【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

80 / 125
どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


舞風艦長(司令)の過去回です。シリアスです。


第75話 舞風艦長(司令)の過去 1

「今は戦後ではない!!!戦時中だ!!!そんな事この世界では誰も理解してくれない!!!」

 

舞風艦長は菊池(みらい)に叫んだ。

 

「それでも我々は専守防衛を貫き通すのでは無いのですか!?」

 

「私も専守防衛を貫き通してきた・・・。あの時まで・・・。」

 

舞風艦長(司令)は昔を思い出しながら語り始めた。

 

「あれは1999年1月14日の事だった・・・。その時、私は護衛艦「かわぎり」の3等海佐になり、砲雷長になった頃だった・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1999年1月14日15時12分ー

 

「急に出動命令かよ・・・。ついてないな・・・。」

 

「しょうがないと思うわよ。」

 

横須賀基地の中を2人の自衛官が走っていた。舞風一郎艦長(当時、舞風一郎3佐、以下、舞風3佐)と舞風3佐の奥さんの舞風彩智(さち)1尉(以下彩智1尉)が走っていた。

 

「私達は自衛官なんだから出動の時は出動しないと。そうしなければこの国の国民とこの世界人類は守れないでしょ?」

 

「ああ、そうだな。彩智。」

 

横須賀基地を一緒に走っていた舞風一郎と一郎の妻、彩智は「かわぎり」艦内で別れた。彩智は艦橋へ、一郎はCICに向かった。

 

 

 

「いやぁ、砲雷長、残念でしたね・・・。奥さんとの買い物だったのに急に出動で・・・。俺も娘と夢の国(ディ〇ニーランド)に行っていたのに・・・。」

 

CICに来た舞風3佐を見ると、砲術長の多治見(たじみ)1尉は舞風3佐に話しかけた。

 

「ああ。しかし、誰なんだろうな?海保の巡視船を大破させたのは。」

 

護衛艦「かわぎり」が出動した理由は、1隻の巡視船が大破した事から始まった。大破したのは第三管区海上保安本部所属(以下三管)の巡視船「しきしま」だった。保安官の証言は「茨城沖を航行中に黒い物体がこっちにいきなり砲撃してきた」等と訳の分からない事を言っていた。被害状況から嘘だと思えなかった三管は、海自に「しきしま」が被害を受けた周辺を捜索、不明船の確認をする様に要請を出した。海自は3管からの要請を不信に思いながらも護衛艦「かわぎり」(DD-159)と、「はるさめ」(DD-102)に出動命令を出したからだ。

 

出動命令が出てから1時間後には「かわぎり」、1時間半後には「はるさめ」が横須賀基地を出航した。

 

「水上レーダー、目標らしき艦影を3隻探知。本艦に向かって進行中!!!本艦と接触まであと12マイル!!!」

 

「自衛隊バンドも米軍バンドも応答しない・・・。一体、何なんだ?」

 

自衛官からの報告で舞風3佐は呟いた。

 

『CIC、艦橋!!!不明船から発光信号!!!読み上げます!!!「忌々しい人間共よ、太平洋戦争の恨みだ。」です。』

 

「は?なんだそりゃあ。」

 

舞風3佐は艦橋からの報告で首を傾げた。

 

「怪しいな・・・。砲雷長、威嚇射撃を。」

 

舞風3佐が後ろを向くと、後ろには「かわぎり」艦長の芳賀(はが)忠和(ただかず)2等海佐が立っていた。

 

「了解しました。武鐘発動します。対水上戦闘用意!!!」

 

『対水上戦闘用意!!!』カーンカーンカーン

 

舞風3佐の合図と共に武鐘が鳴り響いた。

 

「トラックナンバー、6184、不明船!!!主砲照準を不明船の左舷に!!!」

 

主砲の砲身が不明船に向かって動く。

 

(以下台本形式)

 

芳賀艦長「左対水上戦闘、CIC指示の目標、うちーかたはじめー。」

 

舞風3佐「トラックナンバー、6184、主砲、うちーかたはじめー。」

 

多治見1尉がトリガーを引く。

 

多治見1尉(砲術長)「てーっ!」

 

ドオン!!!

 

芳賀艦長と舞風3佐の合図で主砲から1発だけ弾が発射された。

 

山口(見張り員)『不明船左弦に命中したと思われます!!!日没後で敵の姿が見えません!!!』

 

芳賀艦長「探照灯照射。」

 

舞風3佐「艦長、幾ら何でも危険です!」

 

芳賀艦長「しかし、不明船の姿を確認しない限りは基地に帰投出来ない!!!」

 

舞風3佐「そんな・・・。」

 

そして、「かわぎり」は不明船に向けて探照灯を照射した。

 

彩智1尉「何!?あの化物!!!」

 

探照灯で照射したところには奇妙な黒い物体(駆逐イ級)が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった

 

CICの自衛官「!?不明船発砲!!!」

 

いきなり不明船がこちらに向けて発砲した。

 

ドオン!!!!!!

 

「かわぎり」が衝撃で揺れる。

 

芳賀艦長は直ぐに艦内電話を手に取った。

 

芳賀艦長「応急指揮所!!!被害を報告せよ!!!」

 

応急指揮所の自衛官『不明船から発砲された砲弾、艦橋左弦に命中!!!艦橋、艦長室A火災!!!』

 

芳賀艦長「了解。」

 

芳賀艦長は艦内電話の受話器を置いた。

 

芳賀艦長「舞風3佐。艦橋に砲弾が着弾した。」

 

舞風3佐「!?彩智・・・。」

 

芳賀艦長「舞風3佐、艦橋に行け。その間、水雷長が指揮をとる。」

 

舞風3佐「はっ・・・。」

 

舞風3佐はCICから出ていった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。