ビッチ姉さんは教室でタブレットをいじっている。明らかに不機嫌そうに。
「先生、授業しないなら殺せんせーとかわって下さい」
「そーだそーだ」
「あーうるさい、あなたたちは、気楽でいいわねー、そーだ、あんたたち私を手伝いなさい、どーせ落ちこぼれでしょ、だったら私を手伝って報酬貰うほうが良いじゃない」
ビッチ姉さんが言い終わると誰かが消しゴムを投げた。それをきっかけに皆の不満が爆発した。
「帰れ」
「出ていけ」
「何、その態度殺すわよ」
「上等だ、殺ってみろ」
皆が物を投げたりしているなか、茅野さんが何か、紙を上げている。
(何の不満が書いてるんだ)
「巨乳反対、巨乳は出ていけー」
(個人的な不満だった、確かに小さいと思うけど大丈夫だよ、うん多分大丈夫)
「紅葉君、今私の胸が小さいとか考えてなかった?」
「そんなわけないよ」
「ほんとに?」
「本当に」
そうして授業が終わった。
僕は今水曜日のテストを作っている、殺せんせーと一緒にいる。
「紅葉君、何か用ですか?」
「はい、明日の放課後のスイーツ何がいいかと」
「シュークリームですね」
「そうなのかー」
「はい、そうです、って何か鼻がむずむずして」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「そう言いながらブドウジュース飲むな」
「大丈夫ですって」クシュン
「「あっ」」
「せっかく作ったのに」シクシク
「まあまあ、大丈夫ですって、マッハで作り直せるでしょ」
「そうですね」
「紅葉君、君はやっぱり英語が特に弱いですね」
「うっ」
「紅葉君は、理科、国語、数学は完璧で、社会も歴史は完璧、なのにどうしてC組にいたんですか?」
「急に、学年の話をふらないで下さい」
「すいません、ちょっと気になったものですから」
「・・・普通にしたかったから、A B組にいくと色々めんどくさそうだしE組も差別がヤバイだから、Cぐらいがちょうどいいんです」
「そうでしたか、要するに目立ちたくないと」
「そうですよ、それにもうこの話はやめましょう」
「そうですね、話も続きませんし」
「そろそろ次の時間なので教室に戻りますね」
「ええ、分かりました」
-次の時間-
ビッチ姉さんが教室に入ってきた。
ビッチ姉さんは、黒板に英語を書いた。
(何あれ、読めない)
「ユアインクレディブルインベット、リピート」
「「「「「・・・」」」」」
教室にいた全員がポカーンとする。
「ほら、はやく」
「ゆあいんくれでぃぶるいんべっと」
「意味は【ベットでの君はスゴいよ】」
(何、読ませてるんだ中学生に)
「私が教えるのは、外国人と仲良くなる会話のコツ、身につければ必ず役に立つわ」
(急にどうしたんだ)
「受験に必要な勉強なんて、あのタコに教わりなさい、私が教えれるのわ、実践てきな会話術だけ」
(ああ、先生してくれるんだな)
「それでもあんたたちが、私を先生と思えないなら、その時は素直に出ていくわ、・・・・・それなら文句ないでしょ?」
そう言い終わると皆で笑った。
「はい、文句ないです」
「もうビッチ姉さんって呼べないね」
「あんたたち、わかってくれたのね」
「じゃあ、ビッチ先生で」
「えーっと、あんたたちビッチから離れない」
けど皆イリーナ先生の話を聞かない。
「僕は離れますよイリーナ先生」
「紅葉あんただけよ、今のところイリーナって呼んでくれるの、ところで、紅葉、あんた英語の発音全然ダメね」
「英語だけはどうしてもダメなんです」