鈴音「(ゴーレム!? 何でここに!?)」
鈴音は襲撃者、ゴーレムを見て冷や汗を掻いていた
その時、観客席ではパニックになっていた
シールドを打ち破って入って来た、つまり、こっちに攻撃が来るとすると、大惨事になる
さらに、出入り口は何者かからのハッキングで閉ざされていた
レックは急いでナツキに連絡を入れた
レック「ナツキ!!避難が終わるまで鈴と時間を稼いで!!」
ナツキ『任せろ、今ちょうどピットにいる』
レックはそれを聞いた後、レックとアランは閉ざされた扉を蹴り破った
それを見ていた教員たちは我先にと逃げて行こうとしたが、レックが針を投げて一人気絶させた
レック「君達…何しようとしていたのかな?」
教員1「早くどいて!!私達は逃げるのよ!!」
教員2「ガキに構っている暇なんてないの!!」
レック達は唖然としていた
その時、楯無が来た
楯無「レック、アラン!!ここは私達に任せて、あの木偶人形をお願い!!」
レック「う、うん!!」
楯無を筆頭に代表候補生たちも手伝い、避難活動が行われていた
鈴音が何とかゴーレムをおさえていると、ナツキが到着した
ナツキ「待たせたな、鈴」
鈴音「遅いわよ、ナツキ!! でも、こいつの素材…ミスリル合金よ…」
ナツキ「ミスリル合金…俺等の機体に使われている合金か…だが、避難が終わるまで時間を稼ぐぞ!!」
千冬『凰、フェイリス!!何をしている!!』
突然、千冬から通信が入り、ナツキは鬱陶しそうな顔をしていた
ナツキ「避難完了まで時間を稼ぐだけですよ…それに、見た感じこいつに現存のIS兵器じゃ勝ち目はありませんから…」
千冬『教員部隊は優秀だ、場をすぐに…』
ナツキ「ああ、面倒なのでもう切らせてもらう」
ナツキは通信を切ると、管狐でゴーレムを殴り飛ばした
鈴音「さて…あれの強度は桁外れなんだから、レックがこっちに来るまで時間を稼がないと」
ナツキ「それに観客達が避難し終えるまでの辛抱だ…行くぜ…?」
ナツキは玉藻を構え、遠距離から射撃し、鈴音も竜の息吹で援護していて、あと数人で避難も完了するはずだった
春人「くらえぇぇぇぇぇぇ!!!」
春人がいきなり零落白夜を起動させ、ゴーレムに斬りかかった
ここで皆様に質問しよう…
零落白夜は飽くまでSEの消費で絶対防御を発動させる単一能力、ただし、それはISにのみ有効であり、異世界の産物相手にそんなことをすればどうなるのだろうか?
結果は簡単だ…
春人はゴーレムに叩き落とされ、観客席に突っ込んだ
そのせいで開いていた逃げ道の一つが塞がってしまった
ナツキ「テメェ…何していやがる!!!」
春人「う、煩い!!こいつは俺が倒すんだ!!邪魔するんじゃねぇ!!!」
春人は完全に化けの皮が剥がれ、乱暴な口調になっていた
春人は再び、ゴーレムに突っ込んでいった
その際、ゴーレムからの攻撃を避けたが、後ろにいる人間の事を無下にしていた
アラン「変身」
『TENGAN GURIMU MEGAULOUD』
『FIGHTING PEN 』
いきなり現れたペン先のような模様を持つパーカーのような生き物が弾丸を弾き、アランの機体、ネクロムに覆いかぶさった後、肩のペン先のようなブレードが攻撃を防いでいた
アラン「しの…いや、箒 お前は避難誘導を頼む、私はナツキ達の援護に向かう!」
箒「わかった、アラン無茶はするな」
アラン「わかっている…」
アランは去り際に壁を破壊し避難路を確保した後、飛び立った
そして、肩のペン先のようなブレード、ニブショルダーを伸ばし、春人を拘束した
春人「離せ!!離しやがれ!!」
アラン「いい加減にしろ…この世界にある兵器を使ったとして…あれに勝つことはできない…大人しくしていろ」
アランはニブショルダーを春人に巻き付けた後、振り回し、壁に激突させた
その衝撃で春人の意識が途絶えた
アラン「援護に来た!」
ナツキ「ナイスタイミングだ…箒!!もうすぐ終わりそうか!?」
箒「ああ!!」
レック「お待たせ!!」
レックが
レック「いきなりで悪いけど、アレやるから時間稼ぎをお願い!!」
レックは腰に装備されているカリバーンを両手持ちで掲げた
その間、ナツキと鈴音、アランの三人で注意を引いていた
その時、箒から連絡が来た
箒「避難は完了した!!」
レック「了解、こっちも準備完了!!」
カリバーンを起点にダイヤモンドが集まり、一本の巨大な剣と化していた
その剣には様々な彫刻が彫られ、まさに聖剣と言われてもいいほどの物だった
レック「喰らえ…ダイヤモンドエクスカリバー!!!!!!!!」
レックは巨大な剣を振り下ろした
回避が間に合わず、ゴーレムはその場で一刀両断され、地面に落下していった
ナツキ「レック、相変わらずの威力だな…」
レック「ナツもこれぐらいできるようにならないとね」
ナツキ「いや、これの被害は馬鹿にならないからやめておく」
ナツキは苦笑交じりにそう言い捨て、レックは少し落ち込んだ
その後、レック達は学園長に呼び出され、会議室に来ていた
そこにはこの学園の学園長、轡木十蔵がいた
十蔵「皆様、こんな時に緊急会議を行うことをお許しください…では、今回の事、説明いただけますでしょうか?」
アラン「わかりました、今回襲撃してきた謎の機体ですが、残念ながら詳しいことは分かりませんでしたが、恐らく何かしらの技術が組み込まれている可能性があります…」
アランは多少ウソの情報を交えながら話していた
今回襲撃してきたのはレック達の世界の存在、むやみに言えば怪しまれ、最悪監禁されながらの毎日尋問されることになりかねない
それを避けるためにも異世界の産物であることをなるべく悟られない様に話すのはアランが得意なので、レック達は何も口出しをしない、レックは説明下手なので理解しずらいので現状報告は苦手である
十蔵はアランの説明を聞いて少し考えていた
十蔵「わかりました…では、何か質問や意見がある人は挙手をお願いします」
その時、千冬が手を挙げた
千冬「学園長、GLCの奴らは何処か怪しいです、なので奴らの専用機をこちらで預かり、フェイリスの機体を春人に渡すべきだと思います」
それを聞いたナツキ達は呆れかえり、教員の中にはそうだと言いたそうな者がいた
十蔵「では、フェイリス君、何かあるでしょうか?」
ナツキ「わかりました…では…」
ナツキは立ち上がり、深呼吸した
そして、千冬や教員たちを睨んだ
ナツキ「今、織斑先生に賛同した奴等全員無能なのか?」
ナツキは思ったことをハッキリ言った
教員たちの何人かが睨んだが、ナツキは意に介していなかった
千冬「どういうことだ…?」
ナツキ「はぁ…面倒だ…セシリア、箒…教員部隊は何をしていた?」
箒「レック達が出口を作った際、我先にと逃げて行った」
セシリア「それに、生徒をないがしろにする発言をしていましたが…一応録音もございます」
それを聞いた教員部隊の顔が青ざめていた
レック「そう言えば、今疑問に思ったんですが…織斑先生、貴方は何をしていたんですか?」
千冬「私は作戦を考えていた…そう言えば、貴様らは私の命令を待たずに行動したな…」
レック「どんな作戦?」
千冬「まず、ハッキングを解き、その後教員部隊で総攻撃…」
レック「そんなことしてたらみんな死ぬよ?」
レックはあっさり言った後、脚を組んだ
レック「それと、何でナツの機体を春人だったっけ? そいつにあげないといけないの?」
千冬「決まっている、出来損ないのこいつよりも春人の方が使いこなせるからだ」
レック「出来損ないって…何言っているの? 無関係の人間を出来損ない扱いって…」
千冬「無関係ではない!!そいつは私の弟の織斑一夏だ!!」
千冬が言った一言で全員、ナツキを見た
千冬「何故帰ってこない!!私達は家族であろう!?」
千冬はそう言ったが、ナツキは笑い始めた
よほどツボだったのか、大爆笑だった
ナツキ「ア八ハハハハ!!! 何言ってんだ、お前の家族は春人だけだってインタビューの時言ってたじゃねぇか!!それなのにこの手の平返しっぷり…爆笑しかねぇ!!」
千冬はナツキを睨んでいたが、ナツキはそれを気にせず笑っていた
笑い終えると、呼吸を整え、喋りだした
ナツキ「言っておくが、俺はアンタと血縁者じゃない…それに専用機の事は前にも言ったよな? 企業秘密の多い機体をそう易々渡せると思うのか? そもそも、アンタはブリュンヒルデという名誉を使って何の許可もなく良いご身分だな…」
それを言われた千冬は何も言えなくなった
十蔵「さて…他に何かありますでしょうか…」
箒「学園長、質問があります」
十蔵「何でしょうか、篠ノ之さん」
箒「今回、生徒を危険にさらした織斑への処罰はどうなっているのでしょうか?」
それを聞いた千冬は箒を睨んだ
千冬「どういうことだ…」
箒「織斑は避難がまだ終わっていないのにもかかわらず、謎の機体に突っ込み、攻撃がこちらに来ることなどお構いなしにしておりました…」
千冬「何を言っている、あいつは正しいと思ってやった、だから問題はない、それに織斑はルールを準じていた」
アラン「ルールも何も、私があそこで変身しなければ間違いなく生徒達が殺されていたはずだ……貴様は人の命などどうでも良いと言う訳か?」
アランは千冬を睨み、その後、春人を睨んだ
春人はアランの睨みにビクビクしていた
十蔵「言いたいことはまだあるでしょうが、一旦ここまでとしましょう、さて…まずは教員部隊、貴方方は何をしているのですか…非がない教師の方々には申し訳ありませんが、教師には二ヶ月の減給、織斑先生は今期の指揮権を剥奪、有事の際は山田先生に指揮権を譲渡します」
真耶「私…ですか…?」
十蔵「はい…申し訳ありません、山田先生…」
真耶「わかりました…頑張ります!!」
真耶は返事をした
それを見た十蔵は優しそうな顔で見た後、すぐにまじめな顔になった
十蔵「それから、今回問題を起こした織斑春人に関してですが…反省文五十枚とこのゴールデンウイークの間、ボランティア活動に強制参加を言い渡します…」
千冬と春人は何とか反論しようとしたが、十蔵に睨まれ、黙ってしまった
十蔵「以上で終わります…皆さん、お忙しいところ、ありがとうございます」
十蔵は一礼し、教員たちの何人かと千冬と春人は何かをブツブツいいながら出て行った
アラン「この世界の人間は力に溺れた奴らばかりだなぁ…君の元姉と兄とこの世界の女共は」
ナツキ「…否定できないのが悲しいところだ…」
セシリア「あの…一体何の話をしておりますの?」
セシリアが話に入って来たので、レックは観念し、あることを決めた
レック「…セシリア、今度僕達と一緒にGLCに来てくれないかな?」
セシリア「わかりました…」
レックはそう言ってから会議室から出て行った