青葉改ニ早く来い。
舞風艦長(司令)は艦橋の艦長席に座っていた。
「舞風艦長、
「そう・・・。ご苦労。副長。」
舞風艦長は中島から渡された資料を見ながら言った。
「トラックに向かうのは私と「さざなみ」の町島艦長、「あおば」航海課の柳1曹、「みらい」航海課の柳1曹、草加少佐、
「そうですか・・・。」
「副長、艦内マイクで違う艦に声を伝えることはできるか?」
舞風艦長(司令)は一息つくと、中島にマイクについては聞いた。
「あ、はい。多分大丈夫だと思います。」
「わかった。副長。艦内マイクを。」
「はっ。」
中島は舞風艦長(司令)にマイクを渡した。
『達する。「あおば」艦長兼この護衛艦隊司令の舞風です。本艦隊は帝国海軍に編入したいと考えています。本艦隊は明日、連合艦隊のいるトラック諸島に向けて当泊地を出航します。ココから先は人間と深海棲艦との戦争ではなく、人間と人間の戦争です。全員に覚えといて欲しい事は〝ボタン一つで人の命を簡単に奪える〟と言う事です。これは絶対に忘れないでください。』
舞風艦長は1通り言い終わるとマイクを中島に渡した。
「副長・・・。」
「何ですか舞風ちゃん。」
「最近さ・・・、嫌な夢を見るんだ・・・。」
「嫌な夢?いつ頃からですか?」
「
「???」
中島は首を傾げた。
「もしかしたら、ミッドウェー海戦の事ではないでしょうか。」
柳1曹が話に割り込んできた。
「ミッドウェー海戦?舞風ちゃんと何の関係が・・・?」
中島はまた首を傾げた。
「はい。ミッドウェー海戦では空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」が沈没したのは知っていますね?」
「あ、ああ。」
「実は・・・、空母「赤城」を雷撃処分したのは
駆逐艦「舞風」なんです。」
柳1曹の一言で艦橋は一瞬静まり返った
「え?でも、舞風艦長は艦魂を憑依させているだけじゃ「副長、憑依率は75%ですよ。憑依率が高いのでフィードバックも高いと思われます。それにミッドウェー海戦後すぐなのでまだ空母「赤城」を沈めたことに立ち直れてないとかじゃないですか?」そうか・・・。」
柳1曹の言葉て副長は黙り込んだ。
「私・・・、私は昨日、あんな事言ったけど、本当は妻と赤城さんを自分の手で殺したと思っちゃって、それを・・・、それを紛らわす為に明るく振舞ってきたの・・・。なのに・・・、なのに・・・!!!」
舞風艦長(中身は53歳の男性)は泣き出した。
「大丈夫ですよ。赤城さんは艦娘になって、頑張っているじゃないですか。それに舞風艦長の奥さんはあなたをいつでも応援していますよ。どちらも貴女の事は恨んでいません。大丈夫ですよ。舞風艦長、いや、
駆逐艦「舞風」・・・。」
中島は舞風艦長(司令)を抱きながら言った。
「う、うわぁ、ウワァァァァァァァァァァァァン!」
舞風艦長、いや、駆逐艦舞風は副長、中島の胸元で泣いた。駆逐艦舞風は不安な気持ちを全て出し尽くした。涙と一緒に・・・。