暗殺教室~月と星~    作:霊花

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3話目です!

2020年 改稿


体育の時間

零:Side

 

二、三時間目も過ぎていき、四時間目は体育の時間だった。烏間先生が担当していると聞いた時から普通の授業は期待できないなとか思ったけど。

 

実際に今現在、掛け声かけながらナイフ(対先生用)の素振りをやってるし。普通の人が見たら驚く光景だなって、同じようにナイフ振りながら他人事のように思った。

 

殺せんせー?砂場でお城作ってお茶飲んでるよ。

 

渚(最初潮田君と呼んでいたら渚でいいよと言われたからそう呼んでいる)の話によると、烏間先生が教師としてくる前の体育は殺せんせーが担当していたらしいけど。あまり授業になっていなかったらしい。

 

たとえば、

 

「反復横跳びをしましょう。先生がお手本を見せます」

 

と言って先生はマッハでやって分身術を教えようとしてきたらしい。さらに慣れたらやりながらあやとりをしましょうとも言ってきたり。

 

まあ分身とか、普通の人間には無理だね。……ながらあやとりの反復横跳びなら……できるかな。

 

___________________________________________

 

「それでは最後に模擬戦をやる」

 

その言葉とともに始まったのは烏間先生との模擬戦。

 

ルールはどんな方法でもいいから烏間先生に対先生ナイフを当てれば勝ち。対先生ナイフを使うなら何でもいいらしい。

 

一対一か二対一どちらでもいいらしく、大抵は二対一で向かっていく。

 

ただ、みんなナイフを当てられずにどんどん戻ってきた。

 

「ねえ渚、カルマ。これ、いつもやってるの?」

 

気になって隣に居た二人に聞いてみる。

 

「うん。いつも授業の最後にやってるんだよ」

 

「んで結局みんなナイフ当てられないんだよね~」

 

そりゃそうだ。あの烏間先生の動きは明らかに格闘、実戦に慣れてる。簡単に生徒の攻撃をかわすか逸らしている。あの慣れた身のこなしはそう簡単にはナイフを当てさせてもらえないな。

 

「零なら当てられそう~?」

 

カルマがニヤニヤとどこか楽しそうに聞いてきた。……さて、どうだろう。

 

あ、僕の番だ。

 

「まあ、試してみないことにはわからないね」

 

 

零:Sideout

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零が烏間先生の前に立つ。

 

「さて、君は今回が初めてだ。その実力を試させてもらうぞ」

 

そういって烏間先生は構える。対峙する零は、両手に一本ずつナイフを持って構えている。

 

「それじゃ、いきます!」

 

そう言った零はスッとその両腕を下ろして構えを解く。

 

え?と見ていた他の生徒が疑問に思った次の瞬間、零の姿は烏間先生の目の前にあった。彼はそのまま滑るようにナイフを振る。

 

(……!)

 

それを烏間先生は腕を弾き紙一重で避ける。その顔には僅かに冷や汗が浮かぶ。

 

その避けられる間に零は下ろしていたもう片方の腕からナイフを烏間先生の顔に向かって投げていた。

 

それとともに弾かれた方の腕のナイフも振るが、どちらも烏間先生は紙一重で避け、一旦距離を置いた。

 

そのあっという間の攻防は、他の生徒たちにとっては一瞬何が起こったのかわからないほどのスピードで行われた。その間の零の動きはすべてが流れるようで止まることがなかった。

 

「スゲェ……」

 

「今全然見えなかったんだけど」

 

「早すぎるでしょ。零君も烏間先生も」

 

「へぇ……」

 

みんなその攻防に驚いている。その中でもカルマは二人を面白そうに見ている。

 

二人はじわじわと移動しながら相手との距離を縮めていく。零はその間に空いている手をポケットにあてた。

 

 

次の瞬間には、烏間先生の顔面近くに複数の何かが飛来していた。

 

それを烏間先生はあわてて大きく飛びのく形でよける。が、そのよけた先には既に予測していたのか零が移動していた。

 

そこで着地のタイミングで素早く振るわれるナイフ。烏間先生は避けようとするが間に合わない。

 

そこで、零の勝利が決定した。

 

___________________________________________

 

零:Side

 

疲れたー!!

 

烏間先生にナイフを当て、模擬戦が終わると僕はすぐ座り込んでしまった。

 

「さすがだな。このクラスで俺にナイフを当てたのは君が始めてだ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

その時、チャイムが鳴った。

 

「授業は終了だ。解散!」

 

烏間先生が言ったと同時に僕の周りにみんなが駆け寄ってきた。

 

「零!さっきのすごかったな!」

 

「動きが殆ど見えなかったし!」

 

「零君すごい!」

 

みんなが僕を褒めてくる。なんか照れるな。

 

「最後に投げたあれ、なんだったんだ?」

 

ああ、あれね。

 

「対先生ナイフを細かくしたやつ。ナイフを当てればいいんだし、あれも有りかなと思ったんだけどね」

 

結局避けられたし。念のため避けられることを想定して向かったらホントに全て避けて想定通りのポイントにいるんだから驚いた。

 

「いや~しかしそのナイフの一部が先生のところに飛んでくるとは思いませんでしたよ」

 

ヒュンッと僕たちの横へ来たのは殺せんせー。

 

「えっ?そうなの?」

 

「ええ。あの予想外のスピードには驚きました。ちょっと掠りましたし」

 

でも見たところ直接当たってはいないようで、驚いたと言いながらちゃっかり避けているのがわかる。

 

「言っときますけど、あれはほぼまぐれですよ。たまたま烏間先生が居る延長線に殺せんせーが居たんでそこまで飛ぶように思いっきり投げましたけど」

 

いやーそれに気付いた時はラッキー!と思って投げたんだけど、まあ、ほぼまぐれのそれが当たるとは思ってなかったんだけどね。

 

「ヌルフフフフ、先生に一撃あてたいのならもうちょっとひねったほうがいいかも知れませんねぇ」

 

緑と黄色のしましまの顔で笑う殺せんせー。渚たちによるとこの顔は舐めているときの顔らしい。

 

「ま、これで当たるとは思ってなかったし、みんなと過ごしながら少しずつ方法を考えるとしますよ」

 

「ヌルフフフフ、待ってますよ」

 

そう言ってシュンッとその場から居なくなる殺せんせー。ほんっと早いなー。

 

「それじゃあ、教室にもどろっか」

 

「そーだね。おなか空いたし」

 

 

今日から僕は、この賑やかなE組でみんなと一緒に暗殺をしていく。




やっぱり戦闘描写は難しいです……。
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