インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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龍とグリフォンの天女

昼休み、食堂で、鈴音はラーメンを頼み、ナツキ達と食べていた

 

鈴音「ああ、やっぱりこの味!!久しく食べていなかったからおいしいわ…何でアンタたちの世界にはないのかしら?」

レック「まあ、僕達の食文化は君達でいうところの江戸時代と近代ヨーロッパ程度しかないからねぇ…君達と会ってから粉物とかラーメンとか屋台料理とかいろいろ知ってカルチャーショックの連続だったよ…」

ナツキ「まあ、進んでいるところとそうで無いところがあるからなぁ…それに、レックの世界は科学だの魔法だのが発展している分、文化は後進的なんだよなぁ…」

アラン「否定はしないな…私達の世界では生きるのに必死なのだからな…」

 

そんな会話をしていると、セシリアが来た

 

セシリア「あの…私もご一緒に良いでしょうか?」

ナツキ「別に構わないぞ?」

 

セシリアも近くに座り、適当な雑談をしていた

 

鈴音「あ、そう言えば、今度のクラス対抗戦、もしよかったらフリーパスあげようか?」

レック「…マジで?」

鈴音「ええ、でも…ただでとは言わないわよ?」

 

鈴音は少し小悪魔っぽい笑みを浮かべていた

レックは少し冷や汗を掻いていた

 

鈴音「今度、あたしと手合わせしてくれるならいいわよ?『白銀の夜叉』?」

レック「あはは…言ってくれるじゃないか…『無冠のヴァルキリー』…良いよ、乗ってあげる!」

 

レックは苦笑交じりで鈴音の受け答えに答えた

だが、色々と問題な発言をしていた

 

セシリア「ヴォルフスさん…」

レック「レックでいいよ?」

セシリア「では、レックさん…その…今、鈴さんの事を『無冠のヴァルキリー』とお呼びしましたわよね?」

レック「うん、そうだけど、それがどうしたの?」

 

レックはあっさり言い捨てたが、周りは驚愕に包まれていた

そんな時、春人がやって来た

 

春人「え? なに?」

セシリア「ご存じでないのですか!? 鈴さんは若くしてヴァルキリーを倒した実力者ですわ!!」

鈴音「別に大したことじゃないわ、あの人の偉業と比べたら…」

 

鈴音はポケットのあたりから一枚のカードを取り出した

 

鈴音「さて、ナツキ!!明日楽しみにしてなさいよ!」

ナツキ「わかってるって」

 

鈴音は食べ終えたラーメンの食器を下げ、ナツキ達も食べ終えたものの食器を下げてから、教室に戻って行った

 

 

その日の放課後、アランは自分の機体の機能を確かめていた

練習相手はナツキとレックであり、二人は玉藻と氷菓でアランに向かって発砲していたが、アランの身体が液体のようになり、すり抜けていた

一分近く連射し終えると、アランは元の姿に戻った

 

アラン「液状化もできるのか、流石は新世代だ!」

レック「アマツキツネに似ているね…」

ナツキ「…俺のアイデンティティの危機だな…これは…」

 

ナツキは冷や汗を掻きながら言っていた

 

アラン「それにしても、ナツキ…君はいつその尾が九つになるのだ?」

ナツキ「…俺もまだまだ成長途中でまだ尾が増えない…」

レック「アハハ…でも、ナツキはナツキのペースでいけばそのうち九尾になると思うよ?」

 

そんな会話をしていると、マゼンタ色のドラゴンのような機体を纏った鈴音がやって来た

 

ナツキ「それが、鈴の専用機か」

鈴音「ええ、GLCと中国政府の合作、紅獅龍(ホンスーロン)よ、さあ、まずはナツキ!! あなたから相手してあげる!!」

ナツキ「良いけど、負けたら罰ゲームな?」

 

ナツキはにやりと笑い、出雲を展開して、鈴音と対峙した

鈴音は青龍刀型のブレード、双天牙楼で応戦していた

互いに主力武装も、特殊武装も使わず、互角の勝負を繰り広げていた

そして、後一撃まで来ていた

 

鈴音「あんた、結構やるわね、ナツキ!!」

ナツキ「そっちもな!! それよりも、お前が隠している武装も見てみたいのだが…そうもいかないか…」

鈴音「当たり前でしょ? わざわざ敵に塩を送る人間がどこにいるのかしら…ね!!」

 

鈴音は距離を取り、地面に下りた

 

ナツキ「あれ?もう終わりか?」

鈴音「今回は降参、流石に押し負けたんだもの…で、罰ゲームって何?」

ナツキ「それはまた後日と言うことで…それじゃ、明日の試合、応援しているぜ!」

鈴音「わかっているわよ、勝って簪よりリードしてやるんだから!!」

 

鈴音はそう言って紅獅龍を解除し、アリーナから出て行った

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、クラス対抗戦当日、ナツキ達は簪のいるピットに来ていた

対戦順は

三組対四組

一組対二組

と言った順である

 

簪「機体の調子も最高みたい、それに、私のパートナーも元気そうだし…」

ナツキ「それじゃあ、頑張ってくれよ、相手が訓練機だからと言って油断しているとあっさり負けちまうぜ?」

簪「わかってる…」

教師『更識さん、そろそろ時間です』

簪「わかりました!!それじゃあ……」

 

簪はアイオライトのついた指輪を前に突き出した

 

簪「【青嵐起こす大空の王、気高き咆哮と共に全てをぶちのめせ!!青嵐獅子鷲(アイオライトグリフォン)】!!

宝獣装着(アームド)!!」

 

簪の指輪から青いグリフォンが現れ、光を放ちながら簪を包み込んだ

 

両腕に車輪のようなブレードを持ち、脚にはバイクのマフラーがあり、背中にはタイヤのようなパーツがある鷲の翼のようなスラスターが存在し、頭部に角のようなものが存在する機体を纏っていた

 

簪「更識簪、蒼翼天女(ブルーム・フェザー)!!ぶっちぎるぜ!!」

 

その瞬間、簪の機体がバイクのように変形し、カタパルトを走り、アリーナに飛び出した

それと同時に元の形態に戻り、対戦相手と対峙していた

 

相手「四組の代表って更識の落ちこぼれじゃない」

簪「ア゙ァ!?」

相手「これなら余裕で勝てそうね」

 

試合開始と共に、相手はサブマシンガンを構えて連射した

簪はエネルギー鎖、杜若で撃ち落としていた

 

簪「オラオラァ!!!どうしたどうしたぁ!!!」

相手「え!? 何で!?」

簪「そっちから行かねぇならアタイから行くぜぇ!!!」

 

簪は相手に急接近し、回転式車輪型ブレード、鈴蘭で相手を連続で斬り、杜若で縛り上げた

 

箒「凄まじい戦い方をするな…簪は…」

レック「そうだね…そう言えば、簪は風と呼ばれたライダーに弟子入りしたらしいけど…一体そこで何があったのかな?」

アラン「だが、相手は簪を弱い者と思っていたらしいな…哀れな…」

 

そんな会話をしている中、簪はスラスターに内蔵されているミサイルポッドを展開した

相手はそれを見て逃げようとした

 

簪「逃がすか!!」

 

簪は杜若で縛り上げ、ミサイルポッドから無数のエネルギーミサイルが放たれた

全て喰らい、相手はもうすでに恐怖に支配されていた

簪は杜若で縛り上げたまま相手を振り回し、地面に叩きつけた

そこで、試合が終了し、簪の勝利が決まった

 

 

簪はピットに戻り、機体を解除していた

 

簪「ちょっと…疲れたかも…」

楯無「か、簪ちゃん…お疲れ様…」

簪「ありがとう、お姉ちゃん、それで…何で汗かいているの?」

楯無「な、何でもないわよ…簪ちゃん…」

 

楯無は苦笑いするしかなかった

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