お気楽少年の第二の人生   作:ホワイトラピット

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私はただ気づいてほしいだけなのに……どうして 誰も気づいてくれないの?

ある暗い空間である少女は呟く…






第10話 右目の謎

 

 

やぁ、私こと颯夜です。

 

俺は放課後、千冬に部屋に来るように言われたが、部屋が汚すぎて座る場所すらなかったからISを部分展開して即座に片づけに入った。

 

まずはリビングから片づける事にした、お客さんが来る時にリビングで話をするだろうからだ。

 

特に目立つと言ったら机の上の飲み干してそのままのビール缶の塔、入っていきなり目に飛び込んでくるのがビール缶の塔とか嫌だろう?と言うわけで、

 

「おりゃあ!」

 

机の上にあるゴミをISで潰したりして小さくした後、新しいゴミ袋を取り出し分別して捨てる。

 

「よし、これで机の上はよし!・・・次は」

 

床を片付けようと作業に入る。

 

床に落ちているものを片付けている途中に勝負下着と思われる物を見つけてしまった。

 

「この人は・・・」

 

俺は呆れて溜め息をついた。

 

 

 

 

一夏sido

 

「はぁ・・・」

 

俺、一夏は寮に向かって歩いていた。

 

「まさか、昼にあんなに食べさせられるなんて…」

 

昼休みに俺は、箒逹と一緒に昼食を食べる事になって昼食を食べたんだが、箒の作った唐揚げを食べさせあいっこしたらセシリアと鈴がサンドイッチと酢豚を持って食べろと言ってきて全部食べたんだ。

 

箒と鈴の料理は凄くうまかったけど、セシリアのサンドイッチは……

 

うん…思い出したくない味だったな。

 

そう思いつつ歩いているとゴミ袋を持って走っている颯夜を見つけた。声をかけようとしたけど忙しそうだし声をかけるのをやめた。

 

「頑張ってるなあいつ」

 

俺は颯夜が走っている背中見てると何かがついているのに気がついたが・・・

 

「いつもの兎だろう」

 

そう言ってその場を後にした。

 

この後、箒がトーナメントで優勝したら付き合って貰うと言われるとは思っていなかった。

 

 

 

 

颯夜sido

 

「ふぅ・・・とりあえず巻いたか」

 

俺は、千冬さんの部屋から外に出てゴミ捨てに行っていたんだが、突然女子が軍団で白い紙を持って追いかけて来たから急いで逃げてきた。

 

で、

 

「何でラウラこんな所にいるんだ?」

 

そう、ラウラが俺の隠れた茂みいたのだ。

 

「何故と聞かれると用事があったからな追いかけて来た」

 

と言うと白い紙をもじもじしながら出してきたのだ。

 

「この紙にサインしてくれ!!」

 

トーナメントの事か?普通トーナメントは一人で参加何だがこの前のトーナメントでのゴーレムが原因で上の人からの提案だろうな。

 

「あぁ、いいぞ?」

 

もしもの事に備えてラウラと組んだ方がいいと思った俺はあっさりOKを出した。

 

「よしっ…」ボソッ

 

「ん?ないか言ったか?」

 

「いや!!何でもないぞ」

 

そう言うと顔を隠しながら走ってどこかに行ってしまった。

 

あ、ゴミ袋捨てに行かないとな。

 

ゴミ袋8個を持って急いで捨てに行った。

 

この後、あんな事になるとは思いもしなかった。

 

 

 

「ふぅ・・・やっと終った・・・」

 

「「・・・」」

 

今、現在千冬さんの部屋の掃除が終わりゆったりとしておこうと座った所です。

 

そして、自分の部屋を見てびっくりしている千冬さんに俺を見て顔を赤くする山田先生。

 

うわーー、トマトみたいに赤いな…

 

「お前がこの部屋を片づけたのか?」

 

千冬さんがありえんと言う顔で聞いてきたので、そうです、と返事をしたが。

 

「過激な下着はちゃんとしまいましょうよ、千冬さん」

 

コレだけは言っておきたかった。

 

すると千冬さんは鬼のような顔をして、

 

ガシッ

 

俺の頭を掴み力を入れた。

 

「─────────」←声にならない叫び

 

激痛に耐えられず声を上げた。

 

いきなりアイアンクローをかましてきやがったよこの人。

 

このままじゃ俺の頭のHPが持たないので放課後呼ばれた理由を聞くことにした。

 

「何で俺を呼んだんですか?千冬さんっ!!」メシメシ・・・

 

「そうだったな、言いたいことが一つと質問したいことが三つある。」グググ・・・

 

「あのその前にこの頭に付いてる手をどけてくれませんかね?」ミシミシ・・・

 

質問したいって事は分かったけどさすがにこの状況じゃ話が出来ないんで。

 

「そうか、ならば仕方ないな」

 

そう言うと手を頭から外し、話に入った。

 

「ゴーレムがトーナメント中に乱入してきたのは覚えているな?」

 

「はい、覚えてますよ」

 

「一夏がゴーレムにやられそうだったのも覚えてるか?」

 

一夏がやられそうになった事は覚えているけど、その後を覚えてないな…

 

「セカンドシフトしたゴーレムにー夏がやられそうだったのは覚えてますが、その後は覚えてないです・・・」

 

俺は首を横に振り答えた。

 

すると山田先生が真剣な顔をして、教えてくれた。

 

話を聞くと一夏がゴーレムにやられそうになった時、俺のISが光りだして変化しゴーレムが動かなくなるまで攻撃し続けその後アリーナを破壊し始めて、止めに入った千冬さんの打鉄以上の戦闘力を見せ、その後力尽きるように倒れたらしい。

 

「そんな事があったんですか・・・」

 

「そうだ、この事に関して何か心当たりはないか?」

 

多分、夢で出てくるあの黒い化け物が関係しているかもしれないな…

 

「多分……いや、何でもないです」

 

確証もないのに無闇に話しても混乱するだけかもしれない…

 

「勿体ぶらずに話せ、颯夜」

 

千冬さんは気になるのか少し強めの言葉で問いかけてくる。

 

しかし、俺は話したくないので急いで部屋から逃げ出す。

 

「説明はまた今度しますから、勘弁してください!」ダッ

 

「おいっ!!」

 

「夕食、冷蔵庫の中に入れてますから暖めて食べてくださいね」ダダダッ

 

そう言って俺は千冬さんの部屋を後にした────

 

 

千冬sido

 

「全く、あいつは…」

 

私は颯夜の背中を見ながらそう言う。すると山田君があることに気がつく。

 

「織斑先生、颯夜くんの背中に何かつきてませんか?」

 

「ん?」

 

確かに見てみると背中に黒い何かがくっついていた。だが私は

 

「いつもの兎でしょう」

 

いつもの兎だと思い特に気にすることはしなかった。

 

「そうですかね?」

 

「そうでしょう」

 

山田君は何か気になるといった顔で、今日はもう帰りますと言って帰って行った。

 

「さて、あいつが作ったものでも食べるとするか」

 

私は冷蔵庫を開け中身を確認すると、美味しそうな丼ものの食べ物が入れてあった。私はそれを綺麗になっている机の上に丼もの置き一口食べた。

 

「…美味いな…」

 

こうして私は料理を頑張ろうと思ったのだ。

 

 

ラウラsido

 

フフフ、やったぞ!この紙はルームメイトになれるという証明書だ。

 

途中たくさんのやつに邪魔をされたが全てなぎ倒してきたが、やけに奴らの殺気が強くなっていたな。

 

私は今、颯夜の部屋にきている。

 

「早く帰って来い颯夜、帰ってきたらあんな事やこんな事を……フフフ…」

 

ん?誰だ?変態と言った奴は?

 

私は颯夜のベッドで寝ころびながら帰りを待っていた。

 

 

 

颯夜sido

 

「はぁ…今日は疲れたな…」

 

俺は溜め息をつきながら寮の廊下を歩いていた。すると狐のようなパジャマ姿の本音が後からとてとてと、遠くから追いかけて来ていた。

 

「巻くか…」

 

逃げようとしたが、前方に女子の団体が集まっていた。

 

そういえば、今の時間帯、丁度夕食の時間だったな。

早く部屋に帰って飯作らないとな。

 

そう思い後ろを振り返って歩こうとしたがあることに気づく、

何かにシャツを引っ張られているのだ、なんだ?と思い後を見てみると、

 

「・・・」(;ω;)

 

黄色い2つの角をつけた俺の右目と同じ緑色の目をした所々体が黒色の小さな兎が必死に涙目になりながらシャツにぶら下がっていたのだ。

 

俺はこの兎を腕で抱き上げどうしてこの兎が背中に必死にしがみついてたのか考えたが、女子が此方に気づいて。

 

「あ!颯夜くんだ!」

 

「兎抱えてる!!」

 

「いいなぁ…変わってほしぃ!!」

 

「この紙にサインを!!」

 

白い紙を持って走ってきたのだ。

 

いやいや、疲れてるのにこれ以上に追いかけてくるか…

 

「ははは…さよなら!!」

 

俺は兎を抱えながら必死に走って逃げる。

 

「「「「まてぇぇぇぇぇ!!」」」」

 

「うおぉぉぉぉ!?」

 

しかし、女子団体様方は俺を逃がす気がないようで凄い勢いで追いかけて来る。

 

そんなとき抱えている兎が何かを伝えたそうにこちらを見てきて、

 

「きゅ!!」

 

急に俺の顔に飛び込んできたのだ、俺はとっさに受け止めようとしたが止めることが出来ずにぶつかってしまったのだ、当然いきなりの事なのでびっくりして目を閉じてしまった、そして目を開ける、すると、

 

「あれ?颯夜くん?」

 

「どこに行ったの?」

 

女子達が俺を見失っていたのだ、俺は抱えてる兎を見つめてみたがこちらをジッと見つめているだけで何にもわからなかった。

 

「いないみたいだね…」

 

「そうだね」

 

そうしてると女子達は、見失ったのか食堂に帰って行った、しかし途中にこんな話が聞こえた。

 

「せっかくルームメイトになれるかと思ったのにな~」

 

「そうよね~、残念だわ」

 

ん?ルームメイト?何のことだ?

 

俺は女子が持っている白い紙を見てみた。するとそこには俺にサインを貰ったらルームメイトになれると書いてあったのだ。

 

そう言えば俺、ラウラに紙を渡されてサインしたよな?……まさか!

 

ちょっと待て!そんな事されたら俺のリラックス出来る場所が減ってしまう!

 

俺は冷や汗をかきながら部屋に必死に走った。

 

俺は気がつかなかった、この時抱えてる兎が右目に関係していることに。

 

 

 

 

 

 

「はぁ…やっと帰ってきた…」

 

自分の部屋の扉の前まで帰ってきた俺は、扉をゆっくり開いた。

 

「よし…誰もいないな…」

 

「きゅう?」

 

部屋に誰もいないと感じて、大きく溜め息をついた。

 

「今日も疲れたな」

 

俺は冷蔵庫の前までふらふらと歩いていき食材を取り出す。

 

ハクとクロと小さい兎のご飯を作るためだ、肩や頭にハクとクロが乗って早くご飯、と急かしてきてるし、小さな兎はジ~っと俺を見るだけで何だか不思議に感じる。

 

そんな事を思いつつ手を動かし、料理を作り上げる。

 

「お~い、出来たぞ~」

 

ご飯ができたから呼んだのだが、来ないので寝室に様子を見に行く。

 

「「「ジ~~~~…」」」

 

ベッドをジッと見つめている兎たちがいた、俺も部屋中を見てみると、脱ぎ捨てられた制服と下着、妙に膨らんでいる俺のベッド。

 

………これは?

 

「まぁ、いいや」

 

不自然なベッドを放置し、俺は兎を抱え食事を与えることにした。

 

見ている兎達が殺気立っていたのは余談だ。

 

 

 

 

「さて、シャワーでも浴びるか」

 

「きゅ!」

 

俺は兎達に食事を与え今日の疲れを癒そうとシャワールームに移動し、小さい兎──スレイ──と一緒に風呂に入った、ハクとクロは何故か風呂を嫌うのだが、レイは風呂に入ることが好きなようで直ぐに入って行った、ハクとクロはソファーでゴロゴロとくつろいでいる。

 

「きゅう///」(´ω`*)

 

何この子かわいい…そう思いつつ風呂を堪能した俺とスレイはソファーに向かった。そして、兎達と一緒に眠りについた。

 

 

ガサゴソ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?」

 

俺は今、生温かい黒い空間にいる。

 

「この場所…夢の中か…」

 

「違いますよ」

 

突如、黒いパーカーを着て、白いマフラーを首に巻き付けている目が緑色の女の子が俺の背後に現れた。

 

「ここは私とあなたの空間です」

 

「俺とお前の空間?」

 

「そうです、ようやくこの様に話すことが出来ましたね」

 

「ようやく?」

 

「はい、以前あなたとこの空間で2度会ってるんですよ?」

 

「!?」

 

何だと!?まさかコイツは…

 

「何故…俺を襲った?」

 

俺は警戒しつつ質問した。

 

「そんなに警戒しないでください、今日一緒にお風呂に入った仲じゃないですか」

 

「な、何?!」

 

俺は顔を赤くしながら警戒を緩めた。

 

「私です、あなたが今日名前を付けてくれたじゃないですか」

 

「・・・スレイか?」

 

「そうですよ!」

 

すると、スレイは背後から抱きついてきた。

 

「私はあなたがドイツに行った時、あなたの感情から生まれたISです」

 

「何?」

 

ISが人間の感情から作れるのか?

 

「俺の感情から生まれた?」

 

「はい、私が具現化するまでの間あなたがハクと言っていた兎は私の分身です」

 

「そうか………なぁ?」

 

俺は頷き、質問した。

 

「ハクがスレイお前の分身ならクロは誰かの分身なのか?」

 

「はい、しかし今はどこに居るのか分からないんです」

 

「なんか知ってる事とか無いのか?」

 

「覚えているのは、どこかドス黒い空間に閉じ込められている事を覚えています」

 

ドス黒い空間……か、それだけじゃちょっと分かんないな。

 

「まぁ、いい、それよりこの空間から出してくれ」

 

「はい、わかりました」

 

早く出してくれと言ったが、急に真剣な顔をして頭を下げてきたのだ。

 

「お、おい、どうしたんだ?スレイ?」

 

「私の妹を救って下さい…お願いします」

 

「え?」

 

「お願いです…私のたった1人の妹なんです」

 

と言って泣き出してしまったのだ、まぁ、当然俺の感情から生まれたんだからお願いされなくても助けるけどね。

 

俺はスレイを抱きしめ、優しく頭を撫でてやる。

 

「安心しろ、何が何でも救い出してやるから」

 

すると落ち着いたのか、安心しきった顔で俺にもたれるように抱きしめてきた。

 

「よろしく…おね…がいします…ね…」

 

「あぁ…任せろ…」

 

突然、スレイの体が光り輝き、俺の右目に入ってきた。コレがスレイのISでの待機状態なのだろう。

 

そっと右目を押さえながら撫でるように手で優しく撫でながら、

 

「おやすみ、スレイ…」

 

突如、俺も眠くなりその場で静かに眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラsido

 

「何故、何もしてこないのだ!」

 

私は、颯夜のベッドで毛布を被って待ち伏せしていたのだが、颯夜は私を放置し兎達に餌を与えていたのだ。

 

「私が兎に後れをとるとは…」

 

ガックリと肩を落とし30分後ベッドからでてリビングに向かうと、ソファーで颯夜が静かに寝息をたてながら兎共と一緒に寝ていたのだ。

絶好のチャンスだと感じた私は寝ている颯夜の毛布に潜り込んだ。

 

「遂に…この時が…」ゴクッ

 

指をワキワキと動かし颯夜に触れようとすると黒い何かが飛んできたのだ、私は颯夜に夢中になりすぎて黒い何かにぶつかってしまった。

 

「この…兎め…」ガクッ

 

そして、気絶するように颯夜にもたれた。

 

 

 




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