数日間、このタコを殺そうとして分かったことがある。
(無理だ、これ)
多分、クラスみんなは、「殺せたらラッキー」と思っているかもしれないが、そんな考えだと駄目だこれ。(←この考えをみんなに言う勇気は無い)
今日は、渚君の号令を合図に、全員でタコに向けて発砲したが、全部、かわされた。
全員で、BB弾が当たっているのに我慢しているんじゃないか(ぼくも、本当に、このBB弾が先生に、ダメージをあたえるのか、気になる)と、先生にいうと
「それじゃあ、弾をこめてエアガンを、渡して下さい」
そう言い、近くの生徒が、弾を入れたエアガンを渡す。
「言ったでしょう? あなたたちに、渡されたナイフや弾は、君たちには、無害ですが、私には、ちゃんとダメージを、与えます。」
そう言いながらタコはエアガンの引き金をひいた。
パン
ドンッ、ビチビチビチ
どうやら本当にダメージを与えるらしい、僕たちは落ちた触手をみてそう思う。
「ほれこのように、君たちには、無害ですが、私には、有害です。でも、君たちも目や口に入ると、有害なので授業中の、暗殺はやめましょう。」
と言いながら触手を再生させる。
-3時間目授業-
「そういえば、私は皆さんの名前しか、知りません。どうです?確認もこめて、自己紹介やりませんか?」
授業の最初にタコがそう言う。
それを聞いて、茅野さんが質問する。
「そういえば、先生のことをどう呼べばいいんですか?ほかの先生と区別するためにも、先生だけだと区別しにくいですし」
「好きに、呼んでくれて構いません。それより皆さんの自己紹介、早くしてください」
みんなは、改めて自己紹介をする。
そして僕の番が来た。
「大樹 紅葉と言います。得意科目は、理科と技術と体育です。苦手科目は、英語と社会の地理 公民です。好きな食べ物は甘い物です。」
こんな感じで、自己紹介は、終わった。
-昼休み-
お弁当を食べた後、渚君と寺坂君たちが、外に、出ていった。寺坂君の表情からして多分、タコを殺す計画だろう。
-五時間目-
国語の、授業で短歌をつくることになったが、最後の一文を、〔触手なりけり〕でつくれと言ってきた。
(無理だろ、これ)
そう思い、考えていると、渚君が紙の後ろにゴムナイフを、持って近づく。
(うちのじいじを、タコに見立てて一度、試してみたが、あっさり防がれた。だからあのタコにしても無理だろう。)
渚君のゴムナイフは、あっさり防がれた。
(ほーら、防がれた。)
そして何故か、渚君が、タコに、抱きつく。
それと同時にタコが「しまっ 」と言う。
次の瞬間、渚君の胸あたりが、爆発した。
寺坂君たちが、喜んだ様子で渚君と、タコの死骸?に、近づく、
「何をしたの寺坂君たち」
茅野が、そう言う。
「あぁ、手榴弾だよ、オモチャのただし、火薬を、使って威力を、上げてる」
(そーなのかー、でもこんなにあっさり殺せるのかな?)
僕は、心の中で言った。
「安心しろ、火傷をしていても俺たちの、一億円でだな」
そう言いながら渚君とタコの死骸?に近づく。
「ん、なんだこれ?」
寺坂君が、タコの形をした皮を持ちながら言う。
そして、天井からタコの声が聞こえてきた。
「言い忘れてましたが、先生、月に一度脱皮します。この計画をしたのは、寺坂君たちですね?」
「いや、渚が勝手に」
そう言う寺坂君たちの前にタコはすでにいなかった。
そしてすぐに帰って来た。
たくさんの表札を持って、
「君たちには危害を加えない、けどその他はどうなっても知りませんよ。」
タコは、顔を黒くしてそう言う。
そのあと、寺坂君たちと、渚君は、ほめられ、しかられた。
「殺せない先生、殺せんせーは」
茅野さんが言う。
先生のあだ名?を考えてたのか。
「そうですねぇ、私は殺せんせー、好きな食べ物は、甘い物です。」
急に自己紹介するな、そして殺せんせーでこていなの?
そうして今日は、終わる。