大樹 紅葉の不思議な人生   作:湯っすら

12 / 36
ビッチの時間 二時間目

ビッチ姉さんは教室でタブレットをいじっている。明らかに不機嫌そうに。

 

「先生、授業しないなら殺せんせーとかわって下さい」

 

「そーだそーだ」

 

「あーうるさい、あなたたちは、気楽でいいわねー、そーだ、あんたたち私を手伝いなさい、どーせ落ちこぼれでしょ、だったら私を手伝って報酬貰うほうが良いじゃない」

 

ビッチ姉さんが言い終わると誰かが消しゴムを投げた。それをきっかけに皆の不満が爆発した。

 

「帰れ」

 

「出ていけ」

 

「何、その態度殺すわよ」

 

「上等だ、殺ってみろ」

 

皆が物を投げたりしているなか、茅野さんが何か、紙を上げている。

 

(何の不満が書いてるんだ)

 

「巨乳反対、巨乳は出ていけー」

 

(個人的な不満だった、確かに小さいと思うけど大丈夫だよ、うん多分大丈夫)

 

「紅葉君、今私の胸が小さいとか考えてなかった?」

 

「そんなわけないよ」

 

「ほんとに?」

 

「本当に」

 

そうして授業が終わった。

僕は今水曜日のテストを作っている、殺せんせーと一緒にいる。

 

「紅葉君、何か用ですか?」

 

「はい、明日の放課後のスイーツ何がいいかと」

 

「シュークリームですね」

 

「そうなのかー」

 

「はい、そうです、って何か鼻がむずむずして」

 

「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です」

 

「そう言いながらブドウジュース飲むな」

 

「大丈夫ですって」クシュン

 

「「あっ」」

 

「せっかく作ったのに」シクシク

 

「まあまあ、大丈夫ですって、マッハで作り直せるでしょ」

 

「そうですね」

 

「紅葉君、君はやっぱり英語が特に弱いですね」

 

「うっ」

「紅葉君は、理科、国語、数学は完璧で、社会も歴史は完璧、なのにどうしてC組にいたんですか?」

 

「急に、学年の話をふらないで下さい」

 

「すいません、ちょっと気になったものですから」

 

「・・・普通にしたかったから、A B組にいくと色々めんどくさそうだしE組も差別がヤバイだから、Cぐらいがちょうどいいんです」

 

「そうでしたか、要するに目立ちたくないと」

 

「そうですよ、それにもうこの話はやめましょう」

 

「そうですね、話も続きませんし」

 

「そろそろ次の時間なので教室に戻りますね」

 

「ええ、分かりました」

 

-次の時間-

 

ビッチ姉さんが教室に入ってきた。

ビッチ姉さんは、黒板に英語を書いた。

 

(何あれ、読めない)

 

「ユアインクレディブルインベット、リピート」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

教室にいた全員がポカーンとする。

 

「ほら、はやく」

 

「ゆあいんくれでぃぶるいんべっと」

 

「意味は【ベットでの君はスゴいよ】」

 

(何、読ませてるんだ中学生に)

 

「私が教えるのは、外国人と仲良くなる会話のコツ、身につければ必ず役に立つわ」

 

(急にどうしたんだ)

 

「受験に必要な勉強なんて、あのタコに教わりなさい、私が教えれるのわ、実践てきな会話術だけ」

 

(ああ、先生してくれるんだな)

 

「それでもあんたたちが、私を先生と思えないなら、その時は素直に出ていくわ、・・・・・それなら文句ないでしょ?」

 

そう言い終わると皆で笑った。

 

「はい、文句ないです」

 

「もうビッチ姉さんって呼べないね」

 

「あんたたち、わかってくれたのね」

 

「じゃあ、ビッチ先生で」

 

「えーっと、あんたたちビッチから離れない」

 

けど皆イリーナ先生の話を聞かない。

 

「僕は離れますよイリーナ先生」

 

「紅葉あんただけよ、今のところイリーナって呼んでくれるの、ところで、紅葉、あんた英語の発音全然ダメね」

 

「英語だけはどうしてもダメなんです」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。