた「みらい」に接舷した。
橋が渡されると、角松2佐は「みらい」に渡り、その次に、「あおば」に渡った。
「角松2佐、只今帰艦しました!!!」
「あおば」の士官食堂には各艦の艦長が集まっていた。
「お疲れ様。角松2佐。」
舞風艦長はぽん、と角松の肩を叩いた。
「それで、中島2佐とブリッジにいる津田大尉については?」
「はっ。」
角松2佐は舞風艦長らに話した。
数分後、角松2佐は津田大尉に言った。
「乗艦の許可が出た。ただし、津田大尉一名のみ。乗艦後はこちらの指示に従ってもらう。武器の携帯は認められない。本件に例外は一切認められない!!!」
「!?大尉、単身では危険です!強襲するよう、準備させますが・・・。」
河本兵曹長が津田大尉に言った。
「取り計らいに感謝する。全条件を承諾する!!!」
津田大尉は河本兵曹長に言われたのにも関わらず、全条件を承諾した。
津田大尉が橋で「みらい」に渡り、最初に梅津艦長と敬礼した。
「艦長の梅津だ。」
「海軍大尉、津田一馬です。」
「お若いな。何年生まれかな?」
「はっ。大正2年生まれです。」
その瞬間、梅津艦長はハッとした。
「(大正2年生まれか・・・。私の祖父と同い年か・・・。)護衛隊、「みらい」へ、ようこそ。」
「はっ。」
梅津艦長と津田大尉は握手を交わした。
「!!!」
ピッ
「!!!!!!」
ガコン
「どうぞ。」
1人の自衛官は自販機から出てきた缶ジュースを驚いた顔をした津田大尉に渡した。
「津田大尉、足元に注意して下さい。」
そう言いながら、案内役の尾栗(あおば)は「みらい」と「あおば」を繋ぐ橋を渡った。
「あおば」艦内に入ってすぐに尾栗(あおば)と津田は青葉(明人)とすれ違った。
「この艦には、女も乗せているのか!?」
津田は驚きながら尾栗(あおば)に聞いた。
「艦娘の事か。」
「艦娘?」
「ああ。艦魂を憑依させた女性の事だ。」
「え?じゃあ、彼女は・・・。」
津田は青葉(明人)を見ながら尾栗(あおば)に聞いた。
「彼女は重巡青葉の艦魂が憑依している。艤装があれば通常の艦と同じ攻撃もできるぞ。」
「はぁ・・・。」
津田大尉は軽い返事だけした。
尾栗(あおば)と津田は艦内をしばらく歩くと、士官室の前で立ち止まった。
「ここに護衛隊の司令兼、「あおば」艦長である、舞風一郎海将補、帝国海軍で言うと、少将がいます。」
「はい。津田大尉、入ります。」
津田がドアを開けると、中から音楽が聞こえた。
「はーい!艦隊のアイドル、舞風ちゃんでーす!」
「「「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!」」」
士官室では下っ端の自衛官から「さざなみ」の艦長まで、階級の区別なく集まっていた。
「今日は来てくれてー、ありがとー!」
「「「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!舞風司令、最高ぉー!!!」」」
士官室にいる自衛官全員はサイリウムを振っている。
「おやおやァ〜?乗り気じゃない海軍大尉がいるぞ〜。つーだだーいいー。やっほー!!!この艦隊の司令兼、この艦の艦長の、舞風一郎海将補だよー!今年でなんと54歳!!!さあ、一緒にサイリウムを持て!!!一緒に踊ろu( ゚∀゚):∵グハッ!!」
いきなり津田大尉の後ろからマッキーが飛んできて、舞風艦長(司令)の顔に当たった。
「イッターイ!!!顔はやめてよー!!!」
「「誰だ!!!」」
サイリウムを持った自衛官達が見た方には青葉(明人)が立っていた。
「「「お前は・・・、艦隊の
「変な呼び方やめい。舞風艦長。ふざけるのは止めて津田大尉に挨拶をしたらどうですか?」
青葉(明人)が舞風艦長(司令)に具申すると、舞風艦長(司令)はマイクを置き、津田大尉に近づき、声のトーンを下げて言った。
「私は護衛隊司令兼、「あおば」艦長の舞風一郎海将補だ。」
「海軍大尉、津田一馬です。」
「よろしく。」
津田大尉と舞風艦長(司令)は握手を交わした。
2時間後、津田大尉は東進丸に戻って行った。
「戻ったか。今から我が艦隊のこれからについて説明する。」
舞風艦長(司令)は士官室にいる各艦の艦長、副長、船務長、航海長、砲雷長、機関長、補給長、衛生長、飛行長、旗艦の艦娘達が集まっていた。
「我々、護衛隊と艦娘の甕鎮第7艦隊、及び、乗艦中の艦娘は元の世界に戻るまで帝国海軍に編入してもらう事にする!」
舞風艦長(司令)は1番前で言った。
「舞風司令。帝国海軍に編入すると、我々は専守防衛を放棄する事になります。専守防衛は我々の当体では無いのですか!?」
菊池(みらい)が言った。
「今は戦後ではない!!!戦時中だ!!!そんな事この世界では誰も理解してくれない!!!」
「それでも我々は専守防衛を貫き通すのでは無いのですか!?」
「私も専守防衛を貫き通してきた・・・。あの時まで・・・。」
舞風艦長(司令)は昔を思い出しながら語り始めた。
次回は舞風艦長(司令)の過去回です。