落第騎士の英雄譚 最弱の女騎士と天才剣士の騎士道 作:フォール
小説は久しぶりの投稿で、落第騎士ものにしました。
始めに言いますが、時系列は一輝が留学する前の年になります。なので投稿主の解釈がたたありますが、よろしければ見てください。
『さー、始まりました・・・模擬戦。今回の対戦カードは・・・現在、14連敗中の《学園の最弱騎士》村雲美玖選手と・・・とてつもない才能で天才剣士と呼ばれているのに、やる気のない、勝つ気のないことから、《勝つ気のない天才剣士》と呼ばれてしまっている・・秋時悠司選手です。』
アナウンサーがそう言って紹介した。
『それでは両者ともに準備万端でしょうか・・・それでは皆さんご一緒に・・・』
Let’s go ahead
「また負けたぁぁぁ。今回も負けたぁぁぁ。勝てないよぉぉぉぉ。」(泣)
「ドンマイ、美玖。これで15連敗だね。まぁ相手が悪すぎただけね。」
「ひどいよー。美沙稀ちゃん。確かに相手はあの天才剣士だったけどー。これでも連敗数は止めようと努力はしたんだよ。」
「知ってるよ。美玖は頑張ったよ。次があるじゃない。」
美沙稀ちゃんは私を慰めてくれた。
私・・・村雲美玖は現在、一年生のなかで未だに1勝もできていない。そして、今日の模擬戦で15連敗が確定した。
私・・・伐刀者としては・・・むいてないのかもしれないのかな?
これでも、伐刀者の有名な家柄の出身なんだけど・・・・
「これじゃあ、おとんとおかんに顔を会わせずらいよ。」
「そうだね。美玖はどうしてこんなにも弱いのでしょうかね?」
むむむ・・この友人は・・私が気にしていることをずけずけと言いやがる。
駿河美沙稀、友人でこの学園での初めての友達。固有霊装は元世界ランク3位の滝沢黒乃と同じ2丁拳銃。そして現在一年生のなかでかなりの有望格らしい。
一番株は今日、戦った相手の秋時悠司君なんだけど・・・彼は欲がないのか、全く模擬戦とか出ない。模擬戦に出たのは今のところはたった2回だけ・・私と美沙稀ちゃんの試合のみ・・・どっちの試合も彼が勝っている。
「しかしなんで彼は今日、試合を出たのかね?」
「なんでだろうね。美沙稀ちゃんとは1位2位を争うためだろうけど、私なんて未だに1勝もできてない雑魚だよ・・・そう・・雑魚なんだよ・・・ぐっすん」
「自分で言って傷付くのかよ・・・。まぁ私の時なんて彼は本気ではなかった。今でも腹が立つね。」
美沙稀ちゃんはそう言った。私から見たら、どちらも本気で試合してたと思うのだけど・・当の本人はいつもそう言ってる。
「けど・・・今日の彼は・・あんたを仕留めるときだけ、本気を出してたよ。」
「えぇ・・本当に?」
「うん・・・なんか、雰囲気が全然違った。」
「そうかなぁ?気のせいじゃないの?」
私はそう言った。美沙稀ちゃんはむすっとした顔になった。
「絶対に倒してやるんだから」
美沙稀ちゃんは小声でそう呟いた。
放課後になったので、私は1人で自主トレをしていた。いつもは美沙稀ちゃんと一緒にやるけど、今日は美沙稀が用事があるため1人でやることになった。
いつも自主トレする場所に向かうと、今日は先客がいた・・・二人ほど。
どうやら、試合をしているのか、刀と刀のぶつかる金属音が聞こえた。
「それ・・一輝甘いぞ。」
「おわっとと・・流石だね。」
1人は一輝と呼ばれている男の子らしい。もう1人は遠くて見えない。
とりあえず、わかることは・・・レベルが高い、
「一輝もかなり強くなったねぇ。どこまで模倣剣技《ブレイドスティール》できるようになった?」
「どこまでって・・・まだまだ、君の言う初歩ぐらいだよ。」
「なるほど・・・そこまでやれれば上出来だと思うよ。」
ブレイドスティール?なにそれ・・聞いたことない。それに一輝ってもしかして・・・黒鉄一輝君かな?《落第騎士(ワーストワン)》の
「さてと・・・誰か知らないけど、こそこそしてないで出てきたら。居るのは分かっているから」
と言われた。ばれていたようです。
「ごめんなさい。邪魔するつもりでは・・・って貴方は」
「おん?よく見たら、あぁ村雲さんかー。今日はどうも。」
「どうもです。」
挨拶されたので挨拶した。彼よく見ると、かっこいい・・・当たり前か。彼のファンクラブができる程だもん。
「すみません。邪魔したみたいで・・・」
「気にしてない。丁度終わったところだったから・・。あっ・・・こいつは一輝俺の練習相手さ。」
「どうも初めまして、黒鉄一輝です。」
「あっ・・初めまして、村雲美玖です。よろしくお願いします。」
「いや・・なにが?よろしくお願いしますなんだよ?」
と秋時君に突っ込まれた。
「あははは、ところで黒鉄君は模擬戦とかやってるところ見たことないけど・・・なんで?かなり強いとおもったよ?」
「お前・・・普通、聞くか?そんな事・・・」
「え?なんか不味いことなの?ごめんなさい。別に悪い意味は・・・」
私は謝罪した。どうやらとんでもないことを聞いたみたいだから。しかし黒鉄君は全然怒ったそぶりも見せず
「いいよ。あと僕の一輝って呼んでもいいですよ。」
「では、私のことは美玖って呼んでください。」
「そう呼ぶよ。僕が模擬戦とか出ない理由だけど・・・」
私は理由を聞いて驚いた。
彼は伐刀者では有名な黒鉄家の人間だった。しかし彼は伐刀者としては、弱く家では居ないもの扱いされていた。
それで破軍学園に入学したときに、ランクがFでそれをよろしくないと思った黒鉄家の連中は理事長に圧力かけ、最低限の授業しかさせてなかった。
私は、怒りが込み上げた。そんなかってが許されるなんて・・・。けど一輝君は
「だったら諦めずに強くなるように、修行するだけだよ。」
っと言った。
「この事を悠司にも話したら、協力してくれてね・・・いわゆる師匠かな?」
「もしかして、秋時君が模擬戦に出ない理由って・・・」
「普通に悠司って呼んでくれ。まぁそれもあるけど、本当は単に出たくないだけなんだよなぁ。俺自身別に七星剣武祭の頂きには全くって言っていいほど興味がない。興味がないことはしないのが俺の流儀だ。」
っと彼は言った。私は疑問に思ったことがあった。
なぜ私や美沙稀とは試合をしたのだろうか?それこそ私なんて興味をそそるものなんて何一つない。村雲家の人間のことは親しい人にしか教えてないから。
「まぁ、美玖と模擬戦やった理由は、何となく興味が出ただけ。それだけさ。」
「美沙稀ちゃんとやった理由は?」
「美沙稀?・・・あぁ、駿河美沙稀さんね。強いって聞いたて戦いたくなった。いやー苦戦したよー。」
美沙稀ちゃんは手を抜いていたって言ってたけど・・・本人は本気でやってたみたい。美沙稀ちゃんの気のせいだったようだ。
「しかし・・・美玖って・・・」
「ん?なに?」
悠司君が難しい顔をしながら私のことを見つめていた。なにか、あるのかな?
「今、思ったけど・・・あの試合は手を抜いていた?あそこまで弱いとは思わないのだけど・・・」
「いえいえ、全力でしたよ。あれが私の実力なんです。未だに1勝もできてないモブみたいなもんですよー。・・・・ハァー・・」
「・・・そう・・・(なんか引っ掛かるなー。)」
私はそう言うと、彼はなんかふにおちない顔をした。私も自分の言った言葉で落ち込んだ。
「なら・・・美玖さんも僕みたいに悠司に指導をしてもらったら?」
っと一輝君はそう言った。
「え?でも、それって一輝君にも悠司君にも迷惑だよ?」
「僕は別に気にしないよ?悠司は?」
私が首を振りながらそう言うと、一輝君は笑顔で迷惑ではないっと言ってくれた。悠司君は少し考えながら・・・答えた。
「・・・まぁ・・・ええかの。よっしゃ美玖を多少は強くしてやるよ。」
「本当にいいの?」
「別にいいよ。美玖は結構いいもの持っているから、俺がある程度までは開花させてしんぜよう。」
「じゃあ・・・よろしくお願いします。」
「おう」
こうして、私は天才剣士の弟子になった。
これは最弱の女騎士と天才剣士が歩む騎士道の物語である。
いつ投稿できるかわからねぇ・・・じょうだんじゃあねぇ・・・(なるべく早くあげます。)