真島
「……じゃあ、神室町をあんなことになったのは、シャドルーの仕業っちゅうワケかいな」
平八
「そうじゃ。危うく、成歩堂がゾンビになってしまう所だったわい」
魔界のモリガンの城付近、森羅・BSAA・ミスリル(宗介を除く)の面々が金の鎖について調査している間、組織に属していないナルホドやかなめ達が周りを警戒しながら休憩していた。
その間、真島や桐生が平八から神室町のゾンビ騒動の黒幕の正体を訊いていた。
桐生
「シャドルー……神室町をあんな目に遭わせるとは……絶対に許しちゃおけねぇ」
真島
「ワシもや、桐生ちゃん。落とし前、つけとかなアカンの……」
かなめ
「うわぁ……凄い怖い顔してる」
シャドルーに対して怒りを露わにしている桐生と真島の顔を見て、かなめは苦笑いして呟く。
それを聞いた桐生は怒りを納め、かなめに謝罪をする。
桐生
「っと、すまねぇな。怖がらせしちまったか」
かなめ
「あ、いえ! そんな、気にしないでください!」
ボッスン
「なんだ? 面白そうな会話しているな」
ヒメコ
「どこがや!」
スイッチ
『それにしても、桐生さん達はあの神室町にそんなに思い入れがあるんですね』
桐生達の会話にスケット団の面々が参加し、スイッチが桐生と真島が神室町に対する思いが強いことを指摘した。
桐生
「ああ。神室町で、色んな事があったからな」
真島
「あの街には、あの街しかないものが仰山あるからのぅ」
スイッチ
『まぁ、大人の遊び場みたいなものですからね』
真島
「せやけど、あの場面で鬼姫に会えるとは思わんかったわ」
ヒメコ
「そ、そうかい」
真島
「イーッヒッヒッヒ! この間はワシの組員が世話になったようやないか」
かなめ
「この間……? あ! もしかして、あの時のヤクザって……!」
桐生
「なんだ? 千鳥、知っているのか?」
かなめ
「……アタシとスケット団が初めて会った日です」
かなめは語る。かなめとスケット団が出会った、あの日のことを……
―――――――
――数日前、神室町――
かなめ
「やっと着いた~! ここが噂に聞く神室町ね!」
ある日休日、かなめは神室町を訪れていた。たまには行ったことのない場所に観光でもしようと考えたのだ。
彼女の護衛でもある宗介には何も知らせずに。
かなめ
(あいつがいると、絶対に問題行動起こすと思うからなぁ……ただでさえ、この街ってヤクザが沢山いるから……)
宗介は傭兵部隊、ミスリルの兵士である。
彼は任務でかなめを護衛するために彼女が通っている学校、陣大高校に転入という形で彼女のクラスに所属、クラスメートとなった。
しかし、彼が転入してから彼女の学校生活が急変することになる。
本物の銃をおもちゃと勘違いされ没収されたり、ゲタ箱を爆発させたり、絡んでくる不良達を威嚇射撃したりと問題行動を次々と起こし、かなめはそんな彼に対し手を焼いていた。
その彼が神室町に来てしまったどうなるだろうか?
かなめ
「……絶対に目の敵にされるわね」
かなめは知っていた。
宗介は絶対にヤクザ……下手すれば、神室町を拠点にしている「東城会」に命を狙われる事を危惧していたため、かなめは一人で神室町に訪れていた。
かなめ
「えっと……確か、ここらへんで林水先輩が言ってた、他校の学生たちと待ち合せの筈だけど……」
かなめがこの神室町に来た理由。それは、かなめが所属している生徒会の会長、
その交流会で何をしようかと決める為、それぞれの代表者が神室町で集合ということになったのだ。
かなめ
「どうして、ヤクザがいるこの街にしたのかしら? 危ない街だって言うのは先輩もわかってる筈なのに……」
かなめが愚痴ていると、かなめの肩と通行人の肩がぶつかる。
かなめ
「あ、すいませ」
男性
「ぎゃぁぁ~~~っ! いてぇ、いてぇよ~っ!」
かなめ
「え? え!?」
かなめがぶつかった通行人は派手と言えるほど痛がり始める。すると、何処からか男性達が現れ、かなめにぶつかった通行人に駆け寄る。
男性2
「おい、大丈夫か!?」
男性
「だ、駄目だ……! 複雑骨折いったかもしれねぇ……」
男性3
「な、なんだとォ!?」
男性4
「おい、お嬢ちゃん! どうしてくれるんだぁ!? ああっ!?」
かなめ
「そ、そんなこと言われても……ただ軽くぶつかっただけなのに、その男の人が……」
男性3
「おい、嬢ちゃん……俺らを誰だと思ってんだ?」
男性2
「俺らはなぁ、あの東城会の組員なんだぞ!」
かなめ
(さ、最悪なのに絡まれたぁーーっ!!)
これをどう突破するか一生懸命考えていたが、相手側はそう簡単には待ってくれなかった。
ヤクザ4
「嬢ちゃん、結構可愛いし……ドラマ撮影に協力してくれたら、チャラにしてくれてもいいかなぁ?」
かなめ
「は、はは……そのドラマって、どんなドラマですか?」
ヤクザ3
「協力してくれるまで、内緒♪」
かなめ
「お、お断りします!」
ヤクザ2
「ああ!? こっちがせっかく条件付き慰謝代ナシにしてやろうって言ってるんだぞ!」
かなめ
「さっきも言いましたが、その人とは本当に肩に軽く当たっただけです! それで複雑骨折になってるわけないじゃないですか!」
ヤクザ3
「嬢ちゃん、言い訳は見苦しいよ?」
ヤクザ2
「しょうがねぇ……嬢ちゃん、ちょっと事務所までツラ貸せや」
そう言うと、ヤクザの一人がかなめを事務所に連れていこうと腕を引っ張る。
かなめ
「ちょ、放してください!」
ヤクザ4
「い~や、駄目だな。この一件片ぁつけるまで、帰らせはしねぇぞ」
かなめ
(……! 助けて、ソースケ!!)
???
「そこまでやっ!」
かなめが心の中で宗介に助けを求めている時、誰かの女の声が聞こえた。
すると、その声の主であろう女がかなめの腕を掴んでいるヤクザを“何か”で殴り倒した。
ヤクザ2
「ぐあぁっ!」
ヤクザ4
「な、なんだ! テメェは!」
???
「偶然通りかかったスケット団や!」
ヤクザ3
「す、スケット団?」
“何か”を武器にしている女に続き、二人の男が現れる。
???2
「ヒメコ! 勝手に突っ走んなって!」
ヒメコ
「ボッスン! スイッチも遅いで!」
スイッチ
『そう言われてもな……』
かなめ
「あ、あの……アナタ達は……?」
ボッスン
「ああ、俺達は、開明学園って学校の生徒だ」
かなめ
「開明学園って……今度、ウチと交流会やる学校じゃない!」
スイッチ
『……ということは、キミは陣代高校の……?』
かなめ
「ええ。陣代高校生徒会副会長の千鳥かなめって言います」
ヒメコ
「そうやったんかい! 助けるのが間に合ってホンマ良かったわぁ!」
ボッスン
「俺達も自己紹介したい所だが……それよりも、あのヤクザのおっさん達をどうにかしないとな」
ヤクザ
「クソッ! もう少しで上手くいく所だったのに!」
かなめ
「あれ!? あなた、複雑骨折は!?」
ヤクザ
「うるせぇっ! テメェらに仕返ししねぇと、気が済まねぇんだよ!」
ヒメコ
「所謂“当たり屋”っちゅうわけかいな」
ボッスン
「あっちから仕掛けてくるんだったら正当防衛だ! かなめ、俺達から離れんなよ!」
かなめ
「え、ええ!」
ヤクザ
「テメェら! あいつらを血祭りにあげろぉ!」
ヤクザに絡まれてしまったかなめ。そして、彼女を助ける為に登場したスケット団。果たして勝てるのか!?